12 / 30
大根と卵の煮付けと玄米甘酒
しおりを挟む
二つ大皿を用意して温めた大根と卵の煮付けを盛る。
大根と卵が茶色に染まっている、いい色だ。
台所で一人納得して頷く、この色を見ると何だか嬉しくなっちゃう。
先に大根と卵の煮付けを皆の所に持って行き、急いで玄米甘酒を井戸に取りに行く。
お酒とか飲むおちょことかあれば良かったんだけど、この時代では平民がお酒を飲むということは滅多にないのでお酒用の容器が無い。
無い物は仕方ないので湯飲みの中に玄米甘酒を入れ持って行った。
「お待たせしました~。大根と卵の煮付けと玄米の甘酒です。」
やすさんが驚き、湯飲みの中を覗き匂いを嗅ぐ。
「酒だって!これどこから持ってきたんだ?まさか作ったとか言わねぇよな…。」
やすさんご名答、私が作りました。
私が作ったと言う前によしさんに言われてしまう。
「この子が朝から作ってたよ、私も少し手伝ったけど…。恐れいるよ、まったく。」
よしさんなんか呆れていませんか…。
お酒とかってやっぱり作らない方が良かったかな。
この時代お酒とか滅多に飲めないから余計に飲みたくなったんだよね。
やすさんが首をひねる。
「でもよう、材料はどうしたんだよ。」
「それが…よしさんが朝に井戸の所に置いてあるのを見つけたらしくて…。そこに置いてあっても悪くなるので使うことにしました。」
一人心あたりがあるけど…。
よしさんとやすさんで一体置いたのは誰だろうかと考えていると時次さんが悩ましげに話した。
「あの…もしかしたら、私の友人かもしれません。最近ここの料理を食べてとても気に入ったらしく、何かお礼をしたいと話していたので…。私の友人が勝手にすいません。」
時次さんが私に向かって深くお辞儀をした。
「頭を上げてください!ちょっとびっくりしましたけど嬉しかったですし、逆にありがとうございます。」
私も時次さんにつられて深くお辞儀してしまった。
その様子を見ていたやすさんとよしさんが笑い出す。
「何やってるんだい二人して。良かったじゃないか、誰からかわかって。」
「菜ちゃんも罪な女だねぇ~。酒の材料をくれるところからしていいとこの家のやつとみたね。」
やすさんがニヤニヤしながら私を見るので、私も負けずにやすさんを睨んだ。
「菜ちゃんは睨んだ顔もべっぴんさんだ。わははっ!」
悔しいけどこれ以上やっても意味がないと思い諦めた。
早く飲まないとせっかく冷やした玄米甘酒がぬるくなってしまう。
「さぁ、早く飲んで見てください。冷たいのがぬるくなってしまいますよ。」
玄米甘酒を皆にすすめる。
やすさんが慌てて玄米甘酒が入った湯飲みを手にする。
「おっと、それはいかん。」
皆に飲ませる冷やした甘酒は粒なしの甘酒にした。
理由は単に私が冷やした甘酒は粒なしが好きだから、冷やしてると一気に飲みたくなるのでつぶが少し邪魔になってしまう。
温かい甘酒はもちろん粒ありが好き、この甘酒の粒あり、粒なしは好みがわかれるけど今日は私の我がままに付き合ってもらうことにした。
皆が玄米甘酒に口をつけ、私も様子を伺いながら飲む。
やすさんまた一気飲みしてる。
時次さんとよしさんは一口飲んで止まってるし、誰か一人くらい感想言って欲しいんだけどな。
皆の感想を待ちながらまた一口飲む。
口の中で優しい甘さが広がる、米麹で作ってるからお酒ではないけどこれはこれでいい。
先に口を開いたのは時次さんだった。
「…これは……れいしゅ?…ですか…?」
れいしゅ…現代にも同じ言葉はあるが、あくまで現代での話なので頷けずにいた。
なので、材料だけ説明をすると時次さんはなるほどと言ってゆっくり口に含みながら飲み始めた。
やすさんは早くもおかわりをよしさんに所望していた。
よしさんはやすさんにおかわりをつぎなが少しづつ飲んでいる。
皆さん玄米甘酒に夢中だ、私もなんだけどね。
時次さんが一杯目を飲み終わり私に体を向ける。
「あの、このお酒少し頂きたいのですが宜しいでしょうか。私の友人はお酒に目がなくて渡したいと思いまして…。このとおり…。」
深々と頭をさげた。
別にいいんだけど、これお酒じゃないからなぁ。
その友人って梅おにぎりの人じゃないよね?
「あげるのはかまいませんけど、先ほども言いましたが米麹と玄米で作っているのでお酒ではないですよ…。友人の方がお好きなのはお酒ですよね?」
酒好きの人に渡していいものか不安になる。
「お酒には目がないからこそこちらを紹介したいのです!お酒ではないならなおさらいいです。菜さんが作ったこのお酒本当に美味しいのできっと私の友人も気に入ってくれるはずです!!」
その友人のことすごく大事なことはわかった。
こんなに褒められるとあげるしかない。
帰りに玄米甘酒を渡すことを時次さんと約束した。
皆、玄米甘酒に夢中だけどそろそろ大根と卵の煮物を食べてもらおう。
つまみにもできると思ってたんだけどこの分だと甘酒の方が先に無くなってしまう。
意識を大根と卵の煮付けに向けなければ…。
「皆さん、この大根と卵の煮付けも一緒に食べるともっとこの甘酒が美味しいですよ。」
もっと美味しいという言葉に皆つばを飲む。
先ほどの卵の味が忘れられないのか三人とも卵からはしをつけ、ためらいもなく卵を口に入れる。
その様子を見て口元がほころぶ。
どうやら私の親子丼作戦は成功したみたい、時次さんがいなければ失敗に終わっていたかもしれないけど。
心の中で時次さんに感謝した。
私は大根から食べる、しみしみ大根がさっきから気になって仕方がないのだ。
大根を一口くらいにはしで割り口に放り込む。
やっぱり…しみしみだ…お味噌が染みてる。
そこに玄米甘酒を流し込む。
「…っはぁ~。しあわせだ……。」
んっ、いつの間にか皆に見られてる…。
やすさんが悔しそうに言う。
「卵様の方が味噌がしみててうまい!大根の肩をもつきかい。」
一体何で争ってるの、大根の肩を持つって何ですか。
やすさんは大根なんてと言いながら大根を一口で頬張る。
「……っっ大根…っくぅ…。」
大根をかみしめながら下を向き、うなっていた。
どうやら大根も気に入ってくれたみたい。
よしさんは大根が気に入ったのか大根をずっと食べている。
少し話しかけてみる。
「よしさん、大根美味しいですか。」
大根だけなくなりそうな勢いだ、つい自分の好きな具だけ取ってしまうのはとてもよくわかる。
はしを止めて照れくさそうによしさんが答えた。
「卵も好きだけどどちらかっていうと大根かねぇ。味噌がしっかり染みていて美味しくて、ついつい大根だけ手に取ってしまってたよ。」
卵は貰った分しかないけど大根は少し多めに作ったから余裕がある。
よしさんにはいつもお世話になっているからいっぱい食べて欲しい。
「まだまだ鍋に大根入ってるのでいっぱい食べても大丈夫ですよ。ちなみに明日になるともっと染みていて美味しいです。」
「あら…、明日の分を残さないといけないねぇ。」
眉をよせ深刻そうな顔をしている。
明日の分残ると思うけど…たぶん…。
時次さんがとても静かなので忘れるところだった。
時次さんを見ると大根と卵の煮付けをつまんだ後に甘酒を飲み星空を見上げてほぅと息をはいていた。
すごく絵になるなっと、ついじっと見てしまう。
私の視線に気づき時次さんの目線が星空から私に変わる。
目が合い少し焦りながら料理の感想を聞いた。
「あっ…え~と、大根と卵の煮付けどうですか?」
時次さんの目が細目になり微笑する。
時次さんから普段ない色気がでているような気がするんだけど…。
これ玄米甘酒のせいじゃないよね?
自分が作った玄米甘酒がお酒じゃないか不安になり、一口飲む。
うん、お酒ではないな。
ではなぜだろうかと考えていると時次さんからさっきの質問の返答が返って来た。
「普通、お酒といったら味噌や塩などと一緒に飲むものだと思っていましたが…この料理の方が合う気がしますね。味噌味だからでしょうかこの甘いお酒がよくすすみます。」
時次さん結構お酒好きなのでは…。
米麹で作ってるからお酒ではないけど、玄米甘酒出してからすごく嬉しそうなんだよね。
なんか飲み慣れているオーラがすごい。
そんなこんなしていたらお開きの時間になった。
時次さんに頼まれていた玄米甘酒と三色おにぎり二つを渡す。
実は少し材料が残っていたのでもう一つ同じおにぎりを作っておいたのだ。
自分で食べようかとも思っていたが、今日とても助けられたのでそのお返しに時次さんに渡すことにした。
「材料が余って同じものが二つできたんですが、一つの方は時次さんが食べてください。後、今日はありがとうございました、とても助かりました。」
心から感謝し、頭を下げる。
「私の方こそとてもいい経験ができました。このおにぎりありがたく頂戴いたします、あまり無理をしないように…。」
時次さんに頭を優しくなでられた。
24歳にもなって頭をなでられるとは…少し恥ずかしい反面なんだか懐かしいようが気がした。
その後、時次さんとやすさんはそれぞれの帰る場所に帰って行った。
時次さんこれから友人のところに行って渡すって言ってたけどそろそろ渡した頃かな。
片付けが終わるまで時次さんとその友人のことを考えるのだった。
大根と卵が茶色に染まっている、いい色だ。
台所で一人納得して頷く、この色を見ると何だか嬉しくなっちゃう。
先に大根と卵の煮付けを皆の所に持って行き、急いで玄米甘酒を井戸に取りに行く。
お酒とか飲むおちょことかあれば良かったんだけど、この時代では平民がお酒を飲むということは滅多にないのでお酒用の容器が無い。
無い物は仕方ないので湯飲みの中に玄米甘酒を入れ持って行った。
「お待たせしました~。大根と卵の煮付けと玄米の甘酒です。」
やすさんが驚き、湯飲みの中を覗き匂いを嗅ぐ。
「酒だって!これどこから持ってきたんだ?まさか作ったとか言わねぇよな…。」
やすさんご名答、私が作りました。
私が作ったと言う前によしさんに言われてしまう。
「この子が朝から作ってたよ、私も少し手伝ったけど…。恐れいるよ、まったく。」
よしさんなんか呆れていませんか…。
お酒とかってやっぱり作らない方が良かったかな。
この時代お酒とか滅多に飲めないから余計に飲みたくなったんだよね。
やすさんが首をひねる。
「でもよう、材料はどうしたんだよ。」
「それが…よしさんが朝に井戸の所に置いてあるのを見つけたらしくて…。そこに置いてあっても悪くなるので使うことにしました。」
一人心あたりがあるけど…。
よしさんとやすさんで一体置いたのは誰だろうかと考えていると時次さんが悩ましげに話した。
「あの…もしかしたら、私の友人かもしれません。最近ここの料理を食べてとても気に入ったらしく、何かお礼をしたいと話していたので…。私の友人が勝手にすいません。」
時次さんが私に向かって深くお辞儀をした。
「頭を上げてください!ちょっとびっくりしましたけど嬉しかったですし、逆にありがとうございます。」
私も時次さんにつられて深くお辞儀してしまった。
その様子を見ていたやすさんとよしさんが笑い出す。
「何やってるんだい二人して。良かったじゃないか、誰からかわかって。」
「菜ちゃんも罪な女だねぇ~。酒の材料をくれるところからしていいとこの家のやつとみたね。」
やすさんがニヤニヤしながら私を見るので、私も負けずにやすさんを睨んだ。
「菜ちゃんは睨んだ顔もべっぴんさんだ。わははっ!」
悔しいけどこれ以上やっても意味がないと思い諦めた。
早く飲まないとせっかく冷やした玄米甘酒がぬるくなってしまう。
「さぁ、早く飲んで見てください。冷たいのがぬるくなってしまいますよ。」
玄米甘酒を皆にすすめる。
やすさんが慌てて玄米甘酒が入った湯飲みを手にする。
「おっと、それはいかん。」
皆に飲ませる冷やした甘酒は粒なしの甘酒にした。
理由は単に私が冷やした甘酒は粒なしが好きだから、冷やしてると一気に飲みたくなるのでつぶが少し邪魔になってしまう。
温かい甘酒はもちろん粒ありが好き、この甘酒の粒あり、粒なしは好みがわかれるけど今日は私の我がままに付き合ってもらうことにした。
皆が玄米甘酒に口をつけ、私も様子を伺いながら飲む。
やすさんまた一気飲みしてる。
時次さんとよしさんは一口飲んで止まってるし、誰か一人くらい感想言って欲しいんだけどな。
皆の感想を待ちながらまた一口飲む。
口の中で優しい甘さが広がる、米麹で作ってるからお酒ではないけどこれはこれでいい。
先に口を開いたのは時次さんだった。
「…これは……れいしゅ?…ですか…?」
れいしゅ…現代にも同じ言葉はあるが、あくまで現代での話なので頷けずにいた。
なので、材料だけ説明をすると時次さんはなるほどと言ってゆっくり口に含みながら飲み始めた。
やすさんは早くもおかわりをよしさんに所望していた。
よしさんはやすさんにおかわりをつぎなが少しづつ飲んでいる。
皆さん玄米甘酒に夢中だ、私もなんだけどね。
時次さんが一杯目を飲み終わり私に体を向ける。
「あの、このお酒少し頂きたいのですが宜しいでしょうか。私の友人はお酒に目がなくて渡したいと思いまして…。このとおり…。」
深々と頭をさげた。
別にいいんだけど、これお酒じゃないからなぁ。
その友人って梅おにぎりの人じゃないよね?
「あげるのはかまいませんけど、先ほども言いましたが米麹と玄米で作っているのでお酒ではないですよ…。友人の方がお好きなのはお酒ですよね?」
酒好きの人に渡していいものか不安になる。
「お酒には目がないからこそこちらを紹介したいのです!お酒ではないならなおさらいいです。菜さんが作ったこのお酒本当に美味しいのできっと私の友人も気に入ってくれるはずです!!」
その友人のことすごく大事なことはわかった。
こんなに褒められるとあげるしかない。
帰りに玄米甘酒を渡すことを時次さんと約束した。
皆、玄米甘酒に夢中だけどそろそろ大根と卵の煮物を食べてもらおう。
つまみにもできると思ってたんだけどこの分だと甘酒の方が先に無くなってしまう。
意識を大根と卵の煮付けに向けなければ…。
「皆さん、この大根と卵の煮付けも一緒に食べるともっとこの甘酒が美味しいですよ。」
もっと美味しいという言葉に皆つばを飲む。
先ほどの卵の味が忘れられないのか三人とも卵からはしをつけ、ためらいもなく卵を口に入れる。
その様子を見て口元がほころぶ。
どうやら私の親子丼作戦は成功したみたい、時次さんがいなければ失敗に終わっていたかもしれないけど。
心の中で時次さんに感謝した。
私は大根から食べる、しみしみ大根がさっきから気になって仕方がないのだ。
大根を一口くらいにはしで割り口に放り込む。
やっぱり…しみしみだ…お味噌が染みてる。
そこに玄米甘酒を流し込む。
「…っはぁ~。しあわせだ……。」
んっ、いつの間にか皆に見られてる…。
やすさんが悔しそうに言う。
「卵様の方が味噌がしみててうまい!大根の肩をもつきかい。」
一体何で争ってるの、大根の肩を持つって何ですか。
やすさんは大根なんてと言いながら大根を一口で頬張る。
「……っっ大根…っくぅ…。」
大根をかみしめながら下を向き、うなっていた。
どうやら大根も気に入ってくれたみたい。
よしさんは大根が気に入ったのか大根をずっと食べている。
少し話しかけてみる。
「よしさん、大根美味しいですか。」
大根だけなくなりそうな勢いだ、つい自分の好きな具だけ取ってしまうのはとてもよくわかる。
はしを止めて照れくさそうによしさんが答えた。
「卵も好きだけどどちらかっていうと大根かねぇ。味噌がしっかり染みていて美味しくて、ついつい大根だけ手に取ってしまってたよ。」
卵は貰った分しかないけど大根は少し多めに作ったから余裕がある。
よしさんにはいつもお世話になっているからいっぱい食べて欲しい。
「まだまだ鍋に大根入ってるのでいっぱい食べても大丈夫ですよ。ちなみに明日になるともっと染みていて美味しいです。」
「あら…、明日の分を残さないといけないねぇ。」
眉をよせ深刻そうな顔をしている。
明日の分残ると思うけど…たぶん…。
時次さんがとても静かなので忘れるところだった。
時次さんを見ると大根と卵の煮付けをつまんだ後に甘酒を飲み星空を見上げてほぅと息をはいていた。
すごく絵になるなっと、ついじっと見てしまう。
私の視線に気づき時次さんの目線が星空から私に変わる。
目が合い少し焦りながら料理の感想を聞いた。
「あっ…え~と、大根と卵の煮付けどうですか?」
時次さんの目が細目になり微笑する。
時次さんから普段ない色気がでているような気がするんだけど…。
これ玄米甘酒のせいじゃないよね?
自分が作った玄米甘酒がお酒じゃないか不安になり、一口飲む。
うん、お酒ではないな。
ではなぜだろうかと考えていると時次さんからさっきの質問の返答が返って来た。
「普通、お酒といったら味噌や塩などと一緒に飲むものだと思っていましたが…この料理の方が合う気がしますね。味噌味だからでしょうかこの甘いお酒がよくすすみます。」
時次さん結構お酒好きなのでは…。
米麹で作ってるからお酒ではないけど、玄米甘酒出してからすごく嬉しそうなんだよね。
なんか飲み慣れているオーラがすごい。
そんなこんなしていたらお開きの時間になった。
時次さんに頼まれていた玄米甘酒と三色おにぎり二つを渡す。
実は少し材料が残っていたのでもう一つ同じおにぎりを作っておいたのだ。
自分で食べようかとも思っていたが、今日とても助けられたのでそのお返しに時次さんに渡すことにした。
「材料が余って同じものが二つできたんですが、一つの方は時次さんが食べてください。後、今日はありがとうございました、とても助かりました。」
心から感謝し、頭を下げる。
「私の方こそとてもいい経験ができました。このおにぎりありがたく頂戴いたします、あまり無理をしないように…。」
時次さんに頭を優しくなでられた。
24歳にもなって頭をなでられるとは…少し恥ずかしい反面なんだか懐かしいようが気がした。
その後、時次さんとやすさんはそれぞれの帰る場所に帰って行った。
時次さんこれから友人のところに行って渡すって言ってたけどそろそろ渡した頃かな。
片付けが終わるまで時次さんとその友人のことを考えるのだった。
1
あなたにおすすめの小説
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のない、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる