キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太

文字の大きさ
21 / 54

No.21:「でも好きなんだろ?」


 翌日、僕は亜美に呼び出された。

 亜美は僕に謝ってきた。
 昨日はごめんなさい。
 翔の気持ちは分かったから。
 でもこれからも、友達でいてほしい、と。

 僕も亜美に謝った。
 ウソをついてて、ごめん。
 僕の方こそ、友達でいてほしい、と。

 学校からの帰り道。
 僕は智也と歩いている。
 智也は今日は部活が休みらしい。

「いろいろあったみたいだな」

「うん。智也には本当に悪いと思っている」

「ん? んー、まあ本当は一発殴ってやりたいところだけどな」

「殴られても仕方ないと思う」

「でも亜美が怒るだろうし、やめとくけど」

 そう言って智也はニカッと笑った。
 本当にこういうところが、爽やかイケメンだ。

「でも、これで俺も遠慮しなくていい、ってことだな」

「今まで遠慮してたの?」

「そりゃ、お前! うー、ムカつく! やっぱお前一発殴らせろ!」

「ちょっとちょっと」

 二人でじゃれあいながら、ジグザグに歩く。
 僕は智也にも、救われているんだな。

「でもどうなの? その巨乳のお姉さん」

「巨乳って……」

 まあ確かにそうだけど。

「ずっと翔のアパートに住むのか?」

「わからない。何か他にいい仕事が決まれば出て行くかもしれないし。教師の仕事が見つかるまで、一緒にいるかもしれない」

「で、ぶっちゃけどうなの? ヤッたの?」

「そういうのはないよ。マジで」

「そうなのか? 一緒に住んでるのに?」

「ないない」

「ふーん。そんなもんか。でも好きなんだろ?」

 すみかさんのことを……好きなのかな?

「よくわかんないや。好きなのかもしれないし、単なる憧れなのかもしれないし。でもすみかさんは、僕のことを子供としか見てないからね」

「そっかなー? わからんぞ。あ、でも6つ上かぁー。微妙だなー」

 でも多分「弟」ぐらいにしか、思ってないと思う。
 だからあの下着に対する貞操観なのかもしれない。
 目の保養にはなるけど、いろいろとなんとかしてほしい。
 いや、やっぱりそのままでいいです……。

 それからしばらくの間は、何事もなく時間が経って行った。
 すみかさんは相変わらず夜はバイト。
 昼間は勉強したり、たまに就職活動もしているようだ。
 僕はバイトがない日は、夕食をすみかさんと一緒に食べている。
 すみかさんは僕が作る料理を、いつも美味しいと言って食べてくれる。
 本当に作り手冥利に尽きる。

 すみかさんは、掃除と洗濯を全面的に担当してくれている。
 もうそれは、ほとんど完璧と言っていい。
 僕の分の洗濯物も、きっちり畳んでくれる。
 掃除だって、キッチン周りもトイレもお風呂もピカピカだ。
 料理をしていても、とても気持ちがいい。

 それからあの夜以来、悪い夢はピタッと見なくなった。
 妹のあの声も、聞こえなくなった。
 すみかさんに、うなされているかどうか聞いてみたけど、大丈夫みたいだ。
 本当にすみかさんのおかげだ。
 妹も僕のことを許してくれてるといいんだけど。

 そんな日常が続いていたある日。
 僕は学校で、呼び出しを受けた。

 しかも校長先生からだ。

 校長先生直々に呼び出しを受ける生徒なんて、ほとんどいない。
 何かよっぽどの重大事項だ。
 そんな重大事項……思い当たることはひとつしかない。
 同棲がバレたのか?
感想 6

あなたにおすすめの小説

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?

宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。 栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。 その彼女に脅された。 「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」 今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。 でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる! しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ?? 訳が分からない……。それ、俺困るの?

春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる

釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。 他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。 そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。 三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。 新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。   この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。

うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや

静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。 朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。 「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。 この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか? 甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。

久野真一
青春
 羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。  そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。  彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―  「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。  幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、  ある意味ラブレターのような代物で―  彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。  全三話構成です。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり