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第一章
ティファはフィクスに問い詰められる
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この国に来てから三ヶ月程経ちました。
最近は私のご飯を食べてくれる方が増えたのでとても賑やかになりました!!
いや、たったの三人ですけどね?
「ヨシュア・・・何でまたいるの?」
「は?そんなの監視の為に決まってるだろ!!俺はまだ信用してないからな!!」
ヨークシャさんはまだ私の事信用出来ないみたいです。
でも、分かります。その気持ち!私も騎士時代は常に誰に寝首を掻かれるか分かりませんでしたから!!
周りは常に敵!中々スリリングな日々でした!
「肉を頬張りながら言われても説得力ないんだけど?どうでもいいけど、ご飯食べるなら彼女に失礼の無いようにしろよ?」
ハイトさんは良い人ですね。
ご飯を美味しく食べてくれますし、食材の買い出しを一緒に行ってくれます。
この前なんて、なんと果物まで買ってくれたんですよ?
お高いのに。果物お高いんですよぉ~?
あ!そうだ!
「この前ハイトさんが買ってくれた紅玉ベリーなんですけど、あれでジャムを作ったんです!食べてみませんか?」
「「喜んで!!」」
あれ?何故ヨークシャさんまで?もしかしてベリーお好きでしたか?じゃあ二人分用意して差し上げましょう!!
「そういえばティファ!最近この辺りで強盗が入ったらしい。お前ずっとここに居るだろ?気を付けろよ?」
「そうなんですか?物騒ですねそれは。分かりました。あの・・・・」
これは重要案件ですのでちゃんと確認しますよ?勝手な行動はとりません!
「何だよ?不安になったのか?」
「もし、強盗に襲われた時、何ですけど」
「ああ。その時は裏口から・・・・・」
「相手が死なない程度なら反撃しても良いですか?」
「「・・・・・・・・・・。」」
あら?やはり捕虜の身ではいくら強盗といえども不味いでしょうか?
「いや、うん。そうだよね。殺さない程度なら大丈夫だよ。ギャドにも伝えておくし」
「・・・ほんっっっとに紛らわしい奴」
「そうですか!あ!でも見つけたらなるべく速攻で失神させます!!あくまで抵抗されたらですから!!」
はい!私こう見えて平和主義者なのです!
「あーでも。それなら少し勘を取り戻す為に体を動かさないといけませんねぇ。どうしましょう」
お話しながらも手は休めませんよ?夜の下ごしらえは滞りなく済ませなければいけませんから!!
「実際の所ティファってどれくらい強いの?最強騎士なんて言われてたけど、噂に尾ひれがついただけとか・・・」
そうですねぇ。確かにそれは言えます。
「どうでしょうか。私の国では私より強い騎士はいませんでした。私が戦に出ると何故か大抵勝ち星になるので、あれよあれよと出世しまして・・・不思議です」
「ティファに負けるようじゃ大して強い騎士はいなかったんだな?少し安心したぜ」
「そうですねぇ。確かに、まぁ私も女性の身でしたから。手加減してくださっ・・・・てはないですが」
ないですね!!あの人達最初の内は余裕ぶっこいて笑ってましたが、その内汚い手を使って来ましたしね!!そして目がマジでした!!怖いね!
「さて、そろそろ午後の業務に行って来るよ。ティファご馳走さまでした」
「ご馳走さん」
「行ってらっしゃい!気をつけて!」
それにしてもお二人ともお昼になると仕事でも帰って来るんですよねぇ?往き来が手間だと思うのですが大丈夫なのでしょうか?でもこの前ハイトさんに、その事を言ったら何やら真剣な顔で余計な心配はしなくていいと言われました。あの人も目がマジでした。ちょっと引きましたもん。
「あれ?今出て行ったのハイトとヨシュア?アイツら帰って来てたのか?」
あら?この方は確かハイトさんと仲が良い騎士の方ですね?えーと、何とかさん?
「はい。貴方は忘れ物ですか?」
「・・・フィクスだよ。最近この辺りで強盗が入るから見回ってるんだ。お陰でご飯食いそびれた・・・」
あらあらそれは大変ですね?空腹でのお仕事、辛いですよね?私も経験ありますからわかります!
「簡単なもので良ければ何か作りましょうか?サラダも余ってますし」
「・・・え?・・あ、そうか、君ご飯自分で作ってるんだっけ?」
「はい。残り物でも良ければ」
何故ここの人達は皆私がご飯を作るというと微妙な顔なさるんでしょうね?あ、でも皆さん私が料理店を持ちたいと思っている事知りませんもんね?納得!!
「どうぞ、すぐ用意しますね?」
「あ、ああ。悪い」
今日はサラダにポテトサラダを出しました。
中には人参、玉葱、ハーブが入っていて粉チーズも入っていますよ!少しだけ発酵乳も入れてあります。
「サラダ、先に食べてて下さい」
「うん。ん?これ、サラダなの?」
「はい。ポテトサラダです!」
ハイトさん達も興味深気に見てましたね。
でもきっと味は嫌いじゃないはずですよ!!
だってヨークシャさんお代わりしてましたから!
「ーーーーっうっま!」
うま!美味いただきましたー!!よしよし!私の味覚に狂いは無かったようですね!安心しました。
では、余っていた豚肉のつけ置きを切って強火のフライパンで焼きまーす!ちょっと焦げ目がつくくらいが美味しいのです!!
「おまたせしました。お好みで発酵チーズを添えて食べてみてください。あ、パンはご自由に」
「・・・・・え?ここはいつから食堂に?」
え?ここは最初から食堂では?料理人が居なかっただけですよ?何言っちゃってんでしょうか?
「うわ!お肉柔らか!!タレも濃厚!パンと合うね」
「タレが濃いので口直しにチーズを添えて食べるんですよ?パンに乗せて食べると最高なんです!お行儀は悪いですけど・・・・」
お?早速試すんですか?では、ささやかながら少しだけ更に美味しくなるよう菜っ葉を乗せてあげましょう!特別ですよ?
「ふぉ!!!うっまー!!!」
はい!二度目の美味いただきましたー!!あざっす!
余程お腹が空いていたのですね?そんな一心不乱に食べなくても料理は逃げませんよ?
「ふぁーーーーー美味かった。君、物凄く料理が上手なんだね?もっと早くに聞いてみたら良かった・・・・」
ん?どうしたのですか?急に何か思い出したように固まってしまいましたよ?あ、お水ですか?喉に何か引っかかって取れないのですか?
「ねぇ、もしかして。ハイトとヨシュアはこの事知ってるの?」
「え?」
あら?何故分かったんでしょう?
私、そんな事一言も言った覚えないのですが?
これは、なんて答えたら正解なんでしょうか?
「二人は君のご飯、食べた事あるよね?」
あら?なんて爽やかなスマイル。でも、何でしょうか?私この人、少し苦手です。何か凄く腹黒そうなんです。
「さぁ?どうでしょうか?」
どちらとも言えない曖昧な答えこそ、人間同士の会話特有のコミュニケーションツール!!察して下さい!!
最近は私のご飯を食べてくれる方が増えたのでとても賑やかになりました!!
いや、たったの三人ですけどね?
「ヨシュア・・・何でまたいるの?」
「は?そんなの監視の為に決まってるだろ!!俺はまだ信用してないからな!!」
ヨークシャさんはまだ私の事信用出来ないみたいです。
でも、分かります。その気持ち!私も騎士時代は常に誰に寝首を掻かれるか分かりませんでしたから!!
周りは常に敵!中々スリリングな日々でした!
「肉を頬張りながら言われても説得力ないんだけど?どうでもいいけど、ご飯食べるなら彼女に失礼の無いようにしろよ?」
ハイトさんは良い人ですね。
ご飯を美味しく食べてくれますし、食材の買い出しを一緒に行ってくれます。
この前なんて、なんと果物まで買ってくれたんですよ?
お高いのに。果物お高いんですよぉ~?
あ!そうだ!
「この前ハイトさんが買ってくれた紅玉ベリーなんですけど、あれでジャムを作ったんです!食べてみませんか?」
「「喜んで!!」」
あれ?何故ヨークシャさんまで?もしかしてベリーお好きでしたか?じゃあ二人分用意して差し上げましょう!!
「そういえばティファ!最近この辺りで強盗が入ったらしい。お前ずっとここに居るだろ?気を付けろよ?」
「そうなんですか?物騒ですねそれは。分かりました。あの・・・・」
これは重要案件ですのでちゃんと確認しますよ?勝手な行動はとりません!
「何だよ?不安になったのか?」
「もし、強盗に襲われた時、何ですけど」
「ああ。その時は裏口から・・・・・」
「相手が死なない程度なら反撃しても良いですか?」
「「・・・・・・・・・・。」」
あら?やはり捕虜の身ではいくら強盗といえども不味いでしょうか?
「いや、うん。そうだよね。殺さない程度なら大丈夫だよ。ギャドにも伝えておくし」
「・・・ほんっっっとに紛らわしい奴」
「そうですか!あ!でも見つけたらなるべく速攻で失神させます!!あくまで抵抗されたらですから!!」
はい!私こう見えて平和主義者なのです!
「あーでも。それなら少し勘を取り戻す為に体を動かさないといけませんねぇ。どうしましょう」
お話しながらも手は休めませんよ?夜の下ごしらえは滞りなく済ませなければいけませんから!!
「実際の所ティファってどれくらい強いの?最強騎士なんて言われてたけど、噂に尾ひれがついただけとか・・・」
そうですねぇ。確かにそれは言えます。
「どうでしょうか。私の国では私より強い騎士はいませんでした。私が戦に出ると何故か大抵勝ち星になるので、あれよあれよと出世しまして・・・不思議です」
「ティファに負けるようじゃ大して強い騎士はいなかったんだな?少し安心したぜ」
「そうですねぇ。確かに、まぁ私も女性の身でしたから。手加減してくださっ・・・・てはないですが」
ないですね!!あの人達最初の内は余裕ぶっこいて笑ってましたが、その内汚い手を使って来ましたしね!!そして目がマジでした!!怖いね!
「さて、そろそろ午後の業務に行って来るよ。ティファご馳走さまでした」
「ご馳走さん」
「行ってらっしゃい!気をつけて!」
それにしてもお二人ともお昼になると仕事でも帰って来るんですよねぇ?往き来が手間だと思うのですが大丈夫なのでしょうか?でもこの前ハイトさんに、その事を言ったら何やら真剣な顔で余計な心配はしなくていいと言われました。あの人も目がマジでした。ちょっと引きましたもん。
「あれ?今出て行ったのハイトとヨシュア?アイツら帰って来てたのか?」
あら?この方は確かハイトさんと仲が良い騎士の方ですね?えーと、何とかさん?
「はい。貴方は忘れ物ですか?」
「・・・フィクスだよ。最近この辺りで強盗が入るから見回ってるんだ。お陰でご飯食いそびれた・・・」
あらあらそれは大変ですね?空腹でのお仕事、辛いですよね?私も経験ありますからわかります!
「簡単なもので良ければ何か作りましょうか?サラダも余ってますし」
「・・・え?・・あ、そうか、君ご飯自分で作ってるんだっけ?」
「はい。残り物でも良ければ」
何故ここの人達は皆私がご飯を作るというと微妙な顔なさるんでしょうね?あ、でも皆さん私が料理店を持ちたいと思っている事知りませんもんね?納得!!
「どうぞ、すぐ用意しますね?」
「あ、ああ。悪い」
今日はサラダにポテトサラダを出しました。
中には人参、玉葱、ハーブが入っていて粉チーズも入っていますよ!少しだけ発酵乳も入れてあります。
「サラダ、先に食べてて下さい」
「うん。ん?これ、サラダなの?」
「はい。ポテトサラダです!」
ハイトさん達も興味深気に見てましたね。
でもきっと味は嫌いじゃないはずですよ!!
だってヨークシャさんお代わりしてましたから!
「ーーーーっうっま!」
うま!美味いただきましたー!!よしよし!私の味覚に狂いは無かったようですね!安心しました。
では、余っていた豚肉のつけ置きを切って強火のフライパンで焼きまーす!ちょっと焦げ目がつくくらいが美味しいのです!!
「おまたせしました。お好みで発酵チーズを添えて食べてみてください。あ、パンはご自由に」
「・・・・・え?ここはいつから食堂に?」
え?ここは最初から食堂では?料理人が居なかっただけですよ?何言っちゃってんでしょうか?
「うわ!お肉柔らか!!タレも濃厚!パンと合うね」
「タレが濃いので口直しにチーズを添えて食べるんですよ?パンに乗せて食べると最高なんです!お行儀は悪いですけど・・・・」
お?早速試すんですか?では、ささやかながら少しだけ更に美味しくなるよう菜っ葉を乗せてあげましょう!特別ですよ?
「ふぉ!!!うっまー!!!」
はい!二度目の美味いただきましたー!!あざっす!
余程お腹が空いていたのですね?そんな一心不乱に食べなくても料理は逃げませんよ?
「ふぁーーーーー美味かった。君、物凄く料理が上手なんだね?もっと早くに聞いてみたら良かった・・・・」
ん?どうしたのですか?急に何か思い出したように固まってしまいましたよ?あ、お水ですか?喉に何か引っかかって取れないのですか?
「ねぇ、もしかして。ハイトとヨシュアはこの事知ってるの?」
「え?」
あら?何故分かったんでしょう?
私、そんな事一言も言った覚えないのですが?
これは、なんて答えたら正解なんでしょうか?
「二人は君のご飯、食べた事あるよね?」
あら?なんて爽やかなスマイル。でも、何でしょうか?私この人、少し苦手です。何か凄く腹黒そうなんです。
「さぁ?どうでしょうか?」
どちらとも言えない曖昧な答えこそ、人間同士の会話特有のコミュニケーションツール!!察して下さい!!
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※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
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