一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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幕間
第65話 未来視……?(2)
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「ゆ、優香!? なんでもないから、部屋で待っててくれないか!?」
俺は慌てて優香を止めようとしたものの、既に優香は玄関へとやってきてしまっていた。
「あら、美月じゃない。元気そうね」
「はい、美月は健康優良児ですから。おねーちゃんも新婚生活、幸せそうですね」
「ふふっ、ありがとう美月。おかげさまで私、今とっても幸せよ。美月にも分けてあげたいくらい」
「お裾分けなら十分に貰ってますよ」
「あらそう? それで今日はどうしたのよ? 蒼太くんに用事?」
「おねーちゃんと蒼太おにーちゃんの2人に用事です」
「大事な用事?」
「はい、とっても大事な用事です」
「ふぅん? っていうかなんで玄関で話をしてるのよ? 中に入ったらいいのに。この前友達に貰った美味しいクッキーがあるから、お茶でもいれて久しぶりに3人でティータイムでもしましょうか?」
「優香、ちょっと待ってくれ。美月ちゃんには今日はいったん帰ってもらって、冷静になってもらう必要があるっていうか、その――」
この状況にもう居ても立っても居られなくなった俺は、慌てて美月ちゃんを追い返そうとしたんだけど、美月ちゃんは黙ってはくれなかった。
「おねーちゃん、美月ね。実は――」
「ちょ、美月ちゃん! お願いだから待ってくれ――」
…………
……
…
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ――――!
「ぎぃゃあああああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
けたたましい目覚まし時計の音で、恐怖の絶叫を上げながらはね起きた俺が周囲を見渡すと、そこは慣れ親しんだ自分の部屋だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……! お、おおお俺は高校生だよな!? うん、俺は高校生だ。俺は高校生だ!!!!!!」
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ――――!
思考が完全にクリアになった俺は、鳴り続けていた目覚ましを慌てて止めた。
「こ、今度こそ夢かぁ。良かったぁ、本当に良かったぁ……」
さっきの『アレ』が現実ではなかったことに、俺は心の底から安堵していた。
「しかし俺はなんちゅう夢を見たんだ。優香と結婚しておきながら、美月ちゃんを妊娠させるだなんて……」
懇願されたとはいえ、結婚したばかりの妻の妹を妊娠させるとか男として絶対にやっちゃいけないだろ。
まさかこれが俺の本性だなんて死んでも思いたくないし、全身全霊でもって否定したい。
「もしかして俺、自分では気付いていないだけで、ストレスとかいろいろ溜まってるのかな?」
普通の精神状態なら、こんなひどい夢は見ないはずだ。
しっかり寝たはずなのに倦怠感があるし、身体中が寝汗でぐっしょり濡れていた。
あと考えられるのはこの前、優香&美月ちゃんとやったおままごとの泥沼三角関係が、ちょうどこんな感じの話だったので、それでこんな夢を見てしまったのかもしれないってことか。
あの時の設定は、俺が美月ちゃんと結婚していて、優香が不倫相手だったんだけど。
まぁどっちがどっちでも大差はないし、人として最低な夢を見たことだけは間違いなかった。
「まさかこれが未来視だった、なんてことはないよな?」
未来の俺がタイムリープして、過去の俺に警告を飛ばしに来た――なんてな。
ははっ、さすがにそれは漫画の読み過ぎだろう。
「ま、夢のことを考えても答えなんて出ないし、とっとと忘れて学校に行く準備をしよっと……」
いつまでも変な夢のことを考えていてもしょうがない。
俺は平凡な高校生で、今日もいつも通りの高校生活が俺を待っているのだから。
俺はシャワーを浴びて石鹸でしっかりと寝汗を落としてから、いつも通りの朝の身支度をして、学校へと向かった。
今日も今日とて、悪いドラゴンを倒したり、妻の妹を妊娠させるような話とは縁がない、いたって普通の、だけど人生で一度限りのかけがえのない俺の高校生活が、俺を待っているのだから
俺は慌てて優香を止めようとしたものの、既に優香は玄関へとやってきてしまっていた。
「あら、美月じゃない。元気そうね」
「はい、美月は健康優良児ですから。おねーちゃんも新婚生活、幸せそうですね」
「ふふっ、ありがとう美月。おかげさまで私、今とっても幸せよ。美月にも分けてあげたいくらい」
「お裾分けなら十分に貰ってますよ」
「あらそう? それで今日はどうしたのよ? 蒼太くんに用事?」
「おねーちゃんと蒼太おにーちゃんの2人に用事です」
「大事な用事?」
「はい、とっても大事な用事です」
「ふぅん? っていうかなんで玄関で話をしてるのよ? 中に入ったらいいのに。この前友達に貰った美味しいクッキーがあるから、お茶でもいれて久しぶりに3人でティータイムでもしましょうか?」
「優香、ちょっと待ってくれ。美月ちゃんには今日はいったん帰ってもらって、冷静になってもらう必要があるっていうか、その――」
この状況にもう居ても立っても居られなくなった俺は、慌てて美月ちゃんを追い返そうとしたんだけど、美月ちゃんは黙ってはくれなかった。
「おねーちゃん、美月ね。実は――」
「ちょ、美月ちゃん! お願いだから待ってくれ――」
…………
……
…
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ――――!
「ぎぃゃあああああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
けたたましい目覚まし時計の音で、恐怖の絶叫を上げながらはね起きた俺が周囲を見渡すと、そこは慣れ親しんだ自分の部屋だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……! お、おおお俺は高校生だよな!? うん、俺は高校生だ。俺は高校生だ!!!!!!」
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ――――!
思考が完全にクリアになった俺は、鳴り続けていた目覚ましを慌てて止めた。
「こ、今度こそ夢かぁ。良かったぁ、本当に良かったぁ……」
さっきの『アレ』が現実ではなかったことに、俺は心の底から安堵していた。
「しかし俺はなんちゅう夢を見たんだ。優香と結婚しておきながら、美月ちゃんを妊娠させるだなんて……」
懇願されたとはいえ、結婚したばかりの妻の妹を妊娠させるとか男として絶対にやっちゃいけないだろ。
まさかこれが俺の本性だなんて死んでも思いたくないし、全身全霊でもって否定したい。
「もしかして俺、自分では気付いていないだけで、ストレスとかいろいろ溜まってるのかな?」
普通の精神状態なら、こんなひどい夢は見ないはずだ。
しっかり寝たはずなのに倦怠感があるし、身体中が寝汗でぐっしょり濡れていた。
あと考えられるのはこの前、優香&美月ちゃんとやったおままごとの泥沼三角関係が、ちょうどこんな感じの話だったので、それでこんな夢を見てしまったのかもしれないってことか。
あの時の設定は、俺が美月ちゃんと結婚していて、優香が不倫相手だったんだけど。
まぁどっちがどっちでも大差はないし、人として最低な夢を見たことだけは間違いなかった。
「まさかこれが未来視だった、なんてことはないよな?」
未来の俺がタイムリープして、過去の俺に警告を飛ばしに来た――なんてな。
ははっ、さすがにそれは漫画の読み過ぎだろう。
「ま、夢のことを考えても答えなんて出ないし、とっとと忘れて学校に行く準備をしよっと……」
いつまでも変な夢のことを考えていてもしょうがない。
俺は平凡な高校生で、今日もいつも通りの高校生活が俺を待っているのだから。
俺はシャワーを浴びて石鹸でしっかりと寝汗を落としてから、いつも通りの朝の身支度をして、学校へと向かった。
今日も今日とて、悪いドラゴンを倒したり、妻の妹を妊娠させるような話とは縁がない、いたって普通の、だけど人生で一度限りのかけがえのない俺の高校生活が、俺を待っているのだから
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