アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん

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 「嗚呼……うう……」
 ヒールをかけられた冒険者ダンナー達は怪我や体調の回復に気付いたのか?ゴソゴソと起き出してくる。

 ……今、あのおっさん何した?

 ……魔法か?死にかけた冒険者ダンナーが次々に復活してるぞ?

 ……誰だ?あのおっさん?

 ……さっきカッパみたいな魔物と話してなかった?

 ……これ録画してるの?アーカイブで残る?

 ……俺PCで保存しながら録ってる!

 ……俺も!

 ……オマエラ有能!落ち着いたらアプキボンヌ。


 「雷神!!」

 僕は笹川の周りにいる魔物を吹き飛ばすべく、稲妻を放った。特にあのデカい奴はとてつもなくステが高い。

 笹川の周りに土煙りが巻き起こる。今のうちに距離を詰めたい。酔いが覚めた僕は特殊スキル『身体強化』の力もあり一気に駆けよった。

 「なんだよ!この煙りは!?」

 「うわぁぁぁぁぁ!!」

 文句を言う笹川。トロールの出現から、落ち着きを無くすも握力の無くなった両手で懸命にバールを振り続ける岩城。

 二人の対比した行動が性格を象徴している様だ。

 「「本田さん!!」」

 笹川と岩城。僕を呼ぶ声はハモっていた。

 「本田さん助けに来てくれたんすか?助けて!」

 「本田さん!!なぜここに?」

 僕は問い掛けには答えず、二人の状況を確認する。

 「ヒール!」
 肩掛けバックアイテムボックスに収納していたヒールを惜しげもなくかけていく。笹川の仲間だろうか?周りに転がる冒険者ダンナーにもヒールを重ね掛けしていくので消費が早い。
 またヒールのある魔法陣の部屋が見つかれば良いのだが……

 「ああ……本田さん!!またしてもありがとうございます。」
 以前治療した事がある岩城は、僕が治療した事がすぐに理解出来た様だ。

 「え!?あ!?今の本田さんが!?」
 ダンジョンマンこと笹川は、僕が特殊スキルや様々な力を得ている事は知らない。役立たずのおっさんと思っている。

 「エナジーボム!!」

 特殊スキルである『雷神』は使い過ぎると体力の消耗が酷いのは、学んでいる。体力の節約のため肩掛けバックアイテムボックスに収納しているエナジーボムを撃ちまくる。

 お!あの冒険者ダンナー、ボーガンを持ってるじゃないか?ああ…矢が尽きたのか?そういえば……僕は以前、階層ボスと戦った時に、エナジーボムを収納すると同時にスケルトンの矢を大量に収納した事を思い出した。

 「おい!ボーガンの人!矢がある!矢を出すから使え!!」

 僕は片手を差し出すと、大量の矢を出現させ床に積んだ。
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