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7.伝説の聖獣グリフォンちゃんは私なんかを背中に乗せてくれる優しい子です
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このグランハイム公爵家は軍事的にも非常に強力で、その理由の一つに、このグリフォンの存在があります。
戦ともなればロベルタ様はこのグリフォンにまたがり、戦場を誰よりも早く、そして強く駆け抜けることが可能であり、もはや敵う者はいないとすら言われています。
グリフォンは聖獣であり、伝説の存在と言われていて、自分が認めた存在にしか背中に乗せることを許しません。いえ、それどころか、相手にすらしてくれないと聞きます。
ですから、
『クルルルルッルル!!!』
見覚えのない二人の怪しい侵入者が目の前に現れれば、襲い掛かるのも道理です。
「お嬢様、おにげくださっ……!」
「危ない、アン!!!」
ドン!!
「えっ?」
私はやせぎすの病弱な身体ながらも、信じられないほどの渾身の力を発揮して、アンを突き飛ばしました。
全てがゆっくりに見えます。
アンの目が「どうして?」と訴えかけている気がしました。
でも、とっさに身体が動いただけで、それは自然にそうなっただけでした。
私の代わりに誰かが傷つくの嫌だっただけなのか。
アンを助けたかったのか。
どちらもなのかは分かりませんが、ともかく彼女を助けたいと身体が勝手に反応したのでした。
自分の命がどうなろうとも、人を助けることに理由はいりませんから。
だから、私は彼女の瞳の訴えに、ただ、微笑むことだけをしました。
次の瞬間にはきっと命がないにも関わらず。
……ですが。
『ペロペロ』
「……あら?」
『クルルルルルルルッルルルル』
「あ、うふふ。くすぐったい、わ。どうしたのかしら、この子」
私は思わず微笑みを漏らしてしまいます。
一方、私に突き飛ばされたアンは驚愕した様子で、
「お、お嬢様!? あの、危ない、ですよ! 早く離れないと!」
そう悲鳴を上げます。
でも、
『クルル?』
その悲鳴に、グリフォン……。いえ、このグリフォンちゃんは『どうしたの?』と不思議そうに目をぱちぱちとするだけなのでした。
「大丈夫よ。いつもと違う人が来たから、じゃれついてきただけ。そうよね、グリフォンちゃん?」
『クルル!』
「グ、グリフォンの言葉が分かるんですか、お嬢様には!?」
「え? まさか。そうじゃないわ。ただ」
私はグリフォンちゃんのフワフワの羽毛を撫でさせてもらいながらいう。
「何となく分かっただけよ。だから偶々よ」
「いえ、そんな偶々は存在しないと思いますけど」
でも、本当に何となく分かるだけなのよね。この子に邪気がないって。
と、そんなことを思っていたら、急にグリフォンちゃんが体を動かした。
「お嬢様!?」
アンの悲鳴が聞こえる。
そして、
「背中に? でも危なくないかしら。私、全然外に出してもらえなかったから、運動は出来ないのよ? 身体も弱くて……。えっ、ちゃんと重力制御するし、身体には負担をかけない?」
『クルルルル』
「えっと。そんなに私を乗せて飛びたいの? 理由がよく分からないけど、グリフォンちゃんのせっかくのお願いを無下にするのは申し訳ないわね……」
(それに、どうせすぐに死ぬ運命にある自分だし。そんな私が役に立てるんだから)
「ええ、いいわよ?」
「お嬢様!? よくありませんよ! って、うわ!?」
アンが制止しようとした声が遠ざかって行く。
グリフォンちゃんがゆっくりと空を飛び始めたからだ。
強風にあおられるかな、と思ったけれど、不思議な力で、私にはなぜか風が当たらない。
おかげで、私はお城のはるか上空から、グランハイム公爵領を一望することが出来た。
そこから見えたのは。
美しい街並みと、のどかな田園風景。
汗水たらしながら働く人々と、絶えない笑顔。
楽しそうな親と子。家族……。
自然と妹と両親のことを想った。
(三人とも幸せに暮らせているかしら?)
私を追い出した彼らだけど、やっぱり私は彼らを恨んだりする気にはなれないのだった。
と、同時に、むしろ、この公爵領に嫁いで来てから数日とはいえ、伯爵領での彼らのふるまいがいかに、領民たちにとって不足なものであったかを感じざるを得なかった。
私は家族に想いをはせるのと同時に、伯爵領の領民たちの幸せを願わざるにはいられない。
祈るように目をとじて、故郷を思った。
「クルルルルッ……ルルルルルル……」
と、その時、グリフォンちゃんが声を上げた。
「慰めてくれているのね。本当に優しい子」
「クルルルルッ」
「ありがとう。大丈夫よ。私が泣いても何かがよくなるわけじゃないもの。私はやるべきことをやるわ。と言っても」
私は苦笑する。
「すぐに追い出されるから、出来ることはきっとわずかだけどね」
私は素直にそう言うのだった。
ただ、
「グルル!」
なぜかその言葉にグリフォンちゃんがちょっと不機嫌な鳴き声を上げたような気がした。
「えっと、どうしたのかしら?」
私は思わずポカンとしたのだった
~メイド・アン視点~
「何事ですかな? おお、あれはまさか」
ルーダ様がやって来たので、私は緊張する。
なにせ公爵家の家令ルーダ様ともなれば、ハッキリ言ってそこらの貴族よりも権力的には上と言ってもいいくらいなのだ。公爵家の実質的な実務をすべてとりしきっているのだから。
「は、はい。お嬢様がグリフォンにのって空を飛んでいらっしゃいます」
「なんと!」
ルーダ様が驚きの声を上げます。
「でも、グリフォンて誰でものせてくれるのですね。もっと難しい条件みたいなものがあるのかと思っていました」
しかし、ルーダ様は首を横に振ると、
「いや、グリフォンは主人しかのせぬ聖獣です。勝手に乗ろうとなどしたら、まぁただではすみませんな」
「え!? でもグリフォンみずからお嬢様を背中に乗せてましたよ? お嬢様は断ろうとすらしていましたけど……」
「なんと!?」
いつも冷静沈着なルーダ様が、本当に驚いたのだろう。驚嘆の声を上げられました。
それにしても、
「ご主人様であるロベルタ公爵様しか、背中にのせないはずのグリフォンがどうしてお嬢様を背中に乗せたのでしょうか?」
「いや。実は一つだけ例外がありますな」
「例外?」
うむ、とルーダ様は頷いて、
「伝説によれば聖女と言われる真に心美しき者には、その力を貸すと言われております。もしかすると奥様はその条件を満たされたのかもしれません」
「そんな伝説が。でもそれを聞いて納得しました」
私はそう言って、上空のお嬢様に手を振ります。
「グリフォンに乗れるとすれば、聖なるお心を持つ、私のお嬢様をおいて他にいるわけありません」
そう言う私の隣で、ルーダ様は、
「いやはや、とんでもない方を伯爵家は嫁がせてくれたものです。噂では妹様が少し癒しの力があるから聖女と言われているのだとか。ふふ。いやはや真実とは時に残酷ですな」
そう言って、何やら悪い笑顔を浮かべられたのでした。
戦ともなればロベルタ様はこのグリフォンにまたがり、戦場を誰よりも早く、そして強く駆け抜けることが可能であり、もはや敵う者はいないとすら言われています。
グリフォンは聖獣であり、伝説の存在と言われていて、自分が認めた存在にしか背中に乗せることを許しません。いえ、それどころか、相手にすらしてくれないと聞きます。
ですから、
『クルルルルッルル!!!』
見覚えのない二人の怪しい侵入者が目の前に現れれば、襲い掛かるのも道理です。
「お嬢様、おにげくださっ……!」
「危ない、アン!!!」
ドン!!
「えっ?」
私はやせぎすの病弱な身体ながらも、信じられないほどの渾身の力を発揮して、アンを突き飛ばしました。
全てがゆっくりに見えます。
アンの目が「どうして?」と訴えかけている気がしました。
でも、とっさに身体が動いただけで、それは自然にそうなっただけでした。
私の代わりに誰かが傷つくの嫌だっただけなのか。
アンを助けたかったのか。
どちらもなのかは分かりませんが、ともかく彼女を助けたいと身体が勝手に反応したのでした。
自分の命がどうなろうとも、人を助けることに理由はいりませんから。
だから、私は彼女の瞳の訴えに、ただ、微笑むことだけをしました。
次の瞬間にはきっと命がないにも関わらず。
……ですが。
『ペロペロ』
「……あら?」
『クルルルルルルルッルルルル』
「あ、うふふ。くすぐったい、わ。どうしたのかしら、この子」
私は思わず微笑みを漏らしてしまいます。
一方、私に突き飛ばされたアンは驚愕した様子で、
「お、お嬢様!? あの、危ない、ですよ! 早く離れないと!」
そう悲鳴を上げます。
でも、
『クルル?』
その悲鳴に、グリフォン……。いえ、このグリフォンちゃんは『どうしたの?』と不思議そうに目をぱちぱちとするだけなのでした。
「大丈夫よ。いつもと違う人が来たから、じゃれついてきただけ。そうよね、グリフォンちゃん?」
『クルル!』
「グ、グリフォンの言葉が分かるんですか、お嬢様には!?」
「え? まさか。そうじゃないわ。ただ」
私はグリフォンちゃんのフワフワの羽毛を撫でさせてもらいながらいう。
「何となく分かっただけよ。だから偶々よ」
「いえ、そんな偶々は存在しないと思いますけど」
でも、本当に何となく分かるだけなのよね。この子に邪気がないって。
と、そんなことを思っていたら、急にグリフォンちゃんが体を動かした。
「お嬢様!?」
アンの悲鳴が聞こえる。
そして、
「背中に? でも危なくないかしら。私、全然外に出してもらえなかったから、運動は出来ないのよ? 身体も弱くて……。えっ、ちゃんと重力制御するし、身体には負担をかけない?」
『クルルルル』
「えっと。そんなに私を乗せて飛びたいの? 理由がよく分からないけど、グリフォンちゃんのせっかくのお願いを無下にするのは申し訳ないわね……」
(それに、どうせすぐに死ぬ運命にある自分だし。そんな私が役に立てるんだから)
「ええ、いいわよ?」
「お嬢様!? よくありませんよ! って、うわ!?」
アンが制止しようとした声が遠ざかって行く。
グリフォンちゃんがゆっくりと空を飛び始めたからだ。
強風にあおられるかな、と思ったけれど、不思議な力で、私にはなぜか風が当たらない。
おかげで、私はお城のはるか上空から、グランハイム公爵領を一望することが出来た。
そこから見えたのは。
美しい街並みと、のどかな田園風景。
汗水たらしながら働く人々と、絶えない笑顔。
楽しそうな親と子。家族……。
自然と妹と両親のことを想った。
(三人とも幸せに暮らせているかしら?)
私を追い出した彼らだけど、やっぱり私は彼らを恨んだりする気にはなれないのだった。
と、同時に、むしろ、この公爵領に嫁いで来てから数日とはいえ、伯爵領での彼らのふるまいがいかに、領民たちにとって不足なものであったかを感じざるを得なかった。
私は家族に想いをはせるのと同時に、伯爵領の領民たちの幸せを願わざるにはいられない。
祈るように目をとじて、故郷を思った。
「クルルルルッ……ルルルルルル……」
と、その時、グリフォンちゃんが声を上げた。
「慰めてくれているのね。本当に優しい子」
「クルルルルッ」
「ありがとう。大丈夫よ。私が泣いても何かがよくなるわけじゃないもの。私はやるべきことをやるわ。と言っても」
私は苦笑する。
「すぐに追い出されるから、出来ることはきっとわずかだけどね」
私は素直にそう言うのだった。
ただ、
「グルル!」
なぜかその言葉にグリフォンちゃんがちょっと不機嫌な鳴き声を上げたような気がした。
「えっと、どうしたのかしら?」
私は思わずポカンとしたのだった
~メイド・アン視点~
「何事ですかな? おお、あれはまさか」
ルーダ様がやって来たので、私は緊張する。
なにせ公爵家の家令ルーダ様ともなれば、ハッキリ言ってそこらの貴族よりも権力的には上と言ってもいいくらいなのだ。公爵家の実質的な実務をすべてとりしきっているのだから。
「は、はい。お嬢様がグリフォンにのって空を飛んでいらっしゃいます」
「なんと!」
ルーダ様が驚きの声を上げます。
「でも、グリフォンて誰でものせてくれるのですね。もっと難しい条件みたいなものがあるのかと思っていました」
しかし、ルーダ様は首を横に振ると、
「いや、グリフォンは主人しかのせぬ聖獣です。勝手に乗ろうとなどしたら、まぁただではすみませんな」
「え!? でもグリフォンみずからお嬢様を背中に乗せてましたよ? お嬢様は断ろうとすらしていましたけど……」
「なんと!?」
いつも冷静沈着なルーダ様が、本当に驚いたのだろう。驚嘆の声を上げられました。
それにしても、
「ご主人様であるロベルタ公爵様しか、背中にのせないはずのグリフォンがどうしてお嬢様を背中に乗せたのでしょうか?」
「いや。実は一つだけ例外がありますな」
「例外?」
うむ、とルーダ様は頷いて、
「伝説によれば聖女と言われる真に心美しき者には、その力を貸すと言われております。もしかすると奥様はその条件を満たされたのかもしれません」
「そんな伝説が。でもそれを聞いて納得しました」
私はそう言って、上空のお嬢様に手を振ります。
「グリフォンに乗れるとすれば、聖なるお心を持つ、私のお嬢様をおいて他にいるわけありません」
そう言う私の隣で、ルーダ様は、
「いやはや、とんでもない方を伯爵家は嫁がせてくれたものです。噂では妹様が少し癒しの力があるから聖女と言われているのだとか。ふふ。いやはや真実とは時に残酷ですな」
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