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1節[第一章]
第三話『イケメンの笑顔は破壊力やばいって…』
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私が転生したことが関係してる??
ちょっと待って。一旦頭を整理しよ
まずレイン・ウィンターは、四代家紋のひとつウィンター家の一人娘 で、見た目は美しい水色の髪が特徴で、性格は凄いわがままで…
言ってて悲しくなってきた
七歳の時、親にわがままを言って国王の息子の一人金髪のエイム・プレントと婚約して…
って、そりゃ舌打ちされるわ!わがままで婚約って何!?権力振り回しすぎじゃね!?
えっと…気を取り直して、思い出してこ。
んーっと、十歳の時には四代家紋のひとつハーベスト家の四男シオンを、紫色の瞳が綺麗だったからって理由で闇市で知らないうちに買い取ったんだよね…
ん?何気にやばいことしてない??まぁレインはシオンがハーベスト家の子って知らない設定だったからね…
そのあとレインはシオンに虐待のような扱いをしてて、それを恨まれてハーベスト家から避けられていくんだよね確か…
さすが悪役令嬢って感じ…まぁ見てるだけだと設定の理不尽が凄いんだけどね?このゲーム作った人レインどんだけ不遇にしたいん?って思ったよ
今は私だけど、元々のストーリーだと三人の兄に呆れられてわがままな、悪役令嬢として知られているって設定だったはず
あっスベイス様は別よ別。あの人はシスコンだから。
でも進めていくと実はお兄ちゃん達妹大好きで、影から支えてくれてるんだよね。
好きぃ!!
あっ…オタク出ちゃった。
悪役令嬢ルートってわかったのはかなりデカいけど…悪役令嬢ルートだと推しが死ぬフラグが主人公ルートより多いんだよね…
そう確かエイムがレインの見舞いに来た時に事故にあって…ん??見舞い??見舞いに来た時?エイムが…
「やばっ!」
そう言った瞬間私は走り出していた。
そうだ!エイムが今ぐらいの頃にレインの看病に来て帰りに事故で足を怪我するんだ!ストーリーではその怪我のせいでこの後の出来事で死んじゃうって話だった!
事故の原因はエイムの兄が王座争いで優秀な弟を殺すために細工した馬車!迎えの馬車は乗っちゃダメ!!
「ハァハァ…」
エイム様は…まだ帰ってないはず…
「あっ!」
窓の外を見るとエイムが馬車に乗り込み発車するところだった。
ここから叫んでもダメ…直接助けなきゃ…
何か!何か方法は…
『じゃあ…チートみたいな力頂戴。』
『OK!』
はっ…そうだ!私転生した時チートみたいな能力貰ったんだ!
なら…
「レイン?どうしたの?」
スベイス様!見ててください!これがチート能力です!
私は四階の窓から飛び降りた。
「レイン!?」
バサッ
重力と共に下へ落ちていくはずの私の体は背にはえた大きな翼によって空中を自在に動きまわれた。
(よかったぁ~。上手くいった!正直不安しか無かったけど何とかなった…ってそんな場合じゃない!早く馬車を停めなきゃ!!
できる限りのスピードで馬車に近づく。もうすぐ止められるという距離で馬車のタイヤが勢いよく外れる。バランスを崩した馬車はその反動で扉が開く。中には最小限の被害でおさめようと必死に体制を立て直すエイム様の姿があった。
私は反射的に手を伸ばす。
「エイム様!!手を!!」
私は出せるだけの声を出した。その声に気がつき、エイム様は私の方へ手を伸ばす。
(後ちょっと…!!
指先がエイム様の指先を掠める。あと少しで届くのに!!
このままじゃ…エイム様は…
死ぬ??
嫌だ!!
「絶対助けてみせる!!あなたを死なせたりしない!!」
私は伸ばせる限り手を伸ばす。エイム様は下を俯いたまま動かなかった。少し考えたように口を開かなかったが、意を決したようにいきなり顔を上げる。
「これが私に出来る最大限だ!」
そう叫んだ瞬間、エイム様が私に向かって飛び込んでくる。そのおかげで手が届く。私は全力でエイム様を引っ張り馬車から引き抜いた。
怪我はしていないようで、エイム様は傷一つなく救出できた。よかった…これでエイム様は死なずに済む。
そう考えていたその時、視界の端に馬車を引いていた馬がこちらに向かって走ってくるのが見えた。
まずい!このままだとエイム様に当たる!!
そんなことを考えている間に私の体はエイム様を守るように動いていた。背中に大きな痛みがはしる。エイム様が何か言っているような気がしたけど、私は痛みに耐えきれず意識を失った。
私は…エイム様が無事ならそれでいいから…
お願い…目の前で推しに死なれたら…
私、死んでも死にきれない!!
いや一回死んだんだけどね!?神様に願ってまで来た世界だからさ!楽しみたいんだよ!
てかこれいつ起きたらいいの!?私自体は起きてるけど目は開かないんだよね…
レインが受けたダメージが高すぎるとか??格闘ゲームじゃないよ!!恋愛ゲームだよこれ!そんな体力ゲージみたいなのないよね!?
声しか聞こえないからどこで何時なのかもわかんないし…もう!訳わかんない!!
あっ!誰か来た!来るならシオン君かスベイス様??
「レイン…あの時はありがとう。君が助けてくれなければ私は今こうして君の前にいることは出来なかっただろう。」
えっ!?この声、エイム様!?
「私はずっと君が嫌いだった。」
うわぁお!急にそんなびっくりニュースぶち込みます!?しかも意識ない相手に!?
「君は無理やり私と婚約し、エイム様の婚約者だと自慢げに話していただろう。それに、体も弱いのに無駄に真面目なところがあって、剣の訓練も怠らずに…私には夢があるが、その夢に君は正直邪魔な存在だった。私は君を好いてはいないから、早く婚約破棄したいと考える程だった。しかし、君があの時言ってくれた言葉で全てがわかった。」
あの時の言葉って…「絶対助けてみせる!!あなたを死なせたりしない!!」ってやつかな?
「君が本気で私を助けようと身を呈して庇ってくれた瞬間、私は今まで感じたことがないほど不安に襲われた。その時気づいたんや…」
え?関西弁??
「俺はお前が好きやってな…」
エイム様が!関西弁を使ってる!?そうだそうだ!確かエイム様は感情が高ぶると関西弁になるって…ってことは、今の言葉本心??
えっ!?///やっやばい!寝てるとはいえ推しに告白されるなんて!!しっ心臓が!!こっこのままだと尊死する!///
パチッ
はっ!起きれた!!へっ返事!!返事をしなきゃ!!えっと…
「私も…エイム様が大好きです。」
できるだけ微笑んだつもりなんだけど…ちゃんと笑えてる??
「……。」
えっ!?返事無しですか?エイム様??
「ありがとう…レイン。」
ニコッ
きゃー!イケメンの笑顔は破壊力やばいって!!
あっ…
パタン
「レイン!?誰か!誰か来てくれ!!」
ごめんエイム様…あなたの笑顔が眩しすぎて、もはや倒れるしかなかった…
ちょっと待って。一旦頭を整理しよ
まずレイン・ウィンターは、四代家紋のひとつウィンター家の一人娘 で、見た目は美しい水色の髪が特徴で、性格は凄いわがままで…
言ってて悲しくなってきた
七歳の時、親にわがままを言って国王の息子の一人金髪のエイム・プレントと婚約して…
って、そりゃ舌打ちされるわ!わがままで婚約って何!?権力振り回しすぎじゃね!?
えっと…気を取り直して、思い出してこ。
んーっと、十歳の時には四代家紋のひとつハーベスト家の四男シオンを、紫色の瞳が綺麗だったからって理由で闇市で知らないうちに買い取ったんだよね…
ん?何気にやばいことしてない??まぁレインはシオンがハーベスト家の子って知らない設定だったからね…
そのあとレインはシオンに虐待のような扱いをしてて、それを恨まれてハーベスト家から避けられていくんだよね確か…
さすが悪役令嬢って感じ…まぁ見てるだけだと設定の理不尽が凄いんだけどね?このゲーム作った人レインどんだけ不遇にしたいん?って思ったよ
今は私だけど、元々のストーリーだと三人の兄に呆れられてわがままな、悪役令嬢として知られているって設定だったはず
あっスベイス様は別よ別。あの人はシスコンだから。
でも進めていくと実はお兄ちゃん達妹大好きで、影から支えてくれてるんだよね。
好きぃ!!
あっ…オタク出ちゃった。
悪役令嬢ルートってわかったのはかなりデカいけど…悪役令嬢ルートだと推しが死ぬフラグが主人公ルートより多いんだよね…
そう確かエイムがレインの見舞いに来た時に事故にあって…ん??見舞い??見舞いに来た時?エイムが…
「やばっ!」
そう言った瞬間私は走り出していた。
そうだ!エイムが今ぐらいの頃にレインの看病に来て帰りに事故で足を怪我するんだ!ストーリーではその怪我のせいでこの後の出来事で死んじゃうって話だった!
事故の原因はエイムの兄が王座争いで優秀な弟を殺すために細工した馬車!迎えの馬車は乗っちゃダメ!!
「ハァハァ…」
エイム様は…まだ帰ってないはず…
「あっ!」
窓の外を見るとエイムが馬車に乗り込み発車するところだった。
ここから叫んでもダメ…直接助けなきゃ…
何か!何か方法は…
『じゃあ…チートみたいな力頂戴。』
『OK!』
はっ…そうだ!私転生した時チートみたいな能力貰ったんだ!
なら…
「レイン?どうしたの?」
スベイス様!見ててください!これがチート能力です!
私は四階の窓から飛び降りた。
「レイン!?」
バサッ
重力と共に下へ落ちていくはずの私の体は背にはえた大きな翼によって空中を自在に動きまわれた。
(よかったぁ~。上手くいった!正直不安しか無かったけど何とかなった…ってそんな場合じゃない!早く馬車を停めなきゃ!!
できる限りのスピードで馬車に近づく。もうすぐ止められるという距離で馬車のタイヤが勢いよく外れる。バランスを崩した馬車はその反動で扉が開く。中には最小限の被害でおさめようと必死に体制を立て直すエイム様の姿があった。
私は反射的に手を伸ばす。
「エイム様!!手を!!」
私は出せるだけの声を出した。その声に気がつき、エイム様は私の方へ手を伸ばす。
(後ちょっと…!!
指先がエイム様の指先を掠める。あと少しで届くのに!!
このままじゃ…エイム様は…
死ぬ??
嫌だ!!
「絶対助けてみせる!!あなたを死なせたりしない!!」
私は伸ばせる限り手を伸ばす。エイム様は下を俯いたまま動かなかった。少し考えたように口を開かなかったが、意を決したようにいきなり顔を上げる。
「これが私に出来る最大限だ!」
そう叫んだ瞬間、エイム様が私に向かって飛び込んでくる。そのおかげで手が届く。私は全力でエイム様を引っ張り馬車から引き抜いた。
怪我はしていないようで、エイム様は傷一つなく救出できた。よかった…これでエイム様は死なずに済む。
そう考えていたその時、視界の端に馬車を引いていた馬がこちらに向かって走ってくるのが見えた。
まずい!このままだとエイム様に当たる!!
そんなことを考えている間に私の体はエイム様を守るように動いていた。背中に大きな痛みがはしる。エイム様が何か言っているような気がしたけど、私は痛みに耐えきれず意識を失った。
私は…エイム様が無事ならそれでいいから…
お願い…目の前で推しに死なれたら…
私、死んでも死にきれない!!
いや一回死んだんだけどね!?神様に願ってまで来た世界だからさ!楽しみたいんだよ!
てかこれいつ起きたらいいの!?私自体は起きてるけど目は開かないんだよね…
レインが受けたダメージが高すぎるとか??格闘ゲームじゃないよ!!恋愛ゲームだよこれ!そんな体力ゲージみたいなのないよね!?
声しか聞こえないからどこで何時なのかもわかんないし…もう!訳わかんない!!
あっ!誰か来た!来るならシオン君かスベイス様??
「レイン…あの時はありがとう。君が助けてくれなければ私は今こうして君の前にいることは出来なかっただろう。」
えっ!?この声、エイム様!?
「私はずっと君が嫌いだった。」
うわぁお!急にそんなびっくりニュースぶち込みます!?しかも意識ない相手に!?
「君は無理やり私と婚約し、エイム様の婚約者だと自慢げに話していただろう。それに、体も弱いのに無駄に真面目なところがあって、剣の訓練も怠らずに…私には夢があるが、その夢に君は正直邪魔な存在だった。私は君を好いてはいないから、早く婚約破棄したいと考える程だった。しかし、君があの時言ってくれた言葉で全てがわかった。」
あの時の言葉って…「絶対助けてみせる!!あなたを死なせたりしない!!」ってやつかな?
「君が本気で私を助けようと身を呈して庇ってくれた瞬間、私は今まで感じたことがないほど不安に襲われた。その時気づいたんや…」
え?関西弁??
「俺はお前が好きやってな…」
エイム様が!関西弁を使ってる!?そうだそうだ!確かエイム様は感情が高ぶると関西弁になるって…ってことは、今の言葉本心??
えっ!?///やっやばい!寝てるとはいえ推しに告白されるなんて!!しっ心臓が!!こっこのままだと尊死する!///
パチッ
はっ!起きれた!!へっ返事!!返事をしなきゃ!!えっと…
「私も…エイム様が大好きです。」
できるだけ微笑んだつもりなんだけど…ちゃんと笑えてる??
「……。」
えっ!?返事無しですか?エイム様??
「ありがとう…レイン。」
ニコッ
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あっ…
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「レイン!?誰か!誰か来てくれ!!」
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