不自由と快楽の狭間で

Anthony-Blue

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197.再浮上

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 三人がトライアングルのように、お互いの乳房に手を伸ばしている。

「咲恵さんも萌さんも、なんか女性のおっぱいを揉むのに慣れてらっしゃるみたい。とっても気持ちよくて癖になりそうです」

 律子は、両方の乳房を違う手で揉まれて、左右とも違う快感を受けて目を細めてうっとりとしているようだった。

「わたしたちも、そんなに度々触ってるわけじゃないんですよ」

「だよね。みんなでお風呂に入った時くらいだもんね」

 咲恵と萌は、思い思いに律子の乳房をまさぐっている。

「さっき、お二人に胸を舐められた時に思ったんです。やっぱり、女性同士だから気持ちいい舐め方もわかってるんだと。今だって、とってもいい感じの揉み方なんですもん」

 二人に胸を愛撫されながら、身持ち良さそうに瞳を閉じながら律子は言った。

「あっ、それよくわかります」

「わたしもわかるわぁ。男って、揉めば感じるだろうって思っているヤツいるもんね」

 律子の胸に手を置いたまま、二人は肯きながら言う。

「瑞樹さんを前にして、聞いていいのかわからないんですけど、お二人は男性経験って多いんですか」

 チラッと、僕の方に視線を向けて、内緒話をするように二人に頭を寄せて質問した。咲恵と萌は、互いに顔を見合わせて少し躊躇した様子を見せた。

「わたしは、瑞樹さんだけです。エッチしたのは。未遂はちょっとだけありますけど」

 咲恵は、歯切れの悪そうに言葉にした。

「わたし、経験人数は三人。でも、一番気持ちよくて好きなのは瑞樹だわ」

 萌は、勢いよく答えたものの、言い終えた後はうつむいていた。

「わぁ、ごめんなさい。言いにくいことを聞いてしまいました。お二人とも慣れてる感じがしたから」

 申し訳なさそうに律子は、ペコリと頭を下げた。

「あっ、気にしないでください。大丈夫ですから」

「そうそう。それに、わたしのことは瑞樹もちゃんとわかってるから」

「本当にごめんなさい。わたしは、この歳になるまで男性に触れられたこともなかったので、お二人がうらやましく思えて」

「きれいなカラダで、望んだ男と結ばれることが出来たんだから、それについてわたしは、とってもうらやましいって思ってるよ」

 萌は、それまでとは違った低い声で吐き捨てるように言った。萌の過去を知っているボクとしては、なんと言っていいのかわからなかった。

「まあ、みんなそれぞれ抱えてるものがあるんですよ。でも、それがあったから瑞樹さんとも出会えたし、みなさんとも知り合えたんだから。ねえ、瑞樹さん」

 咲恵は、少し重くなった空気を吹き飛ばすように笑顔を作って言った。

「そうだね。ボクは、みんなと出会えて良かったと、心から思ってるよ」

「瑞樹は、わたしたちみたいなかわいい女の子とエッチ出来るからいいんでしょ」

 萌の大きな無茶苦茶な言葉に、バスルームに笑いと笑顔が溢れた。

「ねぇねぇ、やっぱりツルツルにした方ががいいんじゃない」

 律子の股間に、顔を突っ込んで萌が声を上げた。

「えぇーダメですって、お母さんに怒られちゃいますから」

「じゃあ、三人でツルツル三姉妹にしましょうよ」

 咲恵が、珍しくノリノリでT字カミソリを手に持って騒いでいる。

「ダメです、ダメですって」

「いいじゃん、いいじゃん。みんなで仲間になろうよぉ」

 萌も、いつもの元気な女の子に戻って、律子の足を広げようとしている。

「ボクは、やらないからね」

 はしゃいでいる、三人の女の子に向けて言った。

「ノリが悪いですね」

「裏切り者」

「ちっさい男だわ」

 と、三者三様の言葉がボクに投げつけられた。
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