キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太

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No.44:2月25日


 そして2月25日。
 今日は日曜日。
 この日が日曜日であったことを、僕は心から感謝した。
 無神論者だけど。

 僕は朝食を終えコーヒーを飲みながら、すみかさんが起きてくるのを待っていた。
 9時半を過ぎたぐらい。
 すみかさんは起きてきた。
 寝ぼけ眼で、目をこすっている。
 赤いパジャマが可愛い。

「すみかさん、おはようございます」

「おはよー」
 すみかさんは小さく欠伸をしている。

「すみかさん、お誕生日おめでとうございます」

「……へっ?」

 すみかさんが一瞬フリーズした。

「えっ? どうして? 私、お誕生日、教えたっけ?」

「学生証に書いてありましたよ」

「学生証?……あっ!」

 思い出してくれたようだ。
 すみかさんに初めて会った日、早慶大の卒業生である証明に学生証を僕に見せてくれた。
 そこには誕生日が記されていた。
 2月25日。
 今日だ。

「あんなに短時間だったのに……よく覚えてたね」

「はい、生年月日を見て、まだ22歳なんだなと思った覚えがあります」

「そっかー。23歳か。我ながら早いなー」

「すみかさん、今日1日お休みですよね」

「うん、そうだよ」

「じゃあ今日1日、すみかさんのやりたい事にお付き合いします。僕は今日1日、すみかさんの下僕しもべですよ」

「下僕って……じゃあ本当に、今日一日言うこと聞いてくれるの?」
すみかさんは笑って言った。

「はい。仰せのままに」
 僕も笑いながら返した。

「えー本当に? どーしよっかなー。ちょっと着替えてから考えるね」

「はい、じゃあ朝ご飯作っときますね」

 僕はいつも通り、トーストと目玉焼き、刻みキャベツとコーヒーを用意した。
 服を着替えたすみかさんは、朝食を食べながら色々と考えているようだ。

「うーん、ストレス発散系がいいかな」

「ストレス発散ですか……体を動かす、みたいな?」

「そうそう。あとカラオケとか」

「すみかさん、カラオケやるんですね」

「うん、好きだよ。最近あまり行けてないけど」

「じゃあ、アラウンド・ワンとか、どうですか?」

「いいわね! アラウンド・ワンなんて久しぶり。卒業以来かも」

 そんなわけで、行き先はアラウンド・ワンに決まった。
 今日は目一杯、すみかさんに楽しんでもらわないと。

 食事を済ませて、出かける準備をする。
 すみかさんは黒のミニスカートを履こうとしたが、「体を動かすので、色々見えちゃいますよ」と言ったら、白のパンツに履き替えてくれた。
 ほっと一安心だ。

 僕らはアパートを出て、駅に向かって歩き出した。
 アラウンド・ワンへは、電車で2駅だ。

 アパートを出た時から、今日のすみかさんは違った。
 最初から僕の腕を取ってきた。

「すみかさん?」

「今日は言うこと聞いてくれるんでしょ? じゃあ、しっかりエスコートしてね」

 そういうことらしい。
 なんだか本当に……デートみたいなんだけど。
 まあ、ある意味デートか。

 電車降りて、アラウンド・ワンに着いた。
 思ったほど混んでなかった。

 僕たちは最初にボーリングをやることにした。
 蓋を開けてみたら、2人ともかなり下手だった。
 一勝一敗で迎えた3ゲーム目。
 2点差で、すみかさんが勝った。

「やったね!」

「うーん、勝てると思ったんですけどね……すみかさん、普通最後にストライクとか出ませんよ」

「ふっふっふ、お姉さんの底力だね」

 すみかさんはご機嫌だ。
 でも全てのゲームで、二人の得点合計は150点以下だった。
 レベルが低すぎる。

 次に僕たちは卓球を始めた。
 これはもう、僕の圧勝だった。
 ていうか、ちょっと左右に振ったりカットをかけたりすると、もうすみかさんからは返ってこない。
 僕は智也や亜美と一緒に来て、鍛えられてるからな。

 そのあと、バッティングマシーンを1ゲームずつやった。
 すみかさんは、初めてだったらしい。
 ボールに2-3回チップしたけど、前には一回も飛ばなかった。
 僕も3球ぐらいしか前に飛ばなかった。

 もうこの時点で、かなり疲れてしまった。
 ちょっと休憩しよう。

 お腹も空いたので、フードカウンターで食べ物を買う。
 ピザと大盛り焼きそばにフライドポテト。
 それにドリンク2つ。

 テーブルに運んで、二人で食べ始めた。

「こんなんでよかったんですか?」

「もちろん。十分だよ」

「夜はもっといいもの食べましょうね。今日は僕がご馳走しますから」

「そんなのいいよ」

「いえ、いつも動画撮影に協力してもらってますし、それぐらいはさせてください」

 実際Youtubeの広告収入が、もうすぐ現金化できそうなところまで来ている。
 それもあって、是非ご馳走させてもらいたいところだ。
 とはいっても僕は未成年なので、実際には慎一おじさんのアカウントに入金されることになる。
 入金されたら、電子マネーで送ってもらおう。

「そんなのは全然いいんだけどね……あ、だったらさ、ちょっとお願いがあるんだけど」

「何でしょう?」

「えっとね、夕食は部屋で作ってくれないかな? リクエストがあるんだ」
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