悪役令嬢転生物語〜正直ヒロインになりたかった〜

みぃぷ

文字の大きさ
10 / 22
私、ストーリーをぶち壊す。

将来の事。

しおりを挟む
何故か自分の家の車ではなく要の家の車に揺られている訳だが、その間要は私の鞄を離す所か私の指まで掴んで窓の方を向いていた。






なんだろう...。この幼児感。
「そう言えば要は何故生徒会に入ろうと思ったの?私知らなかったわ。」


「まぁ、いろんな理由があるが1番はこの先俺は東條家の跡取りとなる訳だから生徒会のような中心で何かを纏めることになれておいた方がいいと思ったからだ。」




要はちゃんと考えているんだな...。

ただでさえ私は女だし、そこまで強制されている訳でもない。
だから将来の事とか何も考えていなかった。
記憶がもどる前も戻った後である今でも。




でもやっぱり現実の世界なんだからちゃんと考えた方がいいとは思ってる。

何せ乙女ゲームとは違ってストーリーが終わったらはい終了じゃない。

私にはこの先にも人生のレールが続いていて、攻略対象である要達にも人生がある。

全ての時間をストーリーに費やせる訳でもないのだ。



それをわかった上でこの先行動しなきゃ行けない。


んん...。難しい、



ふと頬に何かが触れている感触が伝わってくる。

頬に手を当てると要の手が私の頬に触れられていた。


「要?」


「何か難しいことを考えているのか?
皺が寄っている。」


「あぁ、えっと、要はちゃんと将来の事を考えて行動してるんだなって思って...。」


「。?それが?」

「私ってあんまりそーゆー事考えてこなかったから凄いなって思って。私も身の振り方って言うのかな。そういうのそろそろ考えた方がいいよなって思ったのよ。」



私の話を聞くと要は少し眉をひそめて私を見た。

なんで要がそんな難しそうな顔してるの?


「美咲。美咲は誰の婚約者だ?」


「そんなの要のに決まってるでしょ?」


「あぁ。そうだよ。」

「え?だから?」



「美咲はそんな難しいこと考えなくてもいい。なんなら身の振り方とかいうことも考えなくていい。」


え、なんで要の婚約者であることがそれに繋がるのかよく分からないのだけど。



「えーっと、どういう事?」


「だ、から!美咲は俺の妻となるだろ!それ以外にはならないんだから考えなくていいって言ってるんだ!」



...つまり、それは俺が働くから私は何もしなくていいってことかな...?







んんんんんんっ、!!!


かわいい!!え、なに?!ほんと、要ってこんなこと言う人だったの!!





「つまり私は要の所に嫁ぐから何も心配するなってこと?」


「まぁ、そういう事になるな...。
俺が働くわけなんだから美咲は俺のサポートをしてくれればいい。」


何も考えるな。と私の頭をぽんぽん叩く。



うぅ、萌え死にそう...。




萌え死にそうだけど!!
私婚約破棄されちゃうんだった...!!
めちゃくちゃときめいたけどこのままじゃダメだ。



やっぱりバイトでもしてこの先のこと少しでも考えた方がいいかな...。




「美咲?お前俺の話を聞いていたか?」


あ、また難しい顔してた?



「大丈夫。分かってるよ。」



こっちでも色々進めるから安心してヒロインと付き合ってね。




うんうんと頷くと丁度私の家に着く。


「要、ありがとう!また明日ね。」


くいっと要から鞄を奪って手を離すとドアを開けて車を降りる。

「あ、おいっ!」

要が何か最後に言おうとしてた気もするけどまぁいいかと家の中に入った。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした

珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。 色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。 バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。 ※全4話。

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する

ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。 皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。 ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。 なんとか成敗してみたい。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

【完結】前提が間違っています

蛇姫
恋愛
【転生悪役令嬢】は乙女ゲームをしたことがなかった 【転生ヒロイン】は乙女ゲームと同じ世界だと思っていた 【転生辺境伯爵令嬢】は乙女ゲームを熟知していた 彼女たちそれぞれの視点で紡ぐ物語 ※不定期更新です。長編になりそうな予感しかしないので念の為に変更いたしました。【完結】と明記されない限り気が付けば増えています。尚、話の内容が気に入らないと何度でも書き直す悪癖がございます。 ご注意ください 読んでくださって誠に有難うございます。

悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない

おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。 どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに! あれ、でも意外と悪くないかも! 断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。 ※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。

モブ転生とはこんなもの

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。 乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。 今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。 いったいどうしたらいいのかしら……。 現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。 どうぞよろしくお願いいたします。 他サイトでも公開しています。

処理中です...