僕の大切な義妹(ひまり)ちゃん。~貧乏神と呼ばれた女の子を助けたら、女神な義妹にクラスチェンジした~

マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫

文字の大きさ
55 / 74
第4章

第55話 遠足のしおり(1)

しおりを挟む
 それからも、僕は順調にテスト勉強を続けていった。

 普段は一人で黙々と、夜遅くまで。
 時々ひまりちゃんと一緒に、まるひチェックを授けてもらいながら。

 雪希とひまりちゃんと3人で図書室に行って、勉強会もした。

 おかげで最初の頃にあったテストへの不安はほぼ消え去り、僕的には準備はバッチリと言ったところだ。

 こうして少しだけ余裕が出てきた僕は、テスト勉強と並行してとある行動を起こしていた。
 それが何なのかと言うと――、

「へぇ、こんな中心部の繁華街のど真ん中に、神社があるんだ。生田神社……なになに? 起源は201年、ってことは今から1800年以上前ってこと……? は……? え……? なにこれ、すごくない?」

 中間テストのすぐ後に行われる校外学習のリーフレット作りだった。

 最初はテスト勉強の息抜きも兼ねて、行き先である神戸の観光スポットなどをスマホやパソコンでチェックしていただけだったんだけど。
 調べるうちに次第に神戸の魅力に引き込まれてしまい、クラスのみんなに一つでも多くの場所を見て回って欲しいと思うようになったのだ。

 そのためにリーフレット――中学までは遠足の時にホッチキスで止めた「遠足のしおり」があったよね――を作り、効率的な神戸観光ができるように、お勧めルートなんかを用意できればといいなと考えたわけだ。

 既に担任の鈴木先生からは、印刷やら配布やらの許可は貰っている。

 むしろ「すごく面白いアイデアじゃない。いいわよ、思う存分やりなさい。学年主任にも話は通しておくから」と背中を押してもらえた。

 だから後は、僕がリーフレットの原本を作るだけでいい。

「神戸の街はかなりコンパクトにまとまっているけど。だからこそ、どこに何があるかが分からないと、結構行ったり来たりして時間を浪費してしまいそうな構造なんだよね」

 それぞれが近いところにあるが故に、あまり考えずに行きたいところを回ろうとすると、無駄な移動でかなりの時間を喰ってしまう可能性がある。

 しかも厄介なのが、繁華街や住宅地のど真ん中に、有名な観光地がいきなりあるみたいなのだ。
 気付かずに通り過ぎる可能性や、そもそもたどり着けない可能性も考えられた。

 1日で全部を見て回るのはもちろん不可能だから、どこを見るかの取捨選択は必要だけど、移動で時間を浪費して見れなくなるのは、それ以前の問題だと思う。

「大まかな方向性としては、JR三ノ宮駅の北側と、南側の観光スポットをそれぞまとめるでしょ? 人気が高そうな神戸ハーバーランドも、他の観光スポットからは少し距離が離れているから、ここも別個でまとめないとだし。あとは神戸須磨シーワールドや王子動物園、神戸どうぶつ王国に行くなら、1日がかりになるかなぁ」

 僕は神戸の観光について検索して、グーグルマップを見て、また検索して、グーグルマップを見て、という作業を繰り返して、神戸の街の大まかな観光スポットの場所を掴んでいった。

 とは言え、そもそもこれはやらなくてもいいことだ。
 僕が遠足のしおりを用意したとして、クラスのみんながそれを利用する義務もない。

 ただ、僕自身がちょっとワクワクしてるのもあったし、せっかくクラス委員になったんだから、何かしらの活動をしたいなって気持ちもあって、行動へと移したのだ。

 つまり突き詰めれば僕の自己満足でしかない。
 だけどきっとこの自己満足を、役に立つと感じてくれる人もいるはずだから。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『お兄ちゃんのオタクを卒業させてみせるんだからね❤ ~ブラコン妹と幼馴染オタク姫の果てしなき戦い~』

本能寺から始める常陸之介寛浩
青春
「大好きなはずなのに……! 兄の『推し活』が止まらない!?」 かつて、私は信じていた。 優しくて、頼もしくて、ちょっと恥ずかしがり屋な── そんな普通のお兄ちゃんを。 でも── 中学卒業の春、 帰ってきた幼馴染みの“オタク姫”に染められて、 私のお兄ちゃんは**「推し活命」**な存在になってしまった! 家では「戦利品だー!」と絶叫し、 年末には「聖戦(コミケ)」に旅立ち、 さらには幼馴染みと「同人誌合宿」まで!? ……ちがう。 こんなの、私の知ってるお兄ちゃんじゃない! たとえ、世界中がオタクを称えたって、 私は、絶対に── お兄ちゃんを“元に戻して”みせる! これは、 ブラコン妹と 中二病オタク姫が、 一人の「兄」をめぐって 全力でぶつかり合う、果てしなき戦いの物語──! そしていつしか、 誰も予想できなかった 本当の「大好き」のカタチを探す、 壮大な青春ストーリーへと変わっていく──。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件

マサタカ
青春
 俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。 あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。   そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。 「久しぶりですね、兄さん」 義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。  ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。 「矯正します」 「それがなにか関係あります? 今のあなたと」  冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。    今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人? ノベルアッププラスでも公開。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

友達の妹が、入浴してる。

つきのはい
恋愛
 「交換してみない?」  冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。  それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。  鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。  冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。  そんなラブコメディです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

処理中です...