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20話 Cecil
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寝心地の良いベッドに入ったものの、結局セシルは一睡も出来ぬまま朝を迎えた。
何よりもイワンとアリシアの安否が気掛かりであった。しかし、それを確かめる手段を彼は持ち合わせていない。目を閉じると最悪の事態をつい想像してしまい、眠りにつく事が出来なかったのだ。生死を懸けた戦いの中から、自分だけが無責任にも、平和な世界に逃げ出したのだと、自らを責めた。日課の素振りをするが、気が紛れる事はない。
一さんが用意してくれた服の袖に手を通し、身支度を整える。学校に着いたら、白百合先生が用意してくた制服に着替える手筈となっている。
マンションのエントランスを抜けると、こちらに向かって手を振る陽菜さんの姿が飛び込んだ。
「おはよう、セシルくん。昨日はよく眠れた?」
陽菜さんは、下から覗き込む様な格好で尋ねた。
「ええ、まあ・・・」
「う~ん、あんまり眠れなかったんだ・・・。そうだよね。お仲間の事も心配だし、知らない世界で不安もいっぱいだもんね」
度々彼女の洞察力には驚かされる。だからこそ、他人が抱える悲しみが分かり、その人の心にそっと寄り添ってくれるのだろう。そうして僕も彼女に救われている。
「陽菜さんの方こそ、翔さんの事が心配で昨日は眠れなかったんじゃないですか?」
「それがね、不思議と布団の中に入ったらグッスリと眠れちゃったのよ。私よっぽど疲れちゃってたのかな~」
彼女は笑いながらあっけらかんと言ったが、目の下には隈が出来ている。きっと僕の前では不安を口にしない様に気遣ってくれているのだ。
「私あれから色々と調べたんだけど、人が忽然と姿を消す現象を神隠しって言うんだって」
「神が人を隠すのですか?」
「神隠しの『神』は古神道の神々や、天狗や鬼や狐や妖怪ってのもあるらしいの。神域と呼ばれる神社の境内や、神様が宿るとされる場所に入った人を、神様が隠すって言うよりかは、今は単に、行方不明になったり、失踪した人に対して、神隠しに遭ったっていうニュアンスの方が強いのかな」
神がどの様な存在かは分からない。しかし、翔さんが生きた痕跡や、他人から彼との記憶を消すなど、それこそ、神のみぞ成せる御業としか思えない。元の世界に戻る為には、これらの存在と接触しなければならないのだろうか。果たして、そん事が本当に出来るのだろうか。
学校へ着くと、僕は陽菜さんと別れ、その足で白百合先生の待つ物理教室へと向かった。
ドアをノックするが返事が無い。引き戸が僅かに開いているのを確認し、ゆっくりと中を覗き込む。
白百合先生は、教室の窓に凭れながら、ぼんやりとした表情で、首から下げたペンダントを眺めている。ペンダントが開かれている所を見ると、どうやらロケットペンダントらしい。中には写真でも収められているのだろうか。
再度ノックをすると、白百合先生は慌ててペンダントを仕舞い、どうぞと声を掛けた。
白百合先生は、実験台の上にひっくり返して置かれた、木製の角椅子の一つを下ろし、そこに座る様、僕に促した。
「どう?石山くんとの共同生活は。これから上手くやっていけそう?」
「ええ。一さんは僕によくして下さるので、この世界での生活の不安も幾らか和らぎました」
「それは良かった。彼ね、口は悪いけど、ああ見えて案外、情には厚いのよ」
「そうみたいですね」
僕達は顔を見合わせて笑った。
「セシルくんには、私が担任を受け持つクラスに入って貰うからよろしくね。相川さんとは別々のクラスになるけど、あなたならきっと上手く遣って行けると思うわ。今の内に何か聞いておきたい事はあるかしら?」
「剣はそのまま持っていて大丈夫でしょうか?」
「本来は禁止されてるんだけど、そこは私が何とかする。ただし、あなたは絶対に剣を持ってるって素振りは誰にも見せないで。いい?どんな事があっても、学校の中であれ外であれ、何も持って無いって振舞いをしてちょうだい」
「分かりました」
「それじゃ、私はホームルームの準備をするから、十分後にあなたをここに迎えに行くわ。それまでに、この制服に着替えておいて」
ガーメントバッグを僕に授け、彼女は教室を後にした。
制服の寸法は僕の体にピッタリと合っていた。彼女の見立ての正確性に思わず舌を巻く。
「あら、似合ってるじゃない」
僕を迎えに戻った彼女はうんうんと頷きながら言った。
物理室を後にし、白百合先生と横並びで、教室までの廊下を歩く。
「ところで、セシルくん。自己紹介は何か考えてる?」
「いえ。自己紹介、ですか?
「そうよ。休み時間になったら、きっとクラスの子達から質問攻めに遭うと思うわ。開けっ広げに異世界から来ましたなんて言えないじゃない?そんな事言ったら奇異の目で見られるわよ。だから、生まれはフランスで、育ちは日本。親の仕事の都合で県外から転校して来たって通すのが無難よ」
「なるほど。そこまで考えてませんでした。フランス生まれの日本育ちですね」
彼女は三年五組と書かれた教室プレートの前で止まった。
「さぁ、入るわよ」
教室に入ると、彼女は僕を教壇の前へと導いた。それまで賑やかだった教室が瞬く間に静まり返る。生徒の視線がセシルに集まる。
「今日は転校生を紹介します。これから卒業までみんなと一緒に過ごす、名前はセシルくんです」
「セシルです。宜しくお願いします」
「キャー、カッコイイー!」
女子生徒達には金髪で青い瞳の人間が珍しかったのだろうか、どよめきが起こった。
「セシルくんの席はそうね・・・。あそこにしようかしら」
桃恵先生が指差した先を見ると、誰も座っていない窓際の席が一つあった。その隣の席では、最前から俯いたままの女子生徒が体を丸めて小さく座っている。
髪に隠れて顔は見えないが、僕はその少女が、昨日ゴーストに襲われていた少女であると当たりを付けた。
席に座り彼女を一瞥するが、やはり顔は分からない。
「七海さんですよね?」
答えは無かった。
返そうと思ってポケットに入れたハンカチを取り出すべきか悩む。昨日、逃げる様に去って行った彼女の姿が頭を過る。僕は彼女に嫌われているのかもしれない。
そうこう考えているとチャイムが鳴り、白百合先生が教室を出ると、他の生徒達が僕の席の周りに集まり出した。
「セシルくんはどこの国の出身なんだ?」
「彼女はいるの?居ないなら私が彼女になっちゃおうかな」
「何かスポーツはしてるのか?よかったらサッカー部に入らないか?」
僕に答える間を与えずに矢継ぎ早に質問が飛び交う。
横目で七海さんを見ると、俯いたまま微動だにしていない。
「ねぇ、隣が死神なんて縁起が悪いから別の席に変えて貰いなよ~」
「死神って何の事ですか?」
死神という言葉に引っ掛かる。死神と七海さんにどんな関係があるのだ?
「この子、死神なのよ」
一人の女子生徒が七海さんを指差しながら言った。
「この子に関わったら、ろくな事になんないのよ。ホントいい迷惑。このクラスの疫病神だわ」
他の生徒もそれに頷き、口々に彼女へ罵声を浴びせる。
「気味が悪い」「どの面下げて学校に来てるんだ」「いつ死んでくるんだろう」
生徒達の言葉の刃に、抑え難い激しい怒りを覚える。
気が付くと僕は、拳で机を叩き、その場に勢い良く立ち上がっていた。
「君達には言って良い事と悪い事の区別は出来ないのか!何があったかは分からない。だけど、寄ってたかって彼女を追い込み、傷付ける様な真似は看過出来ない!」
生徒達は唖然とした表情をしているが、僕の怒りは一向に収まらない。彼女を擁護した事が、彼女自身の立場を余計に悪くしてしまったかもしれない。感情の赴くまま吼えてしまい、配慮が足りなかったかもしれないと反省もする。
「王子様に守って貰って、いいご身分だこと」
女子生徒が七海さんの頭を小突いた。誰一人七海さんに味方をしない。それどころか、どんどんエスカレートし、一人の男子生徒が、ニタニタ笑いながら彼女の机をひっくり返した。
「止めないか!」
思わずカッとなり胸倉を掴み拳を振り上げる。彼は悪びれる様子も無く黄ばんだ歯を見せるだけ。彼を殴った所で問題の解決にはならないと感じ、振り上げた拳を下ろし、襟元を掴む手を緩め解放する。
彼女の机は依然として床の上に横たわったままであった。倒された机を元に戻そうと、甲板に手を掛けたその時、僕は怒りに震えた。
さっきまで鞄が乗っていて気付かなかったが、甲板には彼女を詰る言葉で埋め尽くされていたのだ。彼等が陽菜さん達と同じ人間には見えない。集団で一人の少女をいたぶって楽しむ人の皮を被った醜悪な化け物だ。
固く丸められた紙屑が彼女のこめかみ辺りに直撃した。
集団の中の誰が、投げたのか分からない。
「誰だ!今、彼女に紙屑をぶつけたのは!」
素知らぬ顔をする集団の輪に向かって行こうとした時、服の袖がギュッと握られるのを感じた。
隣を見ると、七海さんが僕の袖を掴んでいる。
「私に構わないで・・・あなたまでみんなの標的にされるてしまう・・・」
彼女はこちらは見ずに、俯いたまま姿勢で、消え入る様な声でそう言った。
何よりもイワンとアリシアの安否が気掛かりであった。しかし、それを確かめる手段を彼は持ち合わせていない。目を閉じると最悪の事態をつい想像してしまい、眠りにつく事が出来なかったのだ。生死を懸けた戦いの中から、自分だけが無責任にも、平和な世界に逃げ出したのだと、自らを責めた。日課の素振りをするが、気が紛れる事はない。
一さんが用意してくれた服の袖に手を通し、身支度を整える。学校に着いたら、白百合先生が用意してくた制服に着替える手筈となっている。
マンションのエントランスを抜けると、こちらに向かって手を振る陽菜さんの姿が飛び込んだ。
「おはよう、セシルくん。昨日はよく眠れた?」
陽菜さんは、下から覗き込む様な格好で尋ねた。
「ええ、まあ・・・」
「う~ん、あんまり眠れなかったんだ・・・。そうだよね。お仲間の事も心配だし、知らない世界で不安もいっぱいだもんね」
度々彼女の洞察力には驚かされる。だからこそ、他人が抱える悲しみが分かり、その人の心にそっと寄り添ってくれるのだろう。そうして僕も彼女に救われている。
「陽菜さんの方こそ、翔さんの事が心配で昨日は眠れなかったんじゃないですか?」
「それがね、不思議と布団の中に入ったらグッスリと眠れちゃったのよ。私よっぽど疲れちゃってたのかな~」
彼女は笑いながらあっけらかんと言ったが、目の下には隈が出来ている。きっと僕の前では不安を口にしない様に気遣ってくれているのだ。
「私あれから色々と調べたんだけど、人が忽然と姿を消す現象を神隠しって言うんだって」
「神が人を隠すのですか?」
「神隠しの『神』は古神道の神々や、天狗や鬼や狐や妖怪ってのもあるらしいの。神域と呼ばれる神社の境内や、神様が宿るとされる場所に入った人を、神様が隠すって言うよりかは、今は単に、行方不明になったり、失踪した人に対して、神隠しに遭ったっていうニュアンスの方が強いのかな」
神がどの様な存在かは分からない。しかし、翔さんが生きた痕跡や、他人から彼との記憶を消すなど、それこそ、神のみぞ成せる御業としか思えない。元の世界に戻る為には、これらの存在と接触しなければならないのだろうか。果たして、そん事が本当に出来るのだろうか。
学校へ着くと、僕は陽菜さんと別れ、その足で白百合先生の待つ物理教室へと向かった。
ドアをノックするが返事が無い。引き戸が僅かに開いているのを確認し、ゆっくりと中を覗き込む。
白百合先生は、教室の窓に凭れながら、ぼんやりとした表情で、首から下げたペンダントを眺めている。ペンダントが開かれている所を見ると、どうやらロケットペンダントらしい。中には写真でも収められているのだろうか。
再度ノックをすると、白百合先生は慌ててペンダントを仕舞い、どうぞと声を掛けた。
白百合先生は、実験台の上にひっくり返して置かれた、木製の角椅子の一つを下ろし、そこに座る様、僕に促した。
「どう?石山くんとの共同生活は。これから上手くやっていけそう?」
「ええ。一さんは僕によくして下さるので、この世界での生活の不安も幾らか和らぎました」
「それは良かった。彼ね、口は悪いけど、ああ見えて案外、情には厚いのよ」
「そうみたいですね」
僕達は顔を見合わせて笑った。
「セシルくんには、私が担任を受け持つクラスに入って貰うからよろしくね。相川さんとは別々のクラスになるけど、あなたならきっと上手く遣って行けると思うわ。今の内に何か聞いておきたい事はあるかしら?」
「剣はそのまま持っていて大丈夫でしょうか?」
「本来は禁止されてるんだけど、そこは私が何とかする。ただし、あなたは絶対に剣を持ってるって素振りは誰にも見せないで。いい?どんな事があっても、学校の中であれ外であれ、何も持って無いって振舞いをしてちょうだい」
「分かりました」
「それじゃ、私はホームルームの準備をするから、十分後にあなたをここに迎えに行くわ。それまでに、この制服に着替えておいて」
ガーメントバッグを僕に授け、彼女は教室を後にした。
制服の寸法は僕の体にピッタリと合っていた。彼女の見立ての正確性に思わず舌を巻く。
「あら、似合ってるじゃない」
僕を迎えに戻った彼女はうんうんと頷きながら言った。
物理室を後にし、白百合先生と横並びで、教室までの廊下を歩く。
「ところで、セシルくん。自己紹介は何か考えてる?」
「いえ。自己紹介、ですか?
「そうよ。休み時間になったら、きっとクラスの子達から質問攻めに遭うと思うわ。開けっ広げに異世界から来ましたなんて言えないじゃない?そんな事言ったら奇異の目で見られるわよ。だから、生まれはフランスで、育ちは日本。親の仕事の都合で県外から転校して来たって通すのが無難よ」
「なるほど。そこまで考えてませんでした。フランス生まれの日本育ちですね」
彼女は三年五組と書かれた教室プレートの前で止まった。
「さぁ、入るわよ」
教室に入ると、彼女は僕を教壇の前へと導いた。それまで賑やかだった教室が瞬く間に静まり返る。生徒の視線がセシルに集まる。
「今日は転校生を紹介します。これから卒業までみんなと一緒に過ごす、名前はセシルくんです」
「セシルです。宜しくお願いします」
「キャー、カッコイイー!」
女子生徒達には金髪で青い瞳の人間が珍しかったのだろうか、どよめきが起こった。
「セシルくんの席はそうね・・・。あそこにしようかしら」
桃恵先生が指差した先を見ると、誰も座っていない窓際の席が一つあった。その隣の席では、最前から俯いたままの女子生徒が体を丸めて小さく座っている。
髪に隠れて顔は見えないが、僕はその少女が、昨日ゴーストに襲われていた少女であると当たりを付けた。
席に座り彼女を一瞥するが、やはり顔は分からない。
「七海さんですよね?」
答えは無かった。
返そうと思ってポケットに入れたハンカチを取り出すべきか悩む。昨日、逃げる様に去って行った彼女の姿が頭を過る。僕は彼女に嫌われているのかもしれない。
そうこう考えているとチャイムが鳴り、白百合先生が教室を出ると、他の生徒達が僕の席の周りに集まり出した。
「セシルくんはどこの国の出身なんだ?」
「彼女はいるの?居ないなら私が彼女になっちゃおうかな」
「何かスポーツはしてるのか?よかったらサッカー部に入らないか?」
僕に答える間を与えずに矢継ぎ早に質問が飛び交う。
横目で七海さんを見ると、俯いたまま微動だにしていない。
「ねぇ、隣が死神なんて縁起が悪いから別の席に変えて貰いなよ~」
「死神って何の事ですか?」
死神という言葉に引っ掛かる。死神と七海さんにどんな関係があるのだ?
「この子、死神なのよ」
一人の女子生徒が七海さんを指差しながら言った。
「この子に関わったら、ろくな事になんないのよ。ホントいい迷惑。このクラスの疫病神だわ」
他の生徒もそれに頷き、口々に彼女へ罵声を浴びせる。
「気味が悪い」「どの面下げて学校に来てるんだ」「いつ死んでくるんだろう」
生徒達の言葉の刃に、抑え難い激しい怒りを覚える。
気が付くと僕は、拳で机を叩き、その場に勢い良く立ち上がっていた。
「君達には言って良い事と悪い事の区別は出来ないのか!何があったかは分からない。だけど、寄ってたかって彼女を追い込み、傷付ける様な真似は看過出来ない!」
生徒達は唖然とした表情をしているが、僕の怒りは一向に収まらない。彼女を擁護した事が、彼女自身の立場を余計に悪くしてしまったかもしれない。感情の赴くまま吼えてしまい、配慮が足りなかったかもしれないと反省もする。
「王子様に守って貰って、いいご身分だこと」
女子生徒が七海さんの頭を小突いた。誰一人七海さんに味方をしない。それどころか、どんどんエスカレートし、一人の男子生徒が、ニタニタ笑いながら彼女の机をひっくり返した。
「止めないか!」
思わずカッとなり胸倉を掴み拳を振り上げる。彼は悪びれる様子も無く黄ばんだ歯を見せるだけ。彼を殴った所で問題の解決にはならないと感じ、振り上げた拳を下ろし、襟元を掴む手を緩め解放する。
彼女の机は依然として床の上に横たわったままであった。倒された机を元に戻そうと、甲板に手を掛けたその時、僕は怒りに震えた。
さっきまで鞄が乗っていて気付かなかったが、甲板には彼女を詰る言葉で埋め尽くされていたのだ。彼等が陽菜さん達と同じ人間には見えない。集団で一人の少女をいたぶって楽しむ人の皮を被った醜悪な化け物だ。
固く丸められた紙屑が彼女のこめかみ辺りに直撃した。
集団の中の誰が、投げたのか分からない。
「誰だ!今、彼女に紙屑をぶつけたのは!」
素知らぬ顔をする集団の輪に向かって行こうとした時、服の袖がギュッと握られるのを感じた。
隣を見ると、七海さんが僕の袖を掴んでいる。
「私に構わないで・・・あなたまでみんなの標的にされるてしまう・・・」
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