一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第3章 学園のアイドルと過ごす日々
第41話 復縁を迫った真相 ~服部健介SIDE~
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~服部健介SIDE~
話は紺野蒼太が葛谷詩織に振られた話が広まった日の、すぐ後ぐらいに遡る。
健介は家に帰るなり隣に住む3つ年上の先輩の家を訪ねた。
「悠那さん、お願いがあるんすけど」
三上悠那。
健介や蒼太の3つ年上で、二人と同じ高校で新聞部の部長をしていた卒業生だ。
健介とは家が隣で、いわゆる幼馴染という間柄だった。
そんな悠那に、健介は蒼太が葛谷に振られた事のあらましを説明した。
「……つまり親友の蒼太くんが新聞部にゴシップを流されて可哀想だから、なんとかしてやって欲しいってことかい?」
「そういうことなんです」
「そうはいっても、もう卒業してるからねぇ。元部長とはいっても、現役部員を抑えつけるのはちょっと難しいかなぁ。それに一度流れちゃったものを、今さらなかったことにはできないし」
「そこをなんとかなりませんか? 蒼太はいい奴なんですよ。何をするにも一生懸命なやつで。なのに『案の定、美人に振られた哀れなモブメン。鏡見ろ』みたいに笑われてて」
「健介の家に遊びに来ているのを見かけたことがあったけど、たしかに誠実そうな雰囲気の子だったね」
「でしょ? 悠那さんの力でなんとかできないっすかね?」
大切な親友である蒼太のために、健介は両手を合わせながら頭を下げた。
「まぁ可愛い健介のたってのお願いだし、できる範囲で少しだけ調べてみようかな」
「ほんとっすか!? あざっす!」
「どうも話を聞いた限りだと、葛谷さんだっけ? その子が蒼太くんと医大生と付き合っていた時期が被ってる気がするんだよね。多分だけど二股してたんじゃないかな? その辺りを突っつけば、いくらでもホコリは出そうだし」
「あ、言われてみればそうですね」
健介はつい先日も、蒼太と葛谷が一緒に仲良く帰っていたのを見かけている。
なのに葛谷はその直後に医大生とデートしていたのだ。
蒼太を振った直後にイケメン医大生に乗り換えた可能性もないわけじゃないだろうが、普通に考えたら二股していた期間があってもおかしくはない。
「それともう一つ。女の子を泣かせるイケメン医学部生にも、実は心当たりがあるんだよね。親も含めて、この辺りの大学じゃ危険人物として結構有名なんだよ。その辺もまとめて、近々新聞部の部長に話をしてみるね」
「マジっすか!?」
「一応、今の部長とは今でもやりとりはあるからね」
「さすが悠那さん! 大学でもメディア学を専攻してるだけのことはありますね! 頼りになります!」
「あはは、それはちょっと関係ないんだけど。でも今回だけだよ? メディア志望は狭き門だから、周りもみんなコネクション作りも兼ねて1年からアルバイトしたりアシスタントやインターンに参加したりしていて、毎日大変なんだから」
「うぐっ、ほんとマジすんません!」
「お礼は期待していいのかな?」
「えーと、俺にできる範囲でしたら……」
「冗談だよ。健介に頼られて悪い気はしないもの。せっかくだし、今度久しぶりに一緒に遊びにでも行こうか。見たい映画があるんだ。奢るよ?」
「マジっすか? 喜んで行くっす!」
とまぁこのようなやり取りがあり。
当初、葛谷詩織のネガティブスクープの取り扱いに極めて慎重な態度を取っていた新聞部は、元新聞部部長の鶴の一声を契機に、全力報道へと一気に舵を切ったのだった。
話は紺野蒼太が葛谷詩織に振られた話が広まった日の、すぐ後ぐらいに遡る。
健介は家に帰るなり隣に住む3つ年上の先輩の家を訪ねた。
「悠那さん、お願いがあるんすけど」
三上悠那。
健介や蒼太の3つ年上で、二人と同じ高校で新聞部の部長をしていた卒業生だ。
健介とは家が隣で、いわゆる幼馴染という間柄だった。
そんな悠那に、健介は蒼太が葛谷に振られた事のあらましを説明した。
「……つまり親友の蒼太くんが新聞部にゴシップを流されて可哀想だから、なんとかしてやって欲しいってことかい?」
「そういうことなんです」
「そうはいっても、もう卒業してるからねぇ。元部長とはいっても、現役部員を抑えつけるのはちょっと難しいかなぁ。それに一度流れちゃったものを、今さらなかったことにはできないし」
「そこをなんとかなりませんか? 蒼太はいい奴なんですよ。何をするにも一生懸命なやつで。なのに『案の定、美人に振られた哀れなモブメン。鏡見ろ』みたいに笑われてて」
「健介の家に遊びに来ているのを見かけたことがあったけど、たしかに誠実そうな雰囲気の子だったね」
「でしょ? 悠那さんの力でなんとかできないっすかね?」
大切な親友である蒼太のために、健介は両手を合わせながら頭を下げた。
「まぁ可愛い健介のたってのお願いだし、できる範囲で少しだけ調べてみようかな」
「ほんとっすか!? あざっす!」
「どうも話を聞いた限りだと、葛谷さんだっけ? その子が蒼太くんと医大生と付き合っていた時期が被ってる気がするんだよね。多分だけど二股してたんじゃないかな? その辺りを突っつけば、いくらでもホコリは出そうだし」
「あ、言われてみればそうですね」
健介はつい先日も、蒼太と葛谷が一緒に仲良く帰っていたのを見かけている。
なのに葛谷はその直後に医大生とデートしていたのだ。
蒼太を振った直後にイケメン医大生に乗り換えた可能性もないわけじゃないだろうが、普通に考えたら二股していた期間があってもおかしくはない。
「それともう一つ。女の子を泣かせるイケメン医学部生にも、実は心当たりがあるんだよね。親も含めて、この辺りの大学じゃ危険人物として結構有名なんだよ。その辺もまとめて、近々新聞部の部長に話をしてみるね」
「マジっすか!?」
「一応、今の部長とは今でもやりとりはあるからね」
「さすが悠那さん! 大学でもメディア学を専攻してるだけのことはありますね! 頼りになります!」
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「うぐっ、ほんとマジすんません!」
「お礼は期待していいのかな?」
「えーと、俺にできる範囲でしたら……」
「冗談だよ。健介に頼られて悪い気はしないもの。せっかくだし、今度久しぶりに一緒に遊びにでも行こうか。見たい映画があるんだ。奢るよ?」
「マジっすか? 喜んで行くっす!」
とまぁこのようなやり取りがあり。
当初、葛谷詩織のネガティブスクープの取り扱いに極めて慎重な態度を取っていた新聞部は、元新聞部部長の鶴の一声を契機に、全力報道へと一気に舵を切ったのだった。
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