一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第8章 深まりゆく関係
第144話 そうだ、ゲームをしよう!
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「ねぇねぇ、蒼太くん。美月が一緒にゲームしたいって言ってるんだけど、今日ってうちに来れないかな?」
学校に向かうバスで優香と一緒になると、すぐに優香がそんなことを言ってきた。
「もちろんいいぞ。何のゲームをするんだ?」
「それは内緒にして欲しいって、美月に言われてるの。ごめんね」
優香が申し訳なさそうに、顔の前で両手を合わせる。
「ははっ、美月ちゃんらしいな。きっと優香に伝えてもらうんじゃなくて、自分で直接言いたいんだろうな」
「多分ね。あの年ごろの子って、そういうところあるから。かくいう私も昔はそうだったから、人のことは言えないんだけど」
「あるあるだな。俺も出たばかりのおもちゃを買ってもらった時とか、いいだろーって言いたくて言いたくてしょうがなかったもんなぁ」
美月ちゃんの可愛くて子供らしい考え方に、俺はなんともほっこりしたのだった。
というか優香は今だって、ラインで連絡をくれたらそれで済むのに、こうやって直接話したがるよな。
もしかして俺と直接、話をしたいからだったり――なんてことを、優香のことをことさらに意識するようになっている最近の俺は、少しだけ考えてしまう。
もちろん俺の勝手な思い込みだ。
優香は真面目だし、お願いをするんだから顔を合わせないと失礼、みたいな考えなのかな?
ま、俺的には優香のお願いなら、ラインだろうが矢文だろうが、天気がいいからと前触れもなく呼び出されようが、二つ返事でOKなんだけども。
「じゃあ今日の放課後にお邪魔するな」
「ありがと♪」
◇
そして学校が終わってから優香の家に遊びに行くと、
「おねーちゃん、お帰りなさい。そして蒼太おにーちゃん、いらっしゃいませ」
玄関を開けるとすぐに美月ちゃんが小走りでやってきて、礼儀正しくお出迎えをしてくれた。
帰りに優香が家にいた美月ちゃんに電話をしてくれていたので、美月ちゃんは俺たちが来るのを待ち構えていたようだ。
「ただいま美月」
「美月ちゃん、こんにちは。お邪魔させてもらうな」
優香と俺は笑顔でそれに応えると、
「それで、あの! 今日は蒼太おにーちゃんと、一緒に遊びたいゲームがあるんです」
早速美月ちゃんが本題を切り出してきた。
「優香から聞いてるよ。でも何をするかは聞いてないから、教えてくれるかな?」
はてさて、美月ちゃんは一体何のゲームをしたいのかな?
「美月がしたいのはこれです」
そう言うと、美月ちゃんはずっと後ろ手に持っていた何かを、得意げに見せてくれた。
それは1枚の大きなシートだった。
シートの表面には、4種類の色をした小さな円がいくつも描かれていて、とてもカラフルだ。
これって――、
「ツイスターか」
ツイッターと名前がよく似ているが、Web作家が投稿小説で微妙に名前を変えて使うパチモンSNSとかではなく、複数人で遊ぶ、アメリカ発祥の有名なパーティゲームだ。
「はい! この前テレビで見て面白そうだなって思ったら、パパが会社から持って帰ってくれたんです」
「会社から……?」
ってことは、2人のお父さんはおもちゃ会社に勤めているのかな?
タ力ラトミーとかバソダイとか?
それとも宴会の余興かなにかで使うんだろうか?
宴会部長をやってる的な?
まぁ、大人の宴会とかよく知らないから、なんとなくのイメージだけど。
「どうかしましたか?」
「ごめん、なんでもないんだ。えっとルールはたしか、触る色を指示する人の言葉に従って、2人が色のついたサークルを交互に触っていくんだよな」
「はい、だから遊ぶのに3人いるんです」
「なるほど、だから俺が呼ばれたわけだな」
美月ちゃん、優香。
そして2人の共通の知り合いである俺。
納得の理由だった。
でもそっか。
そういう意味では、今の俺ってかなり特別なポジションにいるんだよな。
優香の友達がみんな美月ちゃんの友達ってわけじゃないだろうし、逆もまた然りだ。
なにせ高校生と小学、年齢は7歳差。
交友関係はほとんど被らないはず。
2人の交友関係を深くは知らないから推測だけど、俺は優香と美月ちゃんの両方が気兼ねなく付き合える、数少ない存在なのかもしれなかった。
およっ?
よくよく考えてみたら、今の俺って超絶に破格のポジションにいるんじゃね?
学校に向かうバスで優香と一緒になると、すぐに優香がそんなことを言ってきた。
「もちろんいいぞ。何のゲームをするんだ?」
「それは内緒にして欲しいって、美月に言われてるの。ごめんね」
優香が申し訳なさそうに、顔の前で両手を合わせる。
「ははっ、美月ちゃんらしいな。きっと優香に伝えてもらうんじゃなくて、自分で直接言いたいんだろうな」
「多分ね。あの年ごろの子って、そういうところあるから。かくいう私も昔はそうだったから、人のことは言えないんだけど」
「あるあるだな。俺も出たばかりのおもちゃを買ってもらった時とか、いいだろーって言いたくて言いたくてしょうがなかったもんなぁ」
美月ちゃんの可愛くて子供らしい考え方に、俺はなんともほっこりしたのだった。
というか優香は今だって、ラインで連絡をくれたらそれで済むのに、こうやって直接話したがるよな。
もしかして俺と直接、話をしたいからだったり――なんてことを、優香のことをことさらに意識するようになっている最近の俺は、少しだけ考えてしまう。
もちろん俺の勝手な思い込みだ。
優香は真面目だし、お願いをするんだから顔を合わせないと失礼、みたいな考えなのかな?
ま、俺的には優香のお願いなら、ラインだろうが矢文だろうが、天気がいいからと前触れもなく呼び出されようが、二つ返事でOKなんだけども。
「じゃあ今日の放課後にお邪魔するな」
「ありがと♪」
◇
そして学校が終わってから優香の家に遊びに行くと、
「おねーちゃん、お帰りなさい。そして蒼太おにーちゃん、いらっしゃいませ」
玄関を開けるとすぐに美月ちゃんが小走りでやってきて、礼儀正しくお出迎えをしてくれた。
帰りに優香が家にいた美月ちゃんに電話をしてくれていたので、美月ちゃんは俺たちが来るのを待ち構えていたようだ。
「ただいま美月」
「美月ちゃん、こんにちは。お邪魔させてもらうな」
優香と俺は笑顔でそれに応えると、
「それで、あの! 今日は蒼太おにーちゃんと、一緒に遊びたいゲームがあるんです」
早速美月ちゃんが本題を切り出してきた。
「優香から聞いてるよ。でも何をするかは聞いてないから、教えてくれるかな?」
はてさて、美月ちゃんは一体何のゲームをしたいのかな?
「美月がしたいのはこれです」
そう言うと、美月ちゃんはずっと後ろ手に持っていた何かを、得意げに見せてくれた。
それは1枚の大きなシートだった。
シートの表面には、4種類の色をした小さな円がいくつも描かれていて、とてもカラフルだ。
これって――、
「ツイスターか」
ツイッターと名前がよく似ているが、Web作家が投稿小説で微妙に名前を変えて使うパチモンSNSとかではなく、複数人で遊ぶ、アメリカ発祥の有名なパーティゲームだ。
「はい! この前テレビで見て面白そうだなって思ったら、パパが会社から持って帰ってくれたんです」
「会社から……?」
ってことは、2人のお父さんはおもちゃ会社に勤めているのかな?
タ力ラトミーとかバソダイとか?
それとも宴会の余興かなにかで使うんだろうか?
宴会部長をやってる的な?
まぁ、大人の宴会とかよく知らないから、なんとなくのイメージだけど。
「どうかしましたか?」
「ごめん、なんでもないんだ。えっとルールはたしか、触る色を指示する人の言葉に従って、2人が色のついたサークルを交互に触っていくんだよな」
「はい、だから遊ぶのに3人いるんです」
「なるほど、だから俺が呼ばれたわけだな」
美月ちゃん、優香。
そして2人の共通の知り合いである俺。
納得の理由だった。
でもそっか。
そういう意味では、今の俺ってかなり特別なポジションにいるんだよな。
優香の友達がみんな美月ちゃんの友達ってわけじゃないだろうし、逆もまた然りだ。
なにせ高校生と小学、年齢は7歳差。
交友関係はほとんど被らないはず。
2人の交友関係を深くは知らないから推測だけど、俺は優香と美月ちゃんの両方が気兼ねなく付き合える、数少ない存在なのかもしれなかった。
およっ?
よくよく考えてみたら、今の俺って超絶に破格のポジションにいるんじゃね?
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