一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第6章 優香のお料理大作戦
第101話 覚醒する蒼太
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ザアアアアアアアアアアア――――。
うーん、むにゃむにゃ……。
ザアアアアアアアアアアア――――。
うーん、むにゃむにゃ……。
ザアアアアアアアアアアア――――。
うーん、さっきから聞こえるのは何の音だ……?
ザアアアアアアアアアアア――――。
ふぁ~あ、よく寝た……。
俺が薄っすらと目を開けると、そこには優香の顔があった。
下から俺が見上げている格好だ。
制服を押し上げる大きな膨らみ(敢えてどことは言わないが)の向こうに優香の顔が見える。
「んん……、あれ、優香? 今日も可愛いな……」
起きて早々、優香の可愛い顔が見れるなんて幸せだなぁ。
「でもなんで起きたら優香が? ……って、そっか。俺、優香にソファで膝枕してもらってたんだっけ」
頭の下に柔らかくて張りのある、得も言われぬ感触があった。
考えるまでもない、優香の太ももだ――って、いやいや。
俺はなに膝枕をしてもらって熟睡しているんだ。
どんだけ厚かましいんだよ、俺ってやつは。
そもそも、付き合ってもいない女の子に膝枕をしてもらうってのはどうなんだ?
相当チャラい男子って優香に思われてしまったのでは?
記憶をたどれば、
『嫌なんてそんな。膝枕なら美月にも時々してあげてるから、慣れてるし』
膝枕をすること自体は優香が言い出したことだったし、嫌じゃないとも言っていた。
でもそれが本心からかどうかは分からない。
嫌々だけど、眠そうにしている俺に気を使ってくれた可能性はゼロではなかった。
とはいえ、終わってしまったことを、終わってからぐだぐだ言っても始まらない。
ここはとりあえず膝枕をしてくれたことに、しっかりと感謝をしておこう。
「悪い、完全に熟睡してた。あと、ありがとう」
「あ、蒼太くん!? お、起きてたんだ」
と、そこでなぜか優香がハッとするように肩をビクリとさせた後、慌てたように声を裏返らせて言った。
ってことは、今この瞬間までは、俺が起きてたことに気付いてなかったのかな?
「ああ、ちょうど今起きたとこだけど……って、すごい雨の音だな」
大きな雨音につられるようにして視線を窓の外へと向けると、窓越しにもかなり激しく雨が降っているのが伝わってくる。
なるほど。
目を覚ます直前に夢見心地で聞いていたのは、どうやら雨の音のようだった。
「え、雨……? あ、ほんとだ。すごい雨が降ってるね」
俺と同じように外を見た優香が、驚いたようにつぶやく。
「気付いてなかったのか? かなりの音だと思うんだけど」
「えっ!? あ、うん……えっと、あれかな? 私もちょっと寝てたかも……的な?」
「そっか。優香だって試験勉強で疲れてたはずだもんな。そりゃ眠くもなるか」
「そ、そうだったんだよね~。意外と疲れてたのかもね~」
優香が疲れているのは当然だ
なのに俺は自分だけとっとと一人で熟睡してしまったのだ。
「ごめんな優香。あまりに疲れてて、そこまで気が回らなかったんだ」
俺はおおいに反省しながら謝罪の言葉を告げると、よっこらせと身体を起こした。
「ぁ――」
優香がなんとも寂しそうな声を上げた――ように聞こえた――気がしなくもなかった。
いや、俺の気のせいか。
「ありがとな。おかげで眠気はすっかり取れたよ。優香の膝枕のおかげだ」
「ふふっ、どういたしまして」
その証拠に優香は、いつもと変わりない笑顔を返してきたのだから。
うーん、むにゃむにゃ……。
ザアアアアアアアアアアア――――。
うーん、むにゃむにゃ……。
ザアアアアアアアアアアア――――。
うーん、さっきから聞こえるのは何の音だ……?
ザアアアアアアアアアアア――――。
ふぁ~あ、よく寝た……。
俺が薄っすらと目を開けると、そこには優香の顔があった。
下から俺が見上げている格好だ。
制服を押し上げる大きな膨らみ(敢えてどことは言わないが)の向こうに優香の顔が見える。
「んん……、あれ、優香? 今日も可愛いな……」
起きて早々、優香の可愛い顔が見れるなんて幸せだなぁ。
「でもなんで起きたら優香が? ……って、そっか。俺、優香にソファで膝枕してもらってたんだっけ」
頭の下に柔らかくて張りのある、得も言われぬ感触があった。
考えるまでもない、優香の太ももだ――って、いやいや。
俺はなに膝枕をしてもらって熟睡しているんだ。
どんだけ厚かましいんだよ、俺ってやつは。
そもそも、付き合ってもいない女の子に膝枕をしてもらうってのはどうなんだ?
相当チャラい男子って優香に思われてしまったのでは?
記憶をたどれば、
『嫌なんてそんな。膝枕なら美月にも時々してあげてるから、慣れてるし』
膝枕をすること自体は優香が言い出したことだったし、嫌じゃないとも言っていた。
でもそれが本心からかどうかは分からない。
嫌々だけど、眠そうにしている俺に気を使ってくれた可能性はゼロではなかった。
とはいえ、終わってしまったことを、終わってからぐだぐだ言っても始まらない。
ここはとりあえず膝枕をしてくれたことに、しっかりと感謝をしておこう。
「悪い、完全に熟睡してた。あと、ありがとう」
「あ、蒼太くん!? お、起きてたんだ」
と、そこでなぜか優香がハッとするように肩をビクリとさせた後、慌てたように声を裏返らせて言った。
ってことは、今この瞬間までは、俺が起きてたことに気付いてなかったのかな?
「ああ、ちょうど今起きたとこだけど……って、すごい雨の音だな」
大きな雨音につられるようにして視線を窓の外へと向けると、窓越しにもかなり激しく雨が降っているのが伝わってくる。
なるほど。
目を覚ます直前に夢見心地で聞いていたのは、どうやら雨の音のようだった。
「え、雨……? あ、ほんとだ。すごい雨が降ってるね」
俺と同じように外を見た優香が、驚いたようにつぶやく。
「気付いてなかったのか? かなりの音だと思うんだけど」
「えっ!? あ、うん……えっと、あれかな? 私もちょっと寝てたかも……的な?」
「そっか。優香だって試験勉強で疲れてたはずだもんな。そりゃ眠くもなるか」
「そ、そうだったんだよね~。意外と疲れてたのかもね~」
優香が疲れているのは当然だ
なのに俺は自分だけとっとと一人で熟睡してしまったのだ。
「ごめんな優香。あまりに疲れてて、そこまで気が回らなかったんだ」
俺はおおいに反省しながら謝罪の言葉を告げると、よっこらせと身体を起こした。
「ぁ――」
優香がなんとも寂しそうな声を上げた――ように聞こえた――気がしなくもなかった。
いや、俺の気のせいか。
「ありがとな。おかげで眠気はすっかり取れたよ。優香の膝枕のおかげだ」
「ふふっ、どういたしまして」
その証拠に優香は、いつもと変わりない笑顔を返してきたのだから。
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