悪役令嬢転生物語〜正直ヒロインになりたかった〜

みぃぷ

文字の大きさ
17 / 22
悪役令嬢なりに婚約破棄を阻止します。

生徒会

しおりを挟む
「美咲、生徒会の会議にいくぞ。」


放課後、要が私の席まで迎えに来た。
わざわざ迎えに来なくても逃げたりしないのに。

「うん、あれ隼人は?」

「ん?勧誘を貰ったのは俺と美咲の二人だが?」


あ、そうか。ゲームでも勧誘を貰ったのは要だけだった。
隼人とヒロインの凜ちゃんは自分から立候補したんだ。


「何々ー?美咲的には俺も生徒会やってほしい?」

「は、隼人!聞いてたの?」
要よりすこし身長の低い隼人は要の後ろからひょっこりと顔を出した。

「盗み聞きみたいに言わないでよっ!たまたま聞こえたから。」

「俺も美咲が隼人がいるのが当然のように言うからすこし吃驚した。」

え、私そんなに薄情な人に見えていたの?

「いや、私的に隼人と要はセットだと思っていたから・・・。」

二人がいつも一緒なのもそうだけど要のルートでも隼人との取り合いイベントみたいのがあるし・・。



「そっか。せっかく美咲が俺のこと気にしてくれたし、俺生徒会立候補しちゃおうかなー。」



「そうか、俺も隼人がやってくれたら嬉しい。美咲もそうだろう?」





まぁ、そうしたら生徒会の枠もちょうど埋まるし。

「えぇ、嬉しいわ」







少し私は嫌なやつかもしれない。
枠が埋まれば凜ちゃんが入ってこなくなることが嬉しいと思ってる。
今の自分が少し嫌いだ。







「では、今から今年度最初の生徒会会議を行う。進行を務めさせていただく今年生徒会長をやる紫原 晴人だ。よろしくな。」


生徒会には攻略キャラが全員揃う。

生徒会長の紫原 晴人
生徒会顧問でクラスの担任の星 雅博
来年から生徒会に入るヒロインと同じクラスの入江 奏
そして私の婚約者の西園寺 要
幼なじみの北東 隼人

この五人が攻略対象。
ルート的にはもう要ルートに入っているが要ルートには途中で隼人との取合いイベントもあるし、今まで出会いイベント以外うまくいってないところからして他ルートへの方向転換が聞くんじゃないかな、なんて。
最後のは完全に私の願望だけど。


「えー、僕は生徒会の顧問をしてます。星雅博です。西園寺君と北条さんのクラスの担任でもあるよー。今年一年新生徒会として頑張ろうね!」



「西園寺要です。よろしくお願いします。」

「北条美咲です。生徒会に入るからには頑張りますのでよろしくお願いします。」



さすが生徒会長オーラが違う。
表すならば要は伸びしろがある雰囲気だけど紫原晴人は学園中のことは俺が全て把握しているぞ、という感じ。

「・・。一年生二人、勧誘だか推薦だか知らないがそんなものを貰ったからと言って特別待遇はしないからな。使えない無能だと分かったらすぐさま追い出す。せいぜい這いつくばって頑張るんだな。」


そうそう、紫原晴人はツンデレ属性なんだ。
この言葉を通訳すれば「期待している。頑張れよ。」だ。
本編では前向きなヒロインがめげずに頑張って気に入られていた。
ゲームをやっていた当時は「うわぁきついせいかくしてるなぁ。」と思っていたのだが前もって性格を知っていると可愛く見えてくる。


「・・。えぇ、紫原先輩の期待に添えるように制震します。」

さすが天然な要。全然紫原晴人の言葉をなんとも思ってない!!!

「私も要と一緒ですわ。頑張らせていただきます。」


「・・・。そうか、では今日の本題にはいるとしよう。今日は____」




私たちの回答を聞いた紫原晴人は淡々と話題に入った。
口角を少し上げながら。



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした

珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。 色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。 バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。 ※全4話。

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する

ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。 皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。 ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。 なんとか成敗してみたい。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

【完結】前提が間違っています

蛇姫
恋愛
【転生悪役令嬢】は乙女ゲームをしたことがなかった 【転生ヒロイン】は乙女ゲームと同じ世界だと思っていた 【転生辺境伯爵令嬢】は乙女ゲームを熟知していた 彼女たちそれぞれの視点で紡ぐ物語 ※不定期更新です。長編になりそうな予感しかしないので念の為に変更いたしました。【完結】と明記されない限り気が付けば増えています。尚、話の内容が気に入らないと何度でも書き直す悪癖がございます。 ご注意ください 読んでくださって誠に有難うございます。

悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない

おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。 どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに! あれ、でも意外と悪くないかも! 断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。 ※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。

モブ転生とはこんなもの

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。 乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。 今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。 いったいどうしたらいいのかしら……。 現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。 どうぞよろしくお願いいたします。 他サイトでも公開しています。

処理中です...