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ため息が止まらない
勝手なルール
しおりを挟む私は工場での組付け作業に従事している。
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組付け作業の途中にチクチクとした視線を感じチラリと目線を横に振ると【H主任】が立っていた。切りの良いとこで手を止め彼女のほうに顔を向けた。
「手を止めてもいいの作業抜けない?」
そう思うなら休憩中にでも来て欲しい。それにしてもナンの用だろう?
「この日報の時間なんで五分おきに切って記入してあるが?」
「前に居たとこで本社のやり方に合わせるから1分2分で時間を切るなと言われてからそうしてますよ」
「はぁ~聞いたことない!」
「入力ミス防止とたとえ1つでも準備時間は同じ時間かかるから5分おきに記入しろって昔言われたからそうしてますよ」
「知らない、聞いたことない意味分からない」
物凄いつり上がった目で睨みながらキンキン声で怒鳴られた。ナンで怒りだすの?
「いい日報のココに1つナン十秒で仕上げるか書いて有るからコレに合わせて時間記入して!分かった!」
なんてキンキン声。耳が痛い。【H主任】は独りプンプン怒りながら歩き去った。オカシイ同じ会社内で課が替わったからといって記入の仕方が替わるわけないのに・・・
私ナンでどなられたの???
休憩時間に隣の課の友達にこの事を聞いて見た。
「ナニそれこっちの課も5分おきにに記入してるよ」
じゃ私おかしくないよね。良かった。
「あいつオカシイよ。きいつけな」
「うん。ありがとう」
「あいつ嫌われてるし友達いないみたいだし孤立してるし自分より下だと思ったらうるさいらしいから自分で勝手にルール作って言い掛り言ってんだよ」
「なるほど」
「あんまり気にしちゃダメだよ」
「うんバイバイまたね」
私は仕事に戻り作業を開始した。
しばらくするとマタ現れた。
今度は段取りの男性にナニか怒鳴ってる。キンキン声が聞こえてくる。
「はぁ~」ため息が出てきた 。
うるさい。
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