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第一章
マッジンは平和にやり過ごしたい☆
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「おはようございます。えーと、キルトさんの同僚さん!」
「ちす。マッジンです」
皆さまもおはようございます。俺はマッジン。
キルトの同僚でいつもキルト達と共に行動してます。
最近はキルト達の奮闘のお陰で毎食美味しいご飯が食べられています。
「そういえばキルトさん達はどうしたんですか?」
「ああ。キルトとメルローは当番で朝早く出勤なんで。その分は俺がお代わりします」
「おい!マッジン!?抜け駆けはいけねぇなぁ?そういうのはちゃんと話し合って決めようぜ?」
「そうだよ!!お代わりが出来るなら僕だって欲しいよ!」
はぁ。出たよ。残したら申し訳ないと思って言っただけなのに・・・・。
あ、この人達こんな事言ってますけど、つい数ヶ月前まで俺達に黙ってティファのご飯を食べてたんですよ?どの口が言ってんだって話ですよね?
「別に良いですけど。貴方達はティファと仲がいいからコッソリ味見とかさせて貰ってますよね?」
「な!お前!俺がそんな女々しい事するわけねぇだろ?!」
いや。ヨシュアさ?口の端に思いっきり食べこぼし、付いてるから。まだ食卓に出ないオヤツの残骸が。あ。他の二人が目を逸らした。あんたらも共犯か?
「じゃあ!くじ引きで決めましょうか?最近それで揉めることが多くなってきたので、私作っておいたんですよ?」
前から思ってたんだけど、ティファって何気に観察力があるというか、ボケたフリして意外と鋭いんだよね。
気のせいかな?どちらでもいいけどさ。
「お?いいね?じゃあ食べる前に皆んなで引こうぜ!」
「二人分かぁ。それだと確率低いなぁ」
「絶対引き当てるぜったいひきあて・・・ブツブツ」
おい。誰か一番左にいる奴引っ叩いて目を覚まさせた方がいいんじゃ?気持ち悪いから俺は断るけど。
「じゃあ順番に手を入れて下さい!色がついてたら当たりですよー!」
ちゃんと中身が見えない様に穴が空いている箱をティファが、ガチャガチャ振っている。
なんか、とても楽しそうだね。くじ以外が入ってない事を祈ってるよ俺。
次々と引いていく中、突然列がピタリと止まったな?
何?ハイト。何で手を入れたまま止まってるの?
あ、神に祈ってるの?お前の願掛け基準そこなの?もうそこまで行くと、逆に尊敬する。
「はーい!ハイトさん当たりー!!」
「YAHHHHHHHHH!?」
・・・・・・。っ怖!!寧ろここで出て良かった。俺とか引いたらマジで闇討ちに合いそうだよね?ていうか周りの奴らの目も怖いんだけど。俺この列から抜けようかな?
「なんだお前、引かないのか?」
「うん。だって別にどっちでも・・・・」
「お前。ティファのお代わり、いらねぇの?」
・・・・どうすりゃいいんだよ。
何?並んでも気に入らないし並ばなくても気に入らないなら俺はどうすればいいの?どちらにせよ地獄なの?
「はい。どうぞ?」
ハァ。どうか当たりません様に。
ん?なんだ?このクジの色・・・。
「はーい!!三等出ましたー!!」
え?何そのシステム?聞いてないんだけど?
「三等賞には試作品のレモンゼリーがつきまーす!おめでとうございます!!」
なにぃぃぃぃぃぃ!?
あ。今食堂全員の心の声。聞こえたわ。
って、ちょっとハイト並び直してるけど駄目だからな。
ほら、取り押さえられた。
「あ、あの。俺は別に・・・・」
「大丈夫ですよ?もし、喧嘩になったら私が責任を持って喧嘩をふっかけた方を百叩きの刑に処しますから~」
え?今この人笑顔で"処しますから~"って言ったよね?皆んな聞いたよね?恐怖で手が震えるんですけど?
「でも、本当に試作品なので、期待しないで下さいね?甘すぎないので食前に食べても大丈夫です!」
そうですか。じゃあ強奪される前に食べるとしますよ。
既に異常な視線を感じますしね。
「じゃあ頂きます」
席について早速その試作品のレモンゼリーを食べてみる。
「ーーーーーーっ」
うーーーーーん。美味しい。最近暑くなって来たからこれぐらい冷たくてサッパリしたの食べたかったかも。っていうかゼリーって甘いのしか食べたことなかったから少し感動してる。
そうこうしているうちに次々と列は進んで行って最後はギャドなんだ?意外。先に並んでると思ったのに。
「一個しか残ってませんから引きますね?ジャン!」
そこには緑色の紙が握られている。
お?何等だ?さっき二等は出てたしな?
「なんだ?なんかあるのか?」
「ありゃ~残念。これは一番外れのクジです!これを引いた人は、今日の厨房の片付けを手伝って貰います!」
うわぁ!やっぱり余計な物入れてたなティファさん。
そんな気してたんだよ。良かった俺引かなくて。
「ギャドさん?今日は私と二人で厨房の片付けと食材の買い出し、手伝って下さいね?」
鬼だ。前から思ってたけどティファさんってやっぱ結構容赦ないというか、遠慮ないよなぁ?ハッキリ口にしたりはしないけど、操作されてる感半端ないんだよなーー。皆んな気付いてなさそうだけど・・・・・。ん?ギャド?
「・・・・しょ、しょうがねぇなぁ。罰ゲームなら、まぁ・・・付き合ってやるよ。二人でな?」
一言いっていいかな?罰ゲームは罰になるから罰ゲームであって罰にならない物は罰ゲームと言わないと思うんだよね?
「ハイト。今日半日暇でしょ?手伝ってあげたら?」
「なんで・・・僕が」
「ゼリー。一口あげるから」
「はい。手伝わせていただきます!」
一応だよ?一応。
何かあってからじゃ遅いからね?
俺、今日一いい事したと思うんだ。
皆んなもそう思うでしょ?
「ちす。マッジンです」
皆さまもおはようございます。俺はマッジン。
キルトの同僚でいつもキルト達と共に行動してます。
最近はキルト達の奮闘のお陰で毎食美味しいご飯が食べられています。
「そういえばキルトさん達はどうしたんですか?」
「ああ。キルトとメルローは当番で朝早く出勤なんで。その分は俺がお代わりします」
「おい!マッジン!?抜け駆けはいけねぇなぁ?そういうのはちゃんと話し合って決めようぜ?」
「そうだよ!!お代わりが出来るなら僕だって欲しいよ!」
はぁ。出たよ。残したら申し訳ないと思って言っただけなのに・・・・。
あ、この人達こんな事言ってますけど、つい数ヶ月前まで俺達に黙ってティファのご飯を食べてたんですよ?どの口が言ってんだって話ですよね?
「別に良いですけど。貴方達はティファと仲がいいからコッソリ味見とかさせて貰ってますよね?」
「な!お前!俺がそんな女々しい事するわけねぇだろ?!」
いや。ヨシュアさ?口の端に思いっきり食べこぼし、付いてるから。まだ食卓に出ないオヤツの残骸が。あ。他の二人が目を逸らした。あんたらも共犯か?
「じゃあ!くじ引きで決めましょうか?最近それで揉めることが多くなってきたので、私作っておいたんですよ?」
前から思ってたんだけど、ティファって何気に観察力があるというか、ボケたフリして意外と鋭いんだよね。
気のせいかな?どちらでもいいけどさ。
「お?いいね?じゃあ食べる前に皆んなで引こうぜ!」
「二人分かぁ。それだと確率低いなぁ」
「絶対引き当てるぜったいひきあて・・・ブツブツ」
おい。誰か一番左にいる奴引っ叩いて目を覚まさせた方がいいんじゃ?気持ち悪いから俺は断るけど。
「じゃあ順番に手を入れて下さい!色がついてたら当たりですよー!」
ちゃんと中身が見えない様に穴が空いている箱をティファが、ガチャガチャ振っている。
なんか、とても楽しそうだね。くじ以外が入ってない事を祈ってるよ俺。
次々と引いていく中、突然列がピタリと止まったな?
何?ハイト。何で手を入れたまま止まってるの?
あ、神に祈ってるの?お前の願掛け基準そこなの?もうそこまで行くと、逆に尊敬する。
「はーい!ハイトさん当たりー!!」
「YAHHHHHHHHH!?」
・・・・・・。っ怖!!寧ろここで出て良かった。俺とか引いたらマジで闇討ちに合いそうだよね?ていうか周りの奴らの目も怖いんだけど。俺この列から抜けようかな?
「なんだお前、引かないのか?」
「うん。だって別にどっちでも・・・・」
「お前。ティファのお代わり、いらねぇの?」
・・・・どうすりゃいいんだよ。
何?並んでも気に入らないし並ばなくても気に入らないなら俺はどうすればいいの?どちらにせよ地獄なの?
「はい。どうぞ?」
ハァ。どうか当たりません様に。
ん?なんだ?このクジの色・・・。
「はーい!!三等出ましたー!!」
え?何そのシステム?聞いてないんだけど?
「三等賞には試作品のレモンゼリーがつきまーす!おめでとうございます!!」
なにぃぃぃぃぃぃ!?
あ。今食堂全員の心の声。聞こえたわ。
って、ちょっとハイト並び直してるけど駄目だからな。
ほら、取り押さえられた。
「あ、あの。俺は別に・・・・」
「大丈夫ですよ?もし、喧嘩になったら私が責任を持って喧嘩をふっかけた方を百叩きの刑に処しますから~」
え?今この人笑顔で"処しますから~"って言ったよね?皆んな聞いたよね?恐怖で手が震えるんですけど?
「でも、本当に試作品なので、期待しないで下さいね?甘すぎないので食前に食べても大丈夫です!」
そうですか。じゃあ強奪される前に食べるとしますよ。
既に異常な視線を感じますしね。
「じゃあ頂きます」
席について早速その試作品のレモンゼリーを食べてみる。
「ーーーーーーっ」
うーーーーーん。美味しい。最近暑くなって来たからこれぐらい冷たくてサッパリしたの食べたかったかも。っていうかゼリーって甘いのしか食べたことなかったから少し感動してる。
そうこうしているうちに次々と列は進んで行って最後はギャドなんだ?意外。先に並んでると思ったのに。
「一個しか残ってませんから引きますね?ジャン!」
そこには緑色の紙が握られている。
お?何等だ?さっき二等は出てたしな?
「なんだ?なんかあるのか?」
「ありゃ~残念。これは一番外れのクジです!これを引いた人は、今日の厨房の片付けを手伝って貰います!」
うわぁ!やっぱり余計な物入れてたなティファさん。
そんな気してたんだよ。良かった俺引かなくて。
「ギャドさん?今日は私と二人で厨房の片付けと食材の買い出し、手伝って下さいね?」
鬼だ。前から思ってたけどティファさんってやっぱ結構容赦ないというか、遠慮ないよなぁ?ハッキリ口にしたりはしないけど、操作されてる感半端ないんだよなーー。皆んな気付いてなさそうだけど・・・・・。ん?ギャド?
「・・・・しょ、しょうがねぇなぁ。罰ゲームなら、まぁ・・・付き合ってやるよ。二人でな?」
一言いっていいかな?罰ゲームは罰になるから罰ゲームであって罰にならない物は罰ゲームと言わないと思うんだよね?
「ハイト。今日半日暇でしょ?手伝ってあげたら?」
「なんで・・・僕が」
「ゼリー。一口あげるから」
「はい。手伝わせていただきます!」
一応だよ?一応。
何かあってからじゃ遅いからね?
俺、今日一いい事したと思うんだ。
皆んなもそう思うでしょ?
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