人生5周目!!5度目の人生はマッタリ冒険者になります。

ぽっちゃりおっさん

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新人冒険者

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 翌朝、朝早く朝食を取り、ギルドに向かう事にした。通常ギルドでの依頼は早い者勝ちで、条件の良い依頼は早く受注しないとなくなっていたものだ。

 おそらくこの世界でもそうだろうと予想して朝早くからギルドに行こうと思っていた。

 「女将さん、また夜来るから、部屋予約させて下さい。今日から5日間連泊をお願いします。」

 「あいよ!料理が気に入ってくれたみたいだね。気を付けて行って来なよ!」

 早くギルドに着いたつもりだったが、すでに何人も依頼掲示板を見ている冒険者がいる。

 周りにいる冒険者達は、大抵パーティを組んでいるらしく、1人でいるのは僕だけだった。

 Fランク冒険者が受注出来る依頼は限られている。常設依頼である、[薬草][毒消し草]の採取、城壁の修理や、便利屋みたいな雑仕事が主である。Eランク依頼には、[ゴブリン退治]があるが、受けられないのだろうか?一応依頼書を剥ぎ取り、カウンターの受付嬢に聞いてみた。

 受付嬢は、昨日いた豊満な女性ではなく、華奢きゃしゃな可愛らしい女性であった。これは、依頼を終えて帰って来た時のお楽しみが出来た!

 「すいません。昨日ギルド登録したばかりのFランク冒険者なんですが、Eランクの依頼を受ける事は出来ますか?」

 「依頼は自分のランクのひとつ上まで受注出来ますので可能ですが、お一人ですか?」

 受付嬢は、遠慮なく僕をジロジロ観察している。

 昨日も同じ心配をされたな……

 「この[ゴブリン退治]は危険を伴いますので、パーティを組むか、動物狩猟に慣れてからの方がいいかと思われます。」

 僕の幼児の外見だと心配されても仕方がない。

 「心配してもらいありがとうございます。充分に気を付けますので、受注受付をお願いします。」

 受付嬢はまだ何か言いたそうな表情であったが、受付が済むと僕は、サッとカウンターから離れた。

 依頼書には、またも親切にゴブリンがよく出現する場所が記載されている。ゴブリンに襲撃された街も地図に載っている。

 ゴブリンに襲撃された街に行ってみるか?この街の人達が、依頼を出した依頼主かもしれない。

 [ゴブリン退治]に行く前に、僕には立ち寄らないといけない場所があった。今僕には、武器がないのだ。

 剣が交差した絵柄の看板が目に入った。武器屋である。手持ちのお金はあまり余裕がないから、安くて丈夫な物があればいいけど……

 しかし、この店の商品はどれも高い。青銅の剣が銀貨80枚もするのだ。僕はハッとした。

 そういえば鉱山資源を持っている。アイテムボックス内を見ていなかったので、失念していたが、銅も鉄も充分な量の在庫を持っている。

 武器屋を出て、人目につかないように路地裏に入り、アイテムボックスから鉄の素材を取り出した。鉱山で採掘したままであったので、インゴットに精製しておらず、鉱物のままだ。

 「錬成!」

 
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