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雇ってる?
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突然、梓が服を脱ぎ始めたときはどうなるかと思った。
先生は勘違いして、「やっぱりそういう関係なんじゃない!」なんて騒ぎ始めるし、誤解を解くのにとてつもない労力を使った。
僕は思わず愚痴をこぼす。
「何を考えてるんだ……」
「ごめんなさい。いつもの癖でつい……」
梓は、申し訳なさそうに謝る。
別に僕はいい物が見れたし、謝られることでもないのだが、彼女の貞操観念が非常に気になる。
見た目から見るに、ビッチなんてことはないだろうし、男のことをいもぐらいにしか思っていないというわけでもないだろう。
「いつもって、どういうことなんだ?」
「スタイリストの方に服を選んでもらいながら着替えるので、その癖でつい」
なんだその『スタイリスト』っては……もしかして、彼女は女優かアイドルでもやっているのだろうか。――そうは見えないけどな。
「ふーん、芸能人も大変なんだな」
「芸能人?」
梓は不思議そうな顔をしている。
何かおかしなことを言ってしまったかな。でもスタイリストがいるなんて、芸能人しかいない……いや舞台役者とか、雑誌のグラビアとかにもついているのか?
「スタイリストがついてるんだろう?」
「ついてる? いいえ、あたしの家で雇ってるスタイリストですが?」
彼女はさも当然であるかのような顔をしている。
『雇ってる』って一体どういう意味だっけ?
先生は勘違いして、「やっぱりそういう関係なんじゃない!」なんて騒ぎ始めるし、誤解を解くのにとてつもない労力を使った。
僕は思わず愚痴をこぼす。
「何を考えてるんだ……」
「ごめんなさい。いつもの癖でつい……」
梓は、申し訳なさそうに謝る。
別に僕はいい物が見れたし、謝られることでもないのだが、彼女の貞操観念が非常に気になる。
見た目から見るに、ビッチなんてことはないだろうし、男のことをいもぐらいにしか思っていないというわけでもないだろう。
「いつもって、どういうことなんだ?」
「スタイリストの方に服を選んでもらいながら着替えるので、その癖でつい」
なんだその『スタイリスト』っては……もしかして、彼女は女優かアイドルでもやっているのだろうか。――そうは見えないけどな。
「ふーん、芸能人も大変なんだな」
「芸能人?」
梓は不思議そうな顔をしている。
何かおかしなことを言ってしまったかな。でもスタイリストがいるなんて、芸能人しかいない……いや舞台役者とか、雑誌のグラビアとかにもついているのか?
「スタイリストがついてるんだろう?」
「ついてる? いいえ、あたしの家で雇ってるスタイリストですが?」
彼女はさも当然であるかのような顔をしている。
『雇ってる』って一体どういう意味だっけ?
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