【R18】カラダの関係は、お試し期間後に。

栗尾音色

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カラダの関係は、しばらくおあずけ。

(※♡)その彼が、今隣でヤッてるんです


──日帰り温泉デートから、数週間後のこと。

綾乃は会社の談話室で、その憂鬱を親友の倉田咲子くらたさきこの前でさらけ出すのだった。

「桐矢くんが怪しいって……どこがどう怪しいの?」

「なんていうか…私に隠れて変な電話してたりとか、最近帰りも今まで以上に遅いみたいなの」
「それに、今までみたいに頻繁に家に呼んでくれることもなくなったし、あんまり会いたがらないのよね…」

そう、ここ数週間は葵とは他愛もないメッセージのやり取りだけに留まり、会社ですれ違う時以外は私的に抱き合うどころかゆっくり話す機会すらなかったのだ。

そして頭の中をいっぱいに満たすのは、あの温泉デートでの夜。
お風呂でうたた寝をしてしまった葵が寝ぼけて呟いた“ウエダさん”と、その“ウエダさん”と密かに電話で話していた意味深な会話。

「(ウエダさんって一体、誰なんだろう……それに、あの電話の内容も気になる)」
「(やっぱ本人にちゃんと説明してもらうべきなのかな…)」

心の中で葛藤している綾乃に、咲子は笑って言った。

「忙しいだけなんじゃないのー?」
「桐矢くんと同じ部署の人も言ってたけど、最近は仕事終わりに飲みに誘ってもまったく釣れないらしいし」

「え、そうなんだ?」

「うん、だからもう少し桐矢くんからのアクション待ってみたらっ?」
「……それに案外、あんたのためにバイトなんかしてたりするかもよー?(笑)」

冗談っぽく言われたその言葉に、綾乃はハッとした。

「バイト…か」
「(それなら会う時間がないのも頷ける…でも、バイトごときであんなに貯金ができるの…?)」

「そうそう…例えば、ホストクラブとか!」

人の気も知らずに楽しそうに、咲子はとんでもないことを言い始める。

「そんでもって、その怪しい電話の相手もそのお客さんだったりして(笑)」

「ほ、ホスト?!ちょっと、やめてよ咲子っ!」

焦る綾乃を見てまたまた笑い飛ばす咲子を見つめながら、綾乃は思った。

「(でも、葵の部屋のクローゼットに掛けてあった高そうなスーツも、腕時計も……もしホストクラブでバイトしてるなら説明がつく)」
「(ただでさえ容姿端麗で口も上手いし……売れっ子になればバイトでもけっこう稼げるんじゃ…?)」

綾乃の中でホスト説がどんどん濃厚になってきた所で、咲子はもう1つの推測を話し始めた。

「ねぇ、昔の恋愛ドラマなんかで見たことない?」
「彼氏の様子がおかしくて悩んでたら最終的に、夜中に工事現場で汗水垂らして働いてる所を偶然見かけて、そのバイト代で買った指輪でサプライズプロポーズされちゃうっていうラスト♡」
「工事現場って、ちょっと桐矢くんのイメージとは程遠いけど…考えられないわけでもないでしょっ?」

──指輪。

確かに、葵の部屋で婚約指輪のカタログは見つけた。
でも…

「……ううん、多分…葵の場合、ホストも工事現場もありえなさそう」
「葵はまだ、結婚とか……そういうの、考えてなさそうだからさ(笑)」

笑ってそう返す綾乃の心中は、その真逆だ。

「(だって、あの指輪のカタログも仕事用だって言われちゃったし…)」
「(それに、葵は私と結婚なんかしなくても家事なんて一人で何でもできちゃうんだもん)」
「(……あんなに美味しいビーフシチューまで作れちゃうんだし…ね)」

そんな虚無感は、彼に会えない寂しさに拍車をかけてジワジワと綾乃を蝕んでいくのだった。

──その後、休憩を終えた綾乃は…

薄良うすら部長に頼まれた野暮用のために、会議室Bにいた。
誰もいない六畳ほどの狭い室内で、6人掛けの大きなテーブルに部長から押し付けられた資料を一席分ずつ置いていく。

「あんっのウスラハゲ部長めっ、自分が他の会議に間に合わないからってこの私に雑用を押し付けるなんてっ!」
「社内説明会だかなんだか知らないけど、なんで事務員の私がこんなことっ…」
「足りない分の資料すぐ持ってくるって言っときながら遅いしっ!ブツブツ……」

不満を垂らしながらも、テーブル脇の壁際に設置された大きなホワイトボードに目をやる。

「…ホワイトボードもまだ前のままじゃないのっ」
「よくこんなので説明会なんてしようと思えるわね…」
「ついでに掃除しとこ」

呆れてため息をつきながらイレーザーを手にして、消し残りのマーカーを拭っていく。
しかし、自分の身長を遥かに超えた部分に手が届きそうで、届かない。
その時、不意に背後の扉がカチャリと開く音が聞こえた綾乃は、声だけで振り返るのだった。

「あ…部長、資料持ってきてくれたんですか?」
「すみません、私、いま、手が離せないのでっ、そこに、置いといて、もらえませんかっ?」

ピョンピョン飛び跳ねながら高い部分に手を伸ばしてもう少しで消し終えそうになった時、背後から耳に入ったのは、部長とはかけ離れた若くて少し意地悪っぽい声。

「その部長の代わりに、俺が持ってきてやったの」

「…はっ!」

その恋しくてたまらない声の主を振り返ると、やはり思った通り…

「あ、葵っ?!なんでここにっ…」

後ろ手に扉の鍵を閉めると、葵は持っていた資料の束をテーブルの端にパサッと置いた。

「なんか部長も忙しそうだし、たまたま手が空いてた俺が引き受けたんだよ」
「それに…」

話しながら近づいてくる彼。

「…お前と二人っきりになりたかったから」

そう言って引き寄せられ、抱きしめられると同時に彼の匂いと体温が綾乃を包み込んだ。
たかが数週間、されど数週間。
抱き合えなかった期間中に募っていた想いは綾乃の両腕を操り、その背中へと回して強く抱きしめ返させた。

「最近、会社以外でなかなか会えてないだろ?」
「だからもう…そろそろ限界」

「葵っ…!」

何にも言葉が出ないまま、見つめられながら頬にかかった髪を指でその耳へとかけられて唇にキスをされる。
その唇の柔らかな感触とともに、彼への恋しさが一気に爆発した。

「わ、私も…限界だった」
「葵に早く抱きしめて、キスしてほしくて…!」

そんな想いはこらえきれず、その視界を少し滲ませる。
そして葵は、その想いに応えるように二度目の深いキスをし始めた。

「…ん、んぅ…っ」

キスだけで媚薬を盛られたみたいに感じてしまうカラダは熱くなり、強く彼に抱きついたままの姿勢で移動しながらお尻が机の端に当たったところで止まった。

「…キスだけで満足なんてできんの?」
「俺は……できない」

「えっ…」

また唇を塞がれて何も言葉を発せなくなり、制服の上から掴み上げられた手に胸を揉まれる。

「…ん、あ…」
「だ、誰か来ちゃったらどうするのよ…っ」

「この会議室Bは1時間後の会議まで誰も使う予定なんてないって、ちゃんと確認してきたもん(笑)」

「抜け目がないのね…(笑)」

「でもすぐ隣の会議室Aの方は知らないから……もし誰か入ってきたら声、我慢して?」

そう言われて、綾乃は室内の壁を見上げた。
ほとんど壁のような大きな仕切りの上部と下部にはそれぞれ20センチほどの隙間があり、その向こう側が会議室Aとして一室を分割されている。
要するに物音や声は、もし向こう側に誰かがいたら聴こえてしまうのだ。

「(誰も来ませんように…!)」

そんなことを願ってまで、今すぐこの場で彼に抱かれることをカラダが望んでいた。
テーブルに座ったまま前に立ってかがんだ葵と抱き合い、何度も繰り返されるキス。
…カラダの芯がジンジンする。

「たった数週間してなかったぐらいでこんなに欲情しちゃうなんてな…」
「自分がどれだけお前ナシじゃいられなくなってたのか、よくわかったかも……」

首筋を伝う唇から出るそんな言葉は、ただただ綾乃をたかぶらせる。

「私もっ……葵ナシじゃもう無理…っ」

プツン、と片手で背中のホックを外されてしまった下着は胸を隠す役割を失い、首元まで引き上げられた。
そして露わになった胸を強く揉まれ、もう片方の乳首を口に含んだ彼は夢中で愛撫するのだった。

「やっ……あ、葵っ…」
「オッパイ、強く揉みすぎ…痛いっ…!」

「あっ…ごめん!」

咄嗟に離れた葵のその余裕の無さそうな顔が、ますます愛おしい。
普段は落ち着き払ってリードするタイプの彼が、こんなにも我を忘れて自分を求めてくれている、そう思うと…

「……そんなに恋しかったの?(笑)」

綾乃に見上げられた葵は、耳の裏を指で触りながら目を泳がせた。

「わ、悪いかよ…っ」
「俺だって健全な男なんだからっ、仕方ないだろ?」

「焦らない焦らないっ♡」

そんな子供をあやすような接し方にムッと口を尖らせて拗ねたかと思うと、唐突にスカートの中に入ってきた手に、パンストをグイッと掴まれて…

「あ、ちょっと…何してっ──」

…ビリリッ!

だけ破られてしまった。

「ああっ?!ちょっと、伝染しちゃうでしょっ?!」

「パンストの1枚や2枚、他にも予備で持ってるんじゃないの?」
「…俺のこと、バカにした仕返し。」

そう言って机の上で思いっきり両脚を広げられて体勢を崩した綾乃は、後ろに両肘をついてしまった。

「仕返しって…!な、何すんのっ?!」
「…ちょっと、その破いたトコって…っ」

破られた所は丸く大きな穴が開き、恥ずかしい部分を隠す薄っぺらい水色の下着だけが露出している。
そのあまりの恥ずかしさに、息が一瞬止まってしまった。

「なんだよ、お前だって俺のこと言えないじゃん」
「……下着まで濡らしちゃって」

指先で下着の上から秘部を撫でられた時、自分でもいかにそこが濡れているのかを実感してしまった。

「や、やだ…っ触られたら余計に…!」

「なら、直に触ってあげよっか?」

下着の横から入ってきた指は、すぐにクチュクチュといやらしい音を立て始めた。

「あああ…あっ…!」

指でなぞられるだけで、カラダはいちいち反応してしまう。

「…なにこれ?すっごいビショビショ…」
「よっぽど触られたくて我慢できなかったんだな」

見事にまた形勢逆転。
というか、これが通常運転なのだろう。
それでも我慢できないのはお互い様なようで、葵はまたすぐに次の行動に出る。

ヌッちゅ…

ゆっくりとそこに挿し込まれる指が、いとも簡単に飲み込まれて愛液を溢れさせる。

「んひっ…あぁあ…っ!」

「……もう入っちゃった」
「えろいよ、綾乃…今すぐにでもぶち込んでやりたくなる…っ」

興奮して少し息が荒くなった彼の顔が胸元まで来て、ピンピンに立ち上がった乳首をペロペロ舐められながら下では指が少しずつ動き始めた。

「い、いいよ、葵…もう入れてもっ…」
「葵だって、もう我慢できないんでしょ…?」

お互いに気持ちよくなりたい。
目視できるほどに膨れ上がった彼の股間部を見ているうちにそう思った。
しかし彼はフッと鼻で笑うと言った。

「まだダメ。お前のこと先にイかせてからじゃなきゃ…」

ぐぷっ…と音を立てて、人差し指と中指の2本が膣内に挿入される。

「今入れたら俺の方が先にイッちゃうかもしれないもん」

薄くて柔らかい下着に指を掛け、横へとずらされてから2本の指が、クチョクチョと卑猥な水音を出しながら奥まで攻め始めた。

「あはぁ…あっ!」

もう一方の指に挟まれたクリトリスは皮を剥かれ、生暖かい舌先に弄ばれながら何度も吸われて…

「だめ、だめ!それダメなのっ葵…っ!」
「やだ、やだやだ…イッちゃう!」
「もうイクッ…もう、だめぇぇ!」

クリトリスをキツく吸われた瞬間に腰が浮き、膣内を犯し続ける彼の指は大量の愛液に濡らされて水滴が床へと滴り落ちた。

「あーあ、こりゃー掃除っていう仕事が増えちゃったな(笑)」

「だって…あんたが手加減しないからっ…!」

「…うん、手加減なんてできそうにないから…」

そう言って葵は自分のズボンのファスナーを下ろして…

「お前の中に思いっきりぶち撒かせて…!」

ぬぷぷっ!

パンストに開いた穴の中、邪魔な下着を横に押しのけていきり立ったものが頭から入ってくる。

「あ、あ……はぁ…あ…!」

膣内がゆっくりと、葵の硬い肉棒で満たされた。

──その時だった。

『ガチャッ!』という扉の開く音とともに、隣の会議室Aから突如として女性の話し声が聞こえ始め、二人はピタリとその動きを止めるのだった。

「(ヤバッ!隣に誰か来ちゃった!!)」

こちらを見下ろす葵と当然目が合うが、彼も気まずそうに目を逸らした。
迂闊に腰も振れない状態で結合したまま固まる二人。
お互いにどうすればいいのかわからない中、隣からは女性社員の二人組らしき会話が耳に入ってくる。

女性A「はぁー、緊急ミーティングなんて面倒臭いよねぇ」
「それにこっちの会議室、あんまり使わないから掃除も行き届いてないじゃなーい?」

女性B「じゃあ、まだミーティングまでけっこう時間あるし、私たちで軽く掃除でもしとく?」
「隣の会議室Bもついでにさっ!」

ギクゥッ!と顔が青ざめる綾乃と葵。
ところが…

女性A「ええー?掃除なんて面倒臭いし別にいいんじゃないのー?」

女性B「それもそうだね(笑)」

ホッと胸を撫で下ろした…。
そして隣の会話はまだ続く。

女性A「ねぇ聞いてよ、今朝は超イイコトあったんだー私っ♡」
「倉庫で探し物してたんだけどさ、なかなか見つからなくって困ってたら…」
「たまたま後から来た桐矢さんが一緒に探してくれて、見つかるまでの間5分も二人っきりになれたんだからーっ!♡」

思いがけない葵の話題の登場に、下半身が繋がったままの二人は目をパチクリしながら見つめ合った。

女性B「えぇ〰︎いいなーズルい!」
「で、どうだったの?まさか、わざとらしくつまずいたフリでもして抱きついたりしてないでしょうね?!」

女性A「うわ、それやってみればよかった〰︎!」
「とにかくドキドキしすぎて、それどころじゃなかったんだもーん」

その当人がまさか、隣室で彼女と乳繰り合っているとは知るよしもない二人。

女性A「でもほんと、桐矢さんって見れば見るほど“完璧な男”だよねぇー」
「顔はもちろん、高身長八頭身のあのスタイル!それに全身から漂う色気と清潔感がもう他の男とは別次元でしょ!」
「そのうえ仕事もデキるとなれば人生薔薇色だよねー!」

そんなあまりのベタ褒めの連発に、さすがの葵ですら綾乃の目の前で口元を緩ませてしまうのだった。

「(な、なによっ…ちょっとモテるからっていい気になっちゃって…!)」

そんな小さな嫉妬心は、次に出た隣の会話によっていよいよ見過ごせないものとなる。

女性A「ねぇ…桐矢さんって藤崎さんと付き合ってるんだよね…」
「じゃあ……やっぱエッチとかしちゃってるのかなぁ…」

女性B「そりゃあヤリまくってるでしょ!」
「たまに社内でもしばらく行方不明になったりするらしいから…案外、オフィスで激しく愛し合ってるかもしれないよーっ?(笑)」

女性A「や、やだぁーっ!嘘でしょ?!」

吹き出しそうになる笑いを必死で口元を押さえて堪える綾乃と、それを冷めた目で見下ろす葵。

女性A「いいなー、私も藤崎さんに生まれたかったなー」
「だって、相手はあの桐矢さんだよ?」
「どんなエッチするのかすっごく気になるー!」

女性B「ああ見えてすっごくエッチでネットリ攻めるタイプだったりしてっ!(笑)」

女性A「やだぁ、想像しちゃった!」

そこまで聞いてしまった所で葵は綾乃を見下ろすと、ニッと笑って唇に人差し指を立てた。
“声を立てるな”…そう読み取れたと同時に、結合していただけの中でまだ硬く潜んでいたものがゆっくりと動き出す。

「(うそっ?!ダメ!動かしたら…!)」

ギリギリ物音が立たない程度に突かれ始め、いつもとはまた違う興奮が綾乃を襲う。

女性A「あぁ…遊びでもいいから桐矢さんに抱かれたーいっ!」

女性B「それは無理だと思うよー?だって、秘書課ダントツの美女のあのミズキさんがモーションかけてもまったくなびかなかったって話だもん」
「そうとう彼女一筋なんじゃない?」

綾乃が知らなかった、裏の話。
それは、葵が自分以外のどんな女にも揺るがないという証拠だった。
そして、女性たちの憧れのまとである当の彼が今、自分を抱いている。
決して自分にしか向けることのない、彼の淫らな姿と腰使い。
そのすべてが高揚感を誘い、この状況に相応しくないほどの興奮とともに秘部は感じてますます潤う。

「(やだ……私、こんな時にすっごく感じてる…)」

葵がゆっくり腰を動かすたびに、ぬち、ぬち…と小さく音が出始めた所で、隣の二人にも動きが生じた。

女性B「ねぇ、こんな所にいても仕方ないし喉も乾いたし、ミーティングの前にちょっと軽くお茶しない?」
「ちょうど戻ってくる頃にはメンバーも集まってるだろうしさ!」

女性A「そうだね、じゃあお財布取りに戻ってカフェでも行こっか!」

ガタガタと椅子を動かす音の後に、二人の話し声は扉の外へと消えていくのだった。

ガチャッ──バタンッ。

「……い、行った…みたいね…」

緊張が緩んで体の力が抜けた瞬間、ゆっくり出し入れされていたものが一気に膣奥を貫いた。

「あ!だめっ、いきなりしちゃあ…あっ!」

「なぁ、さっきの話聞いてて興奮して感じてたんだろ」
「途中ですっごい濡れて締め付けてくるんだもん」
「必死に我慢してるお前の顔見てたら…俺までもう我慢できないって…!」

パンッパンッパンッパンッ

「あはぁ…あん、やだっ!いい…葵ぃ…!!」

「あの人たちも…俺が会社でこんなことしてんの知らないんだろうな…」
「お前…しかっ…!」

隣室に誰もいなくなったのをいいことに、リミッターが外れたかのように激しく突かれることですぐに絶頂は訪れた。

「ばか、だめ……イクッ…いくいくいく…ぅ…!」

キュウッと子宮が収縮するとともに、潤ったままの膣内は尚も激しく中を擦るペニスに吸い付き、締め付ける。
そのせいで早くも葵はその息を荒げ、声を震えさせるのだった。

「ん、あ……ダメだ、もう射精ちゃいそ…!」

そして、中で尽き果てる最中に口にしたのは…

「好きだよ、綾乃……俺、もうお前がいなきゃっ───!」

“お前がいなきゃ、ダメなんだ”
……葵の想いは、綾乃の中で熱い飛沫となって広がっていった。

数分後。
慌てて室内の後処理と頼まれた仕事を終えた二人は身支度を整えるのだった。

「早くオフィス戻んなきゃ、不審に思われちゃう…!」
「ほら、葵も早くっ──」

振り返って見ると、とっくに身だしなみが整った葵がいた。

「じゃあ…もう1回だけ抱きしめさせてくれない?」

特に焦る様子もなくそんなことを笑って言う葵に、綾乃は小さくため息をつきながら歩み寄った。

「…んもう、仕方ないなぁ」

改めてギュッと抱きしめたその体は、なんとなく違和感があった。

「……あれ?葵…ちょっと痩せた…?」

極端ではないが、抱きしめ慣れていたからこそ気づけた変化。
しかし、葵はまったく動じずに平然と返すのだ。

「そう?最近案件が立て込んでて忙しいからかな?」

「まさか、ほんとに工事現場でバイトしてるんじゃ…?」

「工事現場?」

キョトンとする葵に、綾乃は慌ててごまかす。

「あっ…ううん、何でもないのっ(笑)」
「ちゃんとご飯、食べてるの?」

「それなら大丈夫だって」
「さすがにビーフシチュー作るような時間はないけどな(笑)」

「じゃあ、今度こそ私が美味しいビーフシチュー作るから食べるっ?!」

「……やめとく。」

「な、なんでよっ?!」

少し痩せたこと以外はいつもの葵らしくて、ホッとした。
そして、さっきの隣室からの会話や葵の言葉で改めて確信したことは…

「(“ウエダさん”がもし女の人だったとしても、私は葵のこと…信じてる)」
「(きっと、私にはまだ話す必要がない関係の人ってだけなんだ)」
「(だから……何もかもきちんと話してくれる時まで待ってるからね、葵…)」

そう、この時までは…
強く、そう信じられていた───。























































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