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39話 Cecil
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七海さんの突然の告白に僕と陽菜さんは言葉を失った。
その様子を見て七海さんは訝しげな表情を浮かべて訊ねた。
「どうして二人は私のおじいちゃんを探してたの?」
僕は何も知らない七海さんに何て説明したら良いだろうか。
時空の歪みに吸い込まれた愛ちゃんや一茂さんを助けるヒントが、七海さんのおじいさんが監督を務めた映画の中にあるかもしれない事。
僕がこの世界とは違う別の世界からやって来て、どうしてそうなったのか、その謎に関しての手掛かりも、もしかすれば映画の中にがあるかもしれない事。
果たして、現実離れしたこの状況を、七海さんは信じてくれるだろうか。
「七海さん・・・実は・・・」
僕は魔王との最終決戦の途中、気が付いたら翔さんと入れ替わってこの世界に居た事。
そして、これまでの僕達の身に起こった出来事を洗いざらい七海さんに話した。
七海さんは初めは少し驚いてはいたものの、僕が思っていた程の気持ちの乱れ様は無かった。
寧ろ、どこか腑に落ちたっと言った様子を受けている様にも見えた。
「本当に勇者だったんだ・・・
話してくれてありがとう。
実は、二人に聞いて欲しい事があるの。私・・・
今まで怖くて、誰にも話せなかった事があるの。」
僕は七海さんがこれから話そうとしてくれている何かに、只ならぬ物を感じていた。
そして、この事を聞いてしまえば、もう後には引き返せない様な気がしていた。
僕は唾をゴクリと飲み込み、勇気を出して七海さんに訊ねた。
「七海さん教えて下さい。僕はその話をどうしても聞かなければならない気がします。」
七海さんにとっても、この話をするには、大きな勇気が要る事の様だった。
暫く考えを整理した後に、七海さんが重たい口を開いた。
「私、あの日、あの光景を近くで見ていたの。」
「あの光景?」
「そう。あなたと安里くんが入れ替わった放課後の教室。
その時私、二人が居た隣の教室に忘れ物してて、それを取りに戻ってる途中だったの。
教室の前を通った時に、何だか奇妙な気配を感じて、それで、中を覗いたら、そしたら、突然、目を覆いたくなる様な光が安里くんを包んで、次の瞬間、安里くんの姿はもう、そこには無くて、さっきまで安里くんが居た場所にあなたが居たの。」
「あの時、全然気付かなかったけど、教室の外には七海さんが居たんですね。
それで、中々その事を言い出せずにずっと怯えていたんですね。」
「ううん。そうじゃ無いの。実は・・・
あの時教室には、あなたと陽菜ちゃん以外にもう一人居たの?」
「えっ!?」
僕は言い知れない恐怖から、自分の呼吸が早くなっている事に気付いた。
呼吸を整えようと試みるが上手く行かない。
予想だにして居なかった七海さんの話に体中が強張るのを感じた。
「二人共私が幽霊が見えるって知ってるよね。
あの時、教壇の所で気配を消して、生霊みたいな姿で、二人をじっと見つめる人が居たの。」
「そ・・・それは・・・。一体、誰だったんですか?」
「あれは間違い無い。桃恵先生だった・・・」
その様子を見て七海さんは訝しげな表情を浮かべて訊ねた。
「どうして二人は私のおじいちゃんを探してたの?」
僕は何も知らない七海さんに何て説明したら良いだろうか。
時空の歪みに吸い込まれた愛ちゃんや一茂さんを助けるヒントが、七海さんのおじいさんが監督を務めた映画の中にあるかもしれない事。
僕がこの世界とは違う別の世界からやって来て、どうしてそうなったのか、その謎に関しての手掛かりも、もしかすれば映画の中にがあるかもしれない事。
果たして、現実離れしたこの状況を、七海さんは信じてくれるだろうか。
「七海さん・・・実は・・・」
僕は魔王との最終決戦の途中、気が付いたら翔さんと入れ替わってこの世界に居た事。
そして、これまでの僕達の身に起こった出来事を洗いざらい七海さんに話した。
七海さんは初めは少し驚いてはいたものの、僕が思っていた程の気持ちの乱れ様は無かった。
寧ろ、どこか腑に落ちたっと言った様子を受けている様にも見えた。
「本当に勇者だったんだ・・・
話してくれてありがとう。
実は、二人に聞いて欲しい事があるの。私・・・
今まで怖くて、誰にも話せなかった事があるの。」
僕は七海さんがこれから話そうとしてくれている何かに、只ならぬ物を感じていた。
そして、この事を聞いてしまえば、もう後には引き返せない様な気がしていた。
僕は唾をゴクリと飲み込み、勇気を出して七海さんに訊ねた。
「七海さん教えて下さい。僕はその話をどうしても聞かなければならない気がします。」
七海さんにとっても、この話をするには、大きな勇気が要る事の様だった。
暫く考えを整理した後に、七海さんが重たい口を開いた。
「私、あの日、あの光景を近くで見ていたの。」
「あの光景?」
「そう。あなたと安里くんが入れ替わった放課後の教室。
その時私、二人が居た隣の教室に忘れ物してて、それを取りに戻ってる途中だったの。
教室の前を通った時に、何だか奇妙な気配を感じて、それで、中を覗いたら、そしたら、突然、目を覆いたくなる様な光が安里くんを包んで、次の瞬間、安里くんの姿はもう、そこには無くて、さっきまで安里くんが居た場所にあなたが居たの。」
「あの時、全然気付かなかったけど、教室の外には七海さんが居たんですね。
それで、中々その事を言い出せずにずっと怯えていたんですね。」
「ううん。そうじゃ無いの。実は・・・
あの時教室には、あなたと陽菜ちゃん以外にもう一人居たの?」
「えっ!?」
僕は言い知れない恐怖から、自分の呼吸が早くなっている事に気付いた。
呼吸を整えようと試みるが上手く行かない。
予想だにして居なかった七海さんの話に体中が強張るのを感じた。
「二人共私が幽霊が見えるって知ってるよね。
あの時、教壇の所で気配を消して、生霊みたいな姿で、二人をじっと見つめる人が居たの。」
「そ・・・それは・・・。一体、誰だったんですか?」
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