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10.★ロベルタ公爵視点
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~ロベルタ公爵視点~
俺の両親は20歳の頃に急逝した。事故だった。
まだ若輩だった俺は突如として領主となり、このグランハイム公爵領を運営せねばならなかった。
だからだろう。誰よりも厳しくあらねばならないと思ったし、また同時にどれほど魑魅魍魎がこの世界にいるのかも痛感した。
怪しげな商談をもちかけて、小金を取られるくらいならまだマシだ。
この公爵領が王家に謀反を企てていると噂を流そうと画策する政敵もいれば、俺に取り入って富をかすめ取ろうとする輩は多かった。
まぁ、全員撃退しているがな。
ただ、特に困ったのは、自分の娘を嫁がせて親戚関係になり、この公爵家の威光をかさに着ようという連中のあまりの多さだ。貴族で、しかも大公爵である以上は婚姻は義務だ。断ることは難しい。また、他人に言わせれば俺の容貌は非常に美しいらしい。俺自身にはよく分からないが、両親に連れられて社交界に出た時などは、ダンスの誘いが途切れずうんざりしたものだ。王太子殿下も哀れんだ目で見ていたな……。
だが、そんな欲に目のくらんだ連中に送り込まれた貴族令嬢たちだけあって、その行動は俺の求めるものとは真逆だった。
繰り返すが、この領地は若輩者である俺が領主となってからまだ日が浅いがゆえに、この地を侵そうとする輩はいまだ多い。だからこそ、自分に厳しくあらねばならないし、領民の模範にならねばならないだろう。その期待に応えてくれる形で領民たちも必死に働いてくれている。
だが、欲に目がくらんだ貴族どもから送り込まれてきた令嬢たちの目的は、領民たちの暮らしをよくすることではなく、ともかく贅沢三昧することだったし、公爵領の女主人として権勢を思うがままに振る舞うことだった。実際、彼女らは部屋が狭い、汚いと文句だけいい、ドレスの数が少ないと文句を言って新品のドレスを毎日仕立て、宝石商を呼んだし、料理ももっと贅沢なものが良いと文句をさえずった。さらに度し難いのは、家令ルーダをはじめ、他の使用人を奴隷のようにこき使おうとしたことだ。貴族には品格が求められる。それは部下や使用人をはじめ統治すべき人々を労わることだ。その基礎さえなっていない無教育な令嬢たちに、俺は絶望した。
何とかこの広大な公爵領の運営を軌道にのせないといけない時期に、贅沢三昧や大事な部下たちのことを思いやれない輩はこの城には必要ない。ゆえに、そういった令嬢……要するに全員なのだが……、そいつらには資格なしとして即刻出て行ってもらった。
いや……思っていた贅沢三昧を俺が許さないと知るやいなや、自然と罵詈雑言を残して出て行ったのだ。今でも社交界では俺の悪口を言いふらしているらしい。おかげで、今の俺の評判『貴族令嬢を捨てるクズ公爵』が出来上がったのだろう。
だが、それでいい。俺が求めるのは、領民にまず目を向けてくれて、自分のことよりも他者を思いやるような、そんな女性だ。
しかし、そんな女性はいないと分かった。もう貴族令嬢には一切期待はしない。まだ俺は若い。子供が必要ならば養子でもなんでもとればいいだろう。
そんなことを考えていた時に、打診があったのが、シャノン伯爵令嬢との婚姻話だったのである。
夜、ルーダが俺の部屋にやって来た。もう深夜に近いが、公爵領の運営はまだ軌道に乗りつつある段階だ。油断はできない。
「どうした? ……またあの女に関することか?」
「よくご存じのようで、旦那様」
はぁ、と俺はため息をついた。
「今日はなんだ。言っておくが、俺はあの女を認めない。この公爵領で贅沢をするためか、あるいは伯爵領からのスパイか……」
「奥様がそんな方の様に、旦那様にはお見えですかな」
「……分かるものか」
俺は小さく言って、目をつむる。
ここ数週間の彼女の行動を、俺はルーダに報告させていた。
まず驚いたのは、用意していた部屋を自分で掃除したことだ。これまでの貴族令嬢たちは、その時点で激怒して帰ってしまう者も多かったし、より大きな、奇麗な部屋を要求する者しかいなかった。
しかも、彼女は、
「旦那様に部屋をご用意して頂いたことを大変感謝しておりましたよ?」
「……」
そうなのだ。意味が分からない。普通の貴族令嬢ならば激怒するところを、彼女は俺に礼を言ってきたのだ。
「本当に意味が分からない」
「そのまま、ではないですかな?」
「なに?」
俺はルーダの顔を見る。最近しわが増えたが、まだかくしゃくとしているこの男は、俺の第2の父親と言ってもいい。この公爵家に3代に渡り仕えてくれている家令なのだ。
「馬鹿な、シャノンは伯爵令嬢なのだぞ?」
「それは身分の話でしょう? 旦那様。旦那様はあの方の振る舞いをちゃんとご覧になっていますか?」
「……振る舞いか」
俺は苦笑する。何せ毎晩、思い起こさせることがあるからだ。
「あいつは自分が追い出されてもいいから、メイドの……アンと言ったか。メイドの心配を最後までしていたな」
「そんな貴族令嬢の方は今までいらっしゃいましたかな?」
「……。演技に違いあるまい。それにグリフォンの件のこともある。油断ならん女だ」
「ふふふ」
「なんだ」
意味深に笑うルーダに俺は怪訝な表情を浮かべる。
「坊ちゃまにしては珍しい。シャノン様のことを随分と気にかけていらっしゃるようだと思いましてな」
「坊ちゃまはよせ。それに、当たり前だろう。スパイかもしれんのだぞ」
「だから、今朝の朝食は残されたのですかな?」
「当たり前だ。あんな怪しい女の作った料理など、食べれるわけがないだろう」
「そうですか。熱が出ているにも関わらず、早朝の寒い中、坊ちゃまのことを思って作られた大切なお菓子でしたのにな」
「なに? あいつはまだ病気なのか? 大丈夫なのか? というか、なぜ病気なのに無茶をする!」
それにそもそもどうしてあんなに痩せているんだ?
用意したドレスにも袖を通さない?
宝石商を呼び寄せたという知らせもないし、そもそもメイドを一人しか使おうとしないのだ?
「心配でしたら、一度お見舞いに行かれてはどうですかな? 何せ夫婦になられるのですから」
「……」
「やれやれ。まぁ今までの令嬢たちの振る舞いを見て幻滅しているのも分かりますが坊ちゃま。一つだけ言えることがございますよ」
「何だ」
「彼女がどういう人間で、どのように育ったのか。それを見れば坊ちゃまのわだかまりもおそらく解消すると思いますぞ?」
「彼女自身を……」
「ええ。ですのでもう一度、朝食をご一緒されてはどうですかな? そして普通に会話されてみることをおすすめします」
「そんなことでいいのか?」
「ええ、もちろんですよ。それで少しでも奥様のお心に触れることになるでしょうからな」
「無駄なことだと思うがな」
「それは了承ということですな?」
「知らん」
俺はフンとそっぽを向いた。ルーダはニヤニヤと微笑みながら退室する。
「どんな女も信用ならん」
俺は独り言をいう。
だが、そんなことを言いつつ俺の頭には、今朝食べなかった、彼女が病気をおしてまで作ってくれた、林檎ケーキのことを思い出していたのだった。
俺の両親は20歳の頃に急逝した。事故だった。
まだ若輩だった俺は突如として領主となり、このグランハイム公爵領を運営せねばならなかった。
だからだろう。誰よりも厳しくあらねばならないと思ったし、また同時にどれほど魑魅魍魎がこの世界にいるのかも痛感した。
怪しげな商談をもちかけて、小金を取られるくらいならまだマシだ。
この公爵領が王家に謀反を企てていると噂を流そうと画策する政敵もいれば、俺に取り入って富をかすめ取ろうとする輩は多かった。
まぁ、全員撃退しているがな。
ただ、特に困ったのは、自分の娘を嫁がせて親戚関係になり、この公爵家の威光をかさに着ようという連中のあまりの多さだ。貴族で、しかも大公爵である以上は婚姻は義務だ。断ることは難しい。また、他人に言わせれば俺の容貌は非常に美しいらしい。俺自身にはよく分からないが、両親に連れられて社交界に出た時などは、ダンスの誘いが途切れずうんざりしたものだ。王太子殿下も哀れんだ目で見ていたな……。
だが、そんな欲に目のくらんだ連中に送り込まれた貴族令嬢たちだけあって、その行動は俺の求めるものとは真逆だった。
繰り返すが、この領地は若輩者である俺が領主となってからまだ日が浅いがゆえに、この地を侵そうとする輩はいまだ多い。だからこそ、自分に厳しくあらねばならないし、領民の模範にならねばならないだろう。その期待に応えてくれる形で領民たちも必死に働いてくれている。
だが、欲に目がくらんだ貴族どもから送り込まれてきた令嬢たちの目的は、領民たちの暮らしをよくすることではなく、ともかく贅沢三昧することだったし、公爵領の女主人として権勢を思うがままに振る舞うことだった。実際、彼女らは部屋が狭い、汚いと文句だけいい、ドレスの数が少ないと文句を言って新品のドレスを毎日仕立て、宝石商を呼んだし、料理ももっと贅沢なものが良いと文句をさえずった。さらに度し難いのは、家令ルーダをはじめ、他の使用人を奴隷のようにこき使おうとしたことだ。貴族には品格が求められる。それは部下や使用人をはじめ統治すべき人々を労わることだ。その基礎さえなっていない無教育な令嬢たちに、俺は絶望した。
何とかこの広大な公爵領の運営を軌道にのせないといけない時期に、贅沢三昧や大事な部下たちのことを思いやれない輩はこの城には必要ない。ゆえに、そういった令嬢……要するに全員なのだが……、そいつらには資格なしとして即刻出て行ってもらった。
いや……思っていた贅沢三昧を俺が許さないと知るやいなや、自然と罵詈雑言を残して出て行ったのだ。今でも社交界では俺の悪口を言いふらしているらしい。おかげで、今の俺の評判『貴族令嬢を捨てるクズ公爵』が出来上がったのだろう。
だが、それでいい。俺が求めるのは、領民にまず目を向けてくれて、自分のことよりも他者を思いやるような、そんな女性だ。
しかし、そんな女性はいないと分かった。もう貴族令嬢には一切期待はしない。まだ俺は若い。子供が必要ならば養子でもなんでもとればいいだろう。
そんなことを考えていた時に、打診があったのが、シャノン伯爵令嬢との婚姻話だったのである。
夜、ルーダが俺の部屋にやって来た。もう深夜に近いが、公爵領の運営はまだ軌道に乗りつつある段階だ。油断はできない。
「どうした? ……またあの女に関することか?」
「よくご存じのようで、旦那様」
はぁ、と俺はため息をついた。
「今日はなんだ。言っておくが、俺はあの女を認めない。この公爵領で贅沢をするためか、あるいは伯爵領からのスパイか……」
「奥様がそんな方の様に、旦那様にはお見えですかな」
「……分かるものか」
俺は小さく言って、目をつむる。
ここ数週間の彼女の行動を、俺はルーダに報告させていた。
まず驚いたのは、用意していた部屋を自分で掃除したことだ。これまでの貴族令嬢たちは、その時点で激怒して帰ってしまう者も多かったし、より大きな、奇麗な部屋を要求する者しかいなかった。
しかも、彼女は、
「旦那様に部屋をご用意して頂いたことを大変感謝しておりましたよ?」
「……」
そうなのだ。意味が分からない。普通の貴族令嬢ならば激怒するところを、彼女は俺に礼を言ってきたのだ。
「本当に意味が分からない」
「そのまま、ではないですかな?」
「なに?」
俺はルーダの顔を見る。最近しわが増えたが、まだかくしゃくとしているこの男は、俺の第2の父親と言ってもいい。この公爵家に3代に渡り仕えてくれている家令なのだ。
「馬鹿な、シャノンは伯爵令嬢なのだぞ?」
「それは身分の話でしょう? 旦那様。旦那様はあの方の振る舞いをちゃんとご覧になっていますか?」
「……振る舞いか」
俺は苦笑する。何せ毎晩、思い起こさせることがあるからだ。
「あいつは自分が追い出されてもいいから、メイドの……アンと言ったか。メイドの心配を最後までしていたな」
「そんな貴族令嬢の方は今までいらっしゃいましたかな?」
「……。演技に違いあるまい。それにグリフォンの件のこともある。油断ならん女だ」
「ふふふ」
「なんだ」
意味深に笑うルーダに俺は怪訝な表情を浮かべる。
「坊ちゃまにしては珍しい。シャノン様のことを随分と気にかけていらっしゃるようだと思いましてな」
「坊ちゃまはよせ。それに、当たり前だろう。スパイかもしれんのだぞ」
「だから、今朝の朝食は残されたのですかな?」
「当たり前だ。あんな怪しい女の作った料理など、食べれるわけがないだろう」
「そうですか。熱が出ているにも関わらず、早朝の寒い中、坊ちゃまのことを思って作られた大切なお菓子でしたのにな」
「なに? あいつはまだ病気なのか? 大丈夫なのか? というか、なぜ病気なのに無茶をする!」
それにそもそもどうしてあんなに痩せているんだ?
用意したドレスにも袖を通さない?
宝石商を呼び寄せたという知らせもないし、そもそもメイドを一人しか使おうとしないのだ?
「心配でしたら、一度お見舞いに行かれてはどうですかな? 何せ夫婦になられるのですから」
「……」
「やれやれ。まぁ今までの令嬢たちの振る舞いを見て幻滅しているのも分かりますが坊ちゃま。一つだけ言えることがございますよ」
「何だ」
「彼女がどういう人間で、どのように育ったのか。それを見れば坊ちゃまのわだかまりもおそらく解消すると思いますぞ?」
「彼女自身を……」
「ええ。ですのでもう一度、朝食をご一緒されてはどうですかな? そして普通に会話されてみることをおすすめします」
「そんなことでいいのか?」
「ええ、もちろんですよ。それで少しでも奥様のお心に触れることになるでしょうからな」
「無駄なことだと思うがな」
「それは了承ということですな?」
「知らん」
俺はフンとそっぽを向いた。ルーダはニヤニヤと微笑みながら退室する。
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