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あの日から僕を取り巻く環境は大きく変わった。
これまでも過剰気味だったジュークの僕への気遣いは、より輪をかけたものになり、僕専用の使用人が数人、新しく雇われることになった。
そして入れ替わるように僕に嫌がらせをしていたメイドや下男はいつのまにか解雇されており、あれほどまでに僕を嫌っていた執事は、まるで人が変わったように丁寧に接してくれるようなった。
今ではまるでどこぞの貴族の令嬢のような、不自由のない生活を送らせて貰っている。
だけど、勘違いしてはいけない。
本来の僕の立場は居候だ。この世界で生きる術を身につけたら、いつかはこの屋敷から出て行かなくてはいけない。
あまりに贅沢過ぎる暮らしになれると今後の生活が辛くなる。
そう思いジュークに申し出るが、まるで取り合ってもらえなかった。
『冷遇することになってしまった償いをさせてほしい』
に始まり
『そんなに早く出ていく必要はない』
『君が不自由な、生活を送ると思うと心配で仕事も手につかない。』
『頼むから、まだ今は俺の目の届く所にいてくれ』
という懇願に終わるのだ。
ジュークに辛そうな顔をされると強くは言えない。自分の留守中に僕が受けていた仕打ちを知った彼は、ひどく自分の行いを悔いていた。
僕がいくら大丈夫だと言い、明るくふるまっても自分を責めることを止めず使用人達を次々と首にし、僕が止めなければ、長年信頼していた執事まで解雇するところだった。
正義感の強い彼を僕のことなんかで追い詰めてしまったのだと考えると申し訳なさでいっぱいになる。
そうして僕が罪悪感からジュークの過剰な償いを唯々諾々と受け入れてしまったせいだろうか、とうとう今日、僕の部屋は屋敷の隅にある客室ではなく、ジュークの寝室と扉一枚で繋がる豪華な部屋へと移し変えらることになってしまった。
セツの優しさにつけ込み、随分と強引にことを運んでしまった自覚はあった。
何度も元の待遇に戻して欲しいと頼む彼の困った顔を思い出す。
できれば彼の願いは何でも聞いてあげたかった。
だがそれが、俺から離れるのに必要なことであるなら到底きくことはできない。俺はすっかり彼への恋心を自覚していた。
小屋から救い出した時、彼の身体はすっかり冷えきっていた。
頬は色を失い、指先は紫色に変色しており、もう一晩あそこで夜を明かせばもしかしたら死んでいたかもしれない。
そんな状況でも彼が真っ先に気にしたのは俺の怪我だった。
身体中をくまなく確認され、ほっと安堵の笑みをもらす彼にひどく胸が締め付けられた。あんなに無垢な思いを向けられて、愛しく思わない訳がない。
あの瞬間彼を手放すことはしないと心に決めた。
隣室に続く扉にそっと手を触れる。その中に彼の気配を感じるとこれまでにないほど気分が高揚していく。
「外の世界で生きていく術を学ぶ……?必要ないだろう、君はずっとここで生きて行くのだから………。」
キラキラと光るシャンデリア、繊細な彫刻の施された象牙色のベッド、飴色の艶を魅せるチェストやキャビネット、その全てが貴人が使うに相応しい高級感を醸し出している。
そのほか壁紙、絨毯、カーテンに至るまでも最上級の物が使用されているこの部屋は、些か落ち着かない空間ではあるが、この国の国力をアピールするには最適ともいえる空間だった。
それもその筈、この部屋は本来であれば国外から来た王族をもてなす為の部屋で、他国の王族を丁重に扱っていると印象付け、尚且つ自国の豊かさを見せつける為に敢えてこのような豪華な作りにしているのだ。
しかしその華美な設えもこのところは役目を果たしているとは言えない。
何故ならその部屋は神子であるハルキたっての希望で、彼の居住スペースとなっているからだ。
「どうやったらこんなに汚せるのよ!」
一人のメイドがテーブルを拭きながら口を開く。
その手に持っている布巾は彼女の言う通り随分と汚れていて、テーブルの上が如何に酷く汚れていたかをものがたっていた。
「見て、絨毯も酷いものよ。ワインを溢した跡がこんなにも、きっと歩き回りながらお飲みになったのね。」
もう一人のメイドが絨毯を持ち上げその染みを見せつけると、部屋にいる神子付きのメイド達が一斉に溜め息をついた。
良家の子女である彼女らの仕事は、本来とても優雅なものである筈だった。
料理はシェフが作るし、洗濯は洗濯婦がする。彼女ら部屋付きのメイドの仕事は、主人の為にお茶の準備をし、身だしなみを整え、時に話し相手になる。
そして快適に過ごせるように部屋の管理をするという、主人だけのお世話をすれば良いというなんとも楽なもの。
しかし、彼女らの主人である神子は人一倍……いや、何倍も手のかかる人物だった。
お茶を淹れれば熱い、温い、もっと甘くしろだの文句を付けて何度でも淹れ直させるし。
少しもじっとしていないから、身だしなみを整えるのも一苦労だし。
話をしても神子と少しでも違う意見を言ったものなら、お前は間違っていると散々責められる。
そして何より大変なのは部屋の管理だ。自分からこの部屋を使いたいと言い出したくせに、この部屋を少しも大切にしない。
菓子を食べ散らかし、乱暴に調度品を扱い、入浴後の濡れた身体でベッドに飛び込む。
その所業に何度悲鳴をあげ、止めてと叫びそうになったことか分からない。
「神子様付きのメイドなんて誇らしいと思っていたけど、こんなに毎日毎日掃除ばかりさせられるなんて。」
「本当に、まるで小さな子供を沢山お世話しているみたい。控えめに部屋を汚さないようにお願いしたのだけど、まるで通じないのよ。」
件の神子は王子の執務室に遊びに行き不在であるし、メイド達は誰もが神子に対する不満でいっぱいになっており、主人のに対する陰口を止めるものは誰もいない。
「神子様は元の世界でどのようにお育ちになったのかしら、異世界の人間と言うものは皆あのように粗暴なのだと思う?」
「さぁ、でも異世界から来た人がもう一人いるでしょう?ジューク様に保護されているっていう。ジューク様のお屋敷にいるメイドから聞いたのだけど、とても大人しいみたいよ。」
「あら、そうなの?」
「ええ、部屋に籠ってお祈りや勉強ばかりしているそうよ。」
誰かさんとはまるで違うわね、と言う言葉に皆が頷く。
傍若無人に振る舞う神子よりも、よっぽど神子らしいではないかとさえ思える。
「ねぇ……。」
一人のメイドが言いにくそうに話し出す。
「あの方は本当に神子なのかしら?」
「っ、あなた、流石にそれは不敬よ!」
「そうよ、王族の方がそう仰るのだから間違いは「だって!」」
否定する言葉を遮るように叫んだメイドは回りを見渡して声を落とした。
誰が廊下で聞いているか分からない、今から話すことが王族の耳に入れば自分はどのような罪に問われるか分からない。
神子への愚痴とは分けが違うのだ。
「私…、この間見たの、王宮の庭に入り込んだ魔獣を…。」
「そんな!王宮には神子様がいらっしゃるのよ、神子様の聖なるお力が魔獸を寄せ付けない筈よ。」
「確かに見たの、騎士様が直ぐに退治して大事にはいたらなかったのだけど……、宰相様がそこにいらして、騎士様にも、私にも、このことは決して他言するなって。いたずらに皆を不安にするだけだから黙っておけって。」
そう言いながらどんどん顔を青ざめさせるメイドに、他のメイド達も彼女の告白が真実であることを悟った。
「あの、関係ないかも知れないのだけど…。」
もう一人のメイドがおずおずと話し出す。
「ジューク様のお屋敷で働くメイドが言うには、お屋敷の周辺では魔獸が全くいないそうよ。作物を荒らすような小さな魔獸さえもいないから、お陰で今年は豊作だって…。」
「それってまさか…、」
「ジューク様のお屋敷にいる異世界人が…。」
その先を話すことはできない。自分達の考えが正しかったとしても、どうすることもできない。
王族も、貴族も決してそれ認めないだろう。
自分達が認めた神子が神子ではないなんて、ましてや粗雑に扱い、追い出した相手が神子だったなんてことが国民に知られれば大変なことになる。
「あぁ、なんて罪深いことを」
メイド達の嘆きは誰にも届かない。
これまでも過剰気味だったジュークの僕への気遣いは、より輪をかけたものになり、僕専用の使用人が数人、新しく雇われることになった。
そして入れ替わるように僕に嫌がらせをしていたメイドや下男はいつのまにか解雇されており、あれほどまでに僕を嫌っていた執事は、まるで人が変わったように丁寧に接してくれるようなった。
今ではまるでどこぞの貴族の令嬢のような、不自由のない生活を送らせて貰っている。
だけど、勘違いしてはいけない。
本来の僕の立場は居候だ。この世界で生きる術を身につけたら、いつかはこの屋敷から出て行かなくてはいけない。
あまりに贅沢過ぎる暮らしになれると今後の生活が辛くなる。
そう思いジュークに申し出るが、まるで取り合ってもらえなかった。
『冷遇することになってしまった償いをさせてほしい』
に始まり
『そんなに早く出ていく必要はない』
『君が不自由な、生活を送ると思うと心配で仕事も手につかない。』
『頼むから、まだ今は俺の目の届く所にいてくれ』
という懇願に終わるのだ。
ジュークに辛そうな顔をされると強くは言えない。自分の留守中に僕が受けていた仕打ちを知った彼は、ひどく自分の行いを悔いていた。
僕がいくら大丈夫だと言い、明るくふるまっても自分を責めることを止めず使用人達を次々と首にし、僕が止めなければ、長年信頼していた執事まで解雇するところだった。
正義感の強い彼を僕のことなんかで追い詰めてしまったのだと考えると申し訳なさでいっぱいになる。
そうして僕が罪悪感からジュークの過剰な償いを唯々諾々と受け入れてしまったせいだろうか、とうとう今日、僕の部屋は屋敷の隅にある客室ではなく、ジュークの寝室と扉一枚で繋がる豪華な部屋へと移し変えらることになってしまった。
セツの優しさにつけ込み、随分と強引にことを運んでしまった自覚はあった。
何度も元の待遇に戻して欲しいと頼む彼の困った顔を思い出す。
できれば彼の願いは何でも聞いてあげたかった。
だがそれが、俺から離れるのに必要なことであるなら到底きくことはできない。俺はすっかり彼への恋心を自覚していた。
小屋から救い出した時、彼の身体はすっかり冷えきっていた。
頬は色を失い、指先は紫色に変色しており、もう一晩あそこで夜を明かせばもしかしたら死んでいたかもしれない。
そんな状況でも彼が真っ先に気にしたのは俺の怪我だった。
身体中をくまなく確認され、ほっと安堵の笑みをもらす彼にひどく胸が締め付けられた。あんなに無垢な思いを向けられて、愛しく思わない訳がない。
あの瞬間彼を手放すことはしないと心に決めた。
隣室に続く扉にそっと手を触れる。その中に彼の気配を感じるとこれまでにないほど気分が高揚していく。
「外の世界で生きていく術を学ぶ……?必要ないだろう、君はずっとここで生きて行くのだから………。」
キラキラと光るシャンデリア、繊細な彫刻の施された象牙色のベッド、飴色の艶を魅せるチェストやキャビネット、その全てが貴人が使うに相応しい高級感を醸し出している。
そのほか壁紙、絨毯、カーテンに至るまでも最上級の物が使用されているこの部屋は、些か落ち着かない空間ではあるが、この国の国力をアピールするには最適ともいえる空間だった。
それもその筈、この部屋は本来であれば国外から来た王族をもてなす為の部屋で、他国の王族を丁重に扱っていると印象付け、尚且つ自国の豊かさを見せつける為に敢えてこのような豪華な作りにしているのだ。
しかしその華美な設えもこのところは役目を果たしているとは言えない。
何故ならその部屋は神子であるハルキたっての希望で、彼の居住スペースとなっているからだ。
「どうやったらこんなに汚せるのよ!」
一人のメイドがテーブルを拭きながら口を開く。
その手に持っている布巾は彼女の言う通り随分と汚れていて、テーブルの上が如何に酷く汚れていたかをものがたっていた。
「見て、絨毯も酷いものよ。ワインを溢した跡がこんなにも、きっと歩き回りながらお飲みになったのね。」
もう一人のメイドが絨毯を持ち上げその染みを見せつけると、部屋にいる神子付きのメイド達が一斉に溜め息をついた。
良家の子女である彼女らの仕事は、本来とても優雅なものである筈だった。
料理はシェフが作るし、洗濯は洗濯婦がする。彼女ら部屋付きのメイドの仕事は、主人の為にお茶の準備をし、身だしなみを整え、時に話し相手になる。
そして快適に過ごせるように部屋の管理をするという、主人だけのお世話をすれば良いというなんとも楽なもの。
しかし、彼女らの主人である神子は人一倍……いや、何倍も手のかかる人物だった。
お茶を淹れれば熱い、温い、もっと甘くしろだの文句を付けて何度でも淹れ直させるし。
少しもじっとしていないから、身だしなみを整えるのも一苦労だし。
話をしても神子と少しでも違う意見を言ったものなら、お前は間違っていると散々責められる。
そして何より大変なのは部屋の管理だ。自分からこの部屋を使いたいと言い出したくせに、この部屋を少しも大切にしない。
菓子を食べ散らかし、乱暴に調度品を扱い、入浴後の濡れた身体でベッドに飛び込む。
その所業に何度悲鳴をあげ、止めてと叫びそうになったことか分からない。
「神子様付きのメイドなんて誇らしいと思っていたけど、こんなに毎日毎日掃除ばかりさせられるなんて。」
「本当に、まるで小さな子供を沢山お世話しているみたい。控えめに部屋を汚さないようにお願いしたのだけど、まるで通じないのよ。」
件の神子は王子の執務室に遊びに行き不在であるし、メイド達は誰もが神子に対する不満でいっぱいになっており、主人のに対する陰口を止めるものは誰もいない。
「神子様は元の世界でどのようにお育ちになったのかしら、異世界の人間と言うものは皆あのように粗暴なのだと思う?」
「さぁ、でも異世界から来た人がもう一人いるでしょう?ジューク様に保護されているっていう。ジューク様のお屋敷にいるメイドから聞いたのだけど、とても大人しいみたいよ。」
「あら、そうなの?」
「ええ、部屋に籠ってお祈りや勉強ばかりしているそうよ。」
誰かさんとはまるで違うわね、と言う言葉に皆が頷く。
傍若無人に振る舞う神子よりも、よっぽど神子らしいではないかとさえ思える。
「ねぇ……。」
一人のメイドが言いにくそうに話し出す。
「あの方は本当に神子なのかしら?」
「っ、あなた、流石にそれは不敬よ!」
「そうよ、王族の方がそう仰るのだから間違いは「だって!」」
否定する言葉を遮るように叫んだメイドは回りを見渡して声を落とした。
誰が廊下で聞いているか分からない、今から話すことが王族の耳に入れば自分はどのような罪に問われるか分からない。
神子への愚痴とは分けが違うのだ。
「私…、この間見たの、王宮の庭に入り込んだ魔獣を…。」
「そんな!王宮には神子様がいらっしゃるのよ、神子様の聖なるお力が魔獸を寄せ付けない筈よ。」
「確かに見たの、騎士様が直ぐに退治して大事にはいたらなかったのだけど……、宰相様がそこにいらして、騎士様にも、私にも、このことは決して他言するなって。いたずらに皆を不安にするだけだから黙っておけって。」
そう言いながらどんどん顔を青ざめさせるメイドに、他のメイド達も彼女の告白が真実であることを悟った。
「あの、関係ないかも知れないのだけど…。」
もう一人のメイドがおずおずと話し出す。
「ジューク様のお屋敷で働くメイドが言うには、お屋敷の周辺では魔獸が全くいないそうよ。作物を荒らすような小さな魔獸さえもいないから、お陰で今年は豊作だって…。」
「それってまさか…、」
「ジューク様のお屋敷にいる異世界人が…。」
その先を話すことはできない。自分達の考えが正しかったとしても、どうすることもできない。
王族も、貴族も決してそれ認めないだろう。
自分達が認めた神子が神子ではないなんて、ましてや粗雑に扱い、追い出した相手が神子だったなんてことが国民に知られれば大変なことになる。
「あぁ、なんて罪深いことを」
メイド達の嘆きは誰にも届かない。
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