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序章【運命の出会い】
0-14.で、君たちはどこの誰?
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「犯罪検挙と犯人逮捕にご協力頂けましたこと、まずはギルドマスター代行として御礼を申し述べさせて頂きます。当ギルド始まって以来の不祥事で、申し開きのしようもございません。いかような処分も覚悟致しております」
アヴリーが蒼髪の女剣士に向かって深々と頭を下げる。
場所は〈黄金の杯〉亭の奥にある応接室。部屋の中央に黒檜の大きなテーブルが置いてあり、その両サイドに仕立てのいい四人掛けのソファが2つ、上座と下座に椅子が一つずつ備えてある。壁に窓はなく、ドアに鍵を掛ければそれだけで密室と化す。
アルベルトも長く在籍しているが、この部屋に入るのは初めてだ。
四人掛けのソファのひとつにミカエラ、それに魔術師らしき少女とミステリアスな雰囲気の美女が座っていて、蒼髪の女剣士は上座の椅子で形の美しい足を組んでいる。アヴリーは下座の椅子の脇に立って、上座の女剣士に正対している。今日はいつもの給仕服ではなく正装だ。
そしてアルベルトは下座の椅子に何故か座らされていた。それなりに上質の椅子なのだが、アヴリーが座っていないのを思えば居心地が悪い。
セルペンスたちは森に駆けつけてきたラグ市防衛隊の部隊に捕縛され、乱暴に引っ立てられていった。アルベルトも被害者ということで同行を求められたのだが、ミカエラが近付いて何やら一言言うと、年配の隊長は意外なほどあっさりとアルベルトを解放した。
だからアルベルトは後で事情聴取に応じることになっている。
アヴリーは可哀想なほど顔面蒼白で、先日のガンヅの一件以来の心労で今にも倒れてしまいそうだ。自分がマスター代行をやっている中での前代未聞の不祥事で、もしもギルド解散などということになったら二度と立ち直れないかも知れない。
あるいは自ら命を断つ、とまでは考えたくはないが。だが責任感の強い彼女のことだから無いとも言い切れない。
「何か勘違いしているようだけど、私達に今回のことを裁く権限なんてないわ。処分はあくまでも辺境伯がお決めになることよ」
澄ました顔で蒼髪の女剣士が言う。
そう言えばこの人の名前をまだ聞いてないな、とアルベルトはぼんやり考えていた。ミカエラは「姫ちゃん」と呼んでいたが、普通はそんな渾名はあり得ないのだが。
「は…ですが、その…」
青い顔のままアヴリーが言い淀む。
「とりあえずそっちの件は防衛隊が引き取ってったっちゃけん、ひとまずはそれで良かとよ。なんかなし、誰にも被害の出らんで良かったたい」
「は、はい。本当にありがとうございました」
少しの逡巡ののち、アヴリーはまた深々と頭を下げた。
「でね、これからは内輪の話だからギルドの立会はいらないわ。席を外してもらえる?」
女剣士のその言葉に、アヴリーは再び身を固くする。内輪の話、つまりギルド所属でもないパーティの密談のために部屋を貸せと言われているわけで、無理からぬ事である。
「わ、分かりました…」
だがアヴリーは文句も言わず了承する。
なので、アルベルトも部屋を出ようと席を立つ。
「待ちなさいよ、あなたは居なきゃダメでしょ」
「えっ、でも今『内輪の話』って」
「さっき森で言ったじゃない、『あなたに聞きたいことがある』って。もう忘れたの?」
なるほど、確かにそう言われたが。
でも“大地の顎”に関する話でないのだとすれば、一体何を聞かれるのかアルベルトには分からない。
「あのう、ウチのアルベルトに説明を求められるのでしたら退席致しかねますが…」
「要らないって言ってるの。分かんない人ねあなたも」
そう言われても、ギルドメンバーが関わるのであれば責任者としてギルドの権限執行者の同席が必要になるのだから、分かるとか分からないとかの問題ではない。
「まあまあ姫ちゃん、正式な依頼って事にしとった方がアルベルトさんもギルドも安心するっちゃない?」
困っているアルベルトたちを見てミカエラが助け舟を出す。確かに依頼形式にするのなら、仲介のためにギルドも話を聞かなくてはならないのだから、アヴリーが同席する理由がより明確になる。
「…そうね、ならそれでもいいわ」
少し考えて、女剣士が受け入れたのでアルベルトもアヴリーも胸を撫で下ろした。
改めてアルベルトは下座に座り直し、アヴリーも空いているソファのアルベルト寄りに申し訳なさそうに座った。
そしてついでに、聞きたくて聞けなかった事をアルベルトは聞いてみた。
「ところで大変申し訳ないんだけど、君たちは一体どこの誰なのかな?」
一瞬にして場が凍り付く。
というか凍りついたのは主にアヴリーだ。
「アルさん…もしかして分かってないの?」
「えっ、何が?」
ポカンとするアルベルトを見て、アヴリーは思わず手で顔を覆う。
「あー、そういやまだきちんと名乗っとらんやったかも知らん」
今さら思い出したようにミカエラが言う。
「えっミカエラ、まだ言ってなかったの?てっきりもう全部説明済んでるとばっかり思ってたのに」
姫ちゃんこと女剣士が呆れたように言う。
いや貴女も貴女で名乗る素振りすら見せてませんよね?
「ミカ。ミカがしっかりしなきゃ、ダメ…」
漆黒の外衣の少女が、ミカエラの袖を引っ張って呟く。
飾り気のないゆったりとした外衣を着て、今時古めかしいつば広の三角帽子を被った小柄な少女で、杏色のショートボブの髪と赤みの強いピンクの瞳が印象的だ。
見た感じ、というか見るからに魔術師だ。
「ミカエラ。貴女がボケに回ったらダメっていつもあれほど言ってるのに」
ミステリアス美女も呆れ顔だ。
こちらは鈍い銀色の輝きを含んだ薄紫のベリーショートの癖っ毛と、艷やかに濡れるような漆黒の深い瞳が妖しい魅力を湛えている。見つめているとその瞳に吸い込まれてしまいそうで、目が離せなくなる。衣服は一般的な旅人の旅装と大差はないが、身のこなしと雰囲気が洗練され気品に満ちていて、その意味でも正体不明な妖しさがある。
何より、4人の中ではひとりだけ明らかに年齢が上の大人の女という印象で、妖艶という表現がピッタリの美女だ。きっと今までにも多くの男たちを翻弄し溺れさせてきたのだろう、そう思わせるだけの魅力があった。
「いや別にボケたわけやないとて!
ただ…ちょっと説明するタイミングば逃したっていうかくさ…」
口々にツッコまれてミカエラもややバツが悪そうになる。
「ちょーっと、忘れとったっちゅうか…」
まさか出身地を当てられたのが嬉しくて頭の中から抜け落ちた、などと言えるはずもない。
「もう、仕方ないわね」
モゴモゴと呟いて俯いてしまったミカエラの代わりに、女剣士が美しく盛り上がった形の良い胸を張る。
「私はレギーナ。レギーナ・ディ・ヴィスコットよ。
で、彼女はミカエラ・ドフトボルケ・ジョーナンク、うちの法術師ね」
「ミカエラです。よろしゅう」
「そっちの魔術師の子はクレア・パスキュールって言って」
「クレア…です…」
「その隣の一人だけオバサ……年長者なのが探索者のヴィオレ・スターリング・シルバーよ」
「マダム・ヴィオレと呼んで頂戴。ていうかレギーナ?貴女今なんて言おうとしたのかしら?」
「なっ、何でもないわよ気にしないで!」
蒼髪の女剣士が初めて自己紹介し、そのままメンバーの名前も紹介していく。
ヴィスコット、ジョーナンク、パスキュールといった、西方世界では誰しも聞いたことがある姓が並べ立てられてアヴリーがどんどん青くなる。
ちなみにジョーナンクは神教の教団トップである主祭司徒の先々代、パスキュールは今なお世界を旅する放浪の大賢者、そしてヴィスコットは大国エトルリア連邦王国の国王、それぞれの姓だ。
そう、レギーナこそはエトルリアの国王ヴィスコット3世の姪にして先王ヴィスコット2世の愛娘である。姫ちゃんと呼ばれていたのは愛称でも何でもなく、本物の『お姫様』だったからなのだ。
つまり、ラグの街で噂になっていた『エトルリア方面から姫様御一行が来る』というのは亡命貴族などではなく、彼女たちのことなのであった。
「そして私たちパーティは“蒼薔薇騎士団”。
ここまで言えばさすがに解るかしらね?」
蒼髪の騎士姫、レギーナは確かに言った。
当代の勇者パーティの名を、確かに名乗ったのだった。
アヴリーが蒼髪の女剣士に向かって深々と頭を下げる。
場所は〈黄金の杯〉亭の奥にある応接室。部屋の中央に黒檜の大きなテーブルが置いてあり、その両サイドに仕立てのいい四人掛けのソファが2つ、上座と下座に椅子が一つずつ備えてある。壁に窓はなく、ドアに鍵を掛ければそれだけで密室と化す。
アルベルトも長く在籍しているが、この部屋に入るのは初めてだ。
四人掛けのソファのひとつにミカエラ、それに魔術師らしき少女とミステリアスな雰囲気の美女が座っていて、蒼髪の女剣士は上座の椅子で形の美しい足を組んでいる。アヴリーは下座の椅子の脇に立って、上座の女剣士に正対している。今日はいつもの給仕服ではなく正装だ。
そしてアルベルトは下座の椅子に何故か座らされていた。それなりに上質の椅子なのだが、アヴリーが座っていないのを思えば居心地が悪い。
セルペンスたちは森に駆けつけてきたラグ市防衛隊の部隊に捕縛され、乱暴に引っ立てられていった。アルベルトも被害者ということで同行を求められたのだが、ミカエラが近付いて何やら一言言うと、年配の隊長は意外なほどあっさりとアルベルトを解放した。
だからアルベルトは後で事情聴取に応じることになっている。
アヴリーは可哀想なほど顔面蒼白で、先日のガンヅの一件以来の心労で今にも倒れてしまいそうだ。自分がマスター代行をやっている中での前代未聞の不祥事で、もしもギルド解散などということになったら二度と立ち直れないかも知れない。
あるいは自ら命を断つ、とまでは考えたくはないが。だが責任感の強い彼女のことだから無いとも言い切れない。
「何か勘違いしているようだけど、私達に今回のことを裁く権限なんてないわ。処分はあくまでも辺境伯がお決めになることよ」
澄ました顔で蒼髪の女剣士が言う。
そう言えばこの人の名前をまだ聞いてないな、とアルベルトはぼんやり考えていた。ミカエラは「姫ちゃん」と呼んでいたが、普通はそんな渾名はあり得ないのだが。
「は…ですが、その…」
青い顔のままアヴリーが言い淀む。
「とりあえずそっちの件は防衛隊が引き取ってったっちゃけん、ひとまずはそれで良かとよ。なんかなし、誰にも被害の出らんで良かったたい」
「は、はい。本当にありがとうございました」
少しの逡巡ののち、アヴリーはまた深々と頭を下げた。
「でね、これからは内輪の話だからギルドの立会はいらないわ。席を外してもらえる?」
女剣士のその言葉に、アヴリーは再び身を固くする。内輪の話、つまりギルド所属でもないパーティの密談のために部屋を貸せと言われているわけで、無理からぬ事である。
「わ、分かりました…」
だがアヴリーは文句も言わず了承する。
なので、アルベルトも部屋を出ようと席を立つ。
「待ちなさいよ、あなたは居なきゃダメでしょ」
「えっ、でも今『内輪の話』って」
「さっき森で言ったじゃない、『あなたに聞きたいことがある』って。もう忘れたの?」
なるほど、確かにそう言われたが。
でも“大地の顎”に関する話でないのだとすれば、一体何を聞かれるのかアルベルトには分からない。
「あのう、ウチのアルベルトに説明を求められるのでしたら退席致しかねますが…」
「要らないって言ってるの。分かんない人ねあなたも」
そう言われても、ギルドメンバーが関わるのであれば責任者としてギルドの権限執行者の同席が必要になるのだから、分かるとか分からないとかの問題ではない。
「まあまあ姫ちゃん、正式な依頼って事にしとった方がアルベルトさんもギルドも安心するっちゃない?」
困っているアルベルトたちを見てミカエラが助け舟を出す。確かに依頼形式にするのなら、仲介のためにギルドも話を聞かなくてはならないのだから、アヴリーが同席する理由がより明確になる。
「…そうね、ならそれでもいいわ」
少し考えて、女剣士が受け入れたのでアルベルトもアヴリーも胸を撫で下ろした。
改めてアルベルトは下座に座り直し、アヴリーも空いているソファのアルベルト寄りに申し訳なさそうに座った。
そしてついでに、聞きたくて聞けなかった事をアルベルトは聞いてみた。
「ところで大変申し訳ないんだけど、君たちは一体どこの誰なのかな?」
一瞬にして場が凍り付く。
というか凍りついたのは主にアヴリーだ。
「アルさん…もしかして分かってないの?」
「えっ、何が?」
ポカンとするアルベルトを見て、アヴリーは思わず手で顔を覆う。
「あー、そういやまだきちんと名乗っとらんやったかも知らん」
今さら思い出したようにミカエラが言う。
「えっミカエラ、まだ言ってなかったの?てっきりもう全部説明済んでるとばっかり思ってたのに」
姫ちゃんこと女剣士が呆れたように言う。
いや貴女も貴女で名乗る素振りすら見せてませんよね?
「ミカ。ミカがしっかりしなきゃ、ダメ…」
漆黒の外衣の少女が、ミカエラの袖を引っ張って呟く。
飾り気のないゆったりとした外衣を着て、今時古めかしいつば広の三角帽子を被った小柄な少女で、杏色のショートボブの髪と赤みの強いピンクの瞳が印象的だ。
見た感じ、というか見るからに魔術師だ。
「ミカエラ。貴女がボケに回ったらダメっていつもあれほど言ってるのに」
ミステリアス美女も呆れ顔だ。
こちらは鈍い銀色の輝きを含んだ薄紫のベリーショートの癖っ毛と、艷やかに濡れるような漆黒の深い瞳が妖しい魅力を湛えている。見つめているとその瞳に吸い込まれてしまいそうで、目が離せなくなる。衣服は一般的な旅人の旅装と大差はないが、身のこなしと雰囲気が洗練され気品に満ちていて、その意味でも正体不明な妖しさがある。
何より、4人の中ではひとりだけ明らかに年齢が上の大人の女という印象で、妖艶という表現がピッタリの美女だ。きっと今までにも多くの男たちを翻弄し溺れさせてきたのだろう、そう思わせるだけの魅力があった。
「いや別にボケたわけやないとて!
ただ…ちょっと説明するタイミングば逃したっていうかくさ…」
口々にツッコまれてミカエラもややバツが悪そうになる。
「ちょーっと、忘れとったっちゅうか…」
まさか出身地を当てられたのが嬉しくて頭の中から抜け落ちた、などと言えるはずもない。
「もう、仕方ないわね」
モゴモゴと呟いて俯いてしまったミカエラの代わりに、女剣士が美しく盛り上がった形の良い胸を張る。
「私はレギーナ。レギーナ・ディ・ヴィスコットよ。
で、彼女はミカエラ・ドフトボルケ・ジョーナンク、うちの法術師ね」
「ミカエラです。よろしゅう」
「そっちの魔術師の子はクレア・パスキュールって言って」
「クレア…です…」
「その隣の一人だけオバサ……年長者なのが探索者のヴィオレ・スターリング・シルバーよ」
「マダム・ヴィオレと呼んで頂戴。ていうかレギーナ?貴女今なんて言おうとしたのかしら?」
「なっ、何でもないわよ気にしないで!」
蒼髪の女剣士が初めて自己紹介し、そのままメンバーの名前も紹介していく。
ヴィスコット、ジョーナンク、パスキュールといった、西方世界では誰しも聞いたことがある姓が並べ立てられてアヴリーがどんどん青くなる。
ちなみにジョーナンクは神教の教団トップである主祭司徒の先々代、パスキュールは今なお世界を旅する放浪の大賢者、そしてヴィスコットは大国エトルリア連邦王国の国王、それぞれの姓だ。
そう、レギーナこそはエトルリアの国王ヴィスコット3世の姪にして先王ヴィスコット2世の愛娘である。姫ちゃんと呼ばれていたのは愛称でも何でもなく、本物の『お姫様』だったからなのだ。
つまり、ラグの街で噂になっていた『エトルリア方面から姫様御一行が来る』というのは亡命貴族などではなく、彼女たちのことなのであった。
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