悪役令嬢転生物語〜正直ヒロインになりたかった〜

みぃぷ

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私、ストーリーをぶち壊す。

大ピンチ到来

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「美咲、帰ろう」



放課後。
昨日のように要は私の席まできて帰るのを誘ってくる。
けど今日は大人しく帰られては困るのだ!






「要。私図書室に興味があるの。
だからこれから行きたいんだけど要もこない?」



きっとこの世界の要単体では図書室には行かない。


でも要が行かないとイベントは始まらないのだ。




昨日私が考えた作戦としては、まず私を誘いに来た要に図書室へいくように説得する。


まぁ最悪私が一緒にいても途中ではぐれればいいだけだ。



図書室へ行けばあとはこっちのもんよ!

私は鼻をふんっとならす。




「図書室?あぁ、別に構わない。行こう。」




あっさり承諾した要は私のカバンをもつと右手を差し出してくる。



この手は...。





私はその要が差し出した手を握ると満足のいく回答を出来たのか要の周りに花が咲く。



これが乙女ゲーム効果...!!!






くぅ、かわいいっ...。





要が半歩リードする形で歩き出す。



やはり要がカッコイイからか廊下に出ると周りの注目が凄まじい。



そこらじゅうからヒソヒソと私たちを噂する声が聞こえて少し縮こまる。


するとそんな私に気がついたのか要は握っていた手を離して私の腰に手をうつした。



「か、かかか要?!」



「堂々と歩いていればいい。なにも恐縮することは無い。」


ポンポンと私の腰を宥めるように叩く。


私を慰めてくれたんだ。


「要、ありがと...う。」



今までだってパーティがあればこれよりも密着した体制でダンスを踊っていたのにも関わらず少し恥ずかしくなった。






そのままの体制で図書室まで着く。

要には手を外してもらうように言ってから中に入った。




図書室の中はゲーム通りだった。
あんまり今までゲームで出てきた場面の場所に行ってなかったから余計に感動する。




「うわぁ、図書室だ...」


「そりゃぁ、図書室に来たんだから図書室だろう。」



要が可愛いツッコミを入れる。

そういう事じゃないんだけどね、可愛いからもうどうでもいいね。



そこに突っ立っている訳にもいかず中に足を踏み入れる。



あ、ヒロイン発見。


丁度本が落ちてくる本棚の2個手前にヒロインは立っていた。


よしよし、順調順調!!!
私はヒロインに向かって歩く。


「要ー、私見回ってくるから要は好きにしてていいわよ。」


ある程度ヒロインと距離が近くなったところで要と別れた。


要は「あぁ、」とだけ返事をするとヒロインの方へ歩き出す。




被害者のヒロインには悪いかもだけど目の前でチップが見れて私は幸せものです!




丁度要がヒロインを通り過ぎようとした時、本を取ろうとしているのかヒロインが背伸びをする。



ぉおお!!いよいよだ!!

私は興奮が抑えきれず表情には辛うじて出ていないだろうが少し身体が揺れる。




ヒロインが「あっ、」っと声を出した瞬間、きた!!と思って後ろに下がる。


何かにぶつかってガタッと後ろから音がした。何よ。いい所なのに!!!と振り返ると後ろは本棚だった。


「え、」

私の頭の少し上から本が落ちてくるのがスローモーションで見える。



やばいと思い咄嗟に手を前に出して頭を庇う。




「美咲っ!!!」


バサバサと本が落ちる音がするが痛みはやってこない。



そろりと目を開けると目の前は暗くて何も見えない。


それどころか息苦しくてほんのり要の匂いがする。



「大丈夫か!!、美咲、怪我は、?」


バッと視界が明るくなると目の前には要がいた。


「か、要?」

「...大丈夫そうだな。はぁ、肝が冷えたぞ」

「え、あ、ごめん、なさい。」


私をきつく抱きしめて守ってくれたのは要のようだ。


ふぅ、おかげで助かった...。
ここの本棚は古書の陳列棚で10センチ強の分厚さの本が何冊も置いてある。



...ん?


「か、要!!!私の心配じゃなくて、あなた、大丈夫?!」


いくら男女で差があろうとも痛いものは痛い。

それを私は要に負わせてしまったのだ。


私はあわあわとしながら要の頬を触る。


頭をこねくり回してキズがないかチェックした。


感触的には無さそうだ。

よかったとほっと息をつく。





私は冷静になってもう1個大事なことを思い出したのだ。



あれ?これイベントじゃね?
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