18 / 28
一章【辺境騎士団ゴロライ分隊】
【設定資料:第一章】舞台設定
しおりを挟む
【おことわり】
今日と明日の更新内容は小説本文ではありません。ちょっとした解説が必要な舞台設定と、ゴロライ分隊を中心に主な登場人物の紹介です。
とはいえ分隊員の大半はただのモブなので、名前を覚えてもらう必要は特にないのですが。まあ人数がそれなりに多いので、コイツ誰?ってなった時に手っ取り早く参照できるかな、とは思います。
では、まずは舞台設定の資料集をどうぞ。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー
【舞台設定】
・ゴロライ
人口二千人に満たない程度の小さな町。主な住民は近隣のゴロライ山での木こりか猟師、もしくは近くを流れるデウィ川の漁師たちとその家族。
元はカムリリアとアングリアとの係争地で荒れ果てていて町もなかった。戦乱が終わり建築需要の高まりを受けて木こりたちが名もなき山の南麓に勝手に住み始めたのが町の興りで、そのために国家の公式な地図に載っておらず町の名前もない。“ゴロライ”は辺境という意味のカムリリア語で、住民が勝手に呼んでいるだけの俗称。
地図に載っておらず町の正式名称もないため、カムリリアからもアングリアからも“ワケあり”の人間がどんどん流れ込んでくる。そのため治安もあまり良くはなく、住民同士でも互いの素性を知らない(明かさない)ことが多い。中には偽名で暮らしている者もいると思われる。
・チェスターバーグ
カムリリアとアングリアとを結ぶ街道上にあるカムリリア最後の街で、人口約五万人程度。元はアングリア側の対カムリリア前線基地として築かれた街のため名前がアングリア風になっているが、現在はカムリリアの勢力圏として確定している。
カムリリアの旧五王国のひとつファドク王国の領地で、元はファドクの辺境騎士団本部が置かれており、そのままカムリリアの北部辺境騎士団として存続している。ゴロライの分隊は北部辺境騎士団が置いていて、ゴロライの町およびアングリアとの国境警備のほか“ゴロライ山”に棲息する獣や魔獣などの被害から町を守る役割も果たしている。
・王都グリンドゥール
名前だけの登場。かつてカムリリアの独立運動を指揮した“最後のカムリリア大公”こと英雄グリンドゥールが本拠地を置いた小さな町で、グリンドゥールを慕う者たちやアングリア支配に抵抗する人々が集まり大きな都市になった。
現在はカムリリアの政治的・文化的な中心都市であり、カムリリア総督府やカムリリア議会、裁判所などが置かれている。地理的にはカムリリアの中西部、海岸から少し離れた場所にあり、北を旧グウィネズ公国、東を旧ポウィス王国、南を旧デヘイバース王国に接している。カムリリア各地に領地を持つ貴族たちのうち、有力な貴族はほとんどがこの王都に公邸を構えている(貴族たちはその他に領地に本邸がある)。
カムリリアの全体図(上が北)。
地図製作:ChatGPT
※カレドニア(CALEDONIA)は作中ではもっとずっと北の方になります。
黒い点:王都グリンドゥール
青い点:チェスターバーグ
赤い点:ゴロライ
【カムリリア旧五王国】
かつてカムリリア(当時の名称は“カムリ”)の地に割拠し覇を競った五つの国々。グウィネズ公国がもう少しで統一するというところでアングリアの大軍勢に攻め込まれ、グウィネズ公国に抵抗するポウィスやグウェントなどの蜂起も相次いで戦線が崩壊して征服された。
作中では約五百年前に滅ぼされた国々であり、現在は統一カムリリアとしてアルヴァイオン大公国の“国邦”のひとつにまとめられているが、今なお旧五王国のアイデンティティが色濃く残っているのが実情、という設定。
・旧グウィネズ公国 Gwynedd
カムリリア西北部。伝統的な価値観を至上としアングリアからの文化的支配を頑なに拒む地域。かつてカムリリア全土を統一する寸前までいったことから、現在でも「カムリリアの盟主」を自称する。アングリアの文化や経済を受け入れたグウェントや、アングリアの文化を受け入れつつ伝統との共存を図るポウィスが嫌い。
・旧ポウィス王国 Powys
現在のカムリリアで最大の面積を誇る中東部の地域。領域の最西端に王都グリンドゥールがあるが、領域の大半は山地と山林、渓谷で占められている。英雄グリンドゥールの母方がポウィスの王族筋のためグリンドゥールを自国の英雄と称して、彼をポウィスではなく自国の王だと認定しているグウィネズと長年論争している。
・旧グウェント王国 Gwent
カムリリア南東部。アングリアの侵攻の際に真っ先に降伏し、その尖兵としてグウィネズの侵略に真っ向から立ち向かった地域で、そのせいもありグウィネズとの仲は常に険悪。アングリアの最新トレンドをいち早く取り入れるとともに、カムリリアの伝統的な文化を軽視する風潮が強いため、そこもグウィネズに嫌われる一因となっている。
カムリリアの商業的中心地であるカイルディズはグウェントの中心都市。
・旧ファドク王国 Fadog
カムリリア北東部。かつてはポウィス王国の一部であり、グウィネズにも征服されたことがある。そのため両国から影響を受けていて、伝統重視が強い文化的背景がある一方で、アングリアと国境を接するがゆえにアングリア文化との融合も見られるハイブリッドな地域。越境してきて仕事したり住み着いたりするアングリア人も多い。
作中の主な舞台であるゴロライの町や、近隣のチェスターバーグはファドクでも北東部に位置する。
・旧デヘイバース王国 Deheubarth
かつてあった小国が連合・統合し成立した国で、そのためか地域的特徴が各地でバラバラの、まとまりのない地域。カムリリアの西部から南西部を占める。
デヘイバースの北部に位置するケレディギオン州(旧ケレディギオン王国)は良質な海港を持ち、外洋航路経由でアングリアの文物を積極的に受け入れる先進的地域。一方で内陸部は少数部族が多く残り、部族ごとや集落ごとに独自の「地域法(部族法)」を頑なに守っている閉鎖的な土地として知られている。部族社会にはグウィネズにすら残っていない古い慣習が多く残り、そのためちょっとした異界の雰囲気すらあるという。
今日と明日の更新内容は小説本文ではありません。ちょっとした解説が必要な舞台設定と、ゴロライ分隊を中心に主な登場人物の紹介です。
とはいえ分隊員の大半はただのモブなので、名前を覚えてもらう必要は特にないのですが。まあ人数がそれなりに多いので、コイツ誰?ってなった時に手っ取り早く参照できるかな、とは思います。
では、まずは舞台設定の資料集をどうぞ。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー
【舞台設定】
・ゴロライ
人口二千人に満たない程度の小さな町。主な住民は近隣のゴロライ山での木こりか猟師、もしくは近くを流れるデウィ川の漁師たちとその家族。
元はカムリリアとアングリアとの係争地で荒れ果てていて町もなかった。戦乱が終わり建築需要の高まりを受けて木こりたちが名もなき山の南麓に勝手に住み始めたのが町の興りで、そのために国家の公式な地図に載っておらず町の名前もない。“ゴロライ”は辺境という意味のカムリリア語で、住民が勝手に呼んでいるだけの俗称。
地図に載っておらず町の正式名称もないため、カムリリアからもアングリアからも“ワケあり”の人間がどんどん流れ込んでくる。そのため治安もあまり良くはなく、住民同士でも互いの素性を知らない(明かさない)ことが多い。中には偽名で暮らしている者もいると思われる。
・チェスターバーグ
カムリリアとアングリアとを結ぶ街道上にあるカムリリア最後の街で、人口約五万人程度。元はアングリア側の対カムリリア前線基地として築かれた街のため名前がアングリア風になっているが、現在はカムリリアの勢力圏として確定している。
カムリリアの旧五王国のひとつファドク王国の領地で、元はファドクの辺境騎士団本部が置かれており、そのままカムリリアの北部辺境騎士団として存続している。ゴロライの分隊は北部辺境騎士団が置いていて、ゴロライの町およびアングリアとの国境警備のほか“ゴロライ山”に棲息する獣や魔獣などの被害から町を守る役割も果たしている。
・王都グリンドゥール
名前だけの登場。かつてカムリリアの独立運動を指揮した“最後のカムリリア大公”こと英雄グリンドゥールが本拠地を置いた小さな町で、グリンドゥールを慕う者たちやアングリア支配に抵抗する人々が集まり大きな都市になった。
現在はカムリリアの政治的・文化的な中心都市であり、カムリリア総督府やカムリリア議会、裁判所などが置かれている。地理的にはカムリリアの中西部、海岸から少し離れた場所にあり、北を旧グウィネズ公国、東を旧ポウィス王国、南を旧デヘイバース王国に接している。カムリリア各地に領地を持つ貴族たちのうち、有力な貴族はほとんどがこの王都に公邸を構えている(貴族たちはその他に領地に本邸がある)。
カムリリアの全体図(上が北)。
地図製作:ChatGPT
※カレドニア(CALEDONIA)は作中ではもっとずっと北の方になります。
黒い点:王都グリンドゥール
青い点:チェスターバーグ
赤い点:ゴロライ
【カムリリア旧五王国】
かつてカムリリア(当時の名称は“カムリ”)の地に割拠し覇を競った五つの国々。グウィネズ公国がもう少しで統一するというところでアングリアの大軍勢に攻め込まれ、グウィネズ公国に抵抗するポウィスやグウェントなどの蜂起も相次いで戦線が崩壊して征服された。
作中では約五百年前に滅ぼされた国々であり、現在は統一カムリリアとしてアルヴァイオン大公国の“国邦”のひとつにまとめられているが、今なお旧五王国のアイデンティティが色濃く残っているのが実情、という設定。
・旧グウィネズ公国 Gwynedd
カムリリア西北部。伝統的な価値観を至上としアングリアからの文化的支配を頑なに拒む地域。かつてカムリリア全土を統一する寸前までいったことから、現在でも「カムリリアの盟主」を自称する。アングリアの文化や経済を受け入れたグウェントや、アングリアの文化を受け入れつつ伝統との共存を図るポウィスが嫌い。
・旧ポウィス王国 Powys
現在のカムリリアで最大の面積を誇る中東部の地域。領域の最西端に王都グリンドゥールがあるが、領域の大半は山地と山林、渓谷で占められている。英雄グリンドゥールの母方がポウィスの王族筋のためグリンドゥールを自国の英雄と称して、彼をポウィスではなく自国の王だと認定しているグウィネズと長年論争している。
・旧グウェント王国 Gwent
カムリリア南東部。アングリアの侵攻の際に真っ先に降伏し、その尖兵としてグウィネズの侵略に真っ向から立ち向かった地域で、そのせいもありグウィネズとの仲は常に険悪。アングリアの最新トレンドをいち早く取り入れるとともに、カムリリアの伝統的な文化を軽視する風潮が強いため、そこもグウィネズに嫌われる一因となっている。
カムリリアの商業的中心地であるカイルディズはグウェントの中心都市。
・旧ファドク王国 Fadog
カムリリア北東部。かつてはポウィス王国の一部であり、グウィネズにも征服されたことがある。そのため両国から影響を受けていて、伝統重視が強い文化的背景がある一方で、アングリアと国境を接するがゆえにアングリア文化との融合も見られるハイブリッドな地域。越境してきて仕事したり住み着いたりするアングリア人も多い。
作中の主な舞台であるゴロライの町や、近隣のチェスターバーグはファドクでも北東部に位置する。
・旧デヘイバース王国 Deheubarth
かつてあった小国が連合・統合し成立した国で、そのためか地域的特徴が各地でバラバラの、まとまりのない地域。カムリリアの西部から南西部を占める。
デヘイバースの北部に位置するケレディギオン州(旧ケレディギオン王国)は良質な海港を持ち、外洋航路経由でアングリアの文物を積極的に受け入れる先進的地域。一方で内陸部は少数部族が多く残り、部族ごとや集落ごとに独自の「地域法(部族法)」を頑なに守っている閉鎖的な土地として知られている。部族社会にはグウィネズにすら残っていない古い慣習が多く残り、そのためちょっとした異界の雰囲気すらあるという。
10
あなたにおすすめの小説
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
『階段対策会議(※恋愛)――年上騎士団長の健康管理が過剰です』
星乃和花
恋愛
【完結済:全9話】
経理兼給仕のクラリスは、騎士団で働くただの事務員――のはずだった。
なのに、年上で情緒に欠ける騎士団長グラントにある日突然こう言われる。
「君は転倒する可能性がある。――健康管理対象にする」
階段対策会議、動線の変更、手をつなぐのは転倒防止、ストール支給は防寒対策。
全部合理的、全部正しい。……正しいはずなのに!
「頬が赤い。必要だ」
「君を、大事にしたい」
真顔で“強い言葉”を投下してくる団長に、乙女心を隠すクラリスの心拍数は業務超過。
さらに副団長ローレンは胃薬片手に「恋は会議にするな!!」と絶叫中!?
これは健康管理?それとも恋愛?
――答え合わせの前に、まず“階段(概念)“をご確認ください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ストーカーに狙われたので歳上騎士様に護衛をお願いしました。
ねーさん
恋愛
「氷の彫刻」と呼ばれる美貌の兄を持つ公爵令嬢のクラリッサは不審な視線に悩まされていた。
卒業を二日後に控えた朝、教室のクラリッサの机に置かれた一通の偏執狂者からの手紙。
親友イブを通じてイブの婚約者、近衛騎士団第四分団員のジョーンズに相談すると、第四分団長ネイトがクラリッサのパートナーとして卒業パーティーに出席してくれる事になって───
〈注〉
このお話は「婚約者が記憶喪失になりました。」と「元騎士の歳上公爵様がまさかの××でした!?」の続編になります。
皇帝陛下の寵愛は、身に余りすぎて重すぎる
若松だんご
恋愛
――喜べ、エナ! お前にも縁談が来たぞ!
数年前の戦で父を、病で母を亡くしたエナ。
跡継ぎである幼い弟と二人、後見人(と言う名の乗っ取り)の叔父によりずっと塔に幽閉されていたエナ。
両親の不在、後見人の暴虐。弟を守らねばと、一生懸命だったあまりに、婚期を逃していたエナに、叔父が(お金目当ての)縁談を持ちかけてくるけれど。
――すまないが、その縁談は無効にさせてもらう!
エナを救ってくれたのは、幼馴染のリアハルト皇子……ではなく、今は皇帝となったリアハルト陛下。
彼は先帝の第一皇子だったけれど、父帝とその愛妾により、都から放逐され、エナの父のもとに身を寄せ、エナとともに育った人物。
――結婚の約束、しただろう?
昔と違って、堂々と王者らしい風格を備えたリアハルト。驚くエナに妻になってくれと結婚を申し込むけれど。
(わたし、いつの間に、結婚の約束なんてしてたのっ!?)
記憶がない。記憶にない。
姉弟のように育ったけど。彼との別れに彼の無事を願ってハンカチを渡したけれど! それだけしかしてない!
都会の洗練された娘でもない。ずっと幽閉されてきた身。
若くもない、リアハルトより三つも年上。婚期を逃した身。
後ろ盾となる両親もいない。幼い弟を守らなきゃいけない身。
(そんなわたしが? リアハルト陛下の妻? 皇后?)
ずっとエナを慕っていたというリアハルト。弟の後見人にもなってくれるというリアハルト。
エナの父は、彼が即位するため起こした戦争で亡くなっている。
だから。
この求婚は、その罪滅ぼし? 昔世話になった者への恩返し?
弟の後見になってくれるのはうれしいけれど。なんの取り柄もないわたしに求婚する理由はなに?
ずっと好きだった彼女を手に入れたかったリアハルトと、彼の熱愛に、ありがたいけれど戸惑いしかないエナの物語。
追放された王女は、冷徹公爵に甘く囲われる
vllam40591
恋愛
第三王女エリシアは、魔力も才覚もない「出来損ない」として、
婚約破棄と同時に国外追放を言い渡された。
王家に不要とされ、すべてを失った彼女を保護したのは、
王家と距離を置く冷徹無比の公爵――ルシアン・ヴァルグレイヴ。
「返すつもりだった。最初は」
そう告げられながら、公爵邸で始まったのは
優しいが自由のない、“保護”という名の生活だった。
外出は許可制。
面会も制限され、
夜ごと注がれるのは、触れない視線と逃げ場のない距離。
一方、エリシアを追放した王家は、
彼女の価値に気づき始め、奪い返そうと動き出す。
――出来損ないだったはずの王女を、
誰よりも手放せなくなったのは、冷徹公爵だった。
これは、捨てられた王女が
檻ごと選ばれ、甘く囲われていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
