一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第8章 深まりゆく関係
第133話 「今日は結婚記念日~♪」
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「それじゃあ話も一段落したことだし、そろそろ家の中に入りましょうか?」
「そうだな。家まで来たのに、玄関前で立ち話する必要はないよな」
「はい、どうぞ上がって」
すまし顔で言ってから家に向かって歩き出した優香に続いて、門を通ろうとした美月ちゃんは、しかし思い直したようにくるりと180度ターンして振り返ると、俺のところに駆け寄ってくる。
そして俺の隣に並ぶと、俺の手をちょこんと可愛らしく握ってきた。
「えへへー」
「どうしたどうした? 今日はいつにも増してご機嫌だな?」
「それはもちろん、蒼太おにーちゃんとおねーちゃんが、結婚の約束をしましたから!」
「あ、うん……うん、はい、うん……」
「これで蒼太おにーちゃんは、本当におにーちゃんになるんですよね!」
「そ、そうなるのかな……?」
「結婚、結婚~~♪ 蒼太おにーちゃんとおねーちゃんが結婚~♪ 結婚~~♪」
「う、うん……」
「今日は結婚記念日~♪」
「う、うん…………(滝汗)」
それはもう嬉しそうな声で、俺と優香の結婚記念日認定をされてしまいました。
なんかもう、引き返せないところまで来てしまった感がある今日この頃です。
いやほんと、どうしよう。
美月ちゃんの中で俺、完全に優香の婚約者になっちゃってるんだけど。
「それに蒼太おにーちゃんに、いっぱい話したいことがありますから」
「そ、そうか。今日はどんな話を聞かせてくれるんだ?」
とりあえず目先の結婚の話題から話をそらせたかった俺は、美月ちゃんに先を促した。すると、
「あのねあのね。美月、今日学校で発表会があったんです」
美月ちゃんは手をつないで歩きながら、嬉しそうに俺を見上げて話し始めた。
「おー、発表会か。懐かしいな」
「!! 蒼太おにーちゃんも、発表会をしたことがあるんですか?」
「もちろんあるぞ。ほんと懐かしいな、小学校の授業で時々あったよなー、発表会」
「さすがは蒼太おにーちゃんです!」
「みんなやったから、さすがってわけじゃないんだけどな。それで美月ちゃんは何の発表をしたんだ?」
「美月は、班ごとに分かれて町の歴史を調べて、それを画用紙にまとめて、みんなで発表しました」
「町の歴史調べか。俺もやったよ。昔は今と違うところを川が流れていたとか、町名の変更や、その理由とかを調べたりしたなぁ」
「ふるさと学習って言うんですよね」
「へぇ、あれってそういう名前なんだな。知らなかったよ。美月ちゃんはよく知ってるな。偉いぞー」
学習内容の呼び名なんて、今まで気にしたこともなかった。
手を繋いでなければ、えらいえらいと頭を撫でてあげるところだ。
ちょっと残念。
「えへへ、褒められちゃいました。それでね、それでね! 美月の班は昔の名産品について調べて――」
美月ちゃんが目を輝かせながら、俺を相手のセカンド発表会を始めようとしたところで、
「はいはい、美月。続きは家に入ってからね? 蒼太くんは逃げないんだから、そんなところで話していないで、家の中でゆっくりお話ししましょ」
いつまで経っても門の外で話している俺と美月ちゃんを見て、玄関前で振り返った優香が呆れたように苦笑した。
「あぅ、そうでした。じゃあ早くお家に入りましょう!」
美月ちゃんが、急かすように俺の手を引っ張って歩き始める。
俺は小さな手に引かれながら、久しぶりに姫宮家にお邪魔したのだった。
その後は優香の家に入って、美月ちゃんの発表会の話を聞かせてもらったり、お菓子を食べたり、みんなで白熱のゲームをしたりと、久しぶりに姫宮姉妹と楽しく過ごしたのだった。
「そうだな。家まで来たのに、玄関前で立ち話する必要はないよな」
「はい、どうぞ上がって」
すまし顔で言ってから家に向かって歩き出した優香に続いて、門を通ろうとした美月ちゃんは、しかし思い直したようにくるりと180度ターンして振り返ると、俺のところに駆け寄ってくる。
そして俺の隣に並ぶと、俺の手をちょこんと可愛らしく握ってきた。
「えへへー」
「どうしたどうした? 今日はいつにも増してご機嫌だな?」
「それはもちろん、蒼太おにーちゃんとおねーちゃんが、結婚の約束をしましたから!」
「あ、うん……うん、はい、うん……」
「これで蒼太おにーちゃんは、本当におにーちゃんになるんですよね!」
「そ、そうなるのかな……?」
「結婚、結婚~~♪ 蒼太おにーちゃんとおねーちゃんが結婚~♪ 結婚~~♪」
「う、うん……」
「今日は結婚記念日~♪」
「う、うん…………(滝汗)」
それはもう嬉しそうな声で、俺と優香の結婚記念日認定をされてしまいました。
なんかもう、引き返せないところまで来てしまった感がある今日この頃です。
いやほんと、どうしよう。
美月ちゃんの中で俺、完全に優香の婚約者になっちゃってるんだけど。
「それに蒼太おにーちゃんに、いっぱい話したいことがありますから」
「そ、そうか。今日はどんな話を聞かせてくれるんだ?」
とりあえず目先の結婚の話題から話をそらせたかった俺は、美月ちゃんに先を促した。すると、
「あのねあのね。美月、今日学校で発表会があったんです」
美月ちゃんは手をつないで歩きながら、嬉しそうに俺を見上げて話し始めた。
「おー、発表会か。懐かしいな」
「!! 蒼太おにーちゃんも、発表会をしたことがあるんですか?」
「もちろんあるぞ。ほんと懐かしいな、小学校の授業で時々あったよなー、発表会」
「さすがは蒼太おにーちゃんです!」
「みんなやったから、さすがってわけじゃないんだけどな。それで美月ちゃんは何の発表をしたんだ?」
「美月は、班ごとに分かれて町の歴史を調べて、それを画用紙にまとめて、みんなで発表しました」
「町の歴史調べか。俺もやったよ。昔は今と違うところを川が流れていたとか、町名の変更や、その理由とかを調べたりしたなぁ」
「ふるさと学習って言うんですよね」
「へぇ、あれってそういう名前なんだな。知らなかったよ。美月ちゃんはよく知ってるな。偉いぞー」
学習内容の呼び名なんて、今まで気にしたこともなかった。
手を繋いでなければ、えらいえらいと頭を撫でてあげるところだ。
ちょっと残念。
「えへへ、褒められちゃいました。それでね、それでね! 美月の班は昔の名産品について調べて――」
美月ちゃんが目を輝かせながら、俺を相手のセカンド発表会を始めようとしたところで、
「はいはい、美月。続きは家に入ってからね? 蒼太くんは逃げないんだから、そんなところで話していないで、家の中でゆっくりお話ししましょ」
いつまで経っても門の外で話している俺と美月ちゃんを見て、玄関前で振り返った優香が呆れたように苦笑した。
「あぅ、そうでした。じゃあ早くお家に入りましょう!」
美月ちゃんが、急かすように俺の手を引っ張って歩き始める。
俺は小さな手に引かれながら、久しぶりに姫宮家にお邪魔したのだった。
その後は優香の家に入って、美月ちゃんの発表会の話を聞かせてもらったり、お菓子を食べたり、みんなで白熱のゲームをしたりと、久しぶりに姫宮姉妹と楽しく過ごしたのだった。
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