ビターな初恋

かぼす

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(6)彼との連絡

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それから、丈さんと頻繁にLINEで連絡をとるようなった。バンドの事はもちろん日常の些細なことまで話すようになった。例えば、お昼ご飯の写真を送り合ったり、今日どんなことをしたかを連絡し合ったりした。たまたま丈さんの仕事が終わる時間と私の学校が終わる時間がほとんど一緒だったため、連絡はとても取りやすい方だったと思う。また、時間がある時は丈さんとよく電話をした。二人で話していると話が尽きず、何分だけ電話しようと決めていてもついつい長く電話してしまい親から寝るのが遅いと怒られた事も多々あった。私は、今まで同性の友達であってもこんなに長く連絡飽きずにとったことなく不思議ではあった。彼と話すのが居心地良くて話しているだけだと思っていたが、このときから少しずつ恋情を抱いていたのかもしれない。しかし、私は今まで恋をしたことがなかったから、知る由もなかった。
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