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第1話 少女の降りた地とは
しおりを挟む「うっ眩しい…」
目を開けた少女は絶望した
天から降り注ぐ光
無数の煌めく星
美しい花畑
目の前には信じられないほどの美しい光景が広がっていた
しかし少女にその美しさを感じられるほどの余裕はなかった
そう死後の世界が存在していると知ってしまった今少女は逃げ切ることができなかったと確信したのだ
自殺すれば全てを終わらせられる
そんな期待を胸に飛び込んだあの日
もうすでに懐かしいとさえ感じる
どうしよう…
どこへ向かえば良いのかもここがどこなのかもわからない少女は途方に暮れた
その時目の前に何者かが現れた
光…羽…妖精…?天使…?
目の前に現れたそれを少女は天使と思うことにした
僕が案内するよ着いてきて
天使は優しくそう言うと光る粉で道を作
りながら遠くへ飛び去った
残された少女はその光を追うほかなく光の粉でできた道を進むことにした
その後何時間歩き続けたのかはわからない
そもそも朝なのか夜なのかさえわからない
ただ優しい光が降り注ぎ
空には無数の星が煌めいている
あぁ綺麗…
この世界なら救われるのかな…
少女がそんな淡い期待を持つほどの優し く美しい世界
歩き続けるのは困難なことではなかった
しばらく歩き続けると急に目の前に街のようなものが現れた
様々な人々が生活している
しかし異様なところが1つだけある
みんな羽が生えているのだ
ふわふわの白鳥の羽のような真っ白な天使の羽が
待っていたよ
目の前では白髪の青年が微笑んでいた
僕がこの街を案内するね
ここはどこなの?
少女は尋ねる
天界だよ
青年は答えた
天界…?
聞き返す少女
そうだよみんな現実世界で亡くなった人たち
そして
少年はふいに目を伏せる
みんな自殺した人たちなんだ
君もそうなんでしょ?
少女は頷くことしかできなかった
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