人生を斜交いに生きた男 実話

人生を斜交いに生きた男 実話 7

日曜日の昼食はシスターと一緒に食べるので子供達はピリピリしていた。
　１２時には子供が長いテーブルを口の形に配置して、其々正座をして待機するのだが、テーブルには食べ物がセッティングされているのでお預け状態に、大方はちらし寿司やハヤシライス、カレーが多かった。
　シスターは信者さんとの雑談が長引いたりするので大体は１２時を大きくすぎる。やっとシスターが入って来ると空気がピリッとするのと、やっと食べれるホット感が、、、その前に
　「○○は居眠りをしていたので部屋から出なさい」
　言われた子供は大方は想像していたのか泣きながら出て行った。
　此処での一食抜きは大きな痛手になるのだ。で、食事の前には感謝の気持ちを込めてお祈りをするので、今日は誰に当たるのか内心ビクビクしていると
　「○○ちゃん」
　「はぉーい」
　小さな声でボソボソと
　「天にまします、我らの父よ、、、、この恵みを感謝して頂きます。アーメン」
　その後全員で
　「アーメン」
　と唱和してシスターの
　「頂きましょう」
　で、やっと食べれるのだ。お預けが長かったので１０分程で食べ
　「ごちそうさま」
　大きな声で言い、自分の食器を持って静かに出て流し場に置いてやっと解散になり夜までは自由行動が出来るのだ。以前テニスコートだった所を運動場に変えて野球、バレーボール、縄跳びとか体を動かせるのだ。
　一方保母さんは１週間の報告をして、内容によっては処罰の検討になるので。然し、保母さんの主観、偏見を避ける為にもシスターが本人の言い分を確認して出来るだけミスジャッジをしないようにしていた。処罰にもランクがあり軽い順から、口頭注意、次におやつ無し、３番目は食事抜き、４番目はシスター自ら役８０センチの竹の物差しでお尻をパンツの上から５回叩くのだが、これは痛いのだ。男女問わずに手加減をしないのだ。子供達は鴨居にシスターの手がいくだけで大方は泣き出す。鴨居に物差しがあるので条件反射で反応して泣くのだ　　7