悪役令嬢転生物語〜正直ヒロインになりたかった〜

みぃぷ

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私、前世の記憶を思い出す

バックホーム!!!私の青春!!!

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私、北条美咲はなんと乙女ゲームに転生したらしいです。










中学三年生の秋。そろそろ進路を決めなければとお母様とお話をしたらなんと私は悩むまでもなく両親の母校である琉成高等学校に入学することが決まっていた。


学力的にはあまり関係がなく、お金を積めば入れるような高校だが、その分格式が高くお坊ちゃまやお嬢様が入学されるような高校だ。




琉成高等学校という名前を聞いた瞬間目の前がスパークして意識が飛びかけた。




今とは違い布団と畳で寝る私。
通ったことのない小学校で今ではありえないことにうんていで遊ぶ私。
中学三年生の受験の日車にはねられて
友達に揺さぶられる私。



今世では経験した記憶のないものが脳内にどばっと流れてきた。



それと同時に、私が当時ハマっていた乙女ゲーム、ハイスクールライフ!!!~悪役令嬢から逃げ切って青春を謳歌する~の情報が流れてきた。



乙女ゲームのヒロインである花園 凛。
悪役令嬢の北条 美咲。
悪役令嬢の婚約者で、攻略キャラの
西園寺 要。
西園寺要と北条美咲の幼馴染の北東 隼人。
また北東隼人も攻略キャラだ。
高校で知り合うことになる生徒会長の
紫原 晴人。
ヒロインと同じクラスになる入江 湊。
上の2人も攻略キャラで、
隠しキャラがまだいるのだがそれは今はまぁいいだろう。




私の名前は北条美咲。








つまりは悪役令嬢である。




















いや、悪役令嬢である。じゃないから?!
は?!てか私死んでたの?!
しかも転生先が乙女ゲームの悪役令嬢?!
どうせ乙女ゲームに転生するなら、ヒロインになりたかったぁぁぁあぁぁぁあ!!!
















なんて、記憶を思い出して早くも季節は2つ巡り、明日は入学式となりました。














悪役令嬢の北条美咲といえば高飛車で我儘で傲慢で偉そうな女子で、高校でもクラスメイトから遠巻きにされているが、
そこは私の性格だからか、そんなことも無く中学では良好な友人関係を歩んできた。
勿論今のところ婚約者である西園寺要に嫌われている素振りもなく、平穏にすこせていた。












多分それも今日までだが。




















最初のヒロインが出てくるプロローグは入学式からスタートする。


琉成高校はお金を積めば入れるような高校なので、校舎は勿論綺麗だ。
そのため校舎も広く、ゲームで内容を知っている私ですら迷いそうな程広いのだ。






そんな広い校舎を天然でおっちょこちょいなところが売りのヒロインが迷わない訳もなく、入学式があるからと登校したはいいが、迷ってしまいそこで理事長が父親の幼馴染、西園寺要と出会うところがプロローグとなっている。










そこで西園寺要とヒロインの花園凛は出会うのだが、最初は西園寺要のラブゲージが最悪の状態からスタートする。






何故なら曲がり角を曲がった花園凛と西園寺要がぶつかり、ぐじゃぐじゃに泣いていた花園凛の涙だの鼻水だのが西園寺要の制服のブレザーに付いてしまうからである。













半潔癖症である西園寺要からしたらそれはもう顔が真っ赤になる程許せないことなのだが、入学式が目前に迫っていることもあり、そこではブレザーはクリーニングに出すということで場が収まり、一緒にホールまで歩くことになるのだ。










最初の方は花園凛のふりかけてくる会話に素っ気なく答えているだけなのだが、ホールに着くまでには笑顔こそないものの普通に話す程度にはなっており、選択を間違えなければこの時点でラブゲージは30パーセントくらいにあがる。














ということは、だ。
入学式である明日からもうストーリーはスタートすることになる。
私の平穏ライフは今日までだ。
...嫌だなぁ。





前世の私は人生15年にして1回も彼氏ができたことがなく、乙女ゲームの中でしか恋愛ができない子だった。




折角ならヒロインに転生させてくれればいいのに、わざわざ当て馬役の悪役令嬢に転生させるなんて...。













理不尽だ...!!!!!!







「美咲...?まだ起きているの?」

「お母様!!!」

「ふふふ。明日が入学式だからって興奮して眠れないのかしら?」

いや、どちらかと言うと明日からの生活が億劫で眠れないですね。

「そんな感じです。」

「きっと目を閉じていれば自然と眠れるようになるわ。さぁさ、電気を落としますよ。」


「...はい。おやすみなさい。」



お母様にも言われてしまったしもう寝ることにしようかな。
にしても明日が来なければいいのに!!







明日からの生活がせめて楽しくあるようにと願いながら眠りについた。
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