悪役令嬢転生物語〜正直ヒロインになりたかった〜

みぃぷ

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私、前世の記憶を思い出す

入学式。まさかの西園寺要と登校する。

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ついに来てしまった。入学式。






とりあえずストーリーには関わりたくない。
だって、婚約破棄だよ?!
しかも私がした嫌がらせのせいで!!!
関わったら最後私の未来は真っ暗になってしまう。
それは絶対避けなければならない。
攻略期間は2年間。
これを過ぎればどうなるかは分からないが一応平穏な生活は戻ってくるはずだ。









と思考を巡らせながら制服に着替えていると部屋のドアをメイドさんにノックされた。




「美咲様。要様がお待ちです。」



...え?なんて?





「要様が?」





「はい。今は奥様と一緒に食事をしております。美咲様もお着替えがお済みになりましたらダイニングルームへお越しください。」











なんで要がお母様と一緒にご飯食べてるの?
朝から一緒とかもしかしなくても一緒に登校するパターンじゃない?これ。








「わかりました。」









とにかく早く着替えてしまわなければ。







私は急いで着替えると部屋を出てダイニングに向かった。














「要さん。美咲を宜しくね。」


「はい。勿論です。」

















「お母様、要様、お待たせ致しました。」





私はダイニングルームのドアを開けてもらうと2人にお辞儀をした。





「あぁ、美咲、おはよう。」





流石乙女ゲームの攻略キャラ。
キラキラとエフェクトが入って見える。
黒髪のストレートでサラサラとした髪が少し頭を揺らすだけでふわりと揺れた。








くぅ、かっこいい!!!!!









「おはようございます。要様。」













私は再度挨拶をして席についた。






「美咲。」







ん?まだ何か話すことがあるの?




「はい。何でしょうか?」






「...。」



なにその真顔は。怖いです。







「入学式に入るまでは俺から離れるんじゃないぞ。」





いや、なんでやねん。まずなんか母親みたいなこと言ってますけど。






「...?、わかりました。」









いや、わかりました。じゃないよ!
一緒にいたらストーリー始まった時に私も遭遇しちゃうじゃない!
どうにかしてあそこの曲がり角に近づいたらそっと要のそばを離れなくちゃ...!!!








その後はお母様に話を振られながらご飯を食べて西園寺家の車で学校まで登校した。












車を降りると目の前にはとっても豪華な門と校舎。






うわぁ...。いかにもお金かかってますって感じの学校だなぁ。








「美咲。何ぼーっとしてるんだ?早く行くぞ。入学式に遅れる。」






「すみません。とても大きかったので驚いてしまいました。」







その返事に要は「そうか。」とだけ言うと私のバックを奪ってスタスタと歩き始めた。




え。私のバック。






「か、要様?あの、どうして鞄を、」







「婚約者なんだ。当然だろう?」



何がおかしいんだとでも言う風に私を不思議そうに見下ろした。




えぇ、それだとイベントの時に逃げられないじゃない。





私はバックを人質に取られながらも要の隣を歩き出した。
























「わぁぁあっ!!すごいおっきい学校だ!
私今日からここに通うんだ...!すごいなあ...」



「ほ、ホール?どこだろう...。まぁとりあえず人の波についていけばなんとかなるかな!うん!」































もうあの曲がり角の近くだ...!
逃げなくちゃ...。
しかし逃げようにも私のバックは要に取られたまんまだ。もうこの際バックなんて後で返してもらえば...。






私はそっと歩いている速度を落として要と距離を取ろうとした。






「美咲?どうしたんだ?」








んんん。なぜ気づく。





そう。さっきからこの作戦は3回目なのだ。
何故か歩く速さを落とす私に毎回気づき、どこか具合でも悪いのかと顔を覗き込んでくる。











解せぬ。



私のことなんて置いてさっさとストーリーに入りなさいよ!!!
私が何のために速度落としてると思ってるのよ!!!








あと、あと1mもしないうちにあの曲がり角なのに...!!!










「いいえ。何でもないわ。」




私は涼しい顔をしながら要の隣をまた歩き出した。どうしたものか...。









私が少しでも斜め後ろを歩こうとすると足を止め私が隣を歩くのを待っている。






一体なんだっていうんだ...。













と思考巡らせているあいだにいつの間にか曲がり角まできていたのか身体に衝撃を受け私の身体が傾いた。






「きゃぁ、」
「ぶへっ」








突然過ぎて全く令嬢が出すべきではない声が出た。






次に来るであろう衝撃に備え身体に力を入れると後ろからぽすっという軽い音が聞こえた。











「美咲...!!!大丈夫か?」







私を受け止めてくれたのは要だったらしい。
えぇ、私もしかしなくてもストーリーの邪魔した...?
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