12 / 43
第12話 扉を開ければ、そこは店先
しおりを挟む
王都ルミアステラ中央区、市場近くの石畳通りに、ひときわ目立つ空き店舗があった。外壁は少し色褪せているものの、大きなアーチ状の窓と重厚な木製の扉が、往時の繁華を物語っている。
「ここが候補地ね……見た目は年期入っとるけど、立地は完璧ばい」
ルナがじっと見つめながら頷く。その視線の先には、通りに面して人通りが絶えず、近隣には高級菓子店と魔法具専門店が並ぶ。
「裏手に井戸、二階に居住スペースあり……ふむ、これなら実験室兼倉庫にも向いているな」
エルドは地図とメモ帳を手に、脚立に駆け登って天井の高さを測る。
「この天井のアーチ、精霊の祈りが通る角度に計算された曲線美ですね!」
ティアは扉枠の彫刻に手を触れ、こだわりの細工を確かめる。
「たぶんエルフ様式の建築理論だな」
エルドが眉をひそめる。
内装はいささか傷んでいたが、筆の家には“改築権限(=執筆チート)”がある。すぐにこの物件を契約し、リュウたちはその場で笑顔で鍵を受け取ったのだった。
だが、その夜。リュウは夜の闇に紛れるように畑へ水をやりながら、重い足取りで呟いた。
「……通勤かあ。毎日ログハウスと王都を高速馬車で往復って、正直キツすぎる……」
月明かりに照らされる菜の葉が、静かに揺れた。
「リュウのことやし、1週間もたんやろな」
ルナが腕を組む。
「馬車で往復? 魔力ポストで送れば? いや、いっそ引っ越し」
エルドが淡々とした声で提案した、その瞬間――リュウの頭の中で“ピコーン”と電球が灯る音がした(本人談)。
「そうか……書けばいいんじゃん」
リュウはハッと顔を上げ、周囲を見渡しながら、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。まるで、とんでもないいたずらを思いついた子供のように。
そして、翌朝。
「というわけで、魔法の扉、書いてみました!」
リュウが誇らしげにログハウスのリビングに堂々と設置されたばかりの木製ドアを指差す。
「えぇ……!?」
ルナとエルドが揃って声を上げる。
扉は厚手のオーク材でできており、丸い真鍮のノブが取り付けられている。しかし、その扉を開けば、たちまち目の前には王都支店の店内が広がる。これは、ログハウスと王都を繋ぐ、空間固定式の転移扉だった。
「開けたら王都、閉めたらログハウス。移動コストゼロの無制限転送!」
ティアが微笑んで頷く。
「完全にダンジョンのアイテムたい!」
ルナが半歩踏み出し、扉を引いてみる。
「わ、ほんとに王都の店内たい!」
向こうの棚にはカラフルな野菜や果物、壁際にはスクロールケース、奥には“原作者(リュウ)不在につき爆発注意”と書かれたエルドの研究台が見える。
「掃除精霊まで湧いてる!?」
エルドが驚くと、ティアはそっと答えた。
「私が世界樹の根元から呼び寄せた精霊です。とても仕事熱心で……」
「別世界になってる気がする!」
ルナが目を輝かせ、リュウは満足そうにドアを背に腰かけた。
数日後、外観は、以前の古いままの状態を保ちつつも、執筆チートによって古い箇所は新しく再生されていた。ルナとティアが売り子として準備ができたところで、「雑貨屋・筆の家」はついにグランドオープン。
中央には瑞々しい朝取れ野菜の山。
右手には整然と並ぶ魔法スクロール。
奥にはエルド自慢の爆発実験台。
しかし、リュウたちの脳裏には、ある一つの現実が重くのしかかっていた。
「店としては完璧だが……人手が足りんばい」
リュウが窓越しに通りを見つめる。
「募集貼り出すしかなかね……あんまり愛想笑いのプロは要らんけど」
ルナが微笑む。
その頃、リュウたちがまだ気づかぬうちに、路地裏の暗闇からは、小さな二つの影がそっと「筆の家」の店先を覗き込んでいた。
王都ルミアステラの青い空が一日を優しく包み込む一方で、その下の路地裏には、光の届かぬ冷たい闇が広がっていた。
石畳の端に散らばるゴミと煤の山。その一角に、小さな姉妹が身を寄せ合ってうずくまっていた。ボロボロの毛布にくるまり、膝を抱えるその姿は、まるで夜の底に沈むかのようにか細く、今にも消え入りそうだった。
「……お姉、今日も、ごはんないの?」
妹のモモ(9歳)が、震える声で姉のフィナ(12歳)を見上げる。栗色の長髪が風に揺れ、少女の大人びた瞳に不安が宿っている。
「大丈夫よ、モモ。もう少し、匂いのする方へ行ってみよう」
フィナはそう言いつつ、ぽんと妹の頭を撫でる。その小さな手には、幼い妹を守るための覚悟が宿っていた。数日前、酔った父に追い出されて、二人は帰る場所を失ったのだ。
唯一の支えは、空腹を忘れさせる“ごちそうの匂い”だけ。モモは、そのごちそうの匂いに誘われるように、再び小さな鼻をくんくんと鳴らした。
「……いいにおい、する……パン?」
「ああ……行ってみよう」
姉妹はそっと立ち上がり、影のように狭い路地を進んでいった。
その頃、「雑貨屋・筆の家」では、オープン初日の賑わいが夕闇に変わろうとしていた。
「初日にしては、売れすぎでは!?」
ルナがレジ横で大声を張り上げる。
「ジャガイモ完売! トマトも完売! ティアちゃんの“冷却スクロール”も30枚売れました!」
エルドは棚のスクロールを誇らしげに指差し、爆発注意プレートを肩で揺らす。
「そなた、利益を喜ぶのはいいが、品切れを補充するのが先では?」
ティアが帳簿を押さえつつ冷静に指摘した。
棚の奥には、「原作者不在につき爆発注意」という冗談めいた札がまだ輝いている。
「うんうん、でも売り子がいないと、これからの店番きついよな……」
リュウが窓を開け放ち、通りを見渡しながらつぶやいた。
その瞬間、細くかすれた声が遠くから届いた。
「……お姉……ここ、においする……パン……」
リュウはハッとして振り返る。彼の視線の先に、店の裏手の小径。そこには、重く淀んだ空気の中に、怯えるような小さな二つの影が揺らめいていた。
ボロ布に身を包んだ二人の少女。顔を隠すように膝を抱え、ひそひそと何かをささやき合っている。警戒心に満ちたその姿は、まるで路地裏に咲いたか細い花弁のようだった。
リュウは一歩、足を踏み出した。
「……なあ、君たち。お腹、減ってるか?」
フィナはびくっと体を強張らせ、モモをかばいながら視線をそらす。
「……なに? 急に話しかけないで。何も盗ってない!」
フィナの声は強がりに満ちていた。
「そっか。じゃあ、盗られた分、取り戻しにおいで。うちの店でさ」
リュウは優しく微笑み、手に持っていた焼きたてのパンを差し出した。
「一緒に働いて、食べて、寝る。それだけの場所があるんだ。どうかな?」
少女たちはしばらく沈黙したまま、ミルクパンのあたたかい匂いに鼻を寄せた。
モモがそっと手を伸ばし、一口かじる。
「……お姉、やさしいひと……?」
モモの純粋な言葉に、フィナの瞳から初めて、微かな涙がこぼれ落ちた。そして、震える唇で小さく頷いた。
「少しだけでいいなら……信じてみてもいい」
リュウは笑顔で頷き、店の扉を大きく開いた。
「よし、決まりだ。雑貨屋・筆の家、住み込み従業員採用!」
その夜、ログハウスの縁側。リュウは焚き火の残り火を見つめ、ノートを開いてこう記した。
《フィナとモモは、路地裏の冷たい影から抜け出し、あたたかい“筆の家”へと迎えられた。そこには毎日、香ばしいパンと新鮮な野菜があり、笑顔と夢が満ちていた
扉の向こうでは、ルナが姉妹に風呂の入り方を優しく教え、ティアが生活必需品リストを作成し、エルドが「姉妹記録ノート」を取り始めていた。
新たな家族が加わり、ログハウスはまた一段とにぎやかになった。
リュウは呟く
「……筆の家は、これだからたまらん」
そして、静かにペンを走らせた。二人増えた家族の物語はこれから紡いでいく。
「ここが候補地ね……見た目は年期入っとるけど、立地は完璧ばい」
ルナがじっと見つめながら頷く。その視線の先には、通りに面して人通りが絶えず、近隣には高級菓子店と魔法具専門店が並ぶ。
「裏手に井戸、二階に居住スペースあり……ふむ、これなら実験室兼倉庫にも向いているな」
エルドは地図とメモ帳を手に、脚立に駆け登って天井の高さを測る。
「この天井のアーチ、精霊の祈りが通る角度に計算された曲線美ですね!」
ティアは扉枠の彫刻に手を触れ、こだわりの細工を確かめる。
「たぶんエルフ様式の建築理論だな」
エルドが眉をひそめる。
内装はいささか傷んでいたが、筆の家には“改築権限(=執筆チート)”がある。すぐにこの物件を契約し、リュウたちはその場で笑顔で鍵を受け取ったのだった。
だが、その夜。リュウは夜の闇に紛れるように畑へ水をやりながら、重い足取りで呟いた。
「……通勤かあ。毎日ログハウスと王都を高速馬車で往復って、正直キツすぎる……」
月明かりに照らされる菜の葉が、静かに揺れた。
「リュウのことやし、1週間もたんやろな」
ルナが腕を組む。
「馬車で往復? 魔力ポストで送れば? いや、いっそ引っ越し」
エルドが淡々とした声で提案した、その瞬間――リュウの頭の中で“ピコーン”と電球が灯る音がした(本人談)。
「そうか……書けばいいんじゃん」
リュウはハッと顔を上げ、周囲を見渡しながら、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。まるで、とんでもないいたずらを思いついた子供のように。
そして、翌朝。
「というわけで、魔法の扉、書いてみました!」
リュウが誇らしげにログハウスのリビングに堂々と設置されたばかりの木製ドアを指差す。
「えぇ……!?」
ルナとエルドが揃って声を上げる。
扉は厚手のオーク材でできており、丸い真鍮のノブが取り付けられている。しかし、その扉を開けば、たちまち目の前には王都支店の店内が広がる。これは、ログハウスと王都を繋ぐ、空間固定式の転移扉だった。
「開けたら王都、閉めたらログハウス。移動コストゼロの無制限転送!」
ティアが微笑んで頷く。
「完全にダンジョンのアイテムたい!」
ルナが半歩踏み出し、扉を引いてみる。
「わ、ほんとに王都の店内たい!」
向こうの棚にはカラフルな野菜や果物、壁際にはスクロールケース、奥には“原作者(リュウ)不在につき爆発注意”と書かれたエルドの研究台が見える。
「掃除精霊まで湧いてる!?」
エルドが驚くと、ティアはそっと答えた。
「私が世界樹の根元から呼び寄せた精霊です。とても仕事熱心で……」
「別世界になってる気がする!」
ルナが目を輝かせ、リュウは満足そうにドアを背に腰かけた。
数日後、外観は、以前の古いままの状態を保ちつつも、執筆チートによって古い箇所は新しく再生されていた。ルナとティアが売り子として準備ができたところで、「雑貨屋・筆の家」はついにグランドオープン。
中央には瑞々しい朝取れ野菜の山。
右手には整然と並ぶ魔法スクロール。
奥にはエルド自慢の爆発実験台。
しかし、リュウたちの脳裏には、ある一つの現実が重くのしかかっていた。
「店としては完璧だが……人手が足りんばい」
リュウが窓越しに通りを見つめる。
「募集貼り出すしかなかね……あんまり愛想笑いのプロは要らんけど」
ルナが微笑む。
その頃、リュウたちがまだ気づかぬうちに、路地裏の暗闇からは、小さな二つの影がそっと「筆の家」の店先を覗き込んでいた。
王都ルミアステラの青い空が一日を優しく包み込む一方で、その下の路地裏には、光の届かぬ冷たい闇が広がっていた。
石畳の端に散らばるゴミと煤の山。その一角に、小さな姉妹が身を寄せ合ってうずくまっていた。ボロボロの毛布にくるまり、膝を抱えるその姿は、まるで夜の底に沈むかのようにか細く、今にも消え入りそうだった。
「……お姉、今日も、ごはんないの?」
妹のモモ(9歳)が、震える声で姉のフィナ(12歳)を見上げる。栗色の長髪が風に揺れ、少女の大人びた瞳に不安が宿っている。
「大丈夫よ、モモ。もう少し、匂いのする方へ行ってみよう」
フィナはそう言いつつ、ぽんと妹の頭を撫でる。その小さな手には、幼い妹を守るための覚悟が宿っていた。数日前、酔った父に追い出されて、二人は帰る場所を失ったのだ。
唯一の支えは、空腹を忘れさせる“ごちそうの匂い”だけ。モモは、そのごちそうの匂いに誘われるように、再び小さな鼻をくんくんと鳴らした。
「……いいにおい、する……パン?」
「ああ……行ってみよう」
姉妹はそっと立ち上がり、影のように狭い路地を進んでいった。
その頃、「雑貨屋・筆の家」では、オープン初日の賑わいが夕闇に変わろうとしていた。
「初日にしては、売れすぎでは!?」
ルナがレジ横で大声を張り上げる。
「ジャガイモ完売! トマトも完売! ティアちゃんの“冷却スクロール”も30枚売れました!」
エルドは棚のスクロールを誇らしげに指差し、爆発注意プレートを肩で揺らす。
「そなた、利益を喜ぶのはいいが、品切れを補充するのが先では?」
ティアが帳簿を押さえつつ冷静に指摘した。
棚の奥には、「原作者不在につき爆発注意」という冗談めいた札がまだ輝いている。
「うんうん、でも売り子がいないと、これからの店番きついよな……」
リュウが窓を開け放ち、通りを見渡しながらつぶやいた。
その瞬間、細くかすれた声が遠くから届いた。
「……お姉……ここ、においする……パン……」
リュウはハッとして振り返る。彼の視線の先に、店の裏手の小径。そこには、重く淀んだ空気の中に、怯えるような小さな二つの影が揺らめいていた。
ボロ布に身を包んだ二人の少女。顔を隠すように膝を抱え、ひそひそと何かをささやき合っている。警戒心に満ちたその姿は、まるで路地裏に咲いたか細い花弁のようだった。
リュウは一歩、足を踏み出した。
「……なあ、君たち。お腹、減ってるか?」
フィナはびくっと体を強張らせ、モモをかばいながら視線をそらす。
「……なに? 急に話しかけないで。何も盗ってない!」
フィナの声は強がりに満ちていた。
「そっか。じゃあ、盗られた分、取り戻しにおいで。うちの店でさ」
リュウは優しく微笑み、手に持っていた焼きたてのパンを差し出した。
「一緒に働いて、食べて、寝る。それだけの場所があるんだ。どうかな?」
少女たちはしばらく沈黙したまま、ミルクパンのあたたかい匂いに鼻を寄せた。
モモがそっと手を伸ばし、一口かじる。
「……お姉、やさしいひと……?」
モモの純粋な言葉に、フィナの瞳から初めて、微かな涙がこぼれ落ちた。そして、震える唇で小さく頷いた。
「少しだけでいいなら……信じてみてもいい」
リュウは笑顔で頷き、店の扉を大きく開いた。
「よし、決まりだ。雑貨屋・筆の家、住み込み従業員採用!」
その夜、ログハウスの縁側。リュウは焚き火の残り火を見つめ、ノートを開いてこう記した。
《フィナとモモは、路地裏の冷たい影から抜け出し、あたたかい“筆の家”へと迎えられた。そこには毎日、香ばしいパンと新鮮な野菜があり、笑顔と夢が満ちていた
扉の向こうでは、ルナが姉妹に風呂の入り方を優しく教え、ティアが生活必需品リストを作成し、エルドが「姉妹記録ノート」を取り始めていた。
新たな家族が加わり、ログハウスはまた一段とにぎやかになった。
リュウは呟く
「……筆の家は、これだからたまらん」
そして、静かにペンを走らせた。二人増えた家族の物語はこれから紡いでいく。
0
あなたにおすすめの小説
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる