S級【バッファー】(←不遇職)の俺、結婚を誓い合った【幼馴染】を【勇者】に寝取られパーティ追放されヒキコモリに→美少女エルフに養って貰います
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第8章
第135話『こちら⇦精霊の森/精霊の泉』
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「それではこれより『精霊の森』攻略クエストにとりかかる」
アイセルのテーマパークを出発してさらに森の奥に向かい、道の果てにある最後の村をさらに越えて進んだ獣道の先。
『精霊の森』の入り口を前にして、俺はパーティのリーダーらしくハキハキとみんなに宣言した。
ちなみになぜここが入り口かどうか分かるかと言うと、その旨を示した立て看板が立っていたからである。
『こちら⇦精霊の森/精霊の泉』という看板がね、地面に差してあるんだよ。
資料にもあったから事前に知ってはいたんだけど、誰が立てたのこれ?
あれかな?
俺たちの前に複数回、調査団が入って逃げ帰ってるんだけど、その人たちが目印のために立てておいたのかな?
まぁその疑問はとりあえず今はいいとしてだ。
「わたしたちは森の奥にある『精霊の泉』まで行って、そこに住まう水の乙女の精霊とコンタクトすればいいんですよね?」
アイセルが最終確認をするように聞いてくる。
「そういうことだな。資料によると、泉の精霊との大昔の盟約に従って、定期的に会いに行くことになってるみたいだ。その会いに行く期限が近いんだとか」
「精霊と交わした古の盟約……はふぅ、ロマンチックですよね」
古代のアイテムやら伝説やらが好きなアイセルが、艶っぽいため息をついた。
「だけど『精霊の泉』を取り囲む『精霊の森』がここ最近荒ぶっていて、会いに行けてないみたいだな」
「原因究明のための調査団が何度か『精霊の森』に入ったのに、目的の泉まではたどり着けずに全員追い返されて。だからSランクパーティのわたしたちにお役目が回ってきたわけですね」
「ま、そういうことだな。まずは精霊に会って、可能なら契約更新まで済ませるのが今回のクエストだ」
これが今回のクエストが依頼されるに至った、おおまかな流れである。
シャーリーのお父さんがお見合いさせるために用意しただけあって、これまたなかなか難度の高そうなクエストだなぁ。
「ねぇねぇケイスケ。この森って、木でできたウッドゴーレムや高位精霊のドリアードが出てくるんだよね?」
「みたいだな。ウッドゴーレムは単体Aランク、群れA+ランク。かなり数がいるみたいだから要注意な、集団戦を想定しておこう。あとウッドゴーレムは過去の遭遇例がほとんどなくて、詳しい特徴はあまり分かっていないんだ」
「ふんふん、じゃあとりあえずバトルアックスで叩いてみるね。ドリアードのほうは?」
「ドリアードは単体A+ランク、群れることは基本的にない。だから多分出てきても1体か2体だと思う」
「ケイスケみたいな完全後衛タイプなんだよね?」
「直接戦闘能力はほぼないと思っていいよ。代わりに声を使った相手を惑わす能力がやっかいで、特に声真似で偽の指示を出してくるから、それに騙されないように気をつけてくれ」
「了解! で、それでね? よくそんなの相手に無傷で逃げおおせたよね、って思うんだけど?」
サクラの疑問はイチイチもっともだった。
Aランク以上の敵が複数もいて、なのに人死にや大きな怪我もなく、調査団はみんな無事に『精霊の森』からの脱出に成功していたのだ。
「あ、それアタシも思ったのよね」
「人的被害がゼロだったのは不幸中の幸いですけど、確かにそこは気になりますよね」
シャーリーもアイセルもうんうんと頷いて同意する。
「俺も調査団に同行したAランクパーティはまったく歯が立たなかったって話なのに、調査団全員が無傷で帰れたのはちょっと腑に落ちないんだよな」
「ということは、なにかしら別の目的があるんでしょうか?」
「もしかして目的は追いはらうことで、命を取るつもりまではなかったりとか? 木の精霊は、他の種族に対して友好的な種族だって言われてるし」
「その可能性はあるかもだな。でも結局は推測の域を出ないから、基本的に甘い考えはせずに、今までのクエストと同じように安全マージンをしっかりとって油断せずに取り掛かろう」
俺はリーダーらしく、みんなの気を引き締めることで話を締めたのだった。
「了解です」
「はーい!」
「オッケー」
みんなもいつも通りいい顔で返事をくれる。
ってなわけで。
「S級スキル『天使の加護――エンジェリック・レイヤー』発動」
まずはいつも通りにバフスキルを使用すると、俺たちパーティ『アルケイン』は、先頭からアイセル、俺&シャーリー、サクラの順に隊列を組んで荒ぶる『精霊の森』へと踏み入ったのだった。
アイセルのテーマパークを出発してさらに森の奥に向かい、道の果てにある最後の村をさらに越えて進んだ獣道の先。
『精霊の森』の入り口を前にして、俺はパーティのリーダーらしくハキハキとみんなに宣言した。
ちなみになぜここが入り口かどうか分かるかと言うと、その旨を示した立て看板が立っていたからである。
『こちら⇦精霊の森/精霊の泉』という看板がね、地面に差してあるんだよ。
資料にもあったから事前に知ってはいたんだけど、誰が立てたのこれ?
あれかな?
俺たちの前に複数回、調査団が入って逃げ帰ってるんだけど、その人たちが目印のために立てておいたのかな?
まぁその疑問はとりあえず今はいいとしてだ。
「わたしたちは森の奥にある『精霊の泉』まで行って、そこに住まう水の乙女の精霊とコンタクトすればいいんですよね?」
アイセルが最終確認をするように聞いてくる。
「そういうことだな。資料によると、泉の精霊との大昔の盟約に従って、定期的に会いに行くことになってるみたいだ。その会いに行く期限が近いんだとか」
「精霊と交わした古の盟約……はふぅ、ロマンチックですよね」
古代のアイテムやら伝説やらが好きなアイセルが、艶っぽいため息をついた。
「だけど『精霊の泉』を取り囲む『精霊の森』がここ最近荒ぶっていて、会いに行けてないみたいだな」
「原因究明のための調査団が何度か『精霊の森』に入ったのに、目的の泉まではたどり着けずに全員追い返されて。だからSランクパーティのわたしたちにお役目が回ってきたわけですね」
「ま、そういうことだな。まずは精霊に会って、可能なら契約更新まで済ませるのが今回のクエストだ」
これが今回のクエストが依頼されるに至った、おおまかな流れである。
シャーリーのお父さんがお見合いさせるために用意しただけあって、これまたなかなか難度の高そうなクエストだなぁ。
「ねぇねぇケイスケ。この森って、木でできたウッドゴーレムや高位精霊のドリアードが出てくるんだよね?」
「みたいだな。ウッドゴーレムは単体Aランク、群れA+ランク。かなり数がいるみたいだから要注意な、集団戦を想定しておこう。あとウッドゴーレムは過去の遭遇例がほとんどなくて、詳しい特徴はあまり分かっていないんだ」
「ふんふん、じゃあとりあえずバトルアックスで叩いてみるね。ドリアードのほうは?」
「ドリアードは単体A+ランク、群れることは基本的にない。だから多分出てきても1体か2体だと思う」
「ケイスケみたいな完全後衛タイプなんだよね?」
「直接戦闘能力はほぼないと思っていいよ。代わりに声を使った相手を惑わす能力がやっかいで、特に声真似で偽の指示を出してくるから、それに騙されないように気をつけてくれ」
「了解! で、それでね? よくそんなの相手に無傷で逃げおおせたよね、って思うんだけど?」
サクラの疑問はイチイチもっともだった。
Aランク以上の敵が複数もいて、なのに人死にや大きな怪我もなく、調査団はみんな無事に『精霊の森』からの脱出に成功していたのだ。
「あ、それアタシも思ったのよね」
「人的被害がゼロだったのは不幸中の幸いですけど、確かにそこは気になりますよね」
シャーリーもアイセルもうんうんと頷いて同意する。
「俺も調査団に同行したAランクパーティはまったく歯が立たなかったって話なのに、調査団全員が無傷で帰れたのはちょっと腑に落ちないんだよな」
「ということは、なにかしら別の目的があるんでしょうか?」
「もしかして目的は追いはらうことで、命を取るつもりまではなかったりとか? 木の精霊は、他の種族に対して友好的な種族だって言われてるし」
「その可能性はあるかもだな。でも結局は推測の域を出ないから、基本的に甘い考えはせずに、今までのクエストと同じように安全マージンをしっかりとって油断せずに取り掛かろう」
俺はリーダーらしく、みんなの気を引き締めることで話を締めたのだった。
「了解です」
「はーい!」
「オッケー」
みんなもいつも通りいい顔で返事をくれる。
ってなわけで。
「S級スキル『天使の加護――エンジェリック・レイヤー』発動」
まずはいつも通りにバフスキルを使用すると、俺たちパーティ『アルケイン』は、先頭からアイセル、俺&シャーリー、サクラの順に隊列を組んで荒ぶる『精霊の森』へと踏み入ったのだった。
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