黒き死神が笑う日

神通百力

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アイドーム

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 私の目の前には目玉でいっぱいになった皿が置いてある。その辺を歩いていた老若男女を殺害して集めたものだ。集めた理由はインテリアとして使いたかったからだ。
 まずは目玉が傷つかないように、ゆっくりと瓶に入れていく。それから水をそっと入れ、液体のりを加える。最後にラメを投入すれば、スノードームならぬ『アイドーム』の完成だ。
 逆さまにして『アイドーム』を棚の上に飾る。目玉とラメがゆっくりと沈む。その様子に私はしばし見惚れる。なんて美しい光景なんだろうか。
 余った目玉をしゃぶりながら、私は『アイドーム』を寝るのも忘れて朝まで眺め続けた。
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