アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん

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 「どこからこの矢が?有り難く使わせて貰います!!」

 よし、これで一人戦力になる。回復した岩城はすでにバールを勢い良く振り回している。

 おいおい!笹川センセイよ……?

 事態が飲み込めていない笹川は、床にへたり込んで茫然自失だ。しかも失禁してるじゃねーか?上も下も締まりがネー男だな?

 「おい!ササ!お前武器は?得意の金属バットはどうした!?」

 僕の声に我を取り戻した笹川。最近の威圧的な態度から、同じ職場で勤めていた時の様な、媚び売るように調子の良い言動に変わっていた。

 「本田さん!!凄いっすね!僕の金属バット折れちゃって……」

 「お前、予備も持って来てないのか?」

 「予備は僕のパーティーメンバーに使わせてたんすよ……」

 「もういい!分かった。お前はコレを使ってろ!!」

 僕はそう言い、武器を放り投げた。

 ガス銃だ。

 「コレですか……?」

 「ないよりマシだろ?それともステゴロで戦うか?」
 僕は弾丸の袋も渡した。しばらく僕の愛用していた武器だ。大事に使えよ?ダンジョンマン!

 レベルも高く、ステも高いトロールにはエナジーボムでは足止めにしかならない。幸い狼人間コボルトや、豚人間オークにはある程度のダメージを与えられているようだ。

 左手からエナジーボムを撃ちまくり狼人間コボルト豚人間オークに攻撃を仕掛ける。それに合わせて冒険者ダンナー達が追撃をかけて、トドメを刺していってくれる。

 右手からは無駄打ちを避ける様に、一発ずつ特殊スキル『雷神』を巨大なトロールに命中させていく。特殊スキル『看破』でトロールの変化を観察していくのも忘れない。

 
 ……あのおっさん何者?

 ……どこから大量の矢出した?

 ……両手で魔法使ってない?

 ……あれ誰なの?

 ……本田さんとか、言ってなかった?

 ……とりあえずダンジョンマンと知り合いっぽいね?


 そこからは体力の続く限りの死闘の始まりだった。

 ジリジリと魔物の群れを押し返していく。しかし魔物の群れは途切れること無く、新たな魔物が押し寄せる。

 限りない戦闘に僕のレベルはどんどん上がっていく。

 さすがに片っ端から魔物を倒した報酬としてドロップする魔石まで回収する余裕は無くなっている。後で忘れずに回収しないと……

 トロールをどうにかしないと硬直した戦場が変わらないな……肩掛けバックアイテムボックスから、片手剣を取り出す。斬れ味鋭いドロップ品だ。宝飾の付いた鞘から抜き、鞘は大事に再び肩掛けバックアイテムボックスに収納する。
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