CROWBAR〜あだ名死神の主人公が本当に死神になったとしたら?〜

さしみ

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夢って覚えてないよね

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「おい、起きろ」
誰かが呼んでいる声がする。聞いたことのない声だが、なんだか懐かしい気持ちがする。
「おい、いつまで寝てるんだ」
しびれを切らしたのか、その人は神一郎のほっぺたを強く叩いた。その衝撃で目に涙がしみる。そして、ゆっくりと目を開けた。
そこには、ムスッとした顔の俺と同じくらいの年齢の男がいた。髪は金色で、目は透き通るような銀色のような瞳をしている。
「やっと起きたか、寝坊助」
神一郎の額にシワが寄る。
確かに起きるの遅かったかもしれないけど、なんで知らんやつに起こされなきゃならんのだ。叩かれたし。
「そのまま、永眠したかったのか?それなら俺も起こさなかったさ」
え、今の声に出てた…?
神一郎は、慌てて口をふさぐ。
「塞いでも無駄だぜ。全部聞こえてるからな」
「え、マジか」
知らんやつに起こされて、しかも心読めるとかやばすぎ。俺死んだのかな。
「まだ、死んでないぞ」
「まだ、死んでない…?じゃあ、これから死ぬってコトですか…?」
「いや、そんなことはない。いいから話聞け。いいか、俺はお前にある希望を託す」
「希望…?そんな大層なことまかされても困るんだけど…」
すると、神一郎の頭に拳がクリティカルヒットする。びっくりして、頭を抱えた。
「何するんだよ、痛いよ」
「話を聞かないのが悪い」
「そんな理不尽な…」
「いいか、お前は俺の弟を救ってほしいんだ」
「は?弟を救う?どうやって?」
「それは…お前が考えろ」
「急な丸投げ!?ちょっと待てよ、助けるためには弟の場所と方法わかんないと、はなしにならないでしょーが!」
「今、どこにいるか俺もわかんないんだ。仕方ないだろ」
「仕方ないじゃないよ、なんの計画もなしにどうやって助けるの?顔も知らないのに」
「あー、それなら心配ない。これだ」
男は自分の顔を指さした。
…。え、お前?どーいうこと?
「俺の双子の弟を助けてくれ。あ、でも瞳は俺と違って黒だ!わかったか?」
「え、今混乱中なんだけど…!?双子の弟をどうにかして助けろってこと?」
「そーいうこと」
男はニッコリと笑う。拒否権はないようだ。しかし、俺は困った人はほっとけない。
「わかった…力は尽くしてみるよ」
「ありがとーな。じゃあ、ここでの記憶はときが来るまで暫く忘れてもらいまーす」
「え…?」
男が、指を鳴らした瞬間、神一郎はまた眠りに落ちた。
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