境界線の知識者

篠崎流

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火薬庫

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「ちと早いけど、書いとくか」

フォレスは街の西出口の移動売店に買い物に来ていたアノミアを見つけてそう決めた

「何をだ??」
「こういう情勢だとオレも何時どうなるか判らんし協約だな」
「ふむ?」
「森住民というか、人魔らを正式にグランセルナの住民とする、というのと、不可侵を制度化、だな、後の政権が来て掌返せないようにな」
「確かにその可能性はあるな」
「基本的にソッチのが長生きだし、後どうなるかわかったモンじゃないし」
「分った、後でソチラへ行こう」

そして買い物の後、砦へ上がり
正式に書面を用意しようとしたが

「まあ‥我々は基本、事態が変わったら移動するだけだから、左程問題は無いが、そもそも、こっちの人数もそう多くない、45人しかおらんし」
「ふむ‥しかし、それじゃどうする?」
「うーん‥一応書いて、後は個々人の判断で良い気がするな、正直、街の者も我々に対する差別は見えない」
「見た目ほぼ人間だしなぁ‥」
「ああ、何れ交われば血も薄くなるだろうし、自然併合していくだろう」
「どうしたもんかね?」
「私としては、森の集落は集落で住みたいやつはそうして、問題ない者はコチラの住民にしてもらった方が楽ではある」
「では、森の集落を固定したソチラの物と誓約して、後は個々人を尊重するか?」
「それでいいと思う、人に対するトラウマがある者も居るだろうし、利便性で云えばコチラのが遥かにある、こちらに住みたいという者も居るだろう」
「分った、基本自由にしよう、森の集落周辺はソチラの物、コチラに住む者は住民として登録しよう」
「ああ」
「ま、一応、書くか」

と両者示し合わせて書き、お互い署名それを二枚用意し、それぞれ所有、そして正式な物として、変更のある場合には公式の場で改めて裁定すると書かれた

この書類自体もグランセルナ中央庁舎の正式条約として記録され、自由公開された

「態々告知する程ではないし、これでいいだろう」
「同感だな、大げさにされても困るし」

それで一旦解散となったが、翌日にはアノミアが再び訪れる

「と、いう訳で私もコッチで雇ってもらおう」
「‥なるほど‥しかしいいのか?、向こうの長は」
「私が一番力があるというだけでやってただけだ、やりたい奴に代わった」
「そっか、まあ、いいか」
「でだ、こちらへの生活希望者は8名、とは言え人魔とも云えない元々コチラに近い種だ」
「なるほど、了解した」
「殆ど3世代前くらいの者だ見た目も人間にしか見えん、力も人と左程変わらん」
「それは問題ないがな、何せオレの娘がああいう立場だし、ま、兎に角、初期だけ住宅を用意する、後は自由にしてくれ」
「ああ」
「アノミアは‥とりあえずここに住むか?」
「それでいい」

「雇う、つってもどういう能力があるのか、それ次第だが」
「武、かく乱系の術、それと特殊能力が2つ、姿消しと使役召喚だ」
「ほう‥しかし‥それは裏専門だろどうみても」
「自分でもそう思う、暗殺か斥候だな、或いは単身でのお前の護衛か、施設防衛だろう、ただ、姿消しも制限はないが風景に紛れるだけだ、動くとバレる」
「カメレオンか」
「そうだ」
「うむ‥とりあえず周囲護衛でもしてもらおう、今の所有効な使い道がないし、で?召喚は?使役というからには触媒なしでずっと出せるんだろ?」
「何匹、というのは試してないのだがシャドウ・ウルフやスピリットバットだな」
「これまたレアな‥」
「そうか?」
「まあ、いいか、とりあえず適当に頼むわ、なんか考えるわ」
「ああ」

22ヶ月の頃、相変わらず志願だけなのだが、正規軍も一万五千に成っていたそれでも人口の1%行ってない

ここでフォレスは金の掛からない武装、主に防御力主体の装備を考案した、兎に角一般兵にも配れて被弾を避ける、それでいて強い物をだ、軍官会議でその「発明」を披露して計画書を配った

「ちゅー訳で、二つ、盾隊と藤甲兵をやる」
「見たところ木の様ですが?」
「そうだ、鉄系だと重いし薄いと大して意味無い、そもそも扱い難いし、量産できんし、金が掛かる」
「ふむふむ」
「んで、盾隊だが、木製の板を持つ専門だ、丁度森のメンテで探したら、アイアンウッドがあったのでこれを使う」
「アイアンウッド?」
「まんま鉄の木、固くて頑丈100年はノーメンテで持つし虫も食わないという木だ、ついでに熱にも強いので火も弾く」
「ほほう‥」
「逆に加工は特殊道具が要る、のこぎりの類すら折れるくらいだからな」
「なんと‥」
「設計図を見る限り、かなりデカイですな」
「うむ、移動する壁だな構造的に正面防御力は結構あるだろう、まず剣や槍、弓等が止まる、反面デカイわり、軽く、一人で持って構えて動ける」
「なるほど、防御専門で壁にしてそこからの遠距離ですね」
「そうだ、かなり優位に打ち合いが出来る」

「もう一つのは?聞いた事の無い物ですが」
「もう既に材料の加工は指示した藤甲軍というのは藤の蔓を10回程度乾燥と油コートを繰り返し、編んで鎧にするモノだ、刀も矢も殆ど弾く」
「ほう‥」
「大昔のアジアという地域で無双してた、装備軍だ草蔓から作るんでコストが極端に安い、軽く丈夫で動きやすい、メンテもかからないし、大量生産出来る、ただ、作る手間はかかる、数ヶ月待ちだ一般兵全員に配っても金を使わんので楽だ」
「なるほど」
「兎に角木材が緑化と深い森があるので余りまくってる」
「基本家屋にあまり木材は使わないですからな」
「が、この武装の欠点は「火」だ」
「ああ‥草木ですからね‥」
「だが、これもアレンジを加えて、燃えない様にする、油をしみこませてコーティングするのだが外に防炎加工する、基本的な欠点を緩和する程度だな」
「なるほど、基本火に弱い、のはそう変わらないですかね?」
「とりあえず実験的にやってみたが、今の所は大丈夫そうだ火を着けた所から広がらない、じっくり不燃焼を起こして消すのは一応成功済みだ」
「これはかなり期待できますね」
「兵一人でも成るべく味方の死人を出さない様にしたいからな、元々防御系にするつもりだったし」
「流石ですね」

「後、同時に医療班も組織する、これは術士中心、学校の講義で適正のある奴を選抜した、まだ20人だけだが、リストな、ここから希望を聞いて軍なんかに帯同させる、同時に肩代りの作成もする」
「輸送隊は既に大規模連結部隊やログフットがある程度稼働出来てますので」
「そうだな、んで、その後方支援軍の護衛は基本厚くする、これに南東部族の連中の一部を使う、ここも新武装が使えるハズ」
「ほうほう」
「彼らは兎に角、殆ど馬軍だし、個々の戦闘力が高いし、非常に義理堅い、んで、逆に主戦で使うのが難しい、軍錬にも参加しているが、統制がとりにくい」
「確かにそうですね、ウチの兵や騎士団の個々より剣武は強いですね、反面大軍に成ると崩れます」

「クローゼの云った通りだ、ならば最初から少数部隊で使うべきだろうな」
「同感です、遊撃隊でも力を発揮しますね。相手の数が多くても全く怯まない」
「んで、防御鎧はまずあっちから配る、それとカハルの酒と食い物がお気に入りだ、それも優先して流してやれ。反面コッチでは人気が無い」
「あの酒と食い物はきつすぎですからねぇ」
「そういう事だな、だいたいこんな所かな?」
「後、王様それと中央からまた書状です」
「‥スルーで‥」
「いいんですかねぇ‥」
「分った一応読む、んじゃ解散」

と一同バラバラと其々の部署に戻った、私室に戻ってフォレスも一応書状を読んだが、心配したようなモノではない、要するに「また」全国会談の通知だ

「‥メリル行く?」
「はぁ、ですが、連合の事も議題になるのでは?」
「ワカラン、気にされていない可能性も高いが、書状には其の点は書かれてないしなぁ」
「あまり行く意味も無いですからねぇ」
「んー‥ターニャでいいか、座ってるだけでいいし」
「姫ですし、神格者ですしね」
「そうそう、向こうも気を使うかもしんないしな」
「誰を御付に?」

一通り周囲の者を見たが‥

「私は行かんぞ」

と先にティアに返された

「じゃ、アノミアで」
「別に構わんがいいのか?シャドウエルフのハーフだぞ?」
「だよなぁ‥」
「騎士団の隊員でいいのでは?交渉の類も無いんでしょ?」
「そーだな」

それで結局ターニャを代理に行かせた

実際「座らせておくだけ」だった、一部、連合の事が話題には出たが特に気にされなかった、4地域連合と言っても、その参加国の問題、兵力もそれほどないし何処に攻めた実績も無いし、3王がそもそも穏健派(主にロッゼが)有名で治世型の王である

「どうせ弱者の戦略」と思われて鼻で笑う者も居たくらいだ、ただ、逆にターニャは会議後来客がひっきりなしだった

「神の」しかも「女神側の系譜」と説明された事で地元の、つまり高官や権力者等から礼を払われたり、拝まれたりしていた

「どのようなお力を有されるのですか?!」
「んと、奇跡の手と、魔眼だって、他にもあるらしいけど、まだ使えないどこの系譜かは詳しくは分らないみたいです」
「ぜ、ぜひ見せて頂けますか?!」
「いいよ」

という流れである。ただ、かなり色々な憶測を呼んだ、能力からアスタルトの流れではないか?とか勝手にペンタグラムで盛り上がった様だ

会議の方は相変わらずで、コレと言って有効な結果も出てない、いつもどおり自己主張の張り合いで「引き続き交渉を」で片付いた

「だったよパパ」
「ふむ、今後もターニャを出しとけば問題ないな」
「なんかお土産いっぱい貰った」
「そりゃ良かったな」
「うん」

そしてラッキーなめんどうな事件も立て続けに起きた、ある日、施設視察から砦に戻って私室の扉を開けると見知らぬ若い娘が居た

「お帰りなさいませ、おうさま、マギです!」

と向こうに挨拶されたが意味不明である

「おい‥なんだこの娘は」
「南東「角」部族のおっさんが置いてったが、多分貢物だろう」

高官が誰も居なかったのでアノミアが対処したらしい、そう説明した

「貢物!?」
「つまり夜の相手とか人質だな」
「‥」
「ウチ一番の器量よしオレの末っ子だぜ、よろしく頼むガハハ、等と言って置いてったぞ」
「なんつー時代錯誤な‥」
「まあ、権力者に二心無きを証明しつつ、子供こさえてくれれば一族に成れるし、先も安泰という大昔からよくある手だな」
「どうすっかねコレ‥」
「貰ったらどうだ?返すのも非礼に当るし、外交上の拒否に当るぞ」
「うわ、めんどくせー、だいたい、まだ子供じゃねーか‥」
「13らしい」

しょうがないのでそのまま別に個人部屋を官舎に与えて、学校に入れた

「何故ですか!?おうさま!」と娘も云ったが
「もう少し大きくなってからね」と諭して普通の生活と教育をさせたのである

あの「熊」親父と違ってかなり可愛らしい子だが、普通の教育をさせると意外と直ぐ馴染んだ

今後余計事をされても困る為、部族長の代表のおやじさん、ドネツクとも話して納得させ、向こうに配慮して一応「許婚」て事にして調整した

ただ、娘は色々サーチした挙句かなり親父似だった、見た目は少し日焼けぽい肌、今で言うとアラビア系の地肌褐色の健康優良児という感じで明るく素直で可愛らしいがかなり武力資質がある事が分った、そして猪突系である、資質、武力素養だけで言えばテラと良い勝負くらいまで伸びると探査された

そのまま軍に入れても問題ないくらい凄いのだが「まあ、当分ふつーに生活させときゃいいや」と思ってそのままにしていた。一応嫁候補だし、部族長の娘だし、若いし、猪突ぽいし、ヘタに出して死なれても困るという事でもある


二十四ヶ月、つまり丁度二年に成った所で藤甲兵の準備が整い、最初の200着が南東部族に送られる、それに合わせて街道付近に作った駐屯基地に先の部族長マギの父親のドネツクがウキウキで入った

細かい指示は無理やろうと思って領内や連合国への自由遊撃を任せた、つまり「自己判断で好きにしていいよ」て事だ

かなり好戦的で味方の危機に直ぐ動く人物なのでそういう立場でいいだろうと、それなりに高い立場を与えた

「それはいいんですが‥こちらの命令とか聞くんですか?」
「多分オレの指令ならな、なんかマギの件あってもう親戚扱いなんだよね」
「はぁ‥なんか単純な人ですねぇ‥」
「ただ、馬鹿ではないな、異常に熱いおっさんというだけで、武力もウチでは屈指だろ」
「調べたんですか?」
「一応ね、まあ、邪険にせず、援助の類も続けてやれば問題無い、義理堅くて、恩義には恩義で返す、だからこちらもそれを怠ってはいけない」
「それがアチラの判断基準という事ですね」
「そうだ「心」昔で言う仁義だな」

そして同時期に北と西とのとりあえずで結んだ時限式不戦条約も消滅、また向こうから来るかな?と思っていたのだが西は延長の要請は来て結んだのだが北のバルクストは来なかった、理由は国内が荒れたことである

元々病床にあった王が亡くなり13の息子が即位したのだが、この息子も即位から二ヶ月で病死、原因不明での突然死である

一部暗殺ではないか?等と云われ混乱するが最後まで原因不明、今で言う心臓発作である

やむなく、先王の親戚、従兄弟が王位に着いたのだが、これで国内が分裂騒ぎになった

政治と軍事が割れたのである、その間隙を縫って他国からの圧迫があり国内混乱になった

実質的な武力行使は無いのだが、新王も高齢で政治的判断が定まらなかった事が拍車を掛けた、過去に「火薬庫」と評した事態がここで起こったのだ

フォレスら一同も会議室に集まって話し合ったが、正直出来る事が無い

「まさかこういう流れとはなぁ‥北に崩れられると困るんだが‥」
「如何します?王様」
「向こうのトップ周辺がマトモな判断力があるなら、こっちにも外交してなきゃならない事態なんだが、来ないからなぁ」
「つまり新王含めて政治面はアレ、て事ですね」
「或いはそれ所でも無い程の混乱の極みか」
「今度の王も高齢だし、それが終ると親族も、もう女史しか居ないぞ?」
「現王の娘と妻くらいですかねぇ‥」
「空位になるとどうなる?」
「ペンタグラムが出てくるんじゃないか?、軍事行動も抑えには掛かるだろう」
「あまり期待できないな‥殆ど誰もいう事を聞かない状態になってるし」
「と、とりあえず、こちらから外交を持ちかけてみますか?」
「うーん、向待ちでいいだろ、コッチからは動かん方がいい、準備だけしておこう」
「はい」

「フォレス」
「ん?なんだアノミア」
「私が探ってきてもいいぞ?」
「ふむ‥頼めるか?」
「ああ、五日くれ、見てくる」

そのままアノミアは席を立って単身北へ、が、アノミアが戻るまでも無く、次々事が動く

二日後には「世界」の東地域でも開戦の報、元々乱戦だった北地域でもついに領土の取り合いと成る、そしてバルクストの正面三国のうち二国が組み軍事状況を整えだした

アノミアが戻ってからの報告も宜しくない

「いかんなコレは、バルクストでは民衆も混乱している、上からの明確な決定が無く右往左往だ」
「肝心の上は?」
「軍は「柔軟な対応」という感じだな、政治首脳部は今更慌てて正面三国との外交交渉の準備だな、下にも碌に命令が行ってない。人事もまだ定まってないし政治的な力のある者も割れているな」
「難しいなぁ、こっちから動けんなこれ」
「どういう事だ?」
「連合にしろ、交渉にしろ、意思決定が動いてないし、もめそうだ、しかも今の時点でコッチが手を差し伸べると貧乏くじを引きかねん、援軍だけ寄こせ、などと要求されるとホントにメリットの無い庇護になる」
「確かにな」
「そもそもバルクストとは不戦しグランセルナの防波堤に成ってもらうつもりで環境構築してる、此処から北領土まで三日掛かる、援護にしても直ぐ行けん」

「そうだな庇護と行っても直ぐ整わんだろうしな」
「そもそも今の王では次の希望が見えんな、まあ、軍事力はあるからイザ何かあっても負けはしないだろうが」
「ふむ、向こうから動いて貰わんと話にならんか」
「それ待ちでいいだろう、こっちの準備はしてある」

「それ待ち」で北から外交が来たのは更に10日後である、ただ、同盟の類で無く、これまで通りの「不戦条約」である、一応それを受けてサインもしたが、この時点でコチラも動く事が無くなった

こっちに手を出すな、と云われている様なモノだ、交渉自体も殆ど無く、そのままだった

「つまりコッチは相手にされてない、と」
「ま、そうだな、背後の憂いさえ消えればいいくらいに思われてるな」
「どうします?」
「別にどうもせんよ、逆に楽になった、バルクストのお手並み拝見という立場だ内治に専念するさ」

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