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人生を斜交いに生きた男 実話 52
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「小田さんがお見えになりました」
えらい変わりようやな
おはよう御座います」
私から挨拶を
「おはよう」
事務員がコーヒーでよろしいですか?
「よろしく」
社長の向かいに座りコーヒーを飲みながら
「社長、わしの事を色々調べたやろうが何も出て来んやろう、前科も無いし」
「嫌、そんな事は」
「1週間のお預けは長すぎるしな」
社長が封筒を差し出し
「確認してくれるか」
受取り、ゆっくり数えると10万円多いが 「これは?」
「わしの気持ちの分を上乗せしたので、小田君の気持ちよく分かったし。1人で乗りこんでくる男気が気に入ってな」
「そりゃありがたいですヮ」
今後の為にと一筆を書かされた。
…今後この件で一切の異議申立てをしません… ○○年12月○○日 小田○○
最後に社長と握手をして別れた。
事務所全員に聞こえるように
「皆さんお世話になりました」
その足で自分がいた事業所に行き所長に退社の挨拶をすると意外な言葉が
「小田ョ大したもんよ、男やなぁーわしらも戦いたいがローンや子供の事もあるしなぁ、、、」
「はぁー分かりますよ。人には色々と事情あるし、これで少しでも待遇改善に成ればいいがなぁー。お世話になりました」
他の社員は出払っていたが、ロッカーの整理をして事業所を後にした。
後日部長と落ち合い、3人の子分を連れてきて乾杯をした。
「小田ョたいしたもんやのぉ」
部長の余談によると、元ヤクザの社員が3人で社長の机にドスを突き立て、金を出せと脅したが1円も取れなかったのに、紙切れ一枚でなぁ、、、
度胸もあるし、頭も切れるしヤクザに向いていると持ち上げてくれるが
「部長褒め過ぎやし、それに何事も度が過ぎると返り血を浴びるし」
その後2件周り全て私の奢りで。
翌朝、昨晩遅かったので、彼女に100万円取れたと言って40万円を渡すと
「へぇー大したもんやなぁ。払いよったんや。さすが一郎や見直したわ」
その原稿を見せると、知能戦でやったんやな。だった1人で会社と相撲取るとはなぁ。
続く
えらい変わりようやな
おはよう御座います」
私から挨拶を
「おはよう」
事務員がコーヒーでよろしいですか?
「よろしく」
社長の向かいに座りコーヒーを飲みながら
「社長、わしの事を色々調べたやろうが何も出て来んやろう、前科も無いし」
「嫌、そんな事は」
「1週間のお預けは長すぎるしな」
社長が封筒を差し出し
「確認してくれるか」
受取り、ゆっくり数えると10万円多いが 「これは?」
「わしの気持ちの分を上乗せしたので、小田君の気持ちよく分かったし。1人で乗りこんでくる男気が気に入ってな」
「そりゃありがたいですヮ」
今後の為にと一筆を書かされた。
…今後この件で一切の異議申立てをしません… ○○年12月○○日 小田○○
最後に社長と握手をして別れた。
事務所全員に聞こえるように
「皆さんお世話になりました」
その足で自分がいた事業所に行き所長に退社の挨拶をすると意外な言葉が
「小田ョ大したもんよ、男やなぁーわしらも戦いたいがローンや子供の事もあるしなぁ、、、」
「はぁー分かりますよ。人には色々と事情あるし、これで少しでも待遇改善に成ればいいがなぁー。お世話になりました」
他の社員は出払っていたが、ロッカーの整理をして事業所を後にした。
後日部長と落ち合い、3人の子分を連れてきて乾杯をした。
「小田ョたいしたもんやのぉ」
部長の余談によると、元ヤクザの社員が3人で社長の机にドスを突き立て、金を出せと脅したが1円も取れなかったのに、紙切れ一枚でなぁ、、、
度胸もあるし、頭も切れるしヤクザに向いていると持ち上げてくれるが
「部長褒め過ぎやし、それに何事も度が過ぎると返り血を浴びるし」
その後2件周り全て私の奢りで。
翌朝、昨晩遅かったので、彼女に100万円取れたと言って40万円を渡すと
「へぇー大したもんやなぁ。払いよったんや。さすが一郎や見直したわ」
その原稿を見せると、知能戦でやったんやな。だった1人で会社と相撲取るとはなぁ。
続く
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