それはいつもあなたの隣

入野 柚葉

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…………あの日から僕はおかしくなった。
実咲が可愛く見えて仕方なくて、目が離せなくて、キラキラ見えて仕方なくて、
……………あれ……こんなに…実咲って……可愛かったっけ?………近くにいるだけでドキドキする。………
あぁ……近くにいると……苦しくなる。調子狂うな……もしかすると……実咲のこと嫌いになったのかも……な、……………
ダンスの帰りの車の中で、気づけば実咲のことを考えていることに気がついた、家に帰って、すぐにお姉ちゃんに僕は相談した。
「ん……もうさぁ、とにかく………頭からどっか行かなくてさぁ、なんか、そわそわそわそわ…するしさぁ、実咲の近くにいたらなんか、落ち着かないんだよね、」
お姉ちゃんは、少し間をおいて、ニコっと笑いオレンジジュースをコップに注ぎながら話しだした。
「んぁーねぇー、…ふーん。お前さぁ、そういえば最近実咲のことばかり話してるよな……私は最近あってないけど、そんなに変わったものなのか?……」
ダンスやめてから確かにお姉ちゃんとあってない気がする。
「いや……変わったかどうかって言われると……わかんないけど。だって、僕は週二回はあってるわけだし。」
長い髪を結びながら、姉は何か思いついたという表情をした。
「……お前、実咲に憧れてんだろ?」
……なるほど………僕は実咲に憧れてるのか!!
「……そうかもしれない!」
なんだかわからないけど、少しうれしく感じた……というより、安心した。
きっとそうだよ、きっと。
次の日僕は学校に行った。終業式、僕の学校は夏休みも学校がある。それも、僕の代まで。下の学年からはないとかどういうことだよ!
小雪とは、学校も部活も一緒だった。
「ぉお……おはよー小雪ー」
パッと後ろから出てきた影に挨拶をした。
「おはようございます!先輩!」
うーん……やっぱり、9年くらいの付き合いなんだ……先輩は変な感じだなぁ…………
「明日から夏休みだなぁ」
小雪は楽しそうな顔をしていた。
「夏休みに入ったら………ダンスにいっぱい専念できる!」
おぉおぉ、………目が輝いておる………

【キーンコーンカーンコーン】
終業式が始まった。また長い長いお経のような校長の話を聞かされる……寝るな、俺………ってか……今実咲何してるんだろう……仕事中だよねー、早く会いたいなぁー………そういえばあの時の実咲かわいかったなぁ……あの日一緒に撮った写真……天使のようだったなぁ………いつか遊びに行きたいなぁ……
「起立!」
んえっ!?
バラバラと立ち上がる生徒
「礼!」
だるそうに礼をする生徒達
……ちゃんと僕が、校長の話の最中起きていられたのって……初めてじゃね?
教室に帰れば早速配られる夏休みの栞。
実際夏休みなんて半分しかない、一つ学年が上がれば一週間、……いやゴールデンウィークかっ!!!……その夏休みの最中ほぼほぼダンスの祭りの練習だ。……しんどい……過労死する…………
「しんどいといった顔ですねぇ」
友達のゆうらだ、
「ちょうど過労死すると思っていた最中だよー」
僕の夏休みの栞を眺めていった。
「またダンスかい。あんたもよーやるのー、若いって素晴らしい。」
いや、歳だけで言うと僕のが一つ年上ですけど……
「ためやん」
ゆうらは細かいことはキニスルナーと言いながら教室を出ていった。
ほんとに、愉快なやつやわ、
ああ、実咲に会いたい。
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