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活動内容
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「それで活動内容をどうやって説明する?」
正直な話、設立した僕自身ですら恋愛部の活動内容について理解できていないところがある。いいや、そう言うと少しだけ語弊がある……僕自身ですらまるで理解できていない。
「……何も思いつつきません。というか、そもそも恋愛部ってどんな活動をしてましたっけ?」
「……さあ、お姉ちゃんが知らないなら。部員として認められていたかすら怪しい私はもっとわからないわ」
梓も彩錦も答えは知らないらしい。
「なるほど……もちろん僕も知らない。そもそも、僕はどうして『恋愛部』なんて部活を作ったんだろうか?」
「部長である先輩が知らないなら私が知るはずないじゃないですか……お姉ちゃんは先輩と一緒に部活を作ったんでしょう? その時何か聞いてなかったの?」
僕からのキラーパスは更にえげつない角度をつけて梓に向けられた。
梓は何とも微妙な表情で考え込んでいる。
「うーん……たしか恋次さんは恋愛を研究する部で『恋愛部』と言っていたような気がします」
「恋愛を研究するねぇ……そんなこと、恋愛経験のない僕が出来ると思うか?」
いいや、出来るはずがない。
「自分で言っててむなしくならないんですか?」
辛辣な彩錦の言葉が胸に突き刺さった。
正直な話、設立した僕自身ですら恋愛部の活動内容について理解できていないところがある。いいや、そう言うと少しだけ語弊がある……僕自身ですらまるで理解できていない。
「……何も思いつつきません。というか、そもそも恋愛部ってどんな活動をしてましたっけ?」
「……さあ、お姉ちゃんが知らないなら。部員として認められていたかすら怪しい私はもっとわからないわ」
梓も彩錦も答えは知らないらしい。
「なるほど……もちろん僕も知らない。そもそも、僕はどうして『恋愛部』なんて部活を作ったんだろうか?」
「部長である先輩が知らないなら私が知るはずないじゃないですか……お姉ちゃんは先輩と一緒に部活を作ったんでしょう? その時何か聞いてなかったの?」
僕からのキラーパスは更にえげつない角度をつけて梓に向けられた。
梓は何とも微妙な表情で考え込んでいる。
「うーん……たしか恋次さんは恋愛を研究する部で『恋愛部』と言っていたような気がします」
「恋愛を研究するねぇ……そんなこと、恋愛経験のない僕が出来ると思うか?」
いいや、出来るはずがない。
「自分で言っててむなしくならないんですか?」
辛辣な彩錦の言葉が胸に突き刺さった。
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