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第一章
ハイトはティファを捕まえたい
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「え!!そんなに大量に買うの?」
「はい!!今回は少し多めに!氷冷庫かなり余裕有りますから!」
こんにちは!相変わらず絶好調の僕ハイトは久々にティファと一緒に買い出しに来ています。
最近は大人数の料理にもティファは慣れたみたいです。
あんなに毎日料理を作っているのに新たな試作品に余念がない。素晴らしい女性です!
「皆さんって前は自分で厨房を使っていたようですけど火が扱えるのですか?」
「ん?一応ね。大体使えると思うよ?なんで?」
「いえ。じゃあ単純に焼くことは出来るんですね?」
アハハ。
ティファが来る前は多少は自炊しようと努力してた奴もいましたねぇ。続きませんでしたが。
今となってはいい思い出です。
「やっぱ料理は忍耐力とセンスが必要だよね。ティファは凄いよ。あんなに沢山美味しい物が作れるんだから」
いやぁ本当にありがとう!お陰で僕の肌はスッカリ艶々だよ?ん?決して太った訳じゃないから!!
「そういえばハイトさんの好物って何ですか?」
「え?僕の好物?」
何だろう?ティファが作る料理は全部大好きだけど、僕の好物・・・・・・あ!!
「オムレツ」
「え?オムレツですか?卵だけの?」
「うん!ふわふわとろとろのオムレツが大好物!」
アレってシンプル故に中々奥が深いよね?
火加減とタイミングを間違うと全然違う食べ物になっちゃうんだよ。母さんのオムレツ美味しいんだよなぁ。
「そうですか。じゃあ明日の朝はそれにしましょう!!」
「え?で、でも」
いくらなんでも二十人分のオムレツ一人で作るなんて大変じゃないかな?一個ずつ作らないといけないんだよ?無理でしょ?
「ふっふっふ!明日はオムレツ以外セルフでお願いするので大丈夫です!!なんだかワクワクしてきました!」
いつも思うんだけどティファのヤル気スイッチって今ひとつわからないです。一体どこにあるんだろ?
でも僕は美味しいご飯が食べられるのならどんな事でも協力体制万全です!!他に遅れはとりませんよ?
そんなこんなでワクワクドキドキの朝が来ました!!
「え?何?これ」
「はーい皆さん!トレイにお皿を乗せて順番に並んで下さーい!!スープとサラダとチキンは自分達でよそって下さいね?全部乗せたら私の所まで来て下さい!!」
うおおおおおおお!!なんという手さばき!
熱々のフライパンにバターを一欠片落として、クルリと回して溶いた卵を流し入れ、クルクルかき回してからフライパンを返してあっという間にオムレツの完成です!
え?コレもうプロじゃない?
「はうぁ!!ふわとろだぁ~」
「うまぁ~卵の硬さも丁度良いぜ?さい、こう」
勿論僕も頂きましたよ。
もうね。アヘ~でした。アヘ~!!
「凄い美味しかったけど、ティファ大変だっただろ?片付けは手伝うから」
「いいえ?これくらいなんてこと無いですよ?こんな事で疲れてたら料理人など目指せませんし」
そういうもんなのかな?
じゃあお代わり貰えないかな?
「ハイトさん達、今日は全員朝早いですよね?下ごしらえも終わってますし、後は片付けるだけなので気にせず支度して下さい!」
あ、おかわりはないんですね?分かりました!グスン。
まぁでもお昼になれば、また美味しいご飯が僕を待っていますからね?働きがいもあるというもの!!うおおおおおお!!サッサとお昼にならんかーい!!!
「ふう。じゃあ僕一度宿舎に帰るね?」
「・・・・お前らの暮らしてる宿舎一体どうなってんの?なんで毎回皆んな目の色変えて帰宅すんの?」
ハハハハハ!!それは秘密です!(飯テロライバルをこれ以上増やしたくないので!!)
さてさて?今日のお昼は何だろう?ん?皆んな立ったままでどうしたんでしょうね?
「あ!ハイト!!」
「ん?どうしたの?ヨシュア」
アレ?ご飯は鍋に用意してあるのに肝心のティファが居ないぞ?どこ行ったんだろ?トイレかな?
「こんな物置いてあったんだけどさ?どう思う?」
「ん?何それ。ティファの書き置き?」
手に取ってみて、僕ちょっと理解できなかったんですよね?あ。ドッキリかな?もしかして皆んなで僕を嵌めようとしてる?
「氷冷庫の中に作り置きの料理とその食べ方が出てきた。火が使えればすぐ食べられる様にしてあって・・・・・」
あは、あはははは?いや、まさか、そんな、ねぇ?
何でこのタイミングで?だって今までだってそんな素振り一度だって・・・・・。
「そのメモをそのままの意味で受け取るなら。恐らく」
「違う」
いや。駄目だろソレ。いつかはそんな日が来るとしても今は駄目だ。
「彼女は休暇で僕と出かけた。そう言って。こんなメモは存在しなかった」
「・・・・ハイト?」
「おい!どうし・・・・」
ギャド。あんた僕に借りがありますよね?初日にティファを無理矢理押し付けて放置!!しかも半年近く僕はずっとティファの側を離れること出来なかったんですよ?
皆さんはこの僕の状況どう思います?え?結果オーライだったろって?その通り!!アッハ!
「ギャド、僕は今から休暇を取る。そしてティファを連れて少し離れたサンチェスト領に行く事にするよ。そう、陛下に報告して」
「・・・・・・見つけられなかったら?」
は?馬鹿なんですか?
僕はね正直仕事なんて真面目にヤル気ないし、人生力半分で生きてきた駄目人間ですがね?食に対する執着心だけは人の数倍。いや、百倍あるんですよ?
「絶対見つけて一緒に帰って来る。彼女がここを出て行くのは、ちゃんとこの国の人間になって、料理店を開く時。その一択だ」
だってこれはないと思いません?
"皆様大変お世話になりました!!私敵国の人間なんでやっぱり出て行きますね?テヘ?"
じゃないよ!!ちょっとティファァァァァ!!!!!!
「はい!!今回は少し多めに!氷冷庫かなり余裕有りますから!」
こんにちは!相変わらず絶好調の僕ハイトは久々にティファと一緒に買い出しに来ています。
最近は大人数の料理にもティファは慣れたみたいです。
あんなに毎日料理を作っているのに新たな試作品に余念がない。素晴らしい女性です!
「皆さんって前は自分で厨房を使っていたようですけど火が扱えるのですか?」
「ん?一応ね。大体使えると思うよ?なんで?」
「いえ。じゃあ単純に焼くことは出来るんですね?」
アハハ。
ティファが来る前は多少は自炊しようと努力してた奴もいましたねぇ。続きませんでしたが。
今となってはいい思い出です。
「やっぱ料理は忍耐力とセンスが必要だよね。ティファは凄いよ。あんなに沢山美味しい物が作れるんだから」
いやぁ本当にありがとう!お陰で僕の肌はスッカリ艶々だよ?ん?決して太った訳じゃないから!!
「そういえばハイトさんの好物って何ですか?」
「え?僕の好物?」
何だろう?ティファが作る料理は全部大好きだけど、僕の好物・・・・・・あ!!
「オムレツ」
「え?オムレツですか?卵だけの?」
「うん!ふわふわとろとろのオムレツが大好物!」
アレってシンプル故に中々奥が深いよね?
火加減とタイミングを間違うと全然違う食べ物になっちゃうんだよ。母さんのオムレツ美味しいんだよなぁ。
「そうですか。じゃあ明日の朝はそれにしましょう!!」
「え?で、でも」
いくらなんでも二十人分のオムレツ一人で作るなんて大変じゃないかな?一個ずつ作らないといけないんだよ?無理でしょ?
「ふっふっふ!明日はオムレツ以外セルフでお願いするので大丈夫です!!なんだかワクワクしてきました!」
いつも思うんだけどティファのヤル気スイッチって今ひとつわからないです。一体どこにあるんだろ?
でも僕は美味しいご飯が食べられるのならどんな事でも協力体制万全です!!他に遅れはとりませんよ?
そんなこんなでワクワクドキドキの朝が来ました!!
「え?何?これ」
「はーい皆さん!トレイにお皿を乗せて順番に並んで下さーい!!スープとサラダとチキンは自分達でよそって下さいね?全部乗せたら私の所まで来て下さい!!」
うおおおおおおお!!なんという手さばき!
熱々のフライパンにバターを一欠片落として、クルリと回して溶いた卵を流し入れ、クルクルかき回してからフライパンを返してあっという間にオムレツの完成です!
え?コレもうプロじゃない?
「はうぁ!!ふわとろだぁ~」
「うまぁ~卵の硬さも丁度良いぜ?さい、こう」
勿論僕も頂きましたよ。
もうね。アヘ~でした。アヘ~!!
「凄い美味しかったけど、ティファ大変だっただろ?片付けは手伝うから」
「いいえ?これくらいなんてこと無いですよ?こんな事で疲れてたら料理人など目指せませんし」
そういうもんなのかな?
じゃあお代わり貰えないかな?
「ハイトさん達、今日は全員朝早いですよね?下ごしらえも終わってますし、後は片付けるだけなので気にせず支度して下さい!」
あ、おかわりはないんですね?分かりました!グスン。
まぁでもお昼になれば、また美味しいご飯が僕を待っていますからね?働きがいもあるというもの!!うおおおおおお!!サッサとお昼にならんかーい!!!
「ふう。じゃあ僕一度宿舎に帰るね?」
「・・・・お前らの暮らしてる宿舎一体どうなってんの?なんで毎回皆んな目の色変えて帰宅すんの?」
ハハハハハ!!それは秘密です!(飯テロライバルをこれ以上増やしたくないので!!)
さてさて?今日のお昼は何だろう?ん?皆んな立ったままでどうしたんでしょうね?
「あ!ハイト!!」
「ん?どうしたの?ヨシュア」
アレ?ご飯は鍋に用意してあるのに肝心のティファが居ないぞ?どこ行ったんだろ?トイレかな?
「こんな物置いてあったんだけどさ?どう思う?」
「ん?何それ。ティファの書き置き?」
手に取ってみて、僕ちょっと理解できなかったんですよね?あ。ドッキリかな?もしかして皆んなで僕を嵌めようとしてる?
「氷冷庫の中に作り置きの料理とその食べ方が出てきた。火が使えればすぐ食べられる様にしてあって・・・・・」
あは、あはははは?いや、まさか、そんな、ねぇ?
何でこのタイミングで?だって今までだってそんな素振り一度だって・・・・・。
「そのメモをそのままの意味で受け取るなら。恐らく」
「違う」
いや。駄目だろソレ。いつかはそんな日が来るとしても今は駄目だ。
「彼女は休暇で僕と出かけた。そう言って。こんなメモは存在しなかった」
「・・・・ハイト?」
「おい!どうし・・・・」
ギャド。あんた僕に借りがありますよね?初日にティファを無理矢理押し付けて放置!!しかも半年近く僕はずっとティファの側を離れること出来なかったんですよ?
皆さんはこの僕の状況どう思います?え?結果オーライだったろって?その通り!!アッハ!
「ギャド、僕は今から休暇を取る。そしてティファを連れて少し離れたサンチェスト領に行く事にするよ。そう、陛下に報告して」
「・・・・・・見つけられなかったら?」
は?馬鹿なんですか?
僕はね正直仕事なんて真面目にヤル気ないし、人生力半分で生きてきた駄目人間ですがね?食に対する執着心だけは人の数倍。いや、百倍あるんですよ?
「絶対見つけて一緒に帰って来る。彼女がここを出て行くのは、ちゃんとこの国の人間になって、料理店を開く時。その一択だ」
だってこれはないと思いません?
"皆様大変お世話になりました!!私敵国の人間なんでやっぱり出て行きますね?テヘ?"
じゃないよ!!ちょっとティファァァァァ!!!!!!
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※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
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