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第十一話 安堵と不安③
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二日前、改めてラーゴの気持ちを知ったリウだったが、その返事をいまだ返せずにいた。
「うーん……」
ラーゴ邸の図書室から借りた魔術の本を目で追うものの、リウの頭には文字が一向に入ってこないでいた。よく知る文字が羅列しているはずなのに、魔法の専門用語は単語一つとっても理解できない。
一文読んで少し戻り、また単語につまずき辞書を引く。
朝から読んでいるものの、結局一ページも進んでいない。
リウは諦めて本を閉じ、伸びをする。
呪いを解くためのヒントになればと引っ張り出してきたも本だが、思えば全てラーゴが所持している本なのだ。ラーゴはとっくに内容を把握しているだろう。
本が読み進められないのは魔法の専門書だということもあるが、この二日間、リウの頭の中はラーゴでいっぱいだからだ。
熱烈な愛の告白をされ、自分は知らぬ間に正式な婚約者となっていたことを知った。
本来ならば詰め寄って怒るべきなのかもしれないが、ラーゴへの気持ちを自覚したリウにとってそれは渡りに船だ。
気が付けばソワソワと気持ちが浮き立つ毎日で、メイドのメメルからは「気持ちわるいです」とゴミムシを見るような目で見られてしまうほどだった。
だが問題はまだ解決していない。
一番の問題は竜の呪いだろう。
定期的にラーゴと口づけを交わすことで痛みを緩和してもらっているが、根本的に呪いを解かないことには一生ラーゴの世話になってしまう。
なによりいくら痛みは緩和されようとも、呪いがあるせいでリウの相棒である竜・ガジャラに触れることすらできない。竜騎士として選んでくれたガジャラが存命だというのに、竜に乗ることができない自分をリウは許せなかった。
二つ目の問題は、まだリウが自分の気持ちをラーゴに伝えられていないことだ。
素直なラーゴの気持ちを告げられ、本気でリウを想ってくれていたことを知った。
リウも同じ気持ちだったため、すぐにでも返事をしたいと思ったのだがまだ叶っていない。
「だってなあ」
リウは置かれていた焼き菓子を指先でつまむ。
棒状のそれは塩気があり、ほんのりチーズの味がする。もちろんこれもラーゴの手作りだ。
リウがこの屋敷に連れてこられてからというもの、本当に食べ物は全てラーゴが作ったものしか口にしていない。例外があるとすればワインなどの飲み物くらいだ。
そこまで手間をかけるのは申し訳ないと思うが、ラーゴ曰く「僕の作ったものでリウの身体が作られていく、なんて幸せなんでしょう」とうっとりとしていた。もはや本人がここまで言うのならば、リウにできることは美味しくいただくことだけだと諦めた。
大きすぎる愛情を向けてもらいながら、リウはまだ自分の気持ちを告げられていない。
なんと意気地なしなのかと自責するリウだったが、ラーゴはラーゴでリウに返事を求めてこないのだ。
リウにはその姿が献身的なものにも見え、気持ちを言葉にできない自分を恥じている。
しかし裏を返せば、ラーゴにとってリウの回答は些細なことなのかもしれない。
正式に婚約まで済ませているというし、この身に余る愛を向けることに一生懸命なラーゴにとって、リウの気持ちなどあろうがなかろうが構わない――ような気がしていた。
だからつい、ズルズルと告白ができないでいるのだ。
ラーゴを責めるような言い訳を考えてしまい、慌てて自分でその考えを否定した。
意気地なしは自分であり、それをラーゴのせいにするなんてあまりに他責思考がすぎる。
とはいえだからといってすぐに気持ちを告げられるかといえば、また別の話だ。
リウは大きな溜息をついていると、扉がノックされリウの心を占める色男が入ってきた。
だがラーゴの表情はいかにも不満げに、ズンと曇っている。
「すいませんリウ、どうしてもと呼び出されまして……三時間ほど出かけてきます」
「構わないけど、大丈夫か?」
普段一緒の時には見せないラーゴの表情に、リウは思わず腰を浮かせた。
ラーゴは大きなため息をつくと、リウの肩にコテンと頭を乗せる。
「行きたくないです……リウとずっと一緒にいたいのに、あのゴッドランドめ」
「ゴッドランド……ゴッドランド宰相か? ラーゴを時々呼び出す仕事相手は、ゴッドランド宰相だったのか」
認定魔法使いは国内でも数えるほどしかいない貴重な存在であり、魔法使いでありながら男爵位を授けられるほどの実力の持ち主だ。
最年少で認定魔法使いとなったラーゴの実力は、最年少故にまだ過少評価されているのだと聞く。他の認定魔法使いのプライドを傷つけることのないように扱われているが、実際ラーゴの魔法は歴代随一なのだという。
そんなラーゴを急に呼びつけるような人間は一体どんな人物なのかと思っていたが、この国の宰相であれば納得だ。
「ゴッドランドとは付き合いたくないんですけどね。僕がこの生活をするためには多少は仕方がないんですけど、はあ、行きたくないです」
(認定魔法使いともなれば、宰相を呼び捨てにできるものなのか?)
ラーゴの甘えた態度にときめきながらも、リウは些細な違和感に気が付いた。
思えば叙勲式後のパーティーでも、リウとゴッドランド宰相のやりとりは随分砕けたものだった。
「リウ」
名前を呼ばれて声がした方に顔を向ける。
そこには目を閉じたラーゴの顔があった。
リウは一瞬動きを止め、それからおずおずとラーゴに唇を寄せる。
「……いってらっしゃい」
リウはそっと、触れるだけの口づけをする。
ただそれだけで、ラーゴは実に嬉しそうな顔をしてくれるのだ。
「リウ、愛してます、なにがあっても僕の愛は疑わないで」
なぜか苦しそうにそう告げるラーゴは、追加でリウの頬にキスをすると、部屋の外に出て行ってしまった。
意味深な言葉に首を傾げるものの、それよりもサラリと告げられた愛の言葉がリウの自信を減らしていた。
「はあ……俺だってラーゴみたいに、さらっと言いたいよ」
見送ったリウの唇からは、悩まし気なため息が零れる。そのまま寝台に身体を放り投げ、天井を仰ぐ。
二人の間では、呪いによる痛みを取る以外の口づけが増えてきた。
こうして些細なタイミングでラーゴが強請ることがあるし、ラーゴが仕掛けてくる時もある。
どちらにせよこれもまたラーゴ主体で行われていることで、リウも自分からしたほうがいいのだろうかと頭を抱えることの一つだ。
告白のタイミングを失った間抜けな自分が、いつもリウを苦しめる。
「好きだ、ぞ」
ぽつりと零す気持ちは、いつだってラーゴを前にすると出てこない。
生娘のような自分自身が気持ち悪くて、誰も見ていないというのにリウは一人で手足をバタバタとさせてうずくまった。
そうして寝台に飛び込んだリウは、気づけばそのまま寝てしまう。
ハッと目が覚めたのは、無遠慮に扉を開け放たれる大きな音のせいだ。
次いで飛び込んだ、緊迫したメメルの声。
「リウ様! ご無事ですか!」
「メメル、どうしたんだい」
異常事態に気づいたリウが飛び起きると、メメルはそのまま真っ直ぐ窓へと走る。外から見えないように壁沿いに身を寄せる彼女と、リウも同じような体勢を取って窓の外を見た。
「なんだ、あれは」
門を蹴破ったのか、鉄製の門扉がひしゃげで地面に落ちている。
それからずかずかと歩いてくるのは、五人の人間。
その中の数人にリウは見覚えがあった。
「第二王子の私兵でしょう。だけどこの屋敷は主様が張った強力な結界に守られているんです。許可された人間以外は入れないはずなのに……ッ」
歩いてくるのは、尊大な態度のミッシャラ第二王子。四方を騎士が守っている。
そして少し下がったところに女性の魔法使いがいる。ローブを身に着けおずおずと歩く彼女は、リウも何度か話をしたことがある、第二王子のお抱え魔法使いだ。
それになによりそのさらに後ろをついて歩く男――。
「コラディル」
メメルはこの屋敷には、何人たりとも入れないと言った。
だがコラディルがいるのならば話は別だ。
彼にはリウが渡した魔石がある。ラーゴがいつでも遊びに来てもらっていいと用意した、この屋敷の結界を潜り抜ける魔石だ。
「なぜコラディルが第二王子と……?」
自らの相棒であった竜・ショアを死に追いやった第二王子を連れている?
「うーん……」
ラーゴ邸の図書室から借りた魔術の本を目で追うものの、リウの頭には文字が一向に入ってこないでいた。よく知る文字が羅列しているはずなのに、魔法の専門用語は単語一つとっても理解できない。
一文読んで少し戻り、また単語につまずき辞書を引く。
朝から読んでいるものの、結局一ページも進んでいない。
リウは諦めて本を閉じ、伸びをする。
呪いを解くためのヒントになればと引っ張り出してきたも本だが、思えば全てラーゴが所持している本なのだ。ラーゴはとっくに内容を把握しているだろう。
本が読み進められないのは魔法の専門書だということもあるが、この二日間、リウの頭の中はラーゴでいっぱいだからだ。
熱烈な愛の告白をされ、自分は知らぬ間に正式な婚約者となっていたことを知った。
本来ならば詰め寄って怒るべきなのかもしれないが、ラーゴへの気持ちを自覚したリウにとってそれは渡りに船だ。
気が付けばソワソワと気持ちが浮き立つ毎日で、メイドのメメルからは「気持ちわるいです」とゴミムシを見るような目で見られてしまうほどだった。
だが問題はまだ解決していない。
一番の問題は竜の呪いだろう。
定期的にラーゴと口づけを交わすことで痛みを緩和してもらっているが、根本的に呪いを解かないことには一生ラーゴの世話になってしまう。
なによりいくら痛みは緩和されようとも、呪いがあるせいでリウの相棒である竜・ガジャラに触れることすらできない。竜騎士として選んでくれたガジャラが存命だというのに、竜に乗ることができない自分をリウは許せなかった。
二つ目の問題は、まだリウが自分の気持ちをラーゴに伝えられていないことだ。
素直なラーゴの気持ちを告げられ、本気でリウを想ってくれていたことを知った。
リウも同じ気持ちだったため、すぐにでも返事をしたいと思ったのだがまだ叶っていない。
「だってなあ」
リウは置かれていた焼き菓子を指先でつまむ。
棒状のそれは塩気があり、ほんのりチーズの味がする。もちろんこれもラーゴの手作りだ。
リウがこの屋敷に連れてこられてからというもの、本当に食べ物は全てラーゴが作ったものしか口にしていない。例外があるとすればワインなどの飲み物くらいだ。
そこまで手間をかけるのは申し訳ないと思うが、ラーゴ曰く「僕の作ったものでリウの身体が作られていく、なんて幸せなんでしょう」とうっとりとしていた。もはや本人がここまで言うのならば、リウにできることは美味しくいただくことだけだと諦めた。
大きすぎる愛情を向けてもらいながら、リウはまだ自分の気持ちを告げられていない。
なんと意気地なしなのかと自責するリウだったが、ラーゴはラーゴでリウに返事を求めてこないのだ。
リウにはその姿が献身的なものにも見え、気持ちを言葉にできない自分を恥じている。
しかし裏を返せば、ラーゴにとってリウの回答は些細なことなのかもしれない。
正式に婚約まで済ませているというし、この身に余る愛を向けることに一生懸命なラーゴにとって、リウの気持ちなどあろうがなかろうが構わない――ような気がしていた。
だからつい、ズルズルと告白ができないでいるのだ。
ラーゴを責めるような言い訳を考えてしまい、慌てて自分でその考えを否定した。
意気地なしは自分であり、それをラーゴのせいにするなんてあまりに他責思考がすぎる。
とはいえだからといってすぐに気持ちを告げられるかといえば、また別の話だ。
リウは大きな溜息をついていると、扉がノックされリウの心を占める色男が入ってきた。
だがラーゴの表情はいかにも不満げに、ズンと曇っている。
「すいませんリウ、どうしてもと呼び出されまして……三時間ほど出かけてきます」
「構わないけど、大丈夫か?」
普段一緒の時には見せないラーゴの表情に、リウは思わず腰を浮かせた。
ラーゴは大きなため息をつくと、リウの肩にコテンと頭を乗せる。
「行きたくないです……リウとずっと一緒にいたいのに、あのゴッドランドめ」
「ゴッドランド……ゴッドランド宰相か? ラーゴを時々呼び出す仕事相手は、ゴッドランド宰相だったのか」
認定魔法使いは国内でも数えるほどしかいない貴重な存在であり、魔法使いでありながら男爵位を授けられるほどの実力の持ち主だ。
最年少で認定魔法使いとなったラーゴの実力は、最年少故にまだ過少評価されているのだと聞く。他の認定魔法使いのプライドを傷つけることのないように扱われているが、実際ラーゴの魔法は歴代随一なのだという。
そんなラーゴを急に呼びつけるような人間は一体どんな人物なのかと思っていたが、この国の宰相であれば納得だ。
「ゴッドランドとは付き合いたくないんですけどね。僕がこの生活をするためには多少は仕方がないんですけど、はあ、行きたくないです」
(認定魔法使いともなれば、宰相を呼び捨てにできるものなのか?)
ラーゴの甘えた態度にときめきながらも、リウは些細な違和感に気が付いた。
思えば叙勲式後のパーティーでも、リウとゴッドランド宰相のやりとりは随分砕けたものだった。
「リウ」
名前を呼ばれて声がした方に顔を向ける。
そこには目を閉じたラーゴの顔があった。
リウは一瞬動きを止め、それからおずおずとラーゴに唇を寄せる。
「……いってらっしゃい」
リウはそっと、触れるだけの口づけをする。
ただそれだけで、ラーゴは実に嬉しそうな顔をしてくれるのだ。
「リウ、愛してます、なにがあっても僕の愛は疑わないで」
なぜか苦しそうにそう告げるラーゴは、追加でリウの頬にキスをすると、部屋の外に出て行ってしまった。
意味深な言葉に首を傾げるものの、それよりもサラリと告げられた愛の言葉がリウの自信を減らしていた。
「はあ……俺だってラーゴみたいに、さらっと言いたいよ」
見送ったリウの唇からは、悩まし気なため息が零れる。そのまま寝台に身体を放り投げ、天井を仰ぐ。
二人の間では、呪いによる痛みを取る以外の口づけが増えてきた。
こうして些細なタイミングでラーゴが強請ることがあるし、ラーゴが仕掛けてくる時もある。
どちらにせよこれもまたラーゴ主体で行われていることで、リウも自分からしたほうがいいのだろうかと頭を抱えることの一つだ。
告白のタイミングを失った間抜けな自分が、いつもリウを苦しめる。
「好きだ、ぞ」
ぽつりと零す気持ちは、いつだってラーゴを前にすると出てこない。
生娘のような自分自身が気持ち悪くて、誰も見ていないというのにリウは一人で手足をバタバタとさせてうずくまった。
そうして寝台に飛び込んだリウは、気づけばそのまま寝てしまう。
ハッと目が覚めたのは、無遠慮に扉を開け放たれる大きな音のせいだ。
次いで飛び込んだ、緊迫したメメルの声。
「リウ様! ご無事ですか!」
「メメル、どうしたんだい」
異常事態に気づいたリウが飛び起きると、メメルはそのまま真っ直ぐ窓へと走る。外から見えないように壁沿いに身を寄せる彼女と、リウも同じような体勢を取って窓の外を見た。
「なんだ、あれは」
門を蹴破ったのか、鉄製の門扉がひしゃげで地面に落ちている。
それからずかずかと歩いてくるのは、五人の人間。
その中の数人にリウは見覚えがあった。
「第二王子の私兵でしょう。だけどこの屋敷は主様が張った強力な結界に守られているんです。許可された人間以外は入れないはずなのに……ッ」
歩いてくるのは、尊大な態度のミッシャラ第二王子。四方を騎士が守っている。
そして少し下がったところに女性の魔法使いがいる。ローブを身に着けおずおずと歩く彼女は、リウも何度か話をしたことがある、第二王子のお抱え魔法使いだ。
それになによりそのさらに後ろをついて歩く男――。
「コラディル」
メメルはこの屋敷には、何人たりとも入れないと言った。
だがコラディルがいるのならば話は別だ。
彼にはリウが渡した魔石がある。ラーゴがいつでも遊びに来てもらっていいと用意した、この屋敷の結界を潜り抜ける魔石だ。
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自らの相棒であった竜・ショアを死に追いやった第二王子を連れている?
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