一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第6章 優香のお料理大作戦
第104話 優香の💞手作り料理💞(2)
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ハンバーグセットを完食した俺は、もう一つのメインディッシュであるロールキャベツにとりかかった。
「聞きかじっただけなんだけどさ」
「なになに?」
「たしかロールキャベツってメチャクチャ手間のかかる料理なんだろ? そんな手間のかかるものをわざわざ作ってもらって、悪かったな」
手間がかかる割に、そこまでウケは良くない料理なのだとかなんとか、親が見ていた情報番組で取り上げているのをチラッと目にしたことがあった。
「ふふふー、またまた残念でした~。これも冷凍食品のアレンジ料理だから、簡単に作れちゃうんだよね~」
「あれ? うちに冷凍のロールキャベツなんてあったかな?」
帰ってから優香と冷蔵庫や冷凍庫をチェックした時には、それらしいものは見当たらなかったような?
冷凍ハンバーグなら流用できそうだろうけど、あれは俺が食べた1個しかなかったし。
「まぁまぁ、まずは食べてみてよ?」
俺は優香にすすめられるまま、ロールキャベツを口に入れた。
「うん、美味しい。でも、なんか中身が普通のロールキャベツとは少し違うような……?」
「いいところに気が付いたね」
優香がいたずらを思いついた子供みたいにニヤリと笑う。
いったい何が違うのか、俺はしばし黙考した。
「……なるほど、そういうことか。よく考えたもんだな」
しかしすぐに俺は、何もなかったところからロールキャベツが生まれた『からくり』に気が付いた。
気が付いたというか、改めて思い返すとそれっぽい味がしていたというか。
「分かっちゃった?」
「ロールキャベツの中身に、冷凍ギョーザを使ってるんだな?」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーだ」
「ふふっ、大正解♪」
「言うなれば『冷凍ギョーザロールキャベツ』か」
「それ、まんまだしー」
珍しく優香がツッコミを入れてくる。
今日の優香はちょっとテンションが高いような?
俺に晩ご飯を作るのを嬉しく思っている――なんてことはもちろん考えはしない。
きっと料理が好きなんだろうな。
面倒見もいいし家庭的で、将来はいいお母さんになりそうだよな。
「でも冷凍ギョーザが元になっているってのは分かるんだけど、ロールキャベツ感もしっかりあって、なんか脳がこんがらがるというか、不思議な感じがするな」
「一応、チーズとお餅も入れてギョーザの風味をなるべく隠してるんだけど、どうしても完全には消えないんだよね。でも冷凍ギョーザをキャベツで巻くだけだから、お手軽になんちゃってロールキャベツができちゃうから、結構お勧めなの」
「まさか冷凍ギョーザがロールキャベツに変身するなんてな……正直、びっくりだ」
冷凍ギョーザさんも、まさか自分がロールキャベツになってしまうなんて、冷凍庫の中に入っていた時には思いもしなかっただろう。
「ちなみにハンバーグに付いていたソーセージは、ロールキャベツを煮込む時に一緒に茹でちゃいました。ソーセージを茹でつつ、ソーセージから出た肉の旨味がキャベツに染み込んで美味しロールキャベツになるんだよね~。品数も増えるし」
「まさに無駄という無駄を排除し、理詰めと合理性で出来上がったテクニック……! もはやこれは料理の域を超えた、ある種の数学的芸術だよ!」
優香の料理は、黄金比とかそういうのと同じ高みにあると俺は確信していた。
様々なテクニックを用いた優香の冷凍食品アレンジレシピを、俺は、
「美味しい。すごく美味しい」
と何度も伝えながら完食したのだった。
「聞きかじっただけなんだけどさ」
「なになに?」
「たしかロールキャベツってメチャクチャ手間のかかる料理なんだろ? そんな手間のかかるものをわざわざ作ってもらって、悪かったな」
手間がかかる割に、そこまでウケは良くない料理なのだとかなんとか、親が見ていた情報番組で取り上げているのをチラッと目にしたことがあった。
「ふふふー、またまた残念でした~。これも冷凍食品のアレンジ料理だから、簡単に作れちゃうんだよね~」
「あれ? うちに冷凍のロールキャベツなんてあったかな?」
帰ってから優香と冷蔵庫や冷凍庫をチェックした時には、それらしいものは見当たらなかったような?
冷凍ハンバーグなら流用できそうだろうけど、あれは俺が食べた1個しかなかったし。
「まぁまぁ、まずは食べてみてよ?」
俺は優香にすすめられるまま、ロールキャベツを口に入れた。
「うん、美味しい。でも、なんか中身が普通のロールキャベツとは少し違うような……?」
「いいところに気が付いたね」
優香がいたずらを思いついた子供みたいにニヤリと笑う。
いったい何が違うのか、俺はしばし黙考した。
「……なるほど、そういうことか。よく考えたもんだな」
しかしすぐに俺は、何もなかったところからロールキャベツが生まれた『からくり』に気が付いた。
気が付いたというか、改めて思い返すとそれっぽい味がしていたというか。
「分かっちゃった?」
「ロールキャベツの中身に、冷凍ギョーザを使ってるんだな?」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーだ」
「ふふっ、大正解♪」
「言うなれば『冷凍ギョーザロールキャベツ』か」
「それ、まんまだしー」
珍しく優香がツッコミを入れてくる。
今日の優香はちょっとテンションが高いような?
俺に晩ご飯を作るのを嬉しく思っている――なんてことはもちろん考えはしない。
きっと料理が好きなんだろうな。
面倒見もいいし家庭的で、将来はいいお母さんになりそうだよな。
「でも冷凍ギョーザが元になっているってのは分かるんだけど、ロールキャベツ感もしっかりあって、なんか脳がこんがらがるというか、不思議な感じがするな」
「一応、チーズとお餅も入れてギョーザの風味をなるべく隠してるんだけど、どうしても完全には消えないんだよね。でも冷凍ギョーザをキャベツで巻くだけだから、お手軽になんちゃってロールキャベツができちゃうから、結構お勧めなの」
「まさか冷凍ギョーザがロールキャベツに変身するなんてな……正直、びっくりだ」
冷凍ギョーザさんも、まさか自分がロールキャベツになってしまうなんて、冷凍庫の中に入っていた時には思いもしなかっただろう。
「ちなみにハンバーグに付いていたソーセージは、ロールキャベツを煮込む時に一緒に茹でちゃいました。ソーセージを茹でつつ、ソーセージから出た肉の旨味がキャベツに染み込んで美味しロールキャベツになるんだよね~。品数も増えるし」
「まさに無駄という無駄を排除し、理詰めと合理性で出来上がったテクニック……! もはやこれは料理の域を超えた、ある種の数学的芸術だよ!」
優香の料理は、黄金比とかそういうのと同じ高みにあると俺は確信していた。
様々なテクニックを用いた優香の冷凍食品アレンジレシピを、俺は、
「美味しい。すごく美味しい」
と何度も伝えながら完食したのだった。
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