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第一章
七話
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間もなく、先ほどの店員がやってきた。
先ほどまでのヘラヘラとした態度はどこへやら、今度は揉み手をして、腰を低くしている。
「へ、へへ……。お客様、先ほどは失礼いたしやした! お部屋へご案内しますんで、どうぞこちらへ!」
ウォルカの金払いの良さに何を察したのかは知らないが、もはやそんなことはどうでもいい。
ティーガが、待っているのだ。己を。
店員を一瞥し、フードを深く被ったまま静かに立ち上がる。抑えきれない興奮で白い尻尾がわずかに揺れたが、ウォルカはそれを強引に抑え込み、淡々と応じた。
「……ああ、案内しろ」
声は低く、喉の奥にわずかな唸りを帯びていた。
ティーガの待つ部屋へと向かう足取りは、騎士としての優雅さを保ちつつも、隠しきれぬ焦燥でわずかに速まる。心臓の鼓動が、二十年越しの想いを煽るように激しく鳴り響いた。
鍵のついたドアを抜け、屈強な用心棒の男が立つ突き当たりの部屋へ。
「えへ、へへ……。部屋の中のものは何を使っていただいても構いませんぜ。道具でも薬でも、お客様のために用意してあります。
ただし、流血沙汰だけは勘弁してください。チェックアウトは明朝六時で。……へへ、ではお代を」
ウォルカは、用意していた金貨の袋を無造作に投げ渡した。
店員が中身を一枚ずつ、やけに丁寧に数え始める。その合間にチラチラとこちらを窺うのは、チップを求めているからだろう。
今のウォルカからすれば、はした金だ。それよりも、一刻も早くこの扉を開けたい。
「……これで十分だろう。早くしろ」
もう一枚の金貨を店員の手に投げつける。冷たく響く声に、店員は満足げに頷き、ようやく扉の鍵を開けた。
深呼吸を一つ。胸を締め付けるような鼓動を感じながら、ウォルカはドアの取っ手に手をかけ、押し開いた。
部屋の中は薄暗く、仄かな魔導灯の光がティーガの輪郭を浮かび上がらせていた。
場末の娼館には不釣り合いなほど広く、天蓋付きのベッドが鎮座している。
その上で、ティーガは肩肘をついて寝そべっていた。
「あんな金額をぽんと出すなんざ、どんな富豪のじじいかと思ったら……まだ若ぇじゃねぇか。
そんなにこの虎に会いたかったか?」
懐かしい、ぶっきらぼうな笑い声。記憶の中のティーガと何も変わらない、その響き。
ウォルカは黙ってベッドへ近づき、薄いカーテンを脇へ押しやった。
「……俺だ、ティーガ」
フードを後ろに払い、白い毛並みを露わにする。紅い瞳がティーガをまっすぐに見据えた。
声は震えを押し殺そうとするが、喉の奥で獣の響きが混じる。二十年前、彼の後ろを追っていた、あの頃の自分が疼き出す。
「お前がこんなところにいるなんて……想像もしていなかった」
ティーガの目が、愕然と見開かれた。
がばりと起き上がり、信じられないものを見るようにウォルカを凝視する。
「お前……ウォルカ……。生きてたのか……?」
死んだものとばかり思っていたかつての弟分。その再会に、ティーガは迷わず手を伸ばし、ウォルカを力強く抱き寄せた。
大きな手で、わしわしと後頭部を撫で回す。昔と変わらない、無遠慮な温もり。
「馬鹿野郎……。何も言わねぇで消えやがって……! 死んじまったもんだと思ってたんだぞ!? 何してたんだよ……!良かった……!」
突然の抱擁に、ウォルカの身体は硬直した。
紅い瞳が大きく見開かれ、呼吸が乱れる。ティーガの手の感触に、思わず目を閉じ、歯を食いしばる。
「……離せ、ティーガ」
唸るような声で突き放し、ウォルカはティーガの目を真っ向から見据えた。
「俺もお前が……こんな場所に堕ちているとは思わなかった。
なぜだ、ティーガ。あの頃のお前は、どこへ行ったんだ!」
ティーガは気まずげに視線を逸らし、自嘲の笑みを浮かべて義足の左脚を叩いた。
「どこにも行ってねぇよ。……事故でな、つがいと腹の中にいたガキを亡くしたんだ。新しい住み家を探してた矢先のことで……ついでに俺の脚も持っていかれちまった」
淡々と語られる悲劇に、ウォルカの息が止まる。
胸の奥で、何かが音を立てて崩れ落ちた。
「脚を失くして動けねぇところを、人狩りに捕まってな……。ここで娼夫として仕込まれてる間に、なんだか全部どうでも良くなっちまったんだ。
もう抵抗する気すら起きねぇ。よくある話だろ?」
救いようのない転落。ティーガはため息混じりに苦笑し、薄衣一枚の身体を隠すこともなく、両手を後ろについて上体を支えた。
「お前が立派になってて、俺は嬉しいぞ。
……だがな、それで貰った金をこんなとこに使っちゃいけねぇよ。お前は、まっとうな道を歩け」
それは、暗にこれ以上自分に関わるなという拒絶だった。
ウォルカの胸の奥で、静かな怒りが燃え上がる。
「ふん……。お前はいつもそうやって、俺を遠ざけようとするな」
ベッドの端に腰を下ろし、ウォルカは逃げ場を塞ぐようにティーガを見つめた。
「俺はもう、お前をこんな場所に置いてはおけない。俺が新しく与えてやる。お前を連れ出し、俺の元で面倒を見る。……お前を、失いたくないんだ」
しかし、ティーガはその胸を押して距離を取らせようとする。
「はは、馬鹿言うなよ。俺はただ余生を送るだけの場末の娼夫だ。もう俺のことは忘れろ。さっさと帰って、いつも通りの生活に戻れ」
その「子供扱い」が、ついにウォルカの堪忍袋の緒を切った。
――違う。
俺は、もうお前の後ろを歩くガキじゃない。
ウォルカは一歩踏み込み、ティーガの両手を掴む。そのまま逃げ場を与えず、ベッドへと押し倒した。
「……馬鹿なのは、お前だ!ティーガ……!」
馬乗りになり、抗う手をシーツに縫い止める。
白い毛並みが興奮で逆立ち、紅い瞳が鋭く光った 。騎士の仮面は完全に剥がれ落ち、本来の荒々しさが露わになる。
「俺が、いつまでもあの頃のガキだと思うな」
息が荒くなり、ティーガの項に鼻を寄せる。汗と、獣と、懐かしいあの男の匂い。
「……俺はお前がずっと好きだった。昔からだ。お前がこんな場所で、他人の玩具に成り下がっているのを見て……俺が、どれほど狂いそうになったか分かるか?」
ティーガが狼狽え、視線を彷徨わせる。
「……冗談はやめろ。お前は、同情を勘違いしてるんだ」
「ふざけるな」
ウォルカは顔を近づけ、牙を覗かせて低い唸りを漏らした。
「他の男に触れられるお前を想像するだけで、吐き気がする。俺はお前を独占したい。ずっと、昔からお前が欲しかったんだ」
抗う言葉を封じるように、ウォルカは力任せに唇を重ねた。
強引に口内を蹂躙し、二十年分の渇望を舌に込めて貪り尽くす。驚きに固まるティーガの胸を、片手で強引に押さえ込み、さらに深く支配を刻むように。
「俺が、身請けしてやる。
……もう決めた。縛ってでも、お前を連れて帰る」
ティーガの首筋に深く鼻を埋め、独占欲を証明するように荒い吐息を吹きかけた。
もう、離さない。この大きな虎を、自分の腕の中だけで飼い慣らす――。
ウォルカの瞳には、かつての憧憬を超えた、昏い欲望が渦巻いていた。
先ほどまでのヘラヘラとした態度はどこへやら、今度は揉み手をして、腰を低くしている。
「へ、へへ……。お客様、先ほどは失礼いたしやした! お部屋へご案内しますんで、どうぞこちらへ!」
ウォルカの金払いの良さに何を察したのかは知らないが、もはやそんなことはどうでもいい。
ティーガが、待っているのだ。己を。
店員を一瞥し、フードを深く被ったまま静かに立ち上がる。抑えきれない興奮で白い尻尾がわずかに揺れたが、ウォルカはそれを強引に抑え込み、淡々と応じた。
「……ああ、案内しろ」
声は低く、喉の奥にわずかな唸りを帯びていた。
ティーガの待つ部屋へと向かう足取りは、騎士としての優雅さを保ちつつも、隠しきれぬ焦燥でわずかに速まる。心臓の鼓動が、二十年越しの想いを煽るように激しく鳴り響いた。
鍵のついたドアを抜け、屈強な用心棒の男が立つ突き当たりの部屋へ。
「えへ、へへ……。部屋の中のものは何を使っていただいても構いませんぜ。道具でも薬でも、お客様のために用意してあります。
ただし、流血沙汰だけは勘弁してください。チェックアウトは明朝六時で。……へへ、ではお代を」
ウォルカは、用意していた金貨の袋を無造作に投げ渡した。
店員が中身を一枚ずつ、やけに丁寧に数え始める。その合間にチラチラとこちらを窺うのは、チップを求めているからだろう。
今のウォルカからすれば、はした金だ。それよりも、一刻も早くこの扉を開けたい。
「……これで十分だろう。早くしろ」
もう一枚の金貨を店員の手に投げつける。冷たく響く声に、店員は満足げに頷き、ようやく扉の鍵を開けた。
深呼吸を一つ。胸を締め付けるような鼓動を感じながら、ウォルカはドアの取っ手に手をかけ、押し開いた。
部屋の中は薄暗く、仄かな魔導灯の光がティーガの輪郭を浮かび上がらせていた。
場末の娼館には不釣り合いなほど広く、天蓋付きのベッドが鎮座している。
その上で、ティーガは肩肘をついて寝そべっていた。
「あんな金額をぽんと出すなんざ、どんな富豪のじじいかと思ったら……まだ若ぇじゃねぇか。
そんなにこの虎に会いたかったか?」
懐かしい、ぶっきらぼうな笑い声。記憶の中のティーガと何も変わらない、その響き。
ウォルカは黙ってベッドへ近づき、薄いカーテンを脇へ押しやった。
「……俺だ、ティーガ」
フードを後ろに払い、白い毛並みを露わにする。紅い瞳がティーガをまっすぐに見据えた。
声は震えを押し殺そうとするが、喉の奥で獣の響きが混じる。二十年前、彼の後ろを追っていた、あの頃の自分が疼き出す。
「お前がこんなところにいるなんて……想像もしていなかった」
ティーガの目が、愕然と見開かれた。
がばりと起き上がり、信じられないものを見るようにウォルカを凝視する。
「お前……ウォルカ……。生きてたのか……?」
死んだものとばかり思っていたかつての弟分。その再会に、ティーガは迷わず手を伸ばし、ウォルカを力強く抱き寄せた。
大きな手で、わしわしと後頭部を撫で回す。昔と変わらない、無遠慮な温もり。
「馬鹿野郎……。何も言わねぇで消えやがって……! 死んじまったもんだと思ってたんだぞ!? 何してたんだよ……!良かった……!」
突然の抱擁に、ウォルカの身体は硬直した。
紅い瞳が大きく見開かれ、呼吸が乱れる。ティーガの手の感触に、思わず目を閉じ、歯を食いしばる。
「……離せ、ティーガ」
唸るような声で突き放し、ウォルカはティーガの目を真っ向から見据えた。
「俺もお前が……こんな場所に堕ちているとは思わなかった。
なぜだ、ティーガ。あの頃のお前は、どこへ行ったんだ!」
ティーガは気まずげに視線を逸らし、自嘲の笑みを浮かべて義足の左脚を叩いた。
「どこにも行ってねぇよ。……事故でな、つがいと腹の中にいたガキを亡くしたんだ。新しい住み家を探してた矢先のことで……ついでに俺の脚も持っていかれちまった」
淡々と語られる悲劇に、ウォルカの息が止まる。
胸の奥で、何かが音を立てて崩れ落ちた。
「脚を失くして動けねぇところを、人狩りに捕まってな……。ここで娼夫として仕込まれてる間に、なんだか全部どうでも良くなっちまったんだ。
もう抵抗する気すら起きねぇ。よくある話だろ?」
救いようのない転落。ティーガはため息混じりに苦笑し、薄衣一枚の身体を隠すこともなく、両手を後ろについて上体を支えた。
「お前が立派になってて、俺は嬉しいぞ。
……だがな、それで貰った金をこんなとこに使っちゃいけねぇよ。お前は、まっとうな道を歩け」
それは、暗にこれ以上自分に関わるなという拒絶だった。
ウォルカの胸の奥で、静かな怒りが燃え上がる。
「ふん……。お前はいつもそうやって、俺を遠ざけようとするな」
ベッドの端に腰を下ろし、ウォルカは逃げ場を塞ぐようにティーガを見つめた。
「俺はもう、お前をこんな場所に置いてはおけない。俺が新しく与えてやる。お前を連れ出し、俺の元で面倒を見る。……お前を、失いたくないんだ」
しかし、ティーガはその胸を押して距離を取らせようとする。
「はは、馬鹿言うなよ。俺はただ余生を送るだけの場末の娼夫だ。もう俺のことは忘れろ。さっさと帰って、いつも通りの生活に戻れ」
その「子供扱い」が、ついにウォルカの堪忍袋の緒を切った。
――違う。
俺は、もうお前の後ろを歩くガキじゃない。
ウォルカは一歩踏み込み、ティーガの両手を掴む。そのまま逃げ場を与えず、ベッドへと押し倒した。
「……馬鹿なのは、お前だ!ティーガ……!」
馬乗りになり、抗う手をシーツに縫い止める。
白い毛並みが興奮で逆立ち、紅い瞳が鋭く光った 。騎士の仮面は完全に剥がれ落ち、本来の荒々しさが露わになる。
「俺が、いつまでもあの頃のガキだと思うな」
息が荒くなり、ティーガの項に鼻を寄せる。汗と、獣と、懐かしいあの男の匂い。
「……俺はお前がずっと好きだった。昔からだ。お前がこんな場所で、他人の玩具に成り下がっているのを見て……俺が、どれほど狂いそうになったか分かるか?」
ティーガが狼狽え、視線を彷徨わせる。
「……冗談はやめろ。お前は、同情を勘違いしてるんだ」
「ふざけるな」
ウォルカは顔を近づけ、牙を覗かせて低い唸りを漏らした。
「他の男に触れられるお前を想像するだけで、吐き気がする。俺はお前を独占したい。ずっと、昔からお前が欲しかったんだ」
抗う言葉を封じるように、ウォルカは力任せに唇を重ねた。
強引に口内を蹂躙し、二十年分の渇望を舌に込めて貪り尽くす。驚きに固まるティーガの胸を、片手で強引に押さえ込み、さらに深く支配を刻むように。
「俺が、身請けしてやる。
……もう決めた。縛ってでも、お前を連れて帰る」
ティーガの首筋に深く鼻を埋め、独占欲を証明するように荒い吐息を吹きかけた。
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