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25話 視線の人物
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「ぐ、あ……」
『レベルが【51】に上がりました。ミークのレベルが【47】に上がりました。主の武器登録が開放されました。登録された武器は――』
「一点突破、むやみやたらに攻撃を繰り出すんじゃなくてどこの部位、どういった角度、どういった状況が相手に有効なのか考え、窮地に立ってもその思考を持つ。それこそがレベルアップ以外で攻撃力を高められる基礎パッシブスキルを取得できる鍵。2つとも同じように意識的に戦闘を繰り返すことでレベルを上げられるから、私と戦う時も今の意識を忘れないように。さて、ちょっと疲れたし休憩でもしているといい。階層主以外は私の殺気で殆ど動けないからここは安全、だと思う」
レベルアップのアナウンスをかき消すほど大きな声で、荒井さんは条件に付いて説明。
その後大きな音を立てて倒れたグラデビーパを見た荒井さんはどこか満足気な表情をすると、倒れている探索者を3人ほど抱きかかえて俺たちのもとを離れた。
あの人たち、まだまだ回復できてないのにまた特訓か……。
今日のことがトラウマにならなければいいけど。
「にしても……。指導の腕は確かだよな、荒井さん」
「悔しいけど強くなるために多分、貴重な情報を与えてくれてるのよね? ま、だからと言って当初の目的、あいつからモンスターの素材をたんまり奪ってやろうって気持ちは変わらないけど」
ミークはユニークスキルのおかげでもう痛みが引いているようだ。
奪ってやろうってのはちょっとあれだけど、この調子で強くなったとしたなら5段階ってのも思ったより早い段階でどうにかなるかもな。
「それじゃあ恒例のアレといきましょう!」
「……。そっか。そうだよな。折角荷物も持ってきたし――」
「まって! また視線が……。こっちね! あ、荷物は置いておくから!」
新しく解放された武器登録については木になるところだが、今はご褒美タイム兼レベルアップを楽しもう! と思っていると、またあの視線。
ついに痺れを切らしたのか、ミークはその視線の主を探しに走り出した。
ユニークスキルの性質上そうなるのは当然だけど、あいつ本当に元気だな。
「……。もう視線のことは任せて、俺は調理に入るか。今日はガス使えるからこれをセットして……。よし、『料理強化』発動」
『食材ランクC+、クラデビーパを確認。予想バフ、しめりけ。水魔法の効果を少し高めます』
「魔法強化系のスキルか……。正直外れだな。しかも食材ランクはミノタウロスと同じかぁ」
『バフの効果が低い代わりに得られる経験値が多めになっています。同じランクでも食材によってそういった特色があります』
「なるほどな。特定のバフを狙うか、それとも経験値を狙うか、そんな狩りの仕方、考え方ができると。なんかMMORPGみたいなノリだな。まぁいいや。とにかくこの素材から2人前を――」
「捕まえてきたわよ! こいつ! こいつが私たちのことずっと見てたのよ!」
「は、ははははは、離してください! 別に攻撃したり、盗んだりしたいわけじゃないですから! ただちょっと観察して、荒井さんに特別扱いされるためにどうしたらいいのかって考えてただけですから!」
「いやいやいや、だからって俺の家まで来るってもう行動がストーカーだからって……。昨日の剣士の人?」
ミークがひっ捕らえてきたのは昨日勇敢に荒井さんに挑戦した剣士?の女性。
動きはいいと思っていたけど、なんか問題がありそうだなっておもってたけど……もう2階層まで来れたのか。
「あっ! それ、モンスターを料理するんですよね? その、良ければ私にもそのお恵みを……」
「あなたよくそんなことを堂々と――」
「お、お金なら払いますから! いくらですか? 10万円ですか、20万円ですか? きょうは手持ち100万円しかもってなくて――」
「オッケーオッケー! この子の分も作って頂戴陽一!」
金で証を手に入れたか。それなら納得……ってミークまで金に釣られてるし。
貧乏店のせいで金にうるさくなった葵の性格が移ったか?
『レベルが【51】に上がりました。ミークのレベルが【47】に上がりました。主の武器登録が開放されました。登録された武器は――』
「一点突破、むやみやたらに攻撃を繰り出すんじゃなくてどこの部位、どういった角度、どういった状況が相手に有効なのか考え、窮地に立ってもその思考を持つ。それこそがレベルアップ以外で攻撃力を高められる基礎パッシブスキルを取得できる鍵。2つとも同じように意識的に戦闘を繰り返すことでレベルを上げられるから、私と戦う時も今の意識を忘れないように。さて、ちょっと疲れたし休憩でもしているといい。階層主以外は私の殺気で殆ど動けないからここは安全、だと思う」
レベルアップのアナウンスをかき消すほど大きな声で、荒井さんは条件に付いて説明。
その後大きな音を立てて倒れたグラデビーパを見た荒井さんはどこか満足気な表情をすると、倒れている探索者を3人ほど抱きかかえて俺たちのもとを離れた。
あの人たち、まだまだ回復できてないのにまた特訓か……。
今日のことがトラウマにならなければいいけど。
「にしても……。指導の腕は確かだよな、荒井さん」
「悔しいけど強くなるために多分、貴重な情報を与えてくれてるのよね? ま、だからと言って当初の目的、あいつからモンスターの素材をたんまり奪ってやろうって気持ちは変わらないけど」
ミークはユニークスキルのおかげでもう痛みが引いているようだ。
奪ってやろうってのはちょっとあれだけど、この調子で強くなったとしたなら5段階ってのも思ったより早い段階でどうにかなるかもな。
「それじゃあ恒例のアレといきましょう!」
「……。そっか。そうだよな。折角荷物も持ってきたし――」
「まって! また視線が……。こっちね! あ、荷物は置いておくから!」
新しく解放された武器登録については木になるところだが、今はご褒美タイム兼レベルアップを楽しもう! と思っていると、またあの視線。
ついに痺れを切らしたのか、ミークはその視線の主を探しに走り出した。
ユニークスキルの性質上そうなるのは当然だけど、あいつ本当に元気だな。
「……。もう視線のことは任せて、俺は調理に入るか。今日はガス使えるからこれをセットして……。よし、『料理強化』発動」
『食材ランクC+、クラデビーパを確認。予想バフ、しめりけ。水魔法の効果を少し高めます』
「魔法強化系のスキルか……。正直外れだな。しかも食材ランクはミノタウロスと同じかぁ」
『バフの効果が低い代わりに得られる経験値が多めになっています。同じランクでも食材によってそういった特色があります』
「なるほどな。特定のバフを狙うか、それとも経験値を狙うか、そんな狩りの仕方、考え方ができると。なんかMMORPGみたいなノリだな。まぁいいや。とにかくこの素材から2人前を――」
「捕まえてきたわよ! こいつ! こいつが私たちのことずっと見てたのよ!」
「は、ははははは、離してください! 別に攻撃したり、盗んだりしたいわけじゃないですから! ただちょっと観察して、荒井さんに特別扱いされるためにどうしたらいいのかって考えてただけですから!」
「いやいやいや、だからって俺の家まで来るってもう行動がストーカーだからって……。昨日の剣士の人?」
ミークがひっ捕らえてきたのは昨日勇敢に荒井さんに挑戦した剣士?の女性。
動きはいいと思っていたけど、なんか問題がありそうだなっておもってたけど……もう2階層まで来れたのか。
「あっ! それ、モンスターを料理するんですよね? その、良ければ私にもそのお恵みを……」
「あなたよくそんなことを堂々と――」
「お、お金なら払いますから! いくらですか? 10万円ですか、20万円ですか? きょうは手持ち100万円しかもってなくて――」
「オッケーオッケー! この子の分も作って頂戴陽一!」
金で証を手に入れたか。それなら納得……ってミークまで金に釣られてるし。
貧乏店のせいで金にうるさくなった葵の性格が移ったか?
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