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【19】キス
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「仕事なのですから、仕方のない事です」
違う。こんな風に、捻くれたことを言いたかったわけじゃない。心配してくれたユアンに感謝していることを伝えたい。
ディアナはユアンを安心させようと笑顔を作る。強がりではなく自然と笑えていたことに驚いた。
「ユアン様、わたくしを甘く見てもらっては困ります。あのような事態、引き受ける前から想定していました。その上で契約を結んだのはわたくしです。言いたい者には言わせておけばいいのですわ」
ユアンは驚きに目を見張る。次の瞬間には、それは痛ましそうな表情に変わっていたけれど。
「皮肉以上に、皇子殿下を利用出来るという謳い文句が魅力的だったのですわ。それに、わたくしの親友を悪く言う者に文句を言うことが出来ました。むしろ今夜はユアン様の恋人として出席して良かったと感じているほどです」
だからあなたは悪くないと精一杯伝えた。
「ユアン様。今日はご一緒して下さってありがとうございます。おかげで有意義な時間となりました」
利用してやるつもりだった。でも来てくれた。利害の一致から始まった関係だが、悪い事ばかりではなかった。多くの社交場を渡り歩いても、これほど心が満たされた事はない。
「きみがそう言うのなら……わかったよ。僕の方こそ、ありがとう」
「ユアン様?」
お礼を言われることをしただろうか? 会話を思い返すも今一つ理解が及ばない。
「ディアナ。魔法を解いてもらえるかな」
この時間は終わりを告げる。多忙なユアンの時間を独り占めするわけにもいかず、ディアナは命じられた通りに魔法を解いた。僅かな時間ではあったが、それは深くディアナの胸に残る思い出となった。
魔法を解けばお互いに間が悪いのか、そこにはディアナの陰口を叩く令嬢たちがいた。こちらに気付いた彼女たちの顔にはいかにも気まずいと書いてある。もしかしたら姿が見えないことで、またディアナの噂を流していたのかもしれない。
けれど不思議と、先ほどよりもディアナの心は穏やかだ。きっと隣にユアンがいてくれるからだろう。
「行こうか。ディアナ」
ユアンはディアナに手を差し伸べる。恋人としてここは手を取る場面だ。
しかし歩き出すのかと思えば、ユアンはくるりと会場に背を向ける。
「ディアナ――」
呼び声につられて顔を上げれば、ユアンの肩越しにあの令嬢たちが見えた。
会場の眩しさが目に入らないほど、視界はユアンに奪われている。あまりの近さに輪郭がぼやけ、瞬く間に唇が重なっていた。
キスをしている。
他人事のように冷静な自分が告げている。それほど現実味はなく、目を閉じているユアンからはこの行為の真意が掴めそうもない。
許可もなく唇に触れられているのだから暴れても許されるだろう。しかし抱きしめられたわけでもないのに身体は硬直していた。なのに触れた唇は柔らかく、じんわりと熱を伝染させる。触れ合っているのだと意識させられ、じわじわと身体に相手の熱が移っていく。
あれほど賑やかだった会場の声は遠く、まるでこの場には二人しかいないようだ。ぴったりと塞がれていた唇が離れてから、ようやくディアナは我に返った。
キスをしていた。
その事実が遅れて頭に入ると硬直は解け、身体中が燃え上がる。
「何を――」
許可もなく唇を奪われて大人しくしてはいられない。言い募ろうとすれば、抗議を発する前にまたも唇を塞がれていた。
見事な速さで腰を抱かれ、頬に滑らされた掌が退路を奪う。
窓の向こうに一瞬だけ姿を見た令嬢たちは酷く取り乱していた。でもきっと、誰より取り乱しているのはディアナ自身だ。
「ふ、あっ……!」
開いた唇から舌が差し込まれる。触れたこともない他人のものが擦りつけられ、怯えたように身体が跳ねた。けれどユアンによって抑え込まれた身体は解放されず、怯えは全て彼の腕の中に消えてしまう。
「んっ……」
「はっ、ぁ……んぅっ!」
ねっとりとした水音が、合わせた唇から零れている。あまりの恥ずかしさに逃げ出したいが、ユアンによって自由を奪われた身体はどこへも行けない。口付けすらも未経験のディアナにとって、翻弄されるような深いキスは未知の感覚を教えた。
「んっ……あっ!」
愛し合っていると思わせる様な行為だ。でもそれは錯覚で、こんなことは自分たちには許されない。キスも、その先も、愛し合っていなければ許されるはずがない。
それなのに、ディアナの意思に反して身体は高められていく。身体の底から湧きあがる感情をなんと呼べばいいのか、ディアナにはわからない。ユアンに縋りつくことでしか意識を保てなかった。
唇が離れるとディアナは大きく息を吸う。肩で息をするディアナは力が抜けたようにふらつきユアンに支えられていた。
熱烈な光景を見せつけられた令嬢たちはいつの間にか姿を消している。情けない表情を見せずに済んで良かったと思うも、暗闇の中でディアナの表情を見ることが出来るのはユアンだけだろう。
濃厚なキスを送られたディアナはショックと動揺から真っ赤に染まり、しばらく言葉を発することが出来ずにいた。たとえ受け止めてくれた相手が元凶だとしてもだ。
逆上せたディアナを会場の賑わいから守る様にカーテンが下りる。ユアンの魔法だろう。それを合図に息を整えたディアナは猛烈な抗議を繰り出した。
「何をなさるのです! いきなりこのような、それも、人前なのですよ!」
「おや、誰かいたのかい? 僕には愛しい人の姿しか見えなかったよ」
いつもに増して芝居がかったような口調だ。白々しいとディアナは目くじらを立てる。
ディアナが冷静であれば言い返すことも出来ただろう。しかし混乱が上手く言葉を選ばせてくれない。普通なら張り手をしてもおかしくはない所業だが、人は混乱を極めると動けないようだ。
「ねえ、愛しい人」
ディアナが困惑しているうちに、ユアンが両手で頬を包む。きみの姿しか目に入っていないという主張が正しいとでもいうような行動だ。
「僕たちは恋人同士なのだから、何もおかしなことはないよね?」
ユアンにとってはこれも恋人演技の延長なのだろう。街で腕を組んだように。カフェでお茶をしたように。二人でパーティーに出席するように。なんてことのない演技なのだ。
「だ、だからといって、このようなことはいけません!」
この場で偽の恋人だと叫ぶつもりはないが、仮に本当の恋人同士だとしても、人前でキスをしていいことにはならない。時と場合はわきまえるべきだ。
いくらディアナが憤りを見せようと、ユアンは穏やかな姿勢を崩さない。瞳を覗きこまれると、ユアンの感情に引きずられ怒りを忘れてしまいそうになる。
違う。こんな風に、捻くれたことを言いたかったわけじゃない。心配してくれたユアンに感謝していることを伝えたい。
ディアナはユアンを安心させようと笑顔を作る。強がりではなく自然と笑えていたことに驚いた。
「ユアン様、わたくしを甘く見てもらっては困ります。あのような事態、引き受ける前から想定していました。その上で契約を結んだのはわたくしです。言いたい者には言わせておけばいいのですわ」
ユアンは驚きに目を見張る。次の瞬間には、それは痛ましそうな表情に変わっていたけれど。
「皮肉以上に、皇子殿下を利用出来るという謳い文句が魅力的だったのですわ。それに、わたくしの親友を悪く言う者に文句を言うことが出来ました。むしろ今夜はユアン様の恋人として出席して良かったと感じているほどです」
だからあなたは悪くないと精一杯伝えた。
「ユアン様。今日はご一緒して下さってありがとうございます。おかげで有意義な時間となりました」
利用してやるつもりだった。でも来てくれた。利害の一致から始まった関係だが、悪い事ばかりではなかった。多くの社交場を渡り歩いても、これほど心が満たされた事はない。
「きみがそう言うのなら……わかったよ。僕の方こそ、ありがとう」
「ユアン様?」
お礼を言われることをしただろうか? 会話を思い返すも今一つ理解が及ばない。
「ディアナ。魔法を解いてもらえるかな」
この時間は終わりを告げる。多忙なユアンの時間を独り占めするわけにもいかず、ディアナは命じられた通りに魔法を解いた。僅かな時間ではあったが、それは深くディアナの胸に残る思い出となった。
魔法を解けばお互いに間が悪いのか、そこにはディアナの陰口を叩く令嬢たちがいた。こちらに気付いた彼女たちの顔にはいかにも気まずいと書いてある。もしかしたら姿が見えないことで、またディアナの噂を流していたのかもしれない。
けれど不思議と、先ほどよりもディアナの心は穏やかだ。きっと隣にユアンがいてくれるからだろう。
「行こうか。ディアナ」
ユアンはディアナに手を差し伸べる。恋人としてここは手を取る場面だ。
しかし歩き出すのかと思えば、ユアンはくるりと会場に背を向ける。
「ディアナ――」
呼び声につられて顔を上げれば、ユアンの肩越しにあの令嬢たちが見えた。
会場の眩しさが目に入らないほど、視界はユアンに奪われている。あまりの近さに輪郭がぼやけ、瞬く間に唇が重なっていた。
キスをしている。
他人事のように冷静な自分が告げている。それほど現実味はなく、目を閉じているユアンからはこの行為の真意が掴めそうもない。
許可もなく唇に触れられているのだから暴れても許されるだろう。しかし抱きしめられたわけでもないのに身体は硬直していた。なのに触れた唇は柔らかく、じんわりと熱を伝染させる。触れ合っているのだと意識させられ、じわじわと身体に相手の熱が移っていく。
あれほど賑やかだった会場の声は遠く、まるでこの場には二人しかいないようだ。ぴったりと塞がれていた唇が離れてから、ようやくディアナは我に返った。
キスをしていた。
その事実が遅れて頭に入ると硬直は解け、身体中が燃え上がる。
「何を――」
許可もなく唇を奪われて大人しくしてはいられない。言い募ろうとすれば、抗議を発する前にまたも唇を塞がれていた。
見事な速さで腰を抱かれ、頬に滑らされた掌が退路を奪う。
窓の向こうに一瞬だけ姿を見た令嬢たちは酷く取り乱していた。でもきっと、誰より取り乱しているのはディアナ自身だ。
「ふ、あっ……!」
開いた唇から舌が差し込まれる。触れたこともない他人のものが擦りつけられ、怯えたように身体が跳ねた。けれどユアンによって抑え込まれた身体は解放されず、怯えは全て彼の腕の中に消えてしまう。
「んっ……」
「はっ、ぁ……んぅっ!」
ねっとりとした水音が、合わせた唇から零れている。あまりの恥ずかしさに逃げ出したいが、ユアンによって自由を奪われた身体はどこへも行けない。口付けすらも未経験のディアナにとって、翻弄されるような深いキスは未知の感覚を教えた。
「んっ……あっ!」
愛し合っていると思わせる様な行為だ。でもそれは錯覚で、こんなことは自分たちには許されない。キスも、その先も、愛し合っていなければ許されるはずがない。
それなのに、ディアナの意思に反して身体は高められていく。身体の底から湧きあがる感情をなんと呼べばいいのか、ディアナにはわからない。ユアンに縋りつくことでしか意識を保てなかった。
唇が離れるとディアナは大きく息を吸う。肩で息をするディアナは力が抜けたようにふらつきユアンに支えられていた。
熱烈な光景を見せつけられた令嬢たちはいつの間にか姿を消している。情けない表情を見せずに済んで良かったと思うも、暗闇の中でディアナの表情を見ることが出来るのはユアンだけだろう。
濃厚なキスを送られたディアナはショックと動揺から真っ赤に染まり、しばらく言葉を発することが出来ずにいた。たとえ受け止めてくれた相手が元凶だとしてもだ。
逆上せたディアナを会場の賑わいから守る様にカーテンが下りる。ユアンの魔法だろう。それを合図に息を整えたディアナは猛烈な抗議を繰り出した。
「何をなさるのです! いきなりこのような、それも、人前なのですよ!」
「おや、誰かいたのかい? 僕には愛しい人の姿しか見えなかったよ」
いつもに増して芝居がかったような口調だ。白々しいとディアナは目くじらを立てる。
ディアナが冷静であれば言い返すことも出来ただろう。しかし混乱が上手く言葉を選ばせてくれない。普通なら張り手をしてもおかしくはない所業だが、人は混乱を極めると動けないようだ。
「ねえ、愛しい人」
ディアナが困惑しているうちに、ユアンが両手で頬を包む。きみの姿しか目に入っていないという主張が正しいとでもいうような行動だ。
「僕たちは恋人同士なのだから、何もおかしなことはないよね?」
ユアンにとってはこれも恋人演技の延長なのだろう。街で腕を組んだように。カフェでお茶をしたように。二人でパーティーに出席するように。なんてことのない演技なのだ。
「だ、だからといって、このようなことはいけません!」
この場で偽の恋人だと叫ぶつもりはないが、仮に本当の恋人同士だとしても、人前でキスをしていいことにはならない。時と場合はわきまえるべきだ。
いくらディアナが憤りを見せようと、ユアンは穏やかな姿勢を崩さない。瞳を覗きこまれると、ユアンの感情に引きずられ怒りを忘れてしまいそうになる。
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