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「まあ、恋愛経験0の人間に相談した僕が悪かったか……」
きっと、今までも先延ばしにしてきたのだろう。
僕にとってはありがたいことだが、先延ばしにしたところでいいことなんてほとんどないだろうに。可哀想な先生だ。
「聞こえてるわよ!」
僕の小さな陰口が聞こえてしまったらしい。先生はかなり渋い顔をしている。
「私は恋愛したことがないわけじゃなくて、エッチしたことないだけだから!」
「ちょっと、大きな声で何を言い出すんですか!?」
煽りすぎたらしく、先生は周りの状況が見えていない。
「ここは一応職員室なんですから、声のトーンを下げてください。また教頭に怒られますよ?」
やっぱり、本当のことを本人に伝えるのが一番の嫌がらせになるらしい。ロリッ娘に、ドジッ娘に、成人処女、どれも恥じることではないだろうに、どうしてそんなに熱くなれるのだろう。
「わかってるわよ! それより、覚えておくといいわよ、『口は災いの元』って言葉を……あなたは余計なことばかりしゃべっちゃう、『おしゃべり』なんだから」
「おしゃべりって、僕はそこまでおしゃべりじゃないでしょう!?」
思わず熱くなってしまった。
「おしゃべりよ」
先生は再び本を開いて、僕の方から本へと視線を移した。
本当の災いの元っていうのは人間のことらしい。
きっと、今までも先延ばしにしてきたのだろう。
僕にとってはありがたいことだが、先延ばしにしたところでいいことなんてほとんどないだろうに。可哀想な先生だ。
「聞こえてるわよ!」
僕の小さな陰口が聞こえてしまったらしい。先生はかなり渋い顔をしている。
「私は恋愛したことがないわけじゃなくて、エッチしたことないだけだから!」
「ちょっと、大きな声で何を言い出すんですか!?」
煽りすぎたらしく、先生は周りの状況が見えていない。
「ここは一応職員室なんですから、声のトーンを下げてください。また教頭に怒られますよ?」
やっぱり、本当のことを本人に伝えるのが一番の嫌がらせになるらしい。ロリッ娘に、ドジッ娘に、成人処女、どれも恥じることではないだろうに、どうしてそんなに熱くなれるのだろう。
「わかってるわよ! それより、覚えておくといいわよ、『口は災いの元』って言葉を……あなたは余計なことばかりしゃべっちゃう、『おしゃべり』なんだから」
「おしゃべりって、僕はそこまでおしゃべりじゃないでしょう!?」
思わず熱くなってしまった。
「おしゃべりよ」
先生は再び本を開いて、僕の方から本へと視線を移した。
本当の災いの元っていうのは人間のことらしい。
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