一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第4章 プールデート
第58話「さっきの蒼太くん、その……すっごくカッコ良かったもん」
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「ふぅ―――――――……」
2人組が完全に視界から消えてから、俺は深々と息を吐いた。
同時に、張りつめていた緊張の糸がプツッと切れる。
ぶっちゃけ、マジでビビったぁ!
だってあいつ、めちゃくちゃ怖い目で睨んでくるんだもん。
自慢じゃないが俺はケンカなんてしたこともないし、暴力沙汰とはまるっきり縁がない。
だけど怖いのを押し殺して、虚勢とはいえ強い気持ちで立ち向かった甲斐あって、俺は優香を守ることができたのだ。
そのことに俺は心の底から安堵していた。
「蒼太くん、助けてくれてありがとう。ジュースを3本も持っていたから逃げられなくて。待ったでしょ? なかなか戻れなくてごめんね」
自分なりに精いっぱい戦い抜いた俺に、優香が感謝と謝罪の言葉を伝えてくる。
「なに言ってんだよ、優香はむしろ被害者だっての」
「でも――」
「知らない男に絡まれて怖かっただろ? 俺の方こそもっと早く気付いて助けに行くべきだったって、今すごく反省してるんだ」
優香の可愛さを考えればこの展開はある程度予想できたはず。
1人で飲み物を買いに行かせたのは、俺の決定的なミスだった。
「助けてくれた蒼太くんが反省なんてそんな――」
「これからはもう優香を1人にはしないから」
だから俺はついそんなことを言ってしまって、
「あ、うん……そうしてくれると嬉しい……」
そう答えた優香の顔が真っ赤になっているのにすぐに気付いたのだった。
……いやいや、ちょっと待て俺。
俺ってやつは、なんて恥ずかしい台詞を言ってるんだよ!?
なにが『これからはもう優香を1人にはしないから』だ。
これもう完全に言い訳できないレベルで「カレシ面した勘違い君」なんだが!?
そしてカレシ面というワードで、さっき勝手に彼氏宣言したことを俺は思い出した。
「それともう一個ごめん。勝手に彼氏とか彼女とか言っちゃって。でもそっちの方があいつらを追い払うのに効果的かなって思ったんだ。だからそれ以上の深い意味はなくてさ」
「う、うん。分かってるし」
「ほんとに深い意味はなかったんだ。だからさっきのは忘れてくれると嬉しいかな」
カレシ面する痛いヤツだって優香に誤解をされるのだけは避けたいから、とりあえずこれだけはしっかりと伝えておかないとな。
だけど返ってきたのは予想外の返事だった。
「ううん、忘れないよ」
「――え?」
「だってさっきの蒼太くん、その……すっごくカッコ良かったもん♪」
はにかみながらそう呟いた優香の頬は、リンゴのように真っ赤に染まっている。
「そ、そうか? さ、サンキュー……」
「う、うん……」
俺は平静を装いながらそう言ったものの。
『ううん、忘れないよ』『すっごくカッコ良かったもん♪』
呟くよう優香が言ったそのフレーズが、俺の頭の中で何度も何度もリフレインする。
そしてその言葉の意味を理解した俺は、自分の胸の鼓動がどうしようもなく早まっていくのをどうしても抑えることができなかった。
恥ずかしさと嬉しさで、顔が猛烈に熱を帯びていくのが分かる。
「優香――」
「な、なに……?」
もしかして優香は、俺のことをまんざらでもないと思っているんじゃ?
俺は込み上げてくる青春という名の衝動に突き動かされるままに、優香に気持ちを伝えようとして――
2人組が完全に視界から消えてから、俺は深々と息を吐いた。
同時に、張りつめていた緊張の糸がプツッと切れる。
ぶっちゃけ、マジでビビったぁ!
だってあいつ、めちゃくちゃ怖い目で睨んでくるんだもん。
自慢じゃないが俺はケンカなんてしたこともないし、暴力沙汰とはまるっきり縁がない。
だけど怖いのを押し殺して、虚勢とはいえ強い気持ちで立ち向かった甲斐あって、俺は優香を守ることができたのだ。
そのことに俺は心の底から安堵していた。
「蒼太くん、助けてくれてありがとう。ジュースを3本も持っていたから逃げられなくて。待ったでしょ? なかなか戻れなくてごめんね」
自分なりに精いっぱい戦い抜いた俺に、優香が感謝と謝罪の言葉を伝えてくる。
「なに言ってんだよ、優香はむしろ被害者だっての」
「でも――」
「知らない男に絡まれて怖かっただろ? 俺の方こそもっと早く気付いて助けに行くべきだったって、今すごく反省してるんだ」
優香の可愛さを考えればこの展開はある程度予想できたはず。
1人で飲み物を買いに行かせたのは、俺の決定的なミスだった。
「助けてくれた蒼太くんが反省なんてそんな――」
「これからはもう優香を1人にはしないから」
だから俺はついそんなことを言ってしまって、
「あ、うん……そうしてくれると嬉しい……」
そう答えた優香の顔が真っ赤になっているのにすぐに気付いたのだった。
……いやいや、ちょっと待て俺。
俺ってやつは、なんて恥ずかしい台詞を言ってるんだよ!?
なにが『これからはもう優香を1人にはしないから』だ。
これもう完全に言い訳できないレベルで「カレシ面した勘違い君」なんだが!?
そしてカレシ面というワードで、さっき勝手に彼氏宣言したことを俺は思い出した。
「それともう一個ごめん。勝手に彼氏とか彼女とか言っちゃって。でもそっちの方があいつらを追い払うのに効果的かなって思ったんだ。だからそれ以上の深い意味はなくてさ」
「う、うん。分かってるし」
「ほんとに深い意味はなかったんだ。だからさっきのは忘れてくれると嬉しいかな」
カレシ面する痛いヤツだって優香に誤解をされるのだけは避けたいから、とりあえずこれだけはしっかりと伝えておかないとな。
だけど返ってきたのは予想外の返事だった。
「ううん、忘れないよ」
「――え?」
「だってさっきの蒼太くん、その……すっごくカッコ良かったもん♪」
はにかみながらそう呟いた優香の頬は、リンゴのように真っ赤に染まっている。
「そ、そうか? さ、サンキュー……」
「う、うん……」
俺は平静を装いながらそう言ったものの。
『ううん、忘れないよ』『すっごくカッコ良かったもん♪』
呟くよう優香が言ったそのフレーズが、俺の頭の中で何度も何度もリフレインする。
そしてその言葉の意味を理解した俺は、自分の胸の鼓動がどうしようもなく早まっていくのをどうしても抑えることができなかった。
恥ずかしさと嬉しさで、顔が猛烈に熱を帯びていくのが分かる。
「優香――」
「な、なに……?」
もしかして優香は、俺のことをまんざらでもないと思っているんじゃ?
俺は込み上げてくる青春という名の衝動に突き動かされるままに、優香に気持ちを伝えようとして――
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